ネヴィル・マリナーのことなど
晴れ、今年は仕事はじめが月曜となり今週は長い1週間になりそうだ。
組織トップの挨拶の後、いつもと変わらぬ日常が始まる。
今年中に仕事上の大改革が有り、特に3月まではその準備のため多忙となることが確定済。
本日の最高気温は18度。
これほどまでに気温が高い正月は記憶にない。
昨日行った大平地区には菜の花が咲き始め、花越しに美しい富士山が見えていた。
大平のついでにそのままブックオフ函南に寄ってみた。
家の近くのブックオフが昨年閉店し、最寄りのブックオフは函南になってしまった。
1月1日から4日までは本全品20%引き。
店内をブラブラして見つけたのは「静岡 本のある場所」。
これは静岡県内の書店とブックカフェ、図書館などの紹介本。
昨年近所の書店で新刊を見つけて買うのを迷った本だ。
定価1,500円でブックオフ売価1250円はさほど安くなっていないが、その20%引きならばよいだろう。
そしてもう一冊はちくま文庫から「国マニア」。
そしてもう一冊はちくま文庫から「国マニア」。
過去から現在まで存在した世界中の珍な国々のエピソードを集めたもの。
人口4人の国や日本の大東島が会社国家だったことなど、面白い話が満載。
これも売価410円はちょいと高いが正月気分で購入。
ついでにCDコーナーに寄ってみた。ここは割引なし。
まずは500円以下コーナーから。
いつもながらデ・アゴスティーニの半端ものやらNAXOSなどが並んでいる。
その中で1点、組み物CDが目に止まった。
フィリップスが出していた、マリナー指揮アカデミー室内管によるモーツァルト初期交響曲集3枚組で、第12番から20番までと47番の交響曲、異稿の楽章など。 おそらく現在DECCAレーベルから出ている交響曲全集CD12枚組の中のものと同じものだろう。
CD3枚で500円は安いかな。
最近N響の来演などで老巨匠入りの扱いとなり人気急上昇のネヴィル・マリナーだが、70年代初めのオルガンを加えた斬新なビバルディの「四季」の印象が余りにも強かったのか、小編成のバロックものは評価が高かったものの、80年代から90年代はじめにかけてはフルオケのレパートリーが発売されても何でもできる器用さが災いしてあまり話題になることはなかったと思う。
自分もその例にもれず、マリナーであまり食指の動く録音はなかったものの、20年ほど前に隣町の三島にマリナーがアカデミー管弦楽団を引き連れてやってきた時に驚いた。
曲は竹澤恭子をソリストに迎えたメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲にブラームスの交響曲第4番。
序曲は「フィンガルの洞窟」だったような気がする。
コンチェルトも良かったがブラームスが明晰にして雄大、今でもその時の音が思い浮かぶほどの名演だった。
二番トランペットに、フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルのメンバーだったマイケル・レアード氏が座っていたのも嬉しかった。
その後マリナーのフルオケのレパートリーも真剣に聴くようになり、ローマ三部作など、これほどレスピーギの書いた音をバランスよく響かせた演奏は他にないほどのこの曲のスタンダードと言っても良い名演だし、1986年にシュトウットガルト放送響との来日公演で聴かせた「ローマの松」も良い演奏だった。
500円以下コーナーを冷やかした後はレギュラー価格コーナーものぞいてみた。
あい変らず高めの値段で、中には再発されたCDよりも高い値段が付いたりしている。
その中で目に付いたのは、マイナーなオペラ関係の外盤CDセットもの。
全てマイナーレーベル。
マイヤーベーアやロッシーニ、ヘンデルなどの初めて目にするようなオペラのCDが10数セット並んでいた。
値段は枚数に関係なく1250円均一。
未知の作品と演奏家ばかりで大いに迷ったものの、対訳(日本語)もないのでさすがに踏みとどまった。
500円だったら買っちまっただろうな。
夜は娘と二人で近所のカレー専門店「ガンジス川」でセットメニュー。
正月のごちそう攻めで感覚が鈍ったのか、セットのほかに単品でチキンとサモサを頼んでしまって量の多さにギブアップ状態。
「サモサって何ですか?」とインド人のウェイターに尋ねたら驚いた顔をされた。
それほどポピュラーな食べ物だとは知らなかった。
この正月は食べ過ぎた。
Youtubeは「フィガロの結婚」序曲、マリナーの指揮
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コメント
ブックオフ函南のCDコーナーは確かにショぼいですよね。首都圏とは比べものになりません。
投稿: prmaki | 2016年1月 4日 (月) 23時31分
地方都市のブックオフはこんなものかもしれません。
でも時おり思わぬ出物があるので、こまめにのぞいています。
投稿: 山本晴望 | 2016年1月17日 (日) 00時04分