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2016年2月12日 (金)

本日の練習、リストのオーケストレーション

1本の木に紅、淡紅、白の花を咲かせる梅、「思いのまま」が今年も庭に咲き始めた。

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今年は淡紅の花が多いようだ。


昨日が休みだったので今日は月曜日の気分。
なんとなく頭が重く寝起きが悪い。

いろいろあった1日は夜から雨。


昨日の夜はオケの練習。

今回は弦楽器と金管楽器に分かれて分奏で場所は沼津市民文化センター地下の第1リハーサル室。
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集まったパートはトランペットとホルンセクション。


曲はリストの交響詩「レ・プレリュード」。


音程と和音、アーティキュレーションを小節毎に確認していきながら着実に練習を進めていく。


リストの「レ・プレリュード」を演奏するのは2回目だが、前回これほど細かく練習した記憶はない。

全体合奏では見えなかった面がいろいろと見えてきて非常に面白い。


そのうち曲の内部にいろいろな課題が潜んでいることがわかってきた。


リストといえばオーケストレーションはどちらかというと苦手な作曲家という印象があって、最初のうちは吹いていて「やはりなぁ・・・」と思いながら吹いていた。


バスチューバとトロンボーンが強力な音量で段階的に登っていくパッセージをホルンに受け渡す部分など、ホルン4本の指定にせず3,4番ホルンの2本に限定している。
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これではどうしても音量がこの部分で不足してガクンと力が抜けてしまう。


それでも4番ホルンのソリスティックな動きなどは、これはこれで面白いようにも思う。


常識的で凡庸な和音の展開があったかと思うと、不協和音の連続が続いたりと、なかなか予測ができない。

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やがてスコアを細かく見ながら練習を続けているうちに、ホルンが目立つ部分は鳴らしやすい音域だったり、目立たぬ不協和音の連続が、実は全体が美しく収まる解決への隠し味だったりと、作曲の高級テクニックが使われているようにも思えてきた。




どうやらリストのオーケストレーションの多くには弟子のヨアヒム・ラフの手が加わっているらしい。

11曲の交響曲を残したラフの作品は、同時代の他の作曲家に比べると洗練さに欠けるような印象しかないけれど、オーケストラ曲はロマンティックで過不足ない響きだったし、バッハの「シャコンヌ」のオーケストラ編曲版などはロマンティックに仕上げた名アレンジだった。

Record1  

先日見たボッティチェリ展では、ボッティチェリ工房の作品ではボッティチェリが書いた部分と工房の弟子たちが書いた部分に明らかに差があった。

「レ・プレリュード」もリスト本人が直接オーケストレーションをした部分とラフが手を加えた(修正した?)部分が混在した結果、このようなスタイルに落差のあるモザイクのようなオーケストレーションになってしまったのではなかろうか?


この曲を聴くときにいつも感じていた、木に竹を繋いだような違和感の理由が多少なりとわかってきた。


自筆スコアを見てみたい。


youtubeはラフ編曲のバッハのシャコンヌ、ホグウッドの指揮

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