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2016年1月に作成された記事

2016年1月31日 (日)

アンチェルのドヴォルジャーク、交響曲第8番

1月最後の日曜日は良く晴れて暖かな1日。

ポコは散歩の途中でまたゴミを咥えてきた。
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叱られると思ったのか、そのまま小屋に入り込み餌をやっても放さない。


この土日はレンジフード交換の工事やお寺の役員会その他。



今日はカレル・アンチェルの指揮でドヴォルジャークの交響曲第8番を聴いていた。



1970年のコンセルトヘボウ管とのライヴ。

TAHRAが出していたアンチェルエディションのCD2枚組。
ステレオ録音だ。

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1968年に亡命しチェコを離れたアンチェルが降ったドヴォルジャーク。


感傷を排し硬質で近寄りがたいまでの厳しさの感じられる演奏だった。

アンチェルの芸風はスパッと割り切った直截な表現が特徴であるように思う。

とはいえチェコフィルとの演奏の時には、厳しさの中にローカルな独特の艶と潤いが感じられたのだが、この演奏にはアンチェルの厳しい一面がストレートに出ているようだ。

コンセルトヘボウ管の音は、響き豊かなホールの影響でふくよかなイメージがあったものだが、この演奏はずいぶんと筋肉質の演奏になっていた。




ドヴォルジャークの交響曲第8番は、ブラームスの影響を強く受けさまざまなアイディアをぎっしり盛り込んだ第7番や、洗練された作曲技法で聴かせる「新世界より」に比べると幾分お気軽に作曲したような趣。


実際に演奏してみるとさほど演奏するのに難しい曲ではないものの、アンチェルの演奏で聴くとベートーヴェンの交響曲のような峻厳な曲に聴こえてくる。


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沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの1番を聴く」に、アーベントロート指揮ベルリンフィルの1941年のスタジオ録音の感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/bra1.cgi 

Youtubeはカラヤン&ベルリンフィルのドヴォルジャークの交響曲第8番、1973年来日時のリハーサル

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2016年1月29日 (金)

本日の練習、管楽器分奏

昨晩遅くから1日冷たい雨。
本日は会議もなく特にトラブルもなし。


夜は市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説が入っているので早退して文化センターへ。


今回のプログラムは歌劇「こうもり」序曲や「くるみ割り人形」などファミリーコンサート的な内容。


この寒い雨の中、予想されたキャンセルは2名のみ。
飛び込みの方もいて、客さんの入りはふだんとあまり変わらなかった。

ありがたいことです。 終演は9時近く。外に出るとまだ雨が降っていた。

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週末の疲労の蓄積が、同好の士の方々と聴く良き音楽の力で心地よいものに変わっている。

寝る前に、畑に実った檸檬でホットレモン。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


昨晩はオケの練習だった。
場所は沼津市民文化センター。



今回からしばらくは管打楽器と弦楽セクションに分かれての分奏が続く。

管楽器は大ホール。


自分は事務室でクラシックレコードコンサートの打ち合わせの後に参加。


広々とした会場でこじんまりと管楽器セクション。

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全体合奏とは異なり分奏だと皆の音が良く聴けて休む時間も少なくて効率が良い。
曲はリストの交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」。


客席で急いで楽器を組み立てて、ステージに乗りウォーミングアップなしにいきなりの参加がかなり高い音。


自分の発した調子ハズレの音響に、皆の驚いた視線が集中。

「あれ?????」 音を間違えた。


記譜がIn Cのつもりが途中でinEに変わっていたのに気が付かなかった・・・(。。;

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リストの「レ・プレリュード」は1,2番ホルンがファゴットと協調している中で3,4番ホルンがトランペットと同じ形で動いていたり、1,2,3番が和音を響かせている時に4番ホルンがソリスティックに動いたりとホルンの使い方が独特。


ホルンセクションとしては個人の音がバラバラで、セクションとしての一体の響になって響いていないことを痛感。

分奏の前にパート練習が必要だろうな。


Youtubeはモーツァルトの「グランパルティータ」

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2016年1月27日 (水)

スークのビバルディ

快晴、朝のポコの水皿に薄氷。日中は気温が上がり本日の最高気温は13度。

通勤途中の信号待ちで、かわいい犬を見つけて思わずパチリ。

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午前中は本部で外部委員を交えての定例会議だった。


終わった後に別部署の同期としばし雑談。
仕事のこと健康のこと今後のことなど・・・・・・・

午後は来月から始まる今年度最後の山場へ向けての準備など。

定時に仕事場を後にして入院中の母を見舞い帰宅。

昨日、娘の同僚がインフルエンザになったという。
どうやらインフルエンザと判るまで娘と一緒に仕事をしていたらしい。
これは感染の可能性大だ。

セクション内の女性職員の子供の通う学校が学級閉鎖になったとの話も有り、本格的な寒さの到来とともにインフルエンザの急激な流行の兆し。


今日はビバルディの合奏協奏曲集「調和の霊感」作品3を聴いていた。

演奏はルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団によるもの。
ソロヴァイオリンはチェコの名ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク。

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1978年の独逸オイロディスクへの録音。国内盤LP.

この時バウムガルトナーとスークは初共演だったという。

瑞々しくも美しい艶のあるスークのヴァイオリン。
スークのソロにぴたりとつけた、芯の強い引き締まった響きのバウムガルトナーの伴奏も見事なものだ。

残響豊かにしてそれぞれの楽器の響きを明快に捉えた録音も非常に良い。


作品3でもうひとつ。
イタリアの名匠マリオ・ロッシ指揮のウィーン国立歌劇場管弦楽団による演奏から。

キングレコードから1977年に出た「バロック名曲シリーズ1300」中の米ヴァンガード原盤の全集LP2枚組。1960年代はじめの録音。

ソリストはウィーンフィルのコンマスだったウィリー・ボスコフスキーほかによるもの。

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もうこれは何回も聴いているお気に入りの盤。


冷たさも感じさせる禁欲的なバウムガルトナーの演奏に比べて、こちらは美しい響きを追及した演奏。

編成も大きく多少アンサンブルのラフさもあるがウィーン独特のやわらかな響きが心地よい演奏。

ソリストは当時のウィーンフィルの首席クラスが並んでいるが、オケの実体はいわゆるウィーンフィルの母体の国立歌劇場のオケではなく、フォルクスオーパー(国民劇場)のメンバーが中心の混成オケだと推察する。

Youtubeは「調和の霊感」第8番、サクソフォン4重奏版

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2016年1月25日 (月)

デュリュフレのレクイエム

気温は低く、今日の最高気温が1週間前の最低気温と同じという大きな気温の落差。

朝、ポコの水皿が凍っていて氷の上をポコが舐めていた。


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3年前の今日、庭の紅梅は未だつぼみが膨らみ始めたばかりだったのが、今年は6分咲き。

庭の梅の花もこの寒さには戸惑い気味だろう。

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夕方からの大きな会議に自分の担当分野での提案事項が4つもあり、朝から資料の確認その他。

提出した改革案に対してかなりの抵抗があり、長い間の慣習を変えるのは難しいことを実感。
目先の事ではなく10年先を考えて欲しいもの。


この秋にどうやら大好きなデュリュフレの「レクイエム」を演奏しそうな雲行きとなってきた。

隣町のアマチュア合唱団からの依頼演奏だが、同じ傾向のフォーレの「レクイエム」と一緒に演奏するらしい。

2曲ともいくつかのバージョンがある曲だが、ぜひ大編成オケ版でやっていただきたいもの。



そこで今日はデュリュフレの「レクイエム」。


この曲を初めて聴いたのはアンドルー・デーヴィスの指揮によるCBSへの国内盤LPだった。


フォーレのレクイエムの影響を強く受け、グレゴリオ聖歌を効果的に取り入れた素晴らしい名曲だった。 以後この曲の魅力に取りつかれて録音を探してみたものの、LP期のこのデーヴィス盤以前の録音といえば作曲者の古い自演盤があるくらい。

その後コルボの演奏も出たが、デーヴィスの演奏に比べると合唱とオケが粗くて期待外れだった。

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以後オルガン版や小編成オケ、大編成オケ版の録音が徐々に出るようになり、一時期出る録音は手当たり次第購入していた。 いろいろ聞いたが、大編成オケ版ではラムルー管を振った自作自演盤が一番しっくりいく。


全ての総合では合唱の優秀さと清楚な歌でBISから出ているオルガン伴奏版によるグラーベン指揮のものが最も良いと思う。


Youtubeはデュリュフレのレクイエム、ベルリンフィルの演奏

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2016年1月24日 (日)

プレスラーのモーツァルト

寒波襲来。

西日本では大雪、奄美大島では115年ぶりの降雪。
娘の友人の住む青ヶ島でも雪が降ったという。

朝から寒風が強く雲は吹き払われ冷たい碧空の1日。


こんな日は外に出る気にもならず、ポコも小屋にこもりがち。

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結局散歩も最短距離。


今日はメナム・プレスラーのモーツァルトを聴いていた。

コンサートホールソサエティへの録音で17番と24番。


  伴奏はベッチャー指揮のウィーン室内管弦楽団。


プレスラーはボザールトリオのピアニストとして名高い。

齢も90歳を超えた。昨年来日する予定だったがキャンセルとなった。

プレスラーは2008年にボザールトリオを解散し、ソロ活動を始めたここ最近、人気が急上昇。
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その聞き手を温かく包み込むような芸風は以前から変わっていない。

ボザールトリオのメンバーとしての録音が圧倒的に多いが、コンサートホールソサエティには60年代の録音で、グリーグやショパンなどのコンチェルトの録音がいくつかあった。

このモーツァルトは、コンサートホールソサエティのレコードの中では比較的目にする機会が少ないものだと思う。


第17番はモーツァルトのウィーン時代の作品。

ふわりとした柔らかさの中に、端正にして明快、颯爽たる息吹きが感じられる名演だ。

短調の24番になると一転して深い陰影にみちた憂いを伴った悲劇的な高揚が素晴らしい。
ベッチャーの伴奏も不足のない出来。


Youtubeは92才のプレスラーの弾くショパン、感動的な演奏です。

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2016年1月23日 (土)

ハンニカイネンの「カレリア」組曲

週末土曜の休み。曇り後夕方から雨。

これから40年ぶりの寒波が襲来するという。


昨晩は職場でセクションの新年会。場所は沼津駅近くのBIVI内部の「はなの舞」

わがセクションは80名近い大所帯、そのうち半分以上は女性。

最初の挨拶では今年の厳しい環境を話させていただいたが、お酒が入るとアトラクションも入りワイワイガヤガヤの華やかで賑やかなド宴会モード。


かなり強引に2次会のカラオケに誘われたものの、毒気に当てられたようになり、1次会で失礼させていただいた。

昨晩遅くから地震が頻発。
酒も入りほろ酔い気分ながら震源地が近く2度ほど起こされた。

以前同じような地震が続いた後に、大島の噴火や伊東沖での海底火山の噴火があった。

またどこか噴火するのだろうか。


今日は歯医者へ行ったり母の見舞いやら家の雑事で一日が経過


聴いたのはカレリア組曲。

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手持ちで良く聴くのはフィンランドの指揮者、タウノ・ハンニカイネン指揮シンフォニア・オブ・ロンドンによる演奏。

EMI録音の国内盤CD. 録音も古いし、枯れて痩せ気味のオケの響きでなんともローカルな演奏だが、しみじみとした味わい深い演奏だ。


第3曲の「行進曲風に」では中間部のファゴットの響きに、なぜかじわりとした感動が感じられる。

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2016年1月21日 (木)

本日の練習、パート割り決まる

朝から冷えて昨日はこの冬の初氷を見た。

昨日午前午後に重要な案件の会議、合間に取材対応など。

帰りには入院中の母を見舞う。

咳と痰が出始めたのが気になるが順調に回復しリハビリも問題ないようだ。
外の寒さに比べると病室は暖かで別世界。


夜はオケの練習だった。

場所は沼津市民文化センター小ホール。
狭いリハーサル室に比べると響きは段違い。
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ただそれだけアラが目立つのは事実。

曲は「田園」が中心だった。
今回の定演の曲目は「カレリア」組曲、リストの「レ・プレリュード」に「田園」の3曲。

ホルンのパート割りがほぼ決まった。

ホルンの定数はそれぞれ4-4-2.沼響のホルンは現在8名。

3曲とも1番ホルンがかなりきついので、アシストを付けて5-5-3というところだろうか。

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自分は、業務多忙で全ての練習参加は難しいので、メインの「田園」以外の曲にしていただいた。


明日はいささか出遅れの職場の新年会。
大所帯で女性が多いので賑やかになりそうだ。

Youtubeはハイティンクの「田園」

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2016年1月19日 (火)

ダヴラツのロシア民謡集

雨は晴れたが昨晩から強風。風も冷たく外出を躊躇うほど。


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昨日の雨で富士山は真っ白になった。

前途ある若者の命を奪った痛ましいバスの転落事故、そしてビーフカツ事件に10年ほど前の耐震偽装事件も含め性善説で成り立っていた日本のいろいろなシステムが実は崩壊状態だったことが露呈している。


今日はウクライナ出身のソプラノ歌手、ネタニア・ダヴラツの歌うロシア民謡集を聴いていた。

手持ちはヴァンガード原盤の国内盤LP.

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ダヴラツはカントルーヴ編曲の「オーヴェルニユの歌」の決定盤とも言える歌唱によって世界的に知られるソプラノ歌手。



録音は「オーヴェルニユの歌」のほかロシア民謡集とユダヤ民謡集がヴァンガードレーベルにあった。

可憐で美しい歌声と発音の明快さが実に心地よい。


美しいだけでなく、どこか懐かしいような素朴で純な味わいがダヴラツの歌にはあって、どの演奏を聴いても聴き手にほっとするような安らぎをもたらしてくれる。


Youtubeはダヴラツの歌う「オーヴェルニュの歌」

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2016年1月18日 (月)

ロスバウトのカレリア組曲

久しぶりの雨はいきなりの大雪警報。

気温も下がり東京は降雪、こちら沼津は冷たい雨。


朝出がけに寒がりのポコのために小屋の風の通り道を塞いでおいた。


今日は何かが起こる予感があり、出勤してしばらくすると若手の女性職員が深刻な顔で自席に来た。


具合でも悪いのかと思ったら、結婚することになり退職したいという。



聞けば玉の輿。フィアンセの仕事が遠方なので退職になるという。


彼女は明るく優秀な職員。

この時期の退職では補充もなく空いた穴は大きいな・・・

はなむけの言葉をかけながら心の中で泣き笑い。


その後奥歯の詰め物が取れてしまい、早退してかかりつけの歯医者へ寄りながら帰宅。





帰宅後今オケで練習している「カレリア」組曲を聴いていた。


カラヤン指揮ベルリンフィルの70年代EMIへの演奏から聴いてみた。
手持ちは国内盤CD.

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この時期のEMI録音はSQ4チャンネル録音が多く再生が難しい。

このCDの音も巨大に水膨れして芯のない異様な音。

カラヤンの演奏は、ゴージャス過ぎるオケの響きがまるでワーグナーでも聴いているかのよう。
シベリウスとしてはあまりにも異質な勘違い演奏だと思う。




同じベルリンフィルを振ったハンス・ロスバウト指揮の演奏も聴いてみた。




ドイツグラモフォンへの録音で手持ちはオリジナルスのCDと国内初出の10吋盤。


1957年のモノラル録音だが音は良い。

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・交響詩『フィンランディア』 op.26


・悲しきワルツ op.44-1


・トゥオネラの白鳥 op.22-2


・祝祭 op.25-3(組曲『歴史的情景』から)


・『カレリア』組曲 op.11


・交響詩『タピオラ』 op.112


 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 ハンス・ロスバウト(指揮)

 録音時期:1954年11月、1957年3月
 録音場所:ベルリン

先日逝ったピエール・ブーレーズは、バーデンバーデンでロスバウトの代役として指揮デビューするなどロスバウトから大きな影響を受けている。

ロスバウトもブーレーズの主要な曲を初演している。


このCDには1954年録音の「フィンランディア」「悲しきワルツ」「祝祭風舞曲」
と1957年録音の「タピオラ」も収録。

1957年といえばフルトヴェングラーの影響が色濃く残る時代だが、カラヤンの演奏と同じベルリンフィルとは思えないほど引き締まって透明な響きのシベリウス。


「間奏曲」最後のホルンセクションのハイトーンを含んだ和音の響きなど完璧だ。


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ゆっくり演奏される「行進曲風に」では過度に軽薄にならず深い音楽として鳴り響いているのも驚異的。


清楚にして悲壮感漂う「悲しきワルツ」や、厳しい緊張感に満ちた「タピオラ」も驚きの名演だった。



ロスバウトは現代音楽演奏の旗手として著名な指揮者で、シベリウスは意外なレパートリーだが、この録音当時シベリウスは存命だった。



Youtubeはサージェント指揮ウィーンフィルの「カレリア」組曲

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2016年1月16日 (土)

リトシャウアーのレスピーギ、鳥

1月も半ばを過ぎた土曜休み。天気も良く気温も高い。

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庭の紅梅と白梅が咲き始めていた。



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今年はいつになく咲くのが早い。 このところ庭の木を眺める余裕もなかった。


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愛犬ポコはいつもながらカメラを向けると同じポーズ。


今日は母の見舞いのついでに昨年末に借りた本とビデオを返しに図書館へ。


土曜の午前中で、図書館内では多くの人が新聞や雑誌を見たり本を選んでいた。

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沼津市立図書館は音楽大学並みの豊富な視聴覚資料もあり、市街の中心部の知的な場として貴重な存在だ。
館内では二人の沼響の団員に遭遇。


事務室に行き、馴染みの職員と小一時間余り話し込んだりしているうちに正午過ぎ。

本を何冊借りてNMLの更新手続きを済ませて一時帰宅。


車を変えることになり午後は車屋に行ったりしていた。




聴いたのはレスピーギ。


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組曲「鳥」と組曲「ボッティチェリの3枚の絵」の組み合わせで フランツ・リトシャウアー指揮のウィーンフォルクスオパー管によるヴァンガード原盤の国内盤LP.


フランツ・リトシャウアーは同じ時期に「リュートのための古風な舞曲とアリア」全曲も録音していて、同曲のドラティの全曲盤と並ぶステレオ初期の録音盤だった。


こちらは国内盤としては発売されなかったのではなかろうか。



リトシャウアーの組曲「鳥」と組曲「ボッティチェリの3枚の絵」の手持ちは国内盤ながらモノラル仕様。おそらくステレオも有ると思う。


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演奏はウィーン風の瀟洒で軽いところが魅力的だった「リュートのための古風な舞曲とアリア」の演奏に比べ、こちらは力強さとリズムの冴えが加わり一まわり大きな名演となった。


「鳥」終曲での独特のルバートもうまく決まっている。

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2016年1月15日 (金)

本日の練習、シベリウスとリスト

快晴、本日の最低気温は0度。
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昨年末から気温が高く、この時期には珍しく富士山頂付近の山肌が見えている。


昨年末からスイッチのONOFFができなくなり、回りっぱなしになっていたレンジフードがいよいよ終末を迎えて早朝出勤の娘の「換気扇から変な音が出てる!」の声で目が覚めた。


近づくとかなり大きな音でウワーン・キーンという音が出ていた。


これはさすがに限界。


とりあえずコンセントを抜いておこうと周辺を見ても見当たらない。

どうやらフードの奥の方にあるらしい。


出勤までの時間もないので、そこの部分のブレーカーを落としておいた。


昨年末見積もりを出させていたガス屋に電話して工事の日程を決めることにした。



昨晩はオケの練習。

先週の練習が母の手術と重なり休んでしまったので、自分としては今年のオケの初吹き。

場所は沼津市民文化センター地下のリハーサル室。


到着は練習開始の5分過ぎ。


扉を開けると熱気むんむんの大人数。

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ざっと50人を超えてホルンは既に6人が着席、クラリネットも5本とマーラーも演奏できるようなほぼフルメンバーがそろっていた。


皆新しい年を迎えてやる気十分の気配。

曲は定演前半のシベリウスの「カレリア」組曲とリストの交響詩「レ・プレリュード」。

団内指揮者のF君の指揮。


「カレリア」間奏曲冒頭は弦の刻みに乗ったホルンセクションで始まる。

ホルン独特のゲシュトップ奏法で和音をピシリと合わせなければならないので、これがなかなか難しい。

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まだ数度合わせただけで合奏のレベルはまだまだ未熟だし、狭い会場で音が飽和状態になてしまっているが、これだけ大勢が集まるとそれなりの充実の響きが出ていて何とも言えない幸福感に包まれるのが嬉しい。




明るく楽しい「カレリア」間奏曲に演奏するオケの皆の表情が楽しげだ。



俗事を忘れてしばしの至福の時間。


Youtubeはカレリア組曲

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2016年1月13日 (水)

ブーレーズのバロック音楽

本日天気晴朗なれども波高し。放射冷却で冷えた朝を迎えたものの、今年の冬は未だ氷を見ていない。

連日仕事帰りに入院中の母を見舞と頗る元気で毎日退屈の様子。


今日はブーレーズの演奏でバロック音楽。
ブーレーズは比較的早い時期にバロック期の作品をいくつか録音している。

その中の1枚から、「春の祭典」と同時期の1964年、コンサートホールソサエティへの録音でヘンデルの「水上の音楽」を聴いた。
オケはハーグフィルで手持ちはDENONが出していたCD.

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ここでブーレーズはその頃多かったハーティ編による近代オーケストラのための編曲版ではなく、3つの組曲からなるクリサンダー版で演奏している。

同時期の同じような録音としてはボールトやベイヌム、フェレンチックなどの録音もあったがブーレーズとしては意外なレパートリーだ。 ニューヨークフィルとの再録音もあるので、お好みの曲だったのだろう。


録音もオケも最上の状態ではないものの、きっちり整頓されたアンサンブルに音のメリハリも十分な演奏だ。


ただ自分の好みとしては、大編成オケならばベイヌム指揮コンセルトヘボウ管に聞かれたコクのあるいくぶんロマンティックな演奏が好み。



そしてブーレーズのバロック音楽で大バッハの息子、CPE.バッハによるフルート協奏曲。


ソリストは名手ランパル。 オケの実体はわからない。


こちらもハーグフィルとの「水上の音楽」とほぼ同じ時期の録音だが仏ハルモニア・ムンディへの録音なので音は良い。



手持ちは70年代にキングレレコードが出した「バロック名曲1000シリーズ」の廉価盤のB面。

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このレコードは、そのころ一般のお店で買えるブーレーズ唯一の廉価盤だった。 (コンサートホール盤も安かったけれど会員制の通信販売だった)



ランパルのソロはあい変らずの達者なものだが、第3楽章の猛烈なスピードの中でランパルのソロにピタリとつけていたブーレーズの鮮やかな伴奏が印象深い。



このLPのA面はラリューのフルートとシャンボンのオーボエによるクヴァンツとシュターミッツのトリオソナタで、特にクヴァンツのハ長調の曲に美しさに陶然としたのも懐かしい思い出だ。

この演奏はフルートパートをオーボエに、ブロックフレーテパートを
フルートに入れ替えた珍しい版だった。 

Youtubeはクヴァンツのトリオソナタ



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2016年1月12日 (火)

映画「海難1890」

正月気分に引き戻されたかのような三連休が終わり、週の初めから本格的なスパート。

東京で初雪を観測。 今日は多少冷えたが真冬の寒さとは程遠い朝。
終日曇天。夕方わずかな雨。


今日は来年度へ向けて各部門の責任者からの人員配置のヒアリング。


連休初日の土曜日に家内と映画「海難1890」を見た。


日本とトルコとの間の、2つの歴史的なエピソードを扱ったもの。

トルコは親日感情の非常に強い国。

現職のトルコ大統領が映画の冒頭で謝辞を述べていたのには驚いた。

1890年、トルコ帝国からの親善のため日本に派遣された軍艦エルトゥールル号が和歌山沖で難破し、死者行方不明者500名以上という大惨事となった。

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この遭難に遭遇した和歌山県大島の、日々の生活がやっとという貧しい村民たちのまさに命を投げ打った懸命な救命活動と献身的な看護活動は知る人ぞ知る歴史的事実で、大部分の日本人は知らないのではないかと思う。



一方のトルコでは、この事件は小学生の教科書に載るほど長く語り継がれている。 今でも国民の多くが知っている話だという。


自分は10年ほど前に放送されたNHKの歴史番組で初めて知った。 


その後1985年のイランイラク戦争でサダム・フセインがイラン上空を通過する飛行機は軍用機、民間機を問わずに撃墜すると宣言し、各国が直ちに自国民救出のために特別機を出した時に、日本が飛行機を出さなかったこともその時初めて知った。


日航は飛行の安全が保障されないからという組合の意向が強く、自衛隊は国会の承認なしには派遣できないという理由だったという。




そのような危険のある中で、トルコは取り残された日本人のために特別機を出した。


未だイラン国内には救援機を待つトルコ国民が多数残る中で日本人を優先させ、残るトルコ人たちは陸路で脱出させたのだという。


NHKの番組では、その時救出された人が回想しながら号泣していたのが印象的だった。


駐日トルコ大使の「エルトゥールル号の恩を我々は忘れていない」という言葉も泣かせる。

「海難1890」はその2つのエピソードを描いた映画だった。

映画館内は閑散としていたけれど、あちこちから啜り泣きの声が聞こえるほど感動的だった。

この歴史的事実を多くの日本人に知って欲しいと思った。

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2016年1月10日 (日)

ボルヴィツキーのチェロ

連休中日も良い天気。
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朝から畑の夏みかんとレモンの収穫などをしていた。



葉の裏に夏の名残りの蝉の抜け殻。


白梅も咲き始めた。
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午後に高校時代のホルンの後輩がやってきた。

彼は外資系の企業に勤務ししばし渡欧して珍しい音盤をゲットしてくる。


帰省のついでに最近の成果を持参してきた。


いずれも国内ではまず見つからない珍しいものばかり。 全てLP。



ラトビアのオケの首席ホルン奏者のウェーバーやモーツァルト、サン・サーンスらのメロディア盤。



ベルリンフィルの首席チェロ奏者として名高いボルヴィツキーによるハイドンのチェロ協奏曲、若き日の名演。テレフンケン盤。

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ハイドン/チェロ協奏曲第1番、第2番


オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)

ペーター・ロンネフェルト指揮ウィーン響



さすがに音は非常に良かった。


クノーテ指揮のライプツィヒ放送合唱団によるシューマン、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェルたちの合唱作品ETERNA盤。


この盤にはゲヴァントハウス時代のペーター・ダムほかのホルンセクションが加わっている。



ハンブルク歌劇場のホルンセクションの話になり、カイルベルト時代のハンブルク国立フィルのベートーヴェンやブルックナーの交響曲のホルンセクション部分を聴き比べたりしていた。
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彼は国内や海外での音楽事情にも詳しく、いろいろな音楽談義の楽しい2時間余り。


彼が帰った後入院中の母を見舞い、スーパーで家内に合流後帰宅。

続きを読む "ボルヴィツキーのチェロ"

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2016年1月 8日 (金)

ブーレーズ・フェスティバルのことなど

新年に入ってからしばらく穏やかで快晴の日々が続く。
一方で中東情勢、北朝鮮の水爆実験などなど世界は動乱の兆しあり、 自分の回りの小さな世界でも公私ともにいろいろあって2016年は波乱の幕開け。


今週もあっという間の金曜日。


一日は長いが一週間の経つのは速い。
明日から三連休とはいえ気分はとてもその気にはなれない。


昨日は入院している母の手術日となり1日休みを取った。

母は2度目の手術。
急な入院ではなくもともと手術予定であった入院なので深刻な状況ではないものの、老人の入院はそれなりに気を使う。

執刀医の先生とは10年以上のおなじみなので全面的に信頼してお任せ。
2時間余りの手術は順調に終わり夜には麻酔も覚めて本人は痛がっていたが、痛みがあるのは元気な証拠。

そんなことで夜のオケの初練習は欠席してしまった。


1月5日ピエール・ブーレーズ、90歳で死去。


ブーレーズの創る音楽には年齢を感じさせるものがなかったので、いつまでも若い指揮者のような感覚でいたが 90歳だったのか・・・とあらためて月日の経つのを思う。


ブーレーズは1995年のブーレーズフェスティバルでの印象が強烈だ。


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この時のブーレーズはアンサンブルアンテル
コンタンポランのほか、ロンドン響、シカゴ響、N響 を振り、ソリストもポリーニ、バレンボイム、クレーメルといった世界の超一流が終結。

バレンボイムやティルソン・トーマス指揮の演奏会も含めて、バブルの残滓のような2週間の豪華なフェスティバルだった。


この時、サントリーホールでのロンドン響との演奏会を聴きに行った。


チケット発売時のプログラムは

・クロノクロミー     :メシアン

・ピアノ協奏曲第2番  :バルトーク

・春の祭典

ソリストはポリーニで、数ある魅力的なコンサートの中で自分は迷わずこの日を選んだ。

ところがポリーニが体調不良で曲がシェーンベルクのピアノ協奏曲に変更。


さらに演奏会当日ホールに行ってみるとポリーニがコンチェルトを弾くことができないとの張り紙が出ていた。

代わりにシェーンベルクのピアノ曲小品を数曲弾くという。 実際のステージではポリーニはステージで出ては来たものの、数分の小曲を弾いて引っ込んでしまった。


さすがにこれではまずいと思ったのか、曲目にラヴェルの「マ・メールロア」が追加されていた。
おそらくほとんどリハなしだろうが、さすがにロンドン響は良い演奏をしていた。


他の2曲、メシアンとハルサイも予想どおりの整然としながら隙のない名演だった。


特にメシアンでの、一見雑然としているような「音のざわめき」が整然と交通整理されながら響いているという不思議な感覚は今でも強く印象に残っている。




今日はブーレーズ指揮の「春の祭典」の録音を聴いていた。


数ある録音中最初のフランス国立放送局管との演奏。

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「春の祭典」初演の50年後、1963年のブーレーズが初めて大編成のオケを振った録音とされるもの。
通信制のレコードクラブコンサートホールソサエティへの録音でADFディスク大賞を受賞している。


手持ちは国内盤のLPとDENONが発売したCD。


この演奏は音楽評論の大御所吉田秀和氏が著書「世界の指揮者」で、クリーヴランド管との再録音の熱烈な賛辞の中で紹介していた。


この文の中で、氏はこの画期的な演奏が発売当時にさっぱり話題にならなかったことを、ちょっぴり批判を含めて書いていた。


氏の影響ではないが、私はブーレーズの数ある「春の祭典」の中でこの1963年盤が最も好きだ。

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後のクリーヴランド管との録音のようなぞっとするような冷たさの漂う凄みはないものの、音が熱き塊となって旋回していくこの演奏には何度聴いても興奮させられる。

フランス国立放送管のちょっぴり色気漂う管楽器の響きも後の演奏には聴かれないものだ。

録音は当時のコンサートホール盤特有の残用少なめの硬い音だが、その鋭角的な響きは曲想にもうまく合っていると思う。


Yoitubeはブーレーズの春の祭典

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2016年1月 5日 (火)

レスピーギの「鳥」、ボリショイ劇場管弦楽団

本日快晴。 母の入院や娘の帰省その他、家の内部事情で午前午後と東奔西走の一日。

1日休暇を取ろうとも思ったが、明日に控えた重要な会議の資料を作らねばならず 一通り落ち着いた時点で午後から出勤。

出勤すると新たな懸案事項が3つほど勃発していて正月気分ははるか彼方。


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帰宅後甘いものが食べたくなって、「とらや」の羊羹「夜の梅」申年バージョン。



聴いたのはレスピーキの小オーケストラのための2曲。

組曲「鳥」と組曲「ボッティチェリの3枚の絵」


演奏はコピロフ指揮のボリショイ劇場管弦楽団。メロディアのLP.

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「鳥」は学生時代にお遊びで演奏したことがある。

ラモーその他の17,18世紀のクラヴサン曲をチェレスタを含む2管編成のオーケストラ曲として編曲したレスピーギの組曲「鳥」。

上質のBGMのような耳当たりの良い軽い曲の数々が楽しい。


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一方の「ボッティチェリの3枚の絵」は色彩的なオーケストレーションで絵画的な世界を活写したレスピーキ得意の世界。


いずれも好きな曲で「鳥」はオーマンディー、ケルテス、ドラティその他。 「ボッティチェリの3枚の絵」もマリナーその他複数の音盤が手持ちであるものの、このメロディア盤の艶やかでいて古典的なたたずまいの演奏が一番好きだ。

残響豊かな録音も非常に良い。


Youtubeはレスピーギの「鳥」第2曲

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2016年1月 4日 (月)

ネヴィル・マリナーのことなど

晴れ、今年は仕事はじめが月曜となり今週は長い1週間になりそうだ。

組織トップの挨拶の後、いつもと変わらぬ日常が始まる。
今年中に仕事上の大改革が有り、特に3月まではその準備のため多忙となることが確定済。


本日の最高気温は18度。
これほどまでに気温が高い正月は記憶にない。


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昨日行った大平地区には菜の花が咲き始め、花越しに美しい富士山が見えていた。


大平のついでにそのままブックオフ函南に寄ってみた。
家の近くのブックオフが昨年閉店し、最寄りのブックオフは函南になってしまった。

1月1日から4日までは本全品20%引き。


店内をブラブラして見つけたのは「静岡 本のある場所」。

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これは静岡県内の書店とブックカフェ、図書館などの紹介本。

昨年近所の書店で新刊を見つけて買うのを迷った本だ。

定価1,500円でブックオフ売価1250円はさほど安くなっていないが、その20%引きならばよいだろう。


そしてもう一冊はちくま文庫から「国マニア」。

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過去から現在まで存在した世界中の珍な国々のエピソードを集めたもの。


人口4人の国や日本の大東島が会社国家だったことなど、面白い話が満載。
これも売価410円はちょいと高いが正月気分で購入。



ついでにCDコーナーに寄ってみた。ここは割引なし。

まずは500円以下コーナーから。


いつもながらデ・アゴスティーニの半端ものやらNAXOSなどが並んでいる。
その中で1点、組み物CDが目に止まった。

フィリップスが出していた、マリナー指揮アカデミー室内管によるモーツァルト初期交響曲集3枚組で、第12番から20番までと47番の交響曲、異稿の楽章など。 おそらく現在DECCAレーベルから出ている交響曲全集CD12枚組の中のものと同じものだろう。

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CD3枚で500円は安いかな。



最近N響の来演などで老巨匠入りの扱いとなり人気急上昇のネヴィル・マリナーだが、70年代初めのオルガンを加えた斬新なビバルディの「四季」の印象が余りにも強かったのか、小編成のバロックものは評価が高かったものの、80年代から90年代はじめにかけてはフルオケのレパートリーが発売されても何でもできる器用さが災いしてあまり話題になることはなかったと思う。


自分もその例にもれず、マリナーであまり食指の動く録音はなかったものの、20年ほど前に隣町の三島にマリナーがアカデミー管弦楽団を引き連れてやってきた時に驚いた。



曲は竹澤恭子をソリストに迎えたメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲にブラームスの交響曲第4番。
序曲は「フィンガルの洞窟」だったような気がする。



コンチェルトも良かったがブラームスが明晰にして雄大、今でもその時の音が思い浮かぶほどの名演だった。

二番トランペットに、フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルのメンバーだったマイケル・レアード氏が座っていたのも嬉しかった。


その後マリナーのフルオケのレパートリーも真剣に聴くようになり、ローマ三部作など、これほどレスピーギの書いた音をバランスよく響かせた演奏は他にないほどのこの曲のスタンダードと言っても良い名演だし、1986年にシュトウットガルト放送響との来日公演で聴かせた「ローマの松」も良い演奏だった。



500円以下コーナーを冷やかした後はレギュラー価格コーナーものぞいてみた。

あい変らず高めの値段で、中には再発されたCDよりも高い値段が付いたりしている。


その中で目に付いたのは、マイナーなオペラ関係の外盤CDセットもの。
全てマイナーレーベル。

マイヤーベーアやロッシーニ、ヘンデルなどの初めて目にするようなオペラのCDが10数セット並んでいた。

値段は枚数に関係なく1250円均一。


未知の作品と演奏家ばかりで大いに迷ったものの、対訳(日本語)もないのでさすがに踏みとどまった。


500円だったら買っちまっただろうな。



夜は娘と二人で近所のカレー専門店「ガンジス川」でセットメニュー。
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正月のごちそう攻めで感覚が鈍ったのか、セットのほかに単品でチキンとサモサを頼んでしまって量の多さにギブアップ状態。

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「サモサって何ですか?」とインド人のウェイターに尋ねたら驚いた顔をされた。

それほどポピュラーな食べ物だとは知らなかった。

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この正月は食べ過ぎた。


Youtubeは「フィガロの結婚」序曲、マリナーの指揮

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2016年1月 2日 (土)

芸能人格付けチェックの聴き比べ

正月二日も快晴。暖かな冬で未だに霜も降りず氷も張っていない。

午前中は下の娘と家内を連れて洋服の青山の初売りへ。
お目当ては娘の就活のスーツその他。


店に入るとなじみの若い女性店員がすぐにやってきた。 それほど頻繁に来るわけではないけれど、応対してくれるのはいつも同じヒト。


家内と娘が選んでいる間に店内をブラブラと物色。

女性の買い物は時間がかかる・・・・

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ようやく終わり、昼食は人から勧められた清水町の焼肉屋「クマちゃん」で焼肉定食。


かなり古くからある店だが、構えが素人っぽくてなんとなく入る気にならずに今日が初めての訪問。

家内工業的なお店で自宅と連結しているようだ。


中に入ると大家族がじゅうじゅうと肉を焼いて盛り上がっていた。


ひとつひとつの肉が上質でタレも美味い。

焼肉を食べるときはこれからここにしよう。

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正月は余り音楽を聴いていない。


昨晩家内の実家での夕食の時に、テレビで芸能人の格付けの番組をやっていた。

元日の恒例の番組となっているらしい。


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ここで毎年出るのが総額時価数億円と数十万円の弦楽器による室内楽の聴き比べ。


テレビの貧弱なスピーカーを通しても音の溶け具合が異なるので音の違いはよくわかる。


今回は他に吹奏楽のプロの団体とアマチュアの大学生による聴き比べもあった。


アマチュアといってもコンクール全国大会の常連校なので水準は非常に高いはず。


聴く前は、これはほとんど差がないのでは?と思っていたが、実際聴いてみると違いはすぐに分かった。


微妙な差だが、音の入りのタイミングのズレと個別の奏者の技量の差が大学バンドには感じられる。



この二日間の正月は重い曲を聴く気持ちにならず、録画してあったニューイヤーコンサートを早送りで飛ばしながら見たりしていた。


Youtubeは今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサート、ヤンソンスの指揮

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2016年1月 1日 (金)

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。


元日も暖かで穏やかな1日になりました。


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来客も帰り落ち着いた夕方に、地域の鎮守「楊原神社」と隣にある江戸末期に疫病退散を祈願して京都の吉田神社を勧進した「吉田神社」、そして「三島大社」へ初詣。


この吉田神社勧進のドラマティックな物語は「幕末狂乱」という本の中に紹介されています。
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そのまま三島大社にも行きました。大社は空いていました。


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写真を撮ったらオーヴ(玉響)がたくさん写っていた。


三島大社内にも沼津と同じ「楊原神社」があるのが不思議。


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