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2016年2月に作成された記事

2016年2月29日 (月)

フェヴリエのラヴェル二題

曇り、昼ごろから雷と雨。
2月も終わり。今年は雪が降ることもなく暖かな冬だった。

今日から新車に代えて新たな気持ちで出勤。
自分は車にはさほどこだわらないタイプで、今までは大衆車カローラを13年ほど乗っていて今回も同じカローラで色も同じ。

外観はあまり変わり映えしないが、いろいろな機能も加わり車が最新ハイテク技術の集積であることを実感。


今日はフランスのピアニスト、ジャック・フェヴリエの弾くラヴェル。
左手のためのピアノ協奏曲を聴いた。

伴奏はカーンと同じツィピーヌの指揮でオケはフランス国立放送管。


仏コロンビアのLPは高価だが、手持ちはペラジャケの安い国内盤とACCORDのCD.

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このLPはこの作品の本邦初出の演奏だったはず。
カップリングはドビュッシーのピアノとオーケストラのための幻想曲。


フェヴリエの父、アンリ・フェヴリエはパリ音楽院の作曲クラスでラヴェルと同級だった。


「左手のためのピアノ協奏曲」を委嘱者であるパウル・ウィットゲンシュタインが初演した時に、ウィットゲンシュタインは自分が弾きやすいように勝手に手を加えてしまった。

これに失望したラヴェルが弾けるピアニストを探した時に見つけたのが同級生の息子で、まだパリ音楽院の学生だったジャック・フェヴリエだった。


この曲の実質的な初演はラヴェルの指揮でこのジャック・フェヴリエがおこなっている。


フェヴリエには同曲のミュンシュ指揮の録音もあるが、このツィピーヌ伴奏盤は1952年録音の再録音。


フェヴリエのラヴェルは、晩年のピアノ曲全集など技巧の衰えが目立つものもあるけれどこのコンチェルトの演奏はさほどでもない。

師匠の音楽を世に知らしめる使命感に燃えたような、 ある種凄みのある演奏で気合の入り方が尋常でない。

ツィピーヌの伴奏はやはり素晴らしい。
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フェヴリエ晩年の録音から「クープランの墓」も聴いてみたが指が極端に動かず、こちらは聴いていて辛くなるような出来だった。


Youtubeはフェヴリエの弾く「ジムノペディ」

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2016年2月27日 (土)

本日の練習、分奏と技術委員会

今日は三年ぶりに胃カメラを飲んだ。
先月くらいから胃の調子が悪く、月曜に近所の胃腸科の医院へ行ったところ胃カメラとなった。

休みも取れない中で直近の土曜日にやってくれるのがありがたい。

ここの胃カメラは麻酔で寝ている中での検査。

前回はカタラーニのオペラ「ワリー」のアリアが流れる中で、夢心地のまま検査を受けることができた。

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今回も期待して朝早くに行ったのだが。

診察台に横になり麻酔の針を入れたところまでは前と同じ。
ところが麻酔液の注入がずいぶんと痛い。
ちゃんと血管に刺さってないのではなかろうか・・・・

しかも前回はそのまま、すーと眠りに入ったのに今回は全然眠くならない。

意識が覚めたままそのまま検査が始まってしまった。


苦痛の検査が終わってソファまでは車椅子。


なんとなくぼーとしたまま横になっていると、流れていたのはバーバーの「弦楽のためのアダージョ」の悲愴な調べ。

迎えの家内に乗り込み家に到着したのは午後1時過ぎ。

食欲もなくぼーとしていると車のディーラーさんから電話。

そうだ!今日は買い換えた車の納車の日だった。

納車されたものの頭がぼうっとしていたので、運転するのは明日にした。



木曜はオケの練習日だった。

場所は沼津市民文化センター小ホール。


先週に引き続きホルン奏者下田太郎先生の指導で管楽器分奏。

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会場に到着すると「田園」の練習中。

「田園」は降り番なので、まずはロビーでウォーミングアップ。

その後客席の間をブラブラとしたりしているうちに疲れてしまって、 客席に座りこみ練習を聴きながらの爆睡。


練習後半のリストの「レ・プレリュード」には参加。
今回自分は3番ホルン。


なぜか今日は高音が良く当たる。
ひと眠りしたからかな・・・・

下田先生の指導は今回はこれで終わりだという。


「カレリア」のゲシュトップの音程をもっと見てもらいたかった。


練習終了後は場所を移して、パートトップを集めての技術委員会。


内容は秋の演奏会の内容決め。

秋の演奏会は沼響の自主事業で、今回は若手4人のメンバーが原案を作成。

映画「ファンタジア」に使われた音楽など、「ディズニーの音楽」にちなんだなかなか考えられた内容だ。

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若手のメンバーが決めたことに古いメンバーが口出しするのも良くないので極力沈黙。


編成の大きい曲が並んでいるので、その点だけが気になった。


そして今年のもうひとつの演奏会、隣町の合唱団から依頼演奏会ではフォーレの「レクイエム」のほかデュリュフレの「レクイエム」の話があったことを正式に聞かされた。


てっきりデュリュフレはフォーレに合わせて小編成オケ版だと思っていたら、大編成版だという。


こちらにはホルンが入るので自分としては嬉しいが、これは大変なことになってしまった。というのが正直なところ。・・・


秋の演奏会と両立できるのだろうか?
Youtubeはデュリュフレのレクイエム

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2016年2月26日 (金)

今年最初のボエームの会は三平汁

2月もあと僅か。今日は早くも金曜日。

水曜あたりから気温は下がり山間部では雪。

今週は 外部委員による大きな会議のほかその他大小の会議、内部打ち合わせなど。

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水曜の夜は定例ボエームの会。 場所はいつもの小料理「はちまき」。


お店のママさん「ちょっと痩せたんじゃない?」

私「そうかな?体重は変わってないけどなぁ?」

他のメンバー「痩せるわけないじゃん。いいものばかり食べてるぜ」


外は冷えて雨もぽつりぽつり。

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今年最初の会ということでまずは樽酒で乾杯。


メインはこんな時にありがたい酒粕入りの「三平汁」。

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旬の刺身や串焼き、カキフライなどが次々と。


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お酒は銘酒「立山 特別本醸造」から

・・・・ うーむ旨い!

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続いて「白鶴錦 純米大吟醸」。


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旨い酒に会話も弾みぐいぐいとペースも速い。


「伯楽星 純米大吟醸」までで今回の打ち止め。

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「白隠正宗 誉富士純米酒」は次回のお楽しみとなりました。

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梅咲く夜に美酒に酔う。


帰宅後、家内から「今日はかなり酔ってるわね 
💢


・・・・・・・・・・・酔いが醒めた

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2016年2月23日 (火)

クロード・カーンのラヴェル

本日快晴、流れる風が心地よく、もはや春の気配。
今週は細々とした会議やら審査はあるものの、大きなヤマは来週から。


通勤用の鞄を修理に出していたので、仕事帰りにイトーヨーカドー内にあるカバン修理屋に立ち寄った。

昨年10月にネットで買ったばかりの鞄。

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届いたら写真とかなり異なっていて、実物を見て買うべきだったと深く後悔。

買って3か月で取っ手が取れてしまった。

そのまま捨てようかとも思ったが、高い買い物だったので修理に出して一か月。 修理代は5千円だった。

うーむ・・・修理する必要があったのかな?

また後悔。


今日はフランスのピアニスト、クロード・カーンのピアノでラヴェルのピアノ協奏曲を2曲。

 クロード・カーンは1935年マルセイユ生まれ。
4歳でマグリット・ロンの生徒になり、その後イーヴ・ナット、ナディア・ブーランジェに師事。

15歳の時にジュネーブ、カセッラ、ブダペストの各国際コンクールで入賞。
1970年に国内コンクールとして「クロード・カーン・ピアノコンクール」を創立している。



これほどのピアニストなのに来日もせず録音も少ないのでほとんど知られていない。

手持ちはクロード・カーンの演奏のみを出している仏EPIDAUREのLP。

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・ピアノ協奏曲 ト長調

・左手のためのピアノ協奏曲  

   クロード・カーン(P)  
   ジョルジュ・ツィピーヌ指揮  

   ロンドン交響楽団

  録音:1975年4月8日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン


これは素晴らしい名演だ。


先日効いたサンカンの演奏に似てはいるが、師のナット譲りの端正にして格調の高い音楽造り。

それでいて、音楽の中に熱いものが満ちている。

結局2回繰り返して聴いてしまった。

カーンの師にしてト長調の協奏曲の初演者マグリット・ロンとの録音で見事な伴奏を付けていたジョルジュジュ・ツィピーヌの指揮は、予想にたがわずカーンの芸風に同化してピタリとつける見事なもの。


Youtubeはラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲。ベレゾフスキーのピアノ。

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2016年2月22日 (月)

エティエンヌのモーツァルト

2月もそろそろ終わりに近づきいよいよ花粉症の季節。
退院した母は、気持ちは入院前と変わらぬものの足の手術だったので思うように動けない様子。

無理をしないように言い残して出勤。


どうも先月あたりから胃のあたりがおかしい。

いつもならば太田胃散を飲めばすっきりするのだが今回は効果なし。
こんなことならば定期的に通っている内科医に金曜に行った時に申し出ればよかった。

今日は早退して近所の胃腸科の専門医へ行くことにした。



帰宅後聴いたのはフランスのクラリネット奏者、エティエンヌの吹くモーツァルト。


曲はクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲。


録音エンジニアとして名高いアンドレ・シャルランの手によるハイドン協会への録音で、ディスコフィル・フランセからも出ていた有名な盤。


手持ちは東芝が出していた安い国内盤LP.


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・クラリネット五重奏曲イ長調 K.581

・クラリネット協奏曲イ長調 K.622  

    フランソワ・エティエンヌ(Cl)  

    ヴェーグ弦楽四重奏団  

    エウィット合奏団  モーリス・エウィット(指揮)


軽く明るい音色、フレーズの独特の動きが粋でいてちょっぴり憂いを含んでいるのが素晴らしい。

高い品格の漂う名演だ。


カペエ弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者だったエウィットの指揮もフランスの香り高い伴奏。


五重奏のヴェーグ弦楽四重奏団もため息がでるほど素晴らしい。


未だにこの演奏が2曲のベストだと推す人がいるのも納得。



ジャケットの解説には協奏曲が1941年のSPからの復刻、五重奏曲が50年代初めのLP初期の録音と書いてあるが、聴いてみて協奏曲の方が音の状態が良かった。


どうやら収録されているのは1954年録音の同じメンバーによる再録音のようだ。

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沼響のHPの聴き比べコラム、「ブラームスの1番を聴く」にアーベントロートの1955年録音の感想をアップしました。



Youtubeはそのエティエンヌの吹くモーツァルトのクラリネット協奏曲

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2016年2月20日 (土)

チェリビダッケのラヴェル、メンデルスゾーンのことなど

曇りのち雨。

今日は大荒れの予報だったので雨の降る前に畑に行こうと6時起床。

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サラダ菜などの野菜を収穫して家に戻るとお寺からの電話。

先日の若上人さんの帰山式の記念品を今から届けるという。
ちょうど愛犬ポコの散歩に出かけるところだったので、散歩のついでにお寺に寄ることを伝えた。

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自宅裏山で満開の河津桜横の普通の櫻にメジロが一羽。
写真を撮ったが枝に隠れてしまった。

庭に咲く梅、一本の木にいくつかの色の咲く「思うがまま」はまだまだ咲く気配。

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気温の落差が激しく梅と櫻の狂い咲き。

春はすぐそこまで・・・かな?
やがて雨が降り始めた。


今日は母の退院日なので着替え病院へ。
母は入院前より元気になって無事帰還。

帰りに寄ったスーパーでは自分が食べたい食材をたくさん買い込んでいた。
やはり家は落ち着くという。


今日はチェリビダッケの指揮の小品を集めたものを聴いていた。

ORIGINALSから出ていたCDで録音はステレオ録音。

オケはミラノのイタリア放送管、フランス国立放送管、シュトゥットガルト放送響など、チェリビダッケが音楽監督だったオケ。
録音は1967年から1974年。

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・交響詩「はげ山の一夜」

・歌劇「運命の力」序曲     
            ミラノ・イタリア放送管

・道化師の朝の歌     
            フランス国立放送管

・交響詩「フィンガルの洞窟」

・悲劇的序曲

・序曲「レオノーレ」第3番
          シュトゥットガルト放送響

「はげ山の一夜」の遅いテンポながら重くならずにデモーニッシュなおどろおどろしさの表現や、「道化師の朝の歌」の色彩豊かでリズミカルにして静と動との見事な対比。

「フィンガルの洞窟」の木管楽器のグリッサンドがこれほど見事に揃った演奏は聴いたことがない。


ベートーヴェンは意外に端正な表現、チェリビダッケの演奏ではないのでは? と思いつつ聴いていたら最後の爆発でチェリビダッケの独特の「エーイ!」という声が聞こえて納得。

いずれもチェリビダッケならではの緻密にして繊細な名演ばかり。

他の指揮者では聞こえないような音がいろいろと聞こえてくるが、それが絶大な説得力があるのが凄い。


録音は多少ノイズが入るがステレオ録音なのがありがたい。


Youtubeはチェリビダッケ指揮の「道化師の朝の歌」、オケはチェリビダッケの故郷ルーマニアのブカレストフィル

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2016年2月19日 (金)

本日の練習、下田先生の指導

晴れ、日脚も延びて早咲きの河津桜のニュースに春の兆し。


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今週は水曜日から外部委員による審議があり、厳しい内容ながらほぼ想定内で今週分は今日の午前中で終了。


合間を縫って組織内で重要な会議など。

定時に仕事場辞して通っている医院に行き定期検査。

その後金曜は9時まで開館している沼津市立図書館に行きNMLの更新、本数冊とビデオ3本ほどを借りて帰宅。




昨晩はオケの練習日だった。

今回はトレーナーの下田太郎先生を招いての管打楽器分奏。
場所は沼津市民文化センター地下の第1リハーサル室。

打ち合わせが長引き練習には10分ほどの遅刻。
会場に入ると管打楽器セクションのほとんど全員が揃っていた(^^;

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ホルンも自分をいれて総勢8名。


曲はリストの交響詩「レ・プレリュード」とシベリウスの「カレリア」組曲

下田先生の練習は、ひとつひとつの和音の役割と移り変わりを実践的に指示。

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「カレリア」の練習の初めには、まず半分の団員がAの音を伸ばす中で残り半分にA音のスケールを吹かせて、「カレリア」の曲の中の響き事前に体感させてからのスタート。


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現場の体験を踏まえた濃い練習の2時間余り。


「カレリア」第1曲のホルンは難しい・・・・・

Youtubeはリストの「レ・プレリュード」バレンボイム指揮ベルリンフィル

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2016年2月16日 (火)

コンドラシン、アンコール・セレクション

本日快晴、気温は低いが風がないので体感温度はさほど低くない。

先週、重力波の観測が歴史的な快挙だと大きく報道されていた。

あまりにも日常生活からかけ離れていて何が凄いのかイメージが湧きにくかったのだろう。

今週に入ってからほとんど報道されなくなってしまった。


今日はロシアの名指揮者、キリル・コンドラシンの来日公演ライヴから。


「コンドラシン・アンコールセレクション」を聴く。



Altusから出ているCDで、アンコールで演奏された曲ばかりを集めたもの。


1967年4月、東京文化会館でステレオ収録。

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・芥川也寸志:弦楽トリプティーク~プレスト


・ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ~ロシア舞曲


・マーラー:交響曲第3番~メヌエット


・プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋~スケルツォ、行進曲


・ワーグナー:ローエングリン~第3幕前奏曲


・ドビュッシー:夜想曲~祭り


・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲


・ラヴェル:ラ・ヴァルス



コンドラシンはモスクワフィルを育て上げ多くの録音を残したが、このコンビでの来日はこの1967年の1回きりだった。

その時の公演一覧を見ると、ほとんどチャイコフスキーを中心としたロシアものばかり。

時代の要求として仕方がなかったことだろうが、この中に唯一マーラーの交響曲第9番の公演がある。

これが本邦初演で録音も同じAltusから出ている。

ロシアメロディア時代のコンドラシンの録音は、ショスタコーヴィッチの交響曲全集といった有名な録音もあるけれど、マーラーはこの時代の指揮者としては多くの録音があり、 他にブラームスなど、非ロシア系の作曲家たちの録音も少なくなかった。


このアンコールコレクションは意外とロシアものは少ない。


マーラーの交響曲第3番からメヌエットなどの、とてもアンコールでやるとは考えられない曲も入っていて、他にドビュッシーやラヴェル、芥川など。



いずれも力任せでなく繊細でいて緻密な名演揃い。



コンドラシンの芸風の懐の深さを思うアルバム。



「ラ・ヴァルス」の鮮やかな演奏を聴くと、この頃のモスクワフィルはモスクワ放送響や国立ソビエト響に比べても遜色のない実力を備えているのがわかる。


ソビエト崩壊後ロシアのオケの名称はかなり混乱してしまったが、チャイコフスキー国際コンクールの伴奏を付けているモスクワフィルは、往年の栄光は消え失せ見る影もないほどヒドイオケになっていた。



これはコンドラシンが率いていたモスクワフィルと同じオケだったのだろうか?




そしてコンドラシンでもう一枚。



ラフマニノフのシンフォニックダンスを聴く。


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メロディア原盤の英EMI盤LPでオケはこちらもモスクワフィルの1963年録音。


最初のアレグロからしてドスの効いた骨太の音が聞き手に迫るド迫力。

コントラファゴットのブリブリと鳴る低音も凄まじい豪快な演奏だ。



Youtubeはラフマニノフの「シンフォニックダンス」、ラトルの指揮

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2016年2月15日 (月)

バイロンの詩による音楽、二編

昨日の春のような温かさは今日の朝まで。
午後からは再び冷えてきた。

先週から頭が重いのは花粉症が原因のようだ。

夜は雨。

今週半ばから今年度最後の大きな山場。
外部委員による大きな会議の連続が始まる。


今日はバイロンの詩による二つの作品。


曲はベルリオーズの交響曲「イタリアのハロルド」とチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」。

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2曲とも苦手な曲で、手持ち音源はマルケヴィッチやモントゥー、ミュンシュらといったベルリオーズやチャイコフスキーには定評のある大家ばかりだとはいえ、演奏の内容はあまり印象に残っていない。


聴いたのは両方とも昨年末にリサイクルショップで1枚100円のジャンクコーナーで見つけたLP。

同じ店には小沢征爾指揮ボストン響によるベルリオーズの劇的交響曲「ロメオとジュリエット」もあり、明らかに同一人物の放出だ。

「イタリアのハロルド」はバイロンの長編詩「チャイルド・ハロルドの巡礼」による。
演奏は現在来日中のバレンボイムがパリ管を振った録音で、ヴィオラソロはズッカーマンが弾いている。CBSから出ていたLP


「マンフレッド交響曲」は副題が「バイロンの劇的詩による4つの音画の交響曲『マンフレッド』

演奏はマイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン響のこちらもCBSのLP.
1979年6月録音。

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いずれも緊張感のある聴かせ上手な演奏で、オケの鳴らしっぷりが見事。

音楽に勢いがあり聴いた後に爽やかな後味の残る名演だ。


録音も非常に良く、「マンフレッド交響曲」終盤ではスペンドールの中型スピーカーから部屋を揺るがすほどのオルガンの重低音が出ていた。


youtubeは「マンフレッド交響曲」、テミルカーノフの指揮

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2016年2月14日 (日)

ピエール・サンカンのラヴェル

この週末は土曜の午後から大荒れ。
 

低気圧の影響で南からの強風の湿った空気で気温は上昇。
今日の最高気温は5月並みの23度。

大雨洪水警報も発令され一時はカミナリも鳴り台風並みの風も吹いた「春一番」。


お寺の若いお坊さんが修行から帰ってくることになり、土曜の午前中は役員として帰山式の準備だった。
 

自分は若手の方なので杭を打ったり家の裏山から竹を切りだしたりと、頭よりも体を使う仕事が中心。
本堂に縄を張り水垢離の水槽を組み立てたりと作業はほぼ3時間余り。


夜になって腕と腰が痛くなってきた。


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今日はバレンタインデー。娘からホルンのチョコレートのプレゼント。

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この日は結婚記念日でもあるので、夜は家内と娘とでココチホテル内でフレンチ「ラパンアジル」のディナー。

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ここはリーズナブルながら本格的なフレンチが楽しめる。
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メインは箱根牛のポアレ、えんどう豆のムースも良かった。

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こんな日はラヴェルを聴く。


フランスのピアニスト、ピエール・サンカンの弾くラヴェルのピアノ協奏曲ト長調。
ピエール・デルヴォー指揮バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団の伴奏。

ACOORDから出ていたCD2枚組で、他にロザンタールの振るボレロやダフニス、ドワイヤンやフェブリエの弾くピアノ曲、そして
シャンペイユ弦楽四重奏団の演奏で弦楽四重奏曲などが入っている。

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ロザンタールやドワイヤン、フェヴリエの演奏はLPで所蔵済だが、あえて購入に踏み切ったのはカペエ弦楽四重奏団の第二ヴァイオリン奏者だったジャン・シャンペイユ率いるシャンペイユ弦楽四重奏団による弦楽四重奏曲とサンカンの弾くト長調のピアノ協奏曲が含まれているから。



サンカンはイーヴ・ナットやビュッセル、ミュンシュらの弟子。
教師としてもミッシェル・ベロフやジャン・フィリップ・コラールを育てている。

サンカンのピアノは清楚にして軽妙
、それでいて力強さにも欠けていない。

ちょっとした音の揺れが粋。全てを知り尽くした大人の味わいのラヴェル。


デルヴォーの伴奏はオケに危うい個所もあるが、うまく付けていて良い。
 


Youtubeはラヴェルのピアノ協奏曲、ミケランジェリのピアノ、チェリビダッケの指揮

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2016年2月12日 (金)

本日の練習、リストのオーケストレーション

1本の木に紅、淡紅、白の花を咲かせる梅、「思いのまま」が今年も庭に咲き始めた。

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今年は淡紅の花が多いようだ。


昨日が休みだったので今日は月曜日の気分。
なんとなく頭が重く寝起きが悪い。

いろいろあった1日は夜から雨。


昨日の夜はオケの練習。

今回は弦楽器と金管楽器に分かれて分奏で場所は沼津市民文化センター地下の第1リハーサル室。
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集まったパートはトランペットとホルンセクション。


曲はリストの交響詩「レ・プレリュード」。


音程と和音、アーティキュレーションを小節毎に確認していきながら着実に練習を進めていく。


リストの「レ・プレリュード」を演奏するのは2回目だが、前回これほど細かく練習した記憶はない。

全体合奏では見えなかった面がいろいろと見えてきて非常に面白い。


そのうち曲の内部にいろいろな課題が潜んでいることがわかってきた。


リストといえばオーケストレーションはどちらかというと苦手な作曲家という印象があって、最初のうちは吹いていて「やはりなぁ・・・」と思いながら吹いていた。


バスチューバとトロンボーンが強力な音量で段階的に登っていくパッセージをホルンに受け渡す部分など、ホルン4本の指定にせず3,4番ホルンの2本に限定している。
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これではどうしても音量がこの部分で不足してガクンと力が抜けてしまう。


それでも4番ホルンのソリスティックな動きなどは、これはこれで面白いようにも思う。


常識的で凡庸な和音の展開があったかと思うと、不協和音の連続が続いたりと、なかなか予測ができない。

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やがてスコアを細かく見ながら練習を続けているうちに、ホルンが目立つ部分は鳴らしやすい音域だったり、目立たぬ不協和音の連続が、実は全体が美しく収まる解決への隠し味だったりと、作曲の高級テクニックが使われているようにも思えてきた。




どうやらリストのオーケストレーションの多くには弟子のヨアヒム・ラフの手が加わっているらしい。

11曲の交響曲を残したラフの作品は、同時代の他の作曲家に比べると洗練さに欠けるような印象しかないけれど、オーケストラ曲はロマンティックで過不足ない響きだったし、バッハの「シャコンヌ」のオーケストラ編曲版などはロマンティックに仕上げた名アレンジだった。

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先日見たボッティチェリ展では、ボッティチェリ工房の作品ではボッティチェリが書いた部分と工房の弟子たちが書いた部分に明らかに差があった。

「レ・プレリュード」もリスト本人が直接オーケストレーションをした部分とラフが手を加えた(修正した?)部分が混在した結果、このようなスタイルに落差のあるモザイクのようなオーケストレーションになってしまったのではなかろうか?


この曲を聴くときにいつも感じていた、木に竹を繋いだような違和感の理由が多少なりとわかってきた。


自筆スコアを見てみたい。


youtubeはラフ編曲のバッハのシャコンヌ、ホグウッドの指揮

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2016年2月10日 (水)

スクロヴァチェフスキーのヘンデル

乾燥した日が続く。

朝からズシーンズシーンと腹に響く遠雷のような音が聞こえていた。

家から30キロほど離れた、陸上自衛隊の演習場の重火器の発射音がこんなところまで聞こえてくる。

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数年前に義兄と見学に行った富士総合火力演習のことを思い出したりしていた。


  今日はスクロヴァチェフスキーのヘンデルを聴いていた。

曲は「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」でオケはミネソタ響。
手持ちは米ターナバウトのLPでオリジナルはSQ4チャンネル録音。 
1979年録音のLP.


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解説にはレートリッヒ版使用と書いてあるが、多少スクロヴァチェフスキー自身の手も入っているようだ。

この「王宮の花火の音楽」の演奏は、学生時代にFMで流れたものをカセットテープに録音して何度も聴いていた。

キレの良いリズムの爽やかさの中に煌びやかな輝かしさが見事なバランスで共存した素晴らしい演奏だった。


今聴いても新たに格調の高さも感じられ、その印象は今でも少しも変わらない。

Youtubeはスクロヴァチェフスキーのブルックナー、交響曲第9番

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2016年2月 9日 (火)

ボッティチェリ展、 東京都美術館

晴れ、冷たい強風の吹いた1日。
今日は来週から始まる年度最終の大きな会議の準備その他。


先週、東京へ行ったついでに東京都美術館で開催中の「ボッティチェリ展」に行ってみた。

上野公園には中国からの観光客らしき人々が多数。
あちらこちらで中国語が飛び交っていた。

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展示はボッティチェリの作品のほか、師のフィリッポ・リッピやフィリッポの息子にしてボッティチェリの弟弟子のフィリッピーノ・リッピの作品。


さらに若き日のボッティチェリがダ・ヴィンチと一緒に学んだヴェロッキオの作品も合わせて展示した、いわば15世紀フィレンツェにおける絵画表現の系譜をたどったもの。


ボッティチェリは本名でなく、大食いで大酒のみだった兄がボッティチェロ(小さな樽)と呼ばれていて、その弟ということでボッティチェリとなったのだという。

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いずれの作品も数百年を経ていても色彩は鮮やか。

使用している絵具がよほど良いものなのだろう。



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傑作の誉れの高い《聖母子(書物の聖母)》の繊細な表現や、時の権力者たちの肖像群のリアルな描写には強さと紙一重の傲慢さも感じさせるところが凄い。



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15世紀フィレンツェの最大の美人と言われた《美しきシモネッタの肖像》の横顔は、そのままこちらを振り返って微笑むのではないかと錯覚するほど真実味を帯びていた。



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宗教画の中の聖母マリアや、神話の世界に理想的な女性の姿を描いた初期の柔らかで明るい作品が晩年になるにつれて陰影の濃い暗い作品に変貌していく。



ボッティチェリと関係の深いリッピ親子の存在はこの展覧会で初めて知った。


師匠の息子にして弟弟子のフィリッピーノ・リッピが最初ボッティチェリの弟子のような立ち位置からしだいに個性に目覚め、やがてライバルとなっていく過程が作品から見えてくるのも面白い。

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フィリッピーノ晩年の作『マグダラのマリア』などはボッティチェリ以上のインパクトがあり、これは新たな発見だった。

フィリッピーノ・リッピについてもっと知りたくなってきた。



ボッティチェリといえば明るく華やかな「ヴィーナス誕生」の印象が強く、同時代のダ・ヴィンチやミケランジョロの巨大さに比べ軽い感じがして、さほど興味のある画家でもなかったが実物を見て自分の認識不足を痛感。


音楽が実演を聴くと印象が一変するのと同じように、美術品も図録や複製画では真実は伝わらないようだ。



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今日はレスピーキの組曲「ボッティチェリの三枚の絵」を聴いていた。

ナヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管の演奏で。

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2016年2月 8日 (月)

モントゥ、ボストンイヤーズ

立春も過ぎ日も少しずつ伸びてきた。

 

ここ数年自分の睡眠時間は6時間前後。眠りが浅い日もあり深い日もあり。

 

先日家内が、子供が幼いころに使っていたベビー用の湯たんぽを捨てようとしていた。

 

「ちょっと待って、俺が使うよ」と、ためしに使ってみたらこれが頗る調子が良い。

眠りが深くなって朝も爽快。

 

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先日東京に行ったついでに御茶ノ水ディスクユニオンを覗いてみた。

 

最近音盤購入のペースはかなりダウンしてこの店の訪問は2年ぶり。

 

店内は以前とさほど変わらず、LPはほぼ外盤に特化していてお楽しみの国内廉価盤が中心だった格安コーナーは完全消滅。

 

時間がないので1時間ほどざっと回ってLPとCD合わせて20点ほど。

 

 

LPではハーグフィルの自主制作LPから、ハンス・フォンク指揮のブルックナーの交響曲第4番、第62枚組。1985年のライヴ。

 

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そしてナディア・ブーランジェやイーヴ・ナットに師事したフランスのピアニスト、クロード・カーンのピアノによるラヴェルの2つのピアノ協奏曲、仏の
EPIDAUREのLP.


カーンの名はほとんど知られていないが、その名を冠した国際ピアノコンクールもあるほどの実力者。

http://blog.livedoor.jp/rinmusic/archives/23329240.html

 

ロンの演奏でも良い伴奏を付けていた名匠ツィピーヌとの共演が嬉しい。

 

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同じツィピーヌの伴奏でフェブリエの弾くラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲とドビュッシーの幻想曲とのカップリング。こちらはCDで既に所蔵済。

 

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ガルデルリ指揮ハンガリー放送管による「ローマの松」、フンガトロン盤。

 

ガルデルリの「ローマの松」はロンドン響との録音があり、15年ほど前、沼響の聴き比べコラム「ローマの松を聴く」に感想を書いていた。

http://www.numakyo.org/c_pini/index.html

 

 

他の録音があるとは知らなかった。

しかもカップリングは、鬼才シルヴェストリがハンガリー国立管を振ったファリアの「恋は魔術師」全曲。しかも合唱付きとなっている。

 

 

マルケヴィッチの「モンテカルロのディアギレフ」ヴァレーズ・サラバンド盤。

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ミヨーやオーリック、サティのディアギレフに関係する作品を集めていて、これは何度か見かけていた。CDでは「マルケヴィッチ・コンサートホールBOX」に含まれているもの。

 

 

もう一枚はノエル・リーの弾くドビュッシー。

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つのピアノ曲全集があるドビュッシーから「小組曲」など落穂ひろい的な4手のための作品を集めたヴァロア盤。

 

 

ほかにLPではハンス・フォン・ベンダ指揮ベルリンフィルのドヴォルジャークの弦楽セレナーデ。

こちらはテレフンケンへのSP音源をキャピトルが復刻したもの。

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カップリングはメンゲルベルク指揮のチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。

 

 

CDではフランス国立管の80周年を記念した自主制作CD8枚組。

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アンゲルブレシュト、デゾルミエール、ロザンタール、パレーなどのフランスの巨匠をはじめシューリヒト、チェリビダッケ、バーンスタイン、マゼール、小沢、アバド、ムーティなどの初出音源目白押し。

 

もうひとつはWest Hill Radio Archive から出ていた「モントゥー&ボストン交響楽団

1958-1959年コンサート・ライヴ」CD11枚組。

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これは高価だったので、手ごろな価格の中古CDが出るのを気長に待っていたもの。

 

この中の一部は非正規CDなどで入手していたものの正規音源でまとまったものを聴いてみたかった。

 

 

残りは遅々として進まない沼響の「聴き比べ」コラムアップ用の音源。

 

ブラームスの交響曲第1番を、プラハの春でのライヴでバルビローリの指揮。

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そしてカラヤン最晩年のロンドンライヴ、テスタメント盤。

 

交響曲第2番ではバルビローリ指揮ベルリンフィルと、ケルテス指揮ロンドン響のライヴなど。

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以前に比べ購入の平均単価は上がったが内容としての割高感はない。

 

 

 

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2016年2月 7日 (日)

旧友との再会

乾燥した日が続きインフルエンザも流行の兆し。

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週末の富士山は気品があって美しかった。


金曜は午後から休みをとって東京へ行き下の娘と待ち合わせ。

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夕刻から大学時代の同級生2人と会うことになり、亀戸周辺で久しぶりに飲んで旧交を温めた。



2人とも同じ研究室仲間。


賀状やメール、FBでのやりとりはあるものの、実際に会うのは30年ぶりくらいだろうか。

会ってみるとふたりとも大学時代と少しも変わらない。

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場所は、車も通らない古い昭和の雰囲気の残る居酒屋街の一角にあるお店。

肴は凝っていてメニューも豊富でなかなか良かった。


写真は「いぶりがっこ」のチーズ添え。

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  時間が経つにつれて客も混んできた。


日本酒もこだわりの品揃え。


この中では「伯楽星」が気に入って帰宅後ネットで早速購入。

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お互いの近況や学生時代の思い出、友人や先生たちの近況、家族のことなど・・・


とてもわずかな時間では語りつくせぬほど。


楽しく過ごして 店を出たのは10時過ぎ。

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2016年2月 4日 (木)

フーレスティエとパレーのシャブリエ

朝は冷えたが日中の日差しに春の気配。

昨日は、午後から組織トップも加わった大きな会議を主催。
今度3年の組織の動向に影響を与える重い内容だけに議論も白熱。


気疲れして帰宅したら節分の豆まき。
外に向かって豆を撒いたら待ち構えた愛犬ポコが豆をばくばく食べていた。



引き続きシャブリエの管弦楽曲を聴いている。

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シャブリエの生きた時代と重なっている二人のフランス人指揮者、ルイ・フーレスティエ(1892~1976)とポール・パレー(1986~1979)の演奏で。


パレーは録音も多く比較的知られた指揮者だが、フーレスティエはあまり知られていないと思う。

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1936年から第二次世界大戦をはさんで1963年までパリ・オペラ座の指揮者、戦後はメトロポリタン歌劇場でフランスオペラを担当。 作曲家としてはデュカスやダンティに師事してローマ大賞も受賞。 晩年はパリ音楽院で指揮法を教え弟子としてはルイ・フレモーがいる。

録音はほとんどモノラルでステレオ録音は幻想交響曲くらい。


代表的な演奏は、アンヌ・マリー・ダルレの弾くサン・サーンスのピアノ協奏曲全集の伴奏だろうか。

たしかサン・サンーンスのオペラ「サムソンとデリラ」の史上初の全曲録音はフーレスティエだったはずだ。

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手持ちはセントソリ管を振った幻想交響曲やドビュッシーの「海」「夜想曲」、シャルパンティエの「イタリアの印象」などもあるが、あまり印象に残っていない。


このシャブリエは仏パテへの録音でオケはコロンヌ管。

同時期のものとしてはサン・サーンスの交響詩を集めたものもあった。

演奏はオケのアンサンブルのユルさからのガシャガシャした喧噪さが、世紀末のパリの雰囲気感じさせてなんとなく良い感じ。


もうひとつのパレーのシャブリエは米マーキュリーのステレオ録音で、デトロイト響を振ったもの。手持ちは国内盤LP.

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こちらはパレーのピシッとした統率が隅々まで行き届き、正確無比のバランスでオケが鳴り響く中にお洒落で小粋な気分が感じられる素晴らしい名演だった。


ジョルダン、マリ、フーレスティエと続けてシャブリエを聴いた中で、このパレーの演奏は明らかに鳴っている音楽のレベルが違う。


指揮者の格の違いというものをまざまざと知らされた一枚。

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2016年2月 2日 (火)

ジョルダンとマリのシャブリエ

晴れのち曇り。夕方仕事場を出る時にまとまった雨。
家に近づくにつれて雨は止み道も乾いていた。

日も伸びて少しずつ暖かになるのだろうか。


今日はシャブリエの管弦楽曲を聴いていた。


スイスの指揮者アルミン・ジョルダン指揮のフランス国立管弦楽団。
仏エラートのLP.

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シャブリエ:管弦楽曲集

・狂詩曲『スペイン』

・田園組曲 ・『グヴァンドリーヌ』序曲

・気まぐれなブーレ

・スラブ舞曲(『いやいやながらの王様』より)

・楽しい行進曲  


フランス国立管弦楽団  

アルミン・ジョルダン(指揮)

この中のスラヴ舞曲は高校の時で吹奏楽で演奏した曲。

指揮は並木博美先輩だった。


ジョルダンの演奏は30年ほど前にアルゲリッチとの共演で聴いたことがある。
オケはスイス・ロマンド管弦楽団。

アルゲリッチはラヴェルのト長調のピアノコンチェルトを弾き、他は「スペイン狂詩曲」、「ラ・ヴァルス」、「ボレロ」といったオールラヴェルプロだった。


その時のアンコールは2曲。

最初にドビュッシーの「古代のエピグラフ」から1曲をスイス・ロマンド管と関係の深いアンセルメ編で、2曲目はシャブリエの「エスパナ」か「楽しい行進曲」だったような気がする。



コンサートの印象としてはアルゲリッチが強烈だったが、ジョルダン率いるスイス・ロマンドの青白き炎がチロチロと燃えるような透明な音色も印象に残っている。

特にアンコールのドビュッシーが非常に良かった。



このシャブリエはオケの機能は申し分なし。

洗練された美しい演奏だがリズムが多少重いと思う。




シャブリエでもう1枚聴いてみた。


フランスの指揮者ジャン・バティスト・マリ指揮パリ国立歌劇場管 EMI原盤の国内盤LP.


マリは学生時代に札幌交響楽団の演奏で実演を聴いた。


その時演奏されたラヴェルの「マ・メール・ロア」が非常に美しく、その時から好きな指揮者になった。


このシャブリエは自分がその実演を聴いた頃の録音。
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・ 楽しい行進曲

・ 歌劇『いやいやながらの王様』より「ポーランドの祭り」

・ 歌劇『いやいやながらの王様』より「スラヴの踊り」

・ ハバネラ

・ 狂詩曲『スペイン』

・ 田園組曲  

パリ・オペラ座管弦楽団  

ジャン=バティスト・マリ(指揮)  

録音時期:1977年1月10,11日  録音場所:パリ、サル・ワグラム



マリのシャブリエは物理的な演奏時間がジョルダンの演奏とほとんど変わらないのに音楽に独特の揺れがあり、それが洒落た可笑しみを感じさせてシャブリエにはよく似合った演奏になっている。


色気のあるオケの音色も良い。


マリは東京フィルにも客演して「アルルの女」の演奏をFMで聴いた覚えがあるけれど、その後消息が絶えてしまった。


Youtubeはシャブリエの「エスパナ」スラトキンの指揮

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2016年2月 1日 (月)

コルボとヘイニヒのデリュフレ

2月最初の月曜は曇り空、夜は霧雨。気温も下がってきた。
朝起きたらクシャミ3連発。そろそろ花粉症の季節かな。

今日は定時に仕事場を出て歯医者、それから入院中の母へ英会話のテキストを届けて帰宅。

母は手術の経過も順調で病室でヒマを持て余している。
70過ぎから初めた英会話は、上達の気配は全くないものの頭の良い刺激にはなっている様子。


帰宅後は再びデユリュフレのレクイエム。

今日は大編成オケ版のミッシェル・コルボとヘィニッヒ指揮の小編成オケ版を聴いていた。

いずれもCDでコルボはエラート、ヘィニッヒはARS MUSICIから出ているもの。

ヘイニッヒは少年合唱を起用。
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小編成の弦楽器とトランペット3本の組み合わせのオケは透明感もありバランスは良い。



だが実に生真面目な演奏で禁欲的すぎるように思う。




コルボは残響豊かな録音に柔らかな音色が特徴。

以前聴いた時はさほどの感銘は受けなかった。

久しぶりに聴いてみると美しい響きの中に控えめな奥ゆかしさが感じられ、好ましいものに思えてきた。

オケはコンセーヌ・コロンヌ管。

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大編成オケ版とはいえ絶叫は皆無。


これはこれで優れた演奏だ。

Youtubeはデュリュフレのレクイエムから「アニュスディ」

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