山崎孝のバルトーク
晴れて爽やかな蒼い空。
富士山も良く見えた。 そろそろ初冠雪だ。
今日は週末から始まる大きな会議の準備と来年度予算の精査など。
帰宅後はピアニスト山崎孝の弾くバルトーク、「ミクロコスモス」を聴いていた。
1981年録音のFONTECのLP2枚組
山崎孝はミクロコスモス全曲の日本初演者。
このLPも日本人として全曲初録音のはずだ。
「ミクロコスモス」は、バルトークが愛息ペーターのピアノ学習のために書いた153曲のエチュード集。
バイエルやチェルニーなどの一般的な初心者用の教則本とは次元が異なり、いわば20世紀音楽入門のような芸術性の高い音楽。
単純な曲からしだいにグレードが上昇。
第4巻以降になると、当初の息子のためにというよりは、自らの創作意欲に触発された音楽的に充実した作品と化していてそのままコンサートのプログラムに乗せられるような曲になっている。
山崎孝の演奏はシンプルな最初の曲から1音1音をゆるがせにしない強固なもの。
番号が進むにつれて、ミクロコスモス(小宇宙)からしだいに視野が広がるような巨大な宇宙が形成されていくのが圧巻だ。
バルトーク夫人の愛はあるがユルイ演奏に比べ緊張感が持続しているのが良い。
Youtubeはバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番、キョン・ファ・チョンのヴァイオリン
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