沼響、春の合宿第1日め
連休前半の大きなイベントは沼響の合宿。
例年は4月中旬の土日だが、今年は4月最終の金曜土曜の二日間。
場所はいつもの天城白雲楼。
今回は「田園」が降り番なので金曜夜の合奏から参加。
4時過ぎに家を出て白雲楼までの所要時間は1時間余り。
連休初日とはいえ道は空いていて順調に進む。
道中の音楽はベルティーニ指揮のマーラーの交響曲第4番。
途中修善寺のトンネルを過ぎたあたりでにわか雨。
天城は年間を通じて雨の多いところ。
やがて川に架かる白雲楼の特徴的な赤い橋が見えてきた。
この橋を見るたびに地震で橋が落ちたらみんな孤立だな・・・などと考えてしまう。
橋の手前に数件の民家がありその中の1件が現職場の部下の家。
彼は毎日片道2時間近くをかけて通勤している。
彼のランクルが家の前に止まっていた。
合宿所に着くと、玄関ロビーには白雲楼のご主人が弾いていたチェロが飾られている。

ご主人は数年前に急逝。今は息子さんが跡を継いでいる。
未だ昭和の趣を残す白雲楼だが、だいぶリニューアルしてきれいになった。
夕食の時間まで降り番のホルン仲間とライヒャのトリオなどを吹いて遊んでいると、練習日程の変更が有り合奏は8時15分からになった。
それまで弦、管楽器に分かれて分奏とするらしい。
2日目も分奏のみなので今回の合宿は、全体合奏が初日夜の1時間半のみ。
しかもシベリウスとリストだけだという。
それだけ今年は出来上がりが遅いということだろうか。

ホルンパートは「カレリア」組曲のゲシュトップ合奏が最大の難所なので、管楽器分奏から外れてホルンのみのパート練習とした。
ゲシュトップは何度やっても音程が合わないが、音の終わりのタイミングは何度か吹いているうちに合うようになってきた。
そして貴重な合奏の時間。

分奏の成果だろうか、弦楽器が鳴るようになってきた。
皆に合奏する楽しさが感じられて、それがリズミックなシベリウスの曲の相乗効果で、しだいに雰囲気が良くなってきた。
合奏の1時間半はあっというまに終わってしまい2曲目のリストの練習はあまり記憶に残っていない。

ボケが始まったかな。
そしていつもの白雲楼のぬるめの温泉に浸かり、お楽しみの宴会へ突入。
風呂で一緒になったヴァイオリンパートの仲間と温泉に浸かりながらしばし雑談。
宴会場で彼と近くの席になったので、いろいろと話をしていると、彼はここで転勤となり沼響の演奏会は今回で最後だという。
驚いたと同時に、彼と話をしたのは今日が初めてだったことも思い出した。
沼響の団員は60名弱。
メンバーの出入りは多く、一度も話さずに終わってしまうどころか名前を憶えないうち に去っていく団員もいる・・・・・・
そんな状況なので演奏会のメンバーは毎回変わる。
長くなりましたので合宿2日めの模様は明日。
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