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2015年11月17日 (火)

カラヤン、1977年の第九

晴れ夜から雨。
先日近所のスーパーで自分が社会人になりたての頃にお世話になった上司に偶然会った。

定年退職されて久しくもう70も半ば、ウォーキングと趣味の詩吟も欠かさず、今でも楽しみながら働いているという。
声に張りがありスリムにもなり、現役の時よりも生き生きしているように見えた。

自分もかくありたいもの。


今日はカラヤンの「第九」をLDで。
1977年12月31日のシルヴェスターコンサートの記録。


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ヘルベルト・フォン・カラヤン 

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

ベルリンドイツオペラ合唱団

アンナ・トモワ=シントウ(S)
アグネス・バルツァ(A)
ルネ・コロ(T)
ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs)

  カラヤンの映像作品は音声を後取りしたものが多く、映像も実際にはありえないようなアングルのものが多かったりして、見ていて不自然なものが多い。
晩年のカラヤンのドキュメンタリーを見ると、映像作品の編集にかなりの労力を費やしているが、今となっては貴重な時間を浪費してしまったようにも思える。


この「第九」は多少の編集はありそうだが、ライヴの模様がごく自然に映像化されているので安心してみることができる。

映像で見ると、木管は倍管で4本ずつ、ホルンも8本で弦楽器もかなり増員していて、通常のベルリンフィルの団員以外のエキストラも多いようだ。

ティンパニを二人で叩いていたのには驚いた。

これはマーラー版の「第九」とほとんど同じ編成だ。

磨き抜かれた音にレガート多用の流れるような第九。

それを強力なチェロとコントラバスセクションが重厚な低音で支えている。

合唱は、カラヤンが好んで起用したウィーン楽友協会ではなくベルリン・ドイツオペラ合唱団なのが良い。

少ない人数ながら巨大なオケにも負けずに底力のある合唱を聴かせてくれる。


ヴァイオリンの最後列のプルトにこの年ベルリンフィルに入団した安永徹氏の姿が見えるが、 氏は1983年からベルリンフィルのコンマスに就任している。

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