ザグレブゾリスデン
「一生は短い、一日は長い」・・・
藤本儀一氏の著書にこんなタイトルのエッセイがあった。
今週末はもう10月、つくづくこの言葉を実感する今日この頃。
今週からいよいよ今年後半の正念場。
今回は突っ込みどころが多く、いくら準備してもし足りないほど。
仕事帰りの空に巨大なスーパームーン
通勤の車中でザグレブソリステンによるビバルディ、コレルリ、アルビノーニの弦楽のための弦楽のための協奏曲を集めたCDを聴いていた。
素性不明の廉価盤レーベル仏GMSから出ていたCD.
購入記録をみると1992年、ジャコテのチェンバロによるイギリス組曲や平均律曲集第1巻などと一緒に1,000円で購入している。
そのころのCDは高価だった。
レギュラー盤は1枚3,000円以上、DENONが出したアンチェルの「わが祖国」全曲などの廉価盤シリーズが2,000円だった時代にCD1枚1000円は画期的な安さだった。
このCDはレコード屋ではなく、その頃沼津市内にあったデパートの長崎屋のワゴンセールで買ったことを今でも覚えている。
その後まもなく長崎屋は撤退、丸井と西武も去り駅前はすっかり寂しくなった。
現クロアチアの首都ザグレブには、ユーゴスラビアの時代に世界的に知られたザグレブフィルとザグレブソリステンという団体がある。
1871年創立のザグレブフィルは、マタチッチやホルヴァートが音楽監督を務め、内戦に揺れる困難な時代には大野和士が音楽監督となっていた。
ザグレブソリステンはヤニグロが率いていた時代に米ヴァンガードを中心にかなりの量の録音を残している。
このCDの録音はユーゴスラビアが崩壊する前の録音。
柔軟で自然なフレージングを、きっちり整ったアンサンブルと艶のある音で聴かせる非常に優れた演奏だ。
今のザグレブソリステンがこの頃の水準を保っているかどうかはわからない。
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Youtubeはヴィヴァルディのニ短調の協奏曲
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