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2015年11月 4日 (水)

リントゥ指揮 フィンランド放送交響楽団&諏訪内晶子コンサート

本日快晴、夕方から重要な会議ほか。
仕事終了後は文化センターに寄って金曜日のレコードコンサートの打ち合わせ。

今回は「第九」と辻井伸行の演奏を紹介する予定。


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文化の日の昨日も快晴。

朝の愛犬ポコとの散歩はちょいと遠出をして裏山の中腹まで登っていた。


下り始めの家が数件建っているあたりでポコが用足しを始めたので海を眺めていると、海の手前の民家が密集しているあたりから、すーっと白煙が上がった。


しばらくして、もくもくとした黒煙に変わっていった。


こりゃ火事だ! と眺めているうちに後ろに何人かの人が集まり始めた。

ポコはしゃがんでうんちをボトボトと排出している。

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サイレンが鳴り始めたのは煙が出始めてからおよそ5分後。
火元は中学生の同級生の実家の裏だった。




昨日の午後はフィンランド放送響のコンサートに行っていた。
場所は静岡市のグランシップ。中ホール。

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曲目はシベリウス生誕150年にちなんでオールシベリウスプロ、  ソリストは諏訪内晶子。


指揮はフィンランドのハンヌ・リントウ。


   フィンランド放送響といえばヘルシンキフィルと並びフィンランドを代表するオケ。
ベルグルンドやカム、セーゲルスタムといった国際的な指揮者が歴代のシェフに名を連ねている。


リントゥの演奏は初めて聴くが、DVDによるシベリウス交響曲全集も出しているので、シベリウスのスペシャリストといっても良いかもしれない。
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ソリストの諏訪内晶子もシベリウスのコンチェルトのCDを出している。

期待も大きく、チケットは完売。

チケットは本番1週間前割引で購入、その時既に残券は数枚だった。
買えた席は14列39番目、A席だがステージから遠くもなく、オケ全体が見渡せる良い場所だった。

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・交響詩「フィンランディア」

・ヴァイオリン協奏曲  
   諏訪内晶子のアンコール(曲名不明)

・交響曲第2番ニ長調

・交響詩「レミンカイネンの帰郷」(アンコール)



最初のフィンランディアは彼らにとっては特別な曲。

うねるような弦楽器群の動きになみなみならぬ気合いが感じられ、最初から全力投球。

リントウの指揮は身振りの大きな明快なもの。


内声部を浮き上がらせじっくり歌いながらブラスを効果的に響かせて熱い感動を盛り上げていた。
この曲でホルンのベルアップは初めて見た。


ヴァイオリン協奏曲のソロは、ヴァイオリンのきりりとした中に艶っぽさもある美しい音色と落ち着いた音楽運びの名演。


ハイフェッツが使用していたというストラディバリウス「ドルフィン」の鳴りはさほど良いとは思わなかったが、これは会場のせいかもしれない。


以前五嶋みどりの実演を聴いた時の全身全霊を傾けて大きな音を出していた演奏とは対照的な演奏だった。


鳴り止まぬ拍手に応えて演奏した無伴奏のアンコール曲は初めて聴くもの。
バッハのようでバッハでないロマンティックな曲だった。

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後半のシベ2も彼らの音楽。


こちらも 熱い演奏だったが、この曲は自分が実際に演奏して、いろいろな演奏を聴き比べたりしているので、どうしても聴く耳が厳しいものになってしまう。


リントウの指揮は要所をしっかり引き締め、ここぞといった強奏が見事に決まった優れたものだが、オケ全体に前半の緊張の張りが後半では多少緩くなった印象。


水準も弦楽器は良いが管楽器には奏者の技量にばらつきがありそうだ。
第4楽章では、中間部の始まりで重要なオーボエソロが落ちて危うく大事故になりそうだった。


これには聴いていてヒヤリとしたぜ。


ともあれフィナーレの後半は全力投球の盛り上がりを見せ、クライマックスの頂点の輝かしさは感動的なものでした。

アンコールは大太鼓がステージにあったので、「カレリア」でもやるのかな?と思っていたが、実際には同じシベリウスの交響詩「レミンカイネンの帰郷」。


この曲をアンコールに持ってくるとは、フィンランドのオケの面目躍如。


猛烈なスピードで駆け抜けたノリノリの快演だった。



帰りの電車は、静岡市でおこなわれた大道芸ワールドカップの最終日と重なり非常な混雑。



富士まで座ることができなかった。


Youtubeは諏訪内晶子のシベリウス

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