モースリークラシック
朝から雨、今日の雨滴は冷たい。
日本近海に突然発生した台風18号が急速接近中で、明朝東海近畿に到達予定。
毎日の通勤時間は車で片道およそ40分。
往復でCD1枚分は余裕で聴くことができるものの、外からのノイズもありカーオーディオの音も貧弱なので音楽にさほどは集中できない。
自然と軽い曲が中心。
とはいえ月曜日の朝にサティのジムノペディなどを流すと、アンニュイな気分となり勤労意欲が低下してしまうので、それなりに聴く曲は意識している。
いつもはハードオフやブックオフで200円前後で買ったジャンクもののCDを数枚車内のボックスの中に入れておいて、ランダムに取り出しては聴いている。
今日はそんなCDのひとつ、キャニオンが出していた「モースリークラシック」というリラクゼーションものを聴いていた。
クラシックの比較的有名なオーケストラ曲を中心にピアノ独奏用にアレンジしたもので、ピアノのオリジナル名曲が一曲も入っていないのがポイント。
雑誌「モースリークラシック」が、読者からのアンケートからセレクトした曲を製品化したものらしい。
演奏はアメリカのピアニスト、ジョン・ノヴァチェク。
・白鳥 :サン・サーンス~シロッティ
・歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
:マスカーニ
・パヴァーヌ :フォーレ
・アイネクライネナハトムジーク第2楽章 :モーツァルト
・弦楽のためのアダージョ :バーバー
・行け、わが思い、黄金の翼に乗って
~歌劇「ナブッコ」 :ヴェルディ
・星は光りぬ ~歌劇「トスカ」
:プッチーニ
・「グリーンスリーヴス」幻想曲 :ヴォーン・ウイリアムス
・交響曲第3番第3楽章 :ブラームス~ジンガー
・主よ、人の望みの喜びよ :バッハ~ヘス
・カノン :パッヘルベル
・メランコリー・ドラッグ :ノヴァチェク
ピアノ: ジョン・ノヴァチェク
2001年、横須賀アートホールでの録音
曲はゆっくりめの曲ばかりで、多くはノヴァチェクが編曲したものだが、「白鳥」はロシアのピアニスト、アレクサンダー・シロティ編、「パヴァーヌ」はフォーレ自身によるもの。
「主よ、人の望みの喜びよ」は有名なマイラ・ヘス編。
ブラームスの交響曲第3番第3楽章を編曲しているオットー・ジンガーJr(1863~1931)はアメリカ生まれ。
ジンガーは、マーラーやR.シュトラウスなど、多くの作曲家の管弦楽作品のピアノ編曲を非常に多く残してしている人で、ベートーヴェンやブラームスの交響曲全曲の編曲のみならずワーグナーの歌劇・楽劇のほとんど全部のピアノ編曲があるのが驚きだ。
ジンガー家は、リストやハンス・フォン・ビューロと親交のあった父の代にドイツからアメリカに渡っている。
この同名の父オットー・ジンガー(1833~1894)も作曲家で、シカゴ交響楽団を創設したアメリカ音楽界の大立者セオドア・トーマスと組んで、いろいろ活発な音楽活動を展開していた。
この親子はかなり混同されている(NAXOSやピティナのサイトなど・・・)
このCDはアダージョ系の静かな曲を集めたもので、緊張感を持続させるには至難な曲が数曲。
バーバーのアダージョなどはさすがにピアノでは間が持たないが、それでも淡々とマイペースで弾いているのが良い。
車外は雨、フロントガラスをポツリポツリ叩く雨を見ながら信号待ちの間に聴く音楽としては落ち着きがあって上質なもの。
ノヴァチェクの自作、ラグタイム風の「メランコリー・ドラッグ」で終わるのもお洒落。
Youtubeはマーラーの交響曲第5番、オットー・ジンガーによるピアノ版
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