東府やリゾート「大正館芳泉」
曇り後夕方から雨。
連休明けの今日は会議もなく終日オフィスにこもりきり。
このシルバーウィークは天気にも恵まれ、遠出はしなかったが比較的充実のホリディだった。
昨日は帰省した下の娘が急に温泉に行きたいと言い出し天城湯ヶ島の奥にある 「いづみ園」に行っていた。
連休最終日で朝も早かったので道路は空いていて自宅から40分で到着。
温泉は他に客もなく完全貸切状態。
施設はさほど大きくもなく2時間で700円は安くもないが、他に誰もいないので
ゆったり露天風呂に浸かりぼんやり空を眺めていた。
休憩室も我が家族のみ。
すぐ下を流れる狩野川源流のせせらぎの音を聞きながら、しばし畳の上で気持ちよくごろ寝。
お昼頃に出て帰路の途中にある吉奈温泉「東府やリゾート」に寄ってみた。
お目当ては人気のベーカリー。
あの高倉健さんが定宿にしていたという老舗旅館東府屋は経営難となり破産。
その後赤倉観光リゾートが引き継いで「東府やリゾート」として生まれ変わり、今や人気スポットとなっている。
行ってみると連休最終日ながら駐車場には県外ナンバーの車が多数。
第1駐車場がいっぱいで第2駐車場に止めて、以前に泊まったことがある東府屋の重厚な建物を通り過ぎ、比較的新しい石畳の道を歩くと昭和初期の高級車が目に入った。
後ろの建物は大正期に明電舎の会長がVIPをもてなすために建てた「大正館芳泉」。
今は「東府やリゾート」の1施設としてカフェに生まれ変わっている。
玄関前で高級そうな建物を家族で見上げて眺めていたら、中からウエイターさんのような人が出てきた。
誘われて中に入ると和洋折衷のモダーンな内装。
内部はいくつかのカフェに分かれていて通されたのは「カフェ・アールデコ」。
入るとまさにアール・ヌーヴォ、アール・デコ調混在の豪華な雰囲気だった。
壁にはロートレックの有名なポスター「ムーラン・ルージュのラ・グーリュ」の複製が飾ってあり、アンティークな家具類と天井の照明器具はガレ調。
洒落た階段の向こうにはシャンデリアと噴水が見える。
予想外の展開に家内と娘たちはキョロキョロとあたりを見回している。
幸いお客が誰もいなく写真を撮らせていただけた。
ランチメニューではカニクリームコロッケがうまかった。
なんとなくリッチな気分になり「東府やベーカリー」へ向かうと多くの人がカフェテリアで食事中。
若いアベックが多く人気の米粉カレードーナッツは売り切れ。
買ったのはずしりと重いブドーパン。
干しブドーがこんなにびっしり入ったブドーパンは初めて見た。
一同満足して帰宅。
ちょっと贅沢な食の連続のシルバーウィーク。
伊豆路の車中で22日に辻井伸行が弾いたモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を聴いていた。
演奏は内田光子のピアノ、ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管によるフィリップスへの一連の協奏曲集中の1枚。
発売当時大変評判になった演奏で、ひとつひとつの音が美しいだけでなく深い意味を持ちながら響いているのが圧巻だ。
格調高きテイトの指揮も非常に良い。
Youtubeは内田光子の弾き振りのモーツァルト、ピアノ協奏曲第20番
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