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2016年5月に作成された記事

2016年5月31日 (火)

ノイマンのスラヴ舞曲集

曇りのち晴れ、夕方から雨。

今月の初めに、沼津市内女性が山でダニに噛まれた感染症で亡くなり、大きなニュースになっていた。


診断結果はマダニによる日本紅斑熱

ツツガムシ病やその類のダニからの感染症の話は以前から聞いていたが、以前はそれほど多くなくさほど騒がれていなかった気がする。

昨日は朝から妙な脱力感があって体に力が入らなかった。

今日はそれほどではないが筋肉痛はそのままだ。
手足に湿疹痒みも有る・・・・・・・マダニ?



ドヴォルジャークのスラヴ舞曲集を通勤の車中で聴いている。

演奏はノイマン指揮チェコフィルの演奏で1991年に日本コロンビア出したドヴォルジャーク大全集から。

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この全集は、チェコスプラフォンの音源からドヴォルジャークのほぼすべての作品を網羅したCD50枚組の一大セットだった。

当時定価10万円というまさにバブル時代の産物。

かなり前に、ブックオフでこの大全集を4枚毎にバラして売り出していたものを入手した。

この時、管弦楽曲のほか室内楽など数セットを格安で購入。

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管弦楽曲の部は、スラヴ舞曲集全曲や伝説曲、ふたつのセレナードなどの有名曲のほか、祝典行進曲やプラハワルツ、ポルカなどの管弦楽曲を集めたCD4枚。



このノイマンの演奏は、3種ある全集のうち1971年録音の最初のもの。

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スラヴ舞曲を全曲まとめて家で聴くことはめったにないけれど、明るく威勢の良さが通勤時の車中で聴くには最適の音楽。


抒情的にして屈託のない楽しい民族風の舞曲の数々。
有名な曲以外にも楽しめる曲が多い。

続けて聴いてみると、第1集よりも第2集の方が音楽的に充実していると思う。


本家本場のメンバーによる演奏でいずれも一定の水準以上の優れもの。

聴き慣れない内声部を強調する部分があったりして意外と個性的。
変化にも富んでいて全16曲聴いていて聞き飽きない。

有名な第10番がこれほど面白い曲だとは思わなかった。

youtubeはノイマン指揮のマーラー、交響曲第3番フィナーレ

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2016年5月30日 (月)

ドラティのペールギュント

週の始まりは朝から雨。気温も低い。


日曜は布団が干せるほどの良い天気だった。

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昨日朝、ポコの散歩の道すがら家の近くの小川でカルガモのつがいを見かけた。

立ち止まって見ていると寄ってきた。
しばらくして立ち去ろうとしたら座って鴨を見ていたポコが抵抗。

なかなか動こうとしない。
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昨日の午後は上の娘を駅まで送ったついでに図書館に寄り、NMLの更新と本数冊、ビデオ3本を借りて帰宅。

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夜には下の娘が一時帰省。

本日午後から夜にかけて会議3連発で帰宅は遅い時間。

帰宅後ドラティの指揮の「ペール・ギュント」組曲を聴いていた。

オケはウィーン響の70年代の日本フォノグラムの廉価盤LP.
1958年の録音。

カップリングはロンドン響による、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲と組曲から数曲。

ドラティとウィーン響との組み合わせは珍しい。

CDでは同じカップリングでDECCAから出たこともあった。

今はタワーレコード・ヴィンテージコレクションから「ペール・ギュント」の抜粋が出ている。
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・「ペール・ギュント」第1組曲

・「ペール・ギュント」第2組曲

・「真夏の夜の夢」より序曲、スケルツォ、夜想曲、結婚行進曲*

 アンタル・ドラティ指揮

 ウィーン交響楽団、 ロンドン交響楽団*

録音のためだろうか、ドラティらしい線のキツさは感じられない。

鮮やかなリズムのキレ良さよりも柔らかでしっとり聴かせた演奏。

最初聴いたときにフルネの演奏かと思ったほどだ。

ドラティとフルネの「ペール・ギュント」は、二つともほぼ同じ録音年のフィリップスへの録音。

同じレーベルが同じ曲を別の指揮者で、なぜ同時期に録音したのか不思議なことだ。

Youtubeはバレー版「ペールギュント」
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2016年5月28日 (土)

沼津港の街barのキャロル山崎

週末の土曜の夜は今日の沼津港の街bar。

家内と娘の3人で行ってみた。

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今回の港barのお目当ては二つ。


一つは原田俊太郎トリオとジャズヴォーカルのキャロル山崎さんのステージ。


つい最近まで下の娘がキャロル山崎さんの所でヴォーカルを学んでいた。
このステージの情報も娘から。

そしてもう一つは今や全国的になった沼津港の食。

この日だけのバルメニューがあり、5枚綴りのチケットが前売り3,500円。

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1枚700円とはいえ、ふだんではとても700円では食べられない内容。ある店では蟹がワンプレート盛り放題なんかもあった。


今にも振り出しそうな空模様。半袖では肌寒いほど。

途中で幼馴染の歯科医のタカちゃんに遭遇。
いろいろと見知った顔も多数。

ご当地アイドルグループ「オレンジポート」の出演の後はオープニングセレモニー。

芸人の「ペナルティ」などが来て盛り上げていた。

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その後第1部のステージは17時30分から18時15分まで。

曲はジャズのスタンダードナンバー中心。

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力のあるヴォーカル。

そしてドラムスの原田は何度も自分の世界に没入し延々と続くドラムスソロ。

1部が終わったところで食事休憩。

最初は「千漁屋」のチケット1枚のバルメニュー。

ズワイガニといくらの紅白丼。みそ汁付き。

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注文と同時にさっと出て来るのが良い。カニといくらも新鮮。


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席の後ろのバルコニーでは帆船、ami号を背にフルートとキーボード奏者がトロピカルな音楽を奏でている。



外に出て大道芸を横に見ながらしばらく歩いて「うなぎ処 京丸」でミニ鰻丼。


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本格的な鰻1枚にビール1グラスでチケット1枚は安い。

肝吸いとお新香もちゃんとついていた。

ちょいと並んだが内容で満足。


外はすっかり暗くなりキャロル山崎さんの第2ステージへ。

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腹が満ち足りたためか寒さは感じなくなった。


キャロル山崎さんは幼い頃富士市に住んでいたことがあり、沼津は良く来ていたとのこと。


古き賑やかな時代の沼津のことも良く知っていた。



第2部は1部よりも興に乗り、リズムのキレもノリもよくなってきた。

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港にはJAZZが良く似合う。


そして港内のいろいろな場所でライヴ。
薄暮の刻には年配の方が多かったがしだいに若者が増えてきた。

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道を挟んだ反対側の港八十三番地は凄い人だかり。


あとで聞いたらタレントの出川哲朗さんが来ていたようだ。

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最後にコーヒーが飲みたくなって三人で「いなろ食堂」でバルメニューの3種のケーキセット。



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ここで少し外で待ったので隣のステージを覗くと、サクソフォンばかり10人ほどのグループのライヴ。


若者も多くファンキーな雰囲気で盛り上がっていた。

最後に残ったチケット1枚で「すしの磯丸」のレインボーロールのテイクアウト。

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もうおしまいの時間だったので、チケット1枚で1本のところをもう1本サービスしてくれた。

食と音楽で満ち足りた夜。

youtubeはキャロル山崎 のスイングしなけりゃ意味がない

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2016年5月27日 (金)

ハンス・キンドラー.~世界初録音集

昨日からの雨模様。

これといった達成感もないまま今日は早くも金曜日。


1週間前のオケの定演がはるか過去の出来事のよう。

今朝は愛犬ポコのクンクン鳴く声で目が覚めた。

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窓を開けて外を見ると、腹を空かせているだけのようだ。


通勤途中から微細な小糠雨。

オバマ大統領の広島訪問をテレビで見た。

素直で誠実な人だと思った。



今日は通勤の車中でハンス・キンドラー(1892~1949)指揮の小品集を聴いていた。

米BIDDULPHのCDで、オケはワシントン・ナショナル響によるモノラル録音。

オランダ生まれのキンドラーはナショナル響の初代指揮者だがチェリストとしての名声が高く、20世紀初頭にはベルリンのシャルロッテンブルク歌劇場の首席奏者のかたわら、ソリストとしていくつかの録音も残している。


フルトヴェングラーやメンゲルベルク、モントゥー、ラフマニノフとも共演しているという。


ところがチェリストとしてのアメリカ楽旅の際、第一次世界大戦が勃発。

帰ることができなくなりそのままアメリカに留まり、ストコフスキー配下のフィラデルフィア管の首席チェロ奏者に就任している 。


その後指揮者に転じ、1931年にはワシントン・ナショナル響の初代音楽監督に就任。

キンドラーの指揮者としての活動は、世界恐慌と第二次世界大戦と重なってしまったために、ほとんどアメリカ国内に限られてしまったらしい。

CDの解説を読むと、草創期のナショナル管の音楽監督として、優秀な楽団員のメジャーオケへの流出やら観客の動員などでいろいろと苦労があったらしい。

第二次世界大戦後に体調を崩し、LP期に入る前の1949年に57歳で急逝してしまったために指揮者としての録音もあまり残っていないようだ。

CDで入手可能なのは、チャイコフスキーの交響曲第3番のアメリカ初録音くらいだろうか。


「ハンス・キンドラー&ナショナルo.~世界初録音集」 


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 ・トッカータ          :フレスコバルディ(キンドラー編)

 ・2つの16世紀オランダの調べ :作者不詳(キンドラー編)


 ・前奏曲とフーガ ニ短調     :ヘンデル(キンドラー編)


 ・チェコ狂詩曲          :ワインベルガー


 ・ハンガリー狂詩曲第6番     :リスト(キンドラー編)


 ・「ボリス・ゴドノフ」~愛の音楽 :ムソルグスキー(キンドラー編)


 ・2つの練習曲[嬰ハ短調Op.2-1/変ニ短調Op.8-12] 

                      :スクリャービン(ラサール・スピアー編)
 
 ・アンダルシア    :レクオナ(モートン・グールド編)


 ・「交響的スケッチ」~ノエル  :チャドウィック(1854-1931)
 
 ・プレリュードとフラ  :ダイ=ケオン・リー(1915-2005)

 
 ・スターズ       :メリー・ハウ(1882-1964)


 ・アメリカ祝典序曲   :W.シューマン(1910-1992



ハンス・キンドラー指揮
ナショナル交響楽団

   BIDDULPH、WHL-063
   録音:1940年~1945年


この小品集はSP期の1940~45年の間にRCAへ録音された小品集で、いずれもSP1枚に収めるために1分から9分程度の曲ばかり。

今ではほとんど忘れられた録音ではなかろうか。
この録音はいずれも世界初CD化。


フレスコバルディやヘンデルなどのバロック系の鍵盤曲やスクリャービンのピアノソナタのオケ編、「ボリス・ゴドノフ」の音楽は、フィラデルフィア時代のストコフスキーの影響だろう。


いずれも珍しい曲ばかり。

ヘンデルの曲はエルガー編のオケ版もあり、サージェントのステレオ録音も出ていた。

ハワイ、ホノルル生まれの中国人作曲家、ダイ=ケオン・リーの珍曲「プレリュードとフラ(ダンス)」やモートン・グールド編曲によるレクオーナ。

ウイリアム・シューマン、チャドウィックなど同時代のアメリカ音楽を積極的に紹介していたキンドラーならではの曲が並んでいる。


演奏の質は職人的な腕前でソツなくまとめたもの。

どのよう曲も均一なレベルの手堅さが特徴だが、レクオーナやチェドウィックのような軽い曲が良かった。。



キンドラーにはブラームスの交響曲第3番の録音もあるようだが、聴き比べコラム「ブラームスの3番を聴く」の連載時にはリサーチに引っかかってこなかった。

あえてバッハを避けているのはストコスキーへの遠慮だろうか。

YoutubeはW.シューマンの「チェスター」

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2016年5月24日 (火)

ストラスブールフィルの「ファランドール」

本日最高気温28度、これからますます暑くなるのだろう。

定演も終わりなんとなく放心状態。


次の演奏会は秋のファミリーコンサートと、地元合唱団との共演の二つのコンサート。

ファミリーコンサートではデュカスの「魔法使いの弟子」、合唱団とはデュリュフレのレクイエムを取り上げる。

沼響は不思議とフランスものには縁が少ない。

思い浮かぶのはビゼーの交響曲第1番と「アルルの女」、そして幻想交響曲。 ラヴェルでは「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「展覧会の絵」 ドビュッシーに至っては、草創期に「小組曲」のメヌエットを演奏したくらい。



今日はビゼーの交響曲第1番と「アルルの女」を聴いていた。

演奏はアラン・ロンバール指揮ストラスブールフィル。
手持ちは仏エラートのLP。

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・ アルルの女/第1組曲


・ アルルの女/第2組曲から メヌエット、ファランドール

・ 交響曲第1番ハ長調

 アラン・ロンバール指揮
 ストラスブールフィルハーモニー管弦楽団

録音1975   

パレ・デ・コングレ,ストラスブール
ERATO 


70年代にストラスブールフィルを振って多くの録音を残していたロンバールも今や70の半ば。

今はスイス・イタリア管の指揮者らしいが 新しい録音のニュースを聞かなくなって久しい。

手持ちのロンバールの録音は比較的多いものの、それはストラスブール・パーカション・アンサンブルを擁するストラスブールフィルに惹かれてのもの。


ロンバールのビゼーについては、10数年前に沼響の聴き比べコラムに交響曲第1番の感想をアップしている。


いま読み返してみると、ちょっと褒めすぎだったかなとも思う。

このビゼーはエラートらしい上品な音の採り方だが、フォーカスがぼやけていて、ビゼーのリズミカルな部分がかなりスポイルされている。

コラムにも書いたが、このアルバムの最大の聴きものは打楽器セクションが活躍する「ファランドール」

ドムドムドムドム・・とひたすら攻めてくるプロヴァンス太鼓に絶妙のタイミングで炸裂するシンバル。

大太鼓のずしりとした響きもすさまじい。

これほど興奮させるファランドールも珍しい。


沼響の聴き比べコラム、「ブラームスの1番を聴く」にベーム指揮ウィーンフィルの1944年のスタジオ録音の感想をアップしました。

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  YoutubeはP.ヤルヴィ指揮パリ管の「ファランドール」

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2016年5月23日 (月)

沼響第32回定演終わる

新たな週の始まりも五月晴れ。

昨晩午前零時もだいぶ過ぎたあたり、寝ようと明かりを消そうとしたらすーっと部屋の中が暗くなった。

あれ?ブレーカーが落ちたのかな?

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とベランダから外に出ると、月齢15の満月が中天に煌々と輝く中、街灯その他信号も含め地上の電気はすべて消えていた。


今時珍しい突然の停電。
暗い部屋の中でシャットダウン中のパソコンのディスプレイ周りだけが明るい。


夜も遅いしそのまま寝ればよいのだが、気になって眠れなくなってしまった。
電気が止まるとシンとして静かな暗闇が家の中に広がる。


布団のなかでウトウトして寝入ったところで家中の明りが点いた。


冷蔵庫のコンプレサーや、ガス警報器のアナウンスなどなどのざわつきの中で時計を見ると午前2時6分。


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沼響第32回定期演奏会は無事に終了しました。



金曜夜の前日リハーサルから帰宅した後、なぜか録画していた「ホーンブロア」を見始めてしまった。


見るともうやめられない。


結局寝たのは2時過ぎ。


明日は午後から練習だし少し寝坊すればよいかな・・・


などと考えていたら翌朝早朝、突然右足のこむら返り。


激痛の中で完全に目が覚めてしまった。


時計を見たら午前5時半。

ビデオを見ながらのビールが悪かった。自業自得。




当日ゲネプロ開始が午後1時半。

足を引きずりながらの早めの会場入り。

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練習は降り番の「田園」から開始。


そしてリストの「レ・プレリュード」、シベリウスの「カレリア」組曲にアンコールの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲と「ファランドール」。


「ファランドール」ではなぜか大太鼓奏者がいないことが判明。
急きょチューバ奏者のK君のご指名となった。


練習は前日練習に比べると緊張感に欠けるかな?

と感じたのは自分の体調が万全でないからだろうか。


いつもながら本番当日の時間の経つのが実に早い。



あっというまに開場2時間前となり、早めの夕食の弁当を楽屋で皆と一緒に和気藹々と食べる。


これで何回目だろうか。


そして会場1時間前には入口に行列。



開場後もお客さまの入りが途切れることがなかった。・・・・・ありがたいことです。

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今回は「田園」中心とした自然に関係したプログラム。

コンチェルトもなく地味な内容にもかかわらず、たくさんのお客様に来ていただきました。


副市長さんや教育長さん。

昨年ラフマニノフを弾いてくれた海瀬京子さんもお母様と一緒に来てくれました。


そして
レコードコンサートの常連さんたち。


今回来ていただいた人たちは、純粋に沼響を聴きたいと来ていただいた方々だと思います。


本当にありがとうございます。

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故障していた大ホールの空調も、文化センターの職員の方のご尽力で支障なく快適な環境で演奏することができました。



毎回のことですが、受付を手伝っていただいた方々をはじめ、多くの方の手助けで成り立っている演奏会であることを実感します。



そしてロビーコンサートのあと本番開始。


最初の「カレリア」では小森先生はかなり遅いテンポ。


正直ホルンにとってはキツイ。




次のリストでは演奏終了後に「ブラヴィ!!」の掛け声。


自分の出番の最初の2曲はたちまち終わり、休憩後の降り番の「田園」は客席で聴いていました。



第2楽章や第3楽章の木管セクションのソロのやりとりを聴いていて「あぁ、うまいなぁ」と本当に思いました。



レセプションの後の2次会は参加せずに帰宅。




今回、ホルンセクションとしては難曲3曲に苦戦。

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帰宅したら、会場で聴いていた家内と娘からはホルンセクションへの痛烈な批判。



二人とも音楽の専門教育を受けたりしているので、いつも歯に衣を着せぬ言葉が出るのだが、今回は特にシベリウスのゲシュトップへの厳しい言葉の数々・・・


自分たちは良いとは思っていても会場内では別の音が鳴っていたようだ。


娘からは「リストは練習不足だね。」



録音を真剣に聞いてみよう。




まだまだ精進が必要です。

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2016年5月20日 (金)

本日の練習、明日は本番

晴れの日が続く。
組織の行く末を決める大きなプロジェクトは現在袋小路に入り込み立往生状態。
このような場合とにかく動き出すことだ。と自覚はしているのだが・・・

夜はオケの練習だった。会議が長引き夕食抜きで会場入り。

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いよいよ明日は本番。
ホールの時計と空調は故障のまま。

晴天続きで明日は気温が高くなりそうだ。

舞台は本番そのままの雛段を組み体内のドーパミンも急上昇。

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小森先生の指揮で曲はシベリウスの「カレリア」組曲から。

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ところがホルントップのS君の姿が見えない。
仕事の都合で遅れるとのこと・・・

先生の「あー」という声。

最初のホルン四重奏が入らないと曲にならない・・・。

その部分だけ急遽ベテランのK君が参加。さすがにソツのない出来だ。

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曲は弦楽器の充実した響きに乗って良い雰囲気だ。

続いてリストの「レ・プレリュード」。

曲のツボがようやく判り、曲の面白さがようやく出てきたような気がする。

「田園」は降り番なので早めに会場を後にした。腹も空いた。

帰りは「五味八珍」のセットメニューで遅い夕食。

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9時過ぎに食べるには重かったかな。

ここ数日全身原因不明の筋肉痛。熱はない

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    2016年5月19日 (木)

    パンテリのバルトーク

    晴れ、本日の最高気温27度。

    今年は史上最も暑い年になる可能性が有る年だという。


    今年は車庫の天井でツバメが巣作りをしていない。
    こんなことはここ20数年で初めてのことだ。
    外で飛んでいるツバメも例年よりも少ないような気がする。

    この時期に来て未だ花粉症が出てくるのもおかしいぞ。

    昨日フリッチャイのバルトークを聞いたら他の演奏も聴きたくなった。

    今日はカルロ・パンテリ指揮のバルトークなど。
    素性不明のCDでタイトルは「The Best of Bartok」

    DIYショップで300円ほどで出ていたもの。
    1997年購入。
    同じシリーズのハンス・ユルゲン・ワルター指揮のオッフェンバック集などと一緒に買っている。

    これはカップリングの「中国の不思議な役人」を指揮している作曲家カレル・フサに
    惹かれて購入したもの。

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    ・管弦楽のための協奏曲

       
      カルロ・パンテリ指揮フィルハーモニア・スラヴォニカ


    ・組曲「中国の不思議な役人」

      カレル・フサ指揮セントソリ管

    ・ヴァイオリン協奏曲第2番から第2楽章。

      ヴァイオリン:ワンダ・ウィウコミルスカ
     
      ヘンリー・アドルフ指揮フィルハーモニア・スラヴォニカ


    カルロ・パンテリ(Carlo Pantelli)やヘンリー・アドルフ(Henry Adolph)は実在しない幽霊指揮者と言われている。

    フィルハーモニア・スラヴォニカも実在しないオケ。

    セントソリ管は、クラブ・ドウ・フランスのLPなどでフーレスティエが指揮したドビュッシーやアルベルトの「ペトルーシュカ」、アルヘンタの「グレート」などが出ていたが、こちらも覆面オケ。

    カレル・フサは吹奏楽の名曲「プラハのための音楽1968」などで有名なチェコの作曲家で、ウィウコミルスカは実在するポーランドの名ヴァイオリニスト。

    実在の人物と幽霊が混在する不思議なCDだ。


    この中でパンテリのバルトークが意表を突く名演。

    オケの手綱をしっかり引き締め、豪快な中にも各楽器を十分に歌わせた疾風怒濤の凄演だった。

    非力そうなオケを叱咤激励して果敢に突撃していく覚悟が頼もしい。

    老練にして確かな腕の指揮者の仕事に違いない。

    ミラン・ホルヴァートだろうか?

    音の左右逆転はご愛嬌。

    期待したフサはモノラルの疑似ステレオ化のようだ。
    録音の悪さで大幅減点。

    ">Youtubeはバルトークの「中国の不思議な役人」、メータ指揮ベルリンフィル

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    2016年5月18日 (水)

    フリッチャイのバルトーク

    本日快晴。 ルーティンな仕事の合間に突発的なアクシデントが散発的に発生。
    いつもの日常の中で、1年目の部署故の自分の思い込みや勘違いによるミスの連発を周囲に助けられている実感有り。


    今日はモノラル録音が聴きたくなった。

    棚から取り出したのはトスカニーニ指揮の「展覧会の絵」とフリッチャイ指揮のバルトークの「管弦楽のための協奏曲」を聴いていた。

    いずれも80年前後に出ていた国内廉価盤LPで、トスカニーニはRCAから出ていたトスカニーニのシリーズもの1953年スタジオ録音。

    フリッチャイはヘリオドールのシリーズで1977年頃に出ていたもの。1955年録音。

    トスカニーニの「展覧会の絵」は沼響のHPの聴き比べコラムで既に紹介している。


    10年以上前の感想だが基本的な印象は変わらない。


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    その頃はステレオ用のカートリッジで聴いていたので、今とは若干再生環境は変わっている。

    今モノラル盤はDENONのモノラル専用カートリッジDL102で聴いている。

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    トスカニーニの「展覧会の絵」は残響少なめだが音そのものは細部まで良く捉えられている。

    今回の聴き直しで前に聴いた時以上にトスカニーニがスコアに手を加えていることがわかった。
    「キエフの大門」のクライマックスでのヴァイオリンパートはかなり細かく改変していた。


    そしてフリッチャイのバルトーク。

    こちらの録音は適度な残響があり聴きやすい。細部も明確。

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    演奏は早めのテンポでキビキビと進めた優れもの。

    「エレジー」でのしっとりとした歌わせ方や、速いテンポで一気に駆け抜ける両端楽章の鮮やかさ、オケのアンサンブルも非常に良い。

    フリッツ・ライナーの名演に迫るほどの演奏だ。

    Youtubeはフリッチャイの「モルダウ」

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    2016年5月17日 (火)

    小賀野久美の弾く、三善晃のピアノソナタその他

    本日朝から大雨洪水警報発令。
    道路が冠水している部分があり通勤途中では車のタイヤの半分以上が水没して水をかき分けながらの前進。

    どうも再び花粉症が始まっていて、くしゃみが止まらない。


    先日ラフォルジュルネを楽しんだ翌日の朝。 娘との待ち合わせまでの空いている時間に川崎のブックオフにフラリと立ち寄った。
    GW中「本20%オフ」。

    田舎のブックオフとは異なり在庫は豊富。 朝だというのに客も多い。

    何冊か欲しい本はあったものの、嵩張る本ばかりで重そうなのでやめておいた。

    CDコーナーでは地方の店と同じでかなり高めの価格。

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    レギュラー価格コーナーではA.ヤンソンス指揮東京交響楽団のチャイコフスキーの交響曲第5番のライヴ。

    これはもともと聴き比べコラムでアップしようとして安い中古を探していたもの。
    1950円は高いが、旅先のハイテンションな心理状態で自制のタガが外れて購入。

    250円以下には見るべきものもなくそのまま500円以下コーナーに移動。

    ここでは小賀野久美の弾く、三善晃のピアノソナタその他。

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    これはフィリップス原盤のDISCOVER盤

    ニコレ、ホリガーがメンバーのバーゼルアンサンブルによるシェーンベルクの管楽五重奏曲他DENON盤。

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    そしてフェルディナント・ライトナーがベルリンフィルを振った「フィガロの結婚」抜粋、独グラモフォン盤。

    歌手は、シュターダーやシュトライヒ、フィッシャー・ディースカウなど。
    1961年録音。

    この前年にほぼ同じメンバーでフリッチャイが全曲を録音している。

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    独逸語歌唱でおそらく全曲録音はないと思う。

    50年代半ばから60年代はじめにかけて、この種のドイツ語歌唱のオペラハイライトはドイツ国内でたくさん出ていた。


    そしてアブラヴァネル指揮ユタ響のグリーグの管弦楽曲集、米VOXの2枚組。

    これはLPで何枚かは所蔵済。

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    アブラヴァネルのグリーグは、乾燥気味の演奏で出来不出来はあるが、珍しい曲が何曲か入っていたので購入。

    以上CD5点。1枚当たりの単価は比較的高めだったかな。

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    2016年5月16日 (月)

    テクニクス アナログプレーヤーSL1200GAE

    晴れ夜遅くから雨。週の初めは仕事も空も荒れ模様。

    夜には茨城南部を震源地とする大きな地震。

    日本全体が大きく揺さぶられている。次はどこだろうか?

    かなり前にいただいた「すっぽん鍋の具」の賞味期限が2日ほど過ぎていた。

    寒い時期に食べる予定だったのだが冷蔵庫の底で眠ってしまいすっかり忘れていた。

    あわてて夕餉は「すっぽん鍋」。

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    仕事の帰りにスーパーに寄ってネギ、シイタケ、豆腐を買い揃えて帰宅。 家内と娘は気味悪がって触ろうともしない。

    「すっぽん鍋」はボエームの会の「はちまき」で何度か出たことがある。

    〆のおじやが絶品だった。


    いただきものは小振りの真空パック。

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    スープも付いて家の中で手軽にすっぽん鍋 。

    先日の「ラフォルジュルネ」の会場内で、テクニクスがアナログ関係のブースを出していた。


      場所は東京国際フォーラムのガラス棟ロビーギャラリー。
    ちょうど展示ホールへ下る入口の大勢が通る1等席。

    テクニクスが今年発売する新しいアナログプレーヤーSL-1200GAEのデモだった。

    すぐ横ではパナソニックビューティープレミアムのアイテムお試しコーナー。

    アンケートを書けば抽選で賞品が当たるということで、家内と娘も珍しく興味を示していた。
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    アナログプレーヤーSL-1200GAEは、ダイレクトドライヴの人気機種SL1200シリーズのテクニクスブランド50周年限定バージョンで、1200に懸けて世界で1200台、日本国内では300台の限定販売。
    すでに予約完売状態だという。


    世界中のクラブディスコで使われているSL1200シリーズは、2010年に生産終了となったが中古市場で比較的安価で出回っている。

    このSL-1200GAEは定価33万円。


    ちょうど近くを通りかかるとベートーヴェンの交響曲第7番が聞こえてきた。


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    ジャケットを見ると1977年のカラヤン来日時の普門館ライヴ。



    アンプは高級そうな巨大なアンプ、スピーカは細長いフロア型。


    テクニクスが出しているハイエンドオーディオシステム「R1シリーズ」のようだ。

    ステレオパワーアンプ「SE-R1」(158万円)

    ネットワークオーディオプレイヤー兼プリアンプ「SU-R1」(83万8000円)

    フロアスタンディング型スピーカー「SB-R1」(134万8000円、1本)

    セット総額は511万4000円(税別)。

    会場は昨今のアナログ人気復活もあり大勢の人が聴いていた。


    肝心の音だが・・・・

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    担当の方は自慢げに話をしていたが正直なところよくない。


    会場がオープンスペースで、しかも装置の調整の追い込みも足りないように見えた。

    エージングも十分ではないのだろう。


    アナログならではのメリットはほとんど感じられない。

    これではアナログの魅力を知らしめるのに不十分どころか逆効果だろう。


    音よりもテクニクスブランドの宣伝効果を狙ったのだろうか。

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    2016年5月15日 (日)

    冨田勲の音楽

    この土日は天気も良く、散歩の前のポコもゴキゲン。

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    庭木の剪定や砂利を敷いたりと休みでなければできないことなど。

    作曲家の富田勲さんが亡くなった。

    享年84歳。
    もっと若いと思っていたが自分の親と同じ世代だった。

    富田さんの音楽には、テレビ番組のテーマ音楽でも大衆的な中にも高い音楽性があって、聴いていて思わず惹きつけるとものがあった。

    「新日本紀行」のテーマなど日本人の琴線に触れる永遠の名曲だ。

    富田さんの名前を強烈に印象付けたのは、シンセサイザーによるドビュッシーの世界。

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    このアルバムを初めて聴いたのは高校の時、NHKFMだった。

    この時の衝撃は今でもはっきり覚えている。

    家の古いスピーカーから「雪が踊っている」が流れた時、いったい何が起こったのかと思った。
    世の中にこのような音楽があるなんて・・・・衝撃的だった。

    これを機にドビュッシーが好きになって、このアルバムと全く同じ曲を集めたモニク・アースの弾くピアノ曲集を買ったりもした。

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    この後、富田勲のシンセサイザーではムソルグスキー、ラヴェル、ホルストなどが次々に出たけれども1枚のアルバムの完成度としてはこのドビュッシーが最も良かったと思う。

    そのほかのシンセサイザーの曲で印象に残っているのは、アイヴスの「答えのない質問」の入ったアルバム。


    そして いろいろ聴いて一番好きなのは「富田勲の音楽」。


    このCDが出た時に「あぁこれが欲しかったんだよなぁ」と心の底から思った。

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    Youtubeは冨田勲指揮千葉少年少女オーケストラの「新日本紀行」

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    2016年5月13日 (金)

    本日の練習 あと10日

    本日快晴、長い連休明けの週も早くも金曜日。

    水曜日の台風並みの暴風雨から明けて、昨日から気持ち良い青空の日が続いている。
    この一週間は次から次へと難題が降りかかり、時間の経つのが速かった。


    昨晩はオケの練習。

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    小森先生の指揮で場所は市民文化センター大ホール。
    この市民文化センターも築30年を超えて空調と大時計が故障中。


    いよいよ本番は迫り、今回は心配なリストの「レ・プレリュード」からの練習。

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    日曜練習の時よりは良くなったものの、いつも止まる個所は同じ。

    この曲で頻繁に出てくる異なる楽器間での同じフレーズのやりとりを、お互いに聴き合っていないものだから聴いていて一つの音楽の流れとして聞こえてこない。

    未だに譜面を追うのにいっぱいで他の音が聞けていないようだ。

    今回の定演は正統派の難しいプログラムで、結果的に3曲ともにホルン泣かせの曲になってしまった。

    休憩中にもホルンセクションは、寸暇を惜しんで「カレリア」のゲシュトップ部分のパート練習。

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    「カレリア」も「レ・プレリュード」もかつて沼響で取り上げたことはあり、その時はこれほど苦労がなかったと思ったので、古い沼響の演奏ビデオを見ようと探したが見つかない。


    見つかったのは今から26年前の平成2年の定演のビデオ。

    曲はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番にブラームスの交響曲第4番。

    水野佐知香さんのヴァイオリンソロは非常に素晴らしいものの、 オケの演奏はかなりひどかった(^^;

    完全に自己陶酔満足状態。

    たぶん以前演奏した「カレリア」や「レ・プレリュード」も、同じようなものだったのだろう。
    苦労がなかったように思えたのは、演奏できていないことも判らないほどの低水準だったからに違いない。


    ビデオをDVDにダビングしながらしばらく見ていた。


    古株メンバーの若い姿がチラホラと見えて懐かしい。
    自分もこのころはスリムだったな。

    エキストラで参加している若い奏者の中に、今はN響にいる人を見つけたりと、意外な発見があり面白い。


    若くして亡くなられたり、今は病で倒れリタイアしたメンバーも画面の中では元気に楽しそうに演奏している。


    一地方市民オケのささやかな歴史の中の一コマ。


    Youtubeは水野佐知香さんのヴァイオリンで「男はつらいよ」


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    2016年5月10日 (火)

    シャーマーホーンのシベリウス

    晴れ夜から再び雨。昨晩は冷えて母の部屋ではストーヴを使用。

    ツバメは先月末に2羽ほど姿を見せたものの、その後音沙汰なく未だ巣作りはしていない。

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    ここ10年ほどで初めてのこと。 嫌われたのかな?


    今度の定演では、シベリウスの「カレリア」組曲第1曲めのホルンのゲシュトップで非常に苦労している。

    そこで参考のためにいろいろと手持ちの音源を聴いている。


    今日は初期のNAXOSにかなりの録音があったアメリカの指揮者ケネス・シャーマーホーンの演奏。


    オケはチェコ放送響(ブラチスラバ)のNAXOSのCD.
    購入記録を見ると2001年5月。


    同じNAXOSのノイホルトのブルックナーの交響曲第4番や、レナルドの「シェエラザード」などと一緒に1枚500円で買っている。

    この頃の自分は年間千枚近くのLPやCDを爆買いしていた時期で、このCDをどのような状況で購入したのか全く記憶に残っていない。
    たぶん市内の中古本屋あたりで買ったのだろう。

    購入から10数年以上経っていて、どのような演奏だったか全く記憶にない。


    ケネス・シャーマホーン(1929~2005)はニューヨーク生まれ。


    トランペットを学びボストン響やカンサスシティフィルでも吹いていたというから、そこそこの腕前だったのだろう。


    指揮はバーンスタインに師事し、タングルウッドでクーゼヴィツキー大賞も得ている。
    ミルウォーキー響やナッシュビル響などのメジャーオケ、アメリカンバレエシアターなどの音楽監督を歴任。


    NAXOSにはヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」全曲(1番のみモグレリア指揮)や「ショーロス第8番、第9番」、エリオット・カーターやハンソンの交響曲、バレエシアター管の経験が生かされた「ウエストサイドストーリー」(オリジナル版)などがあった。


    このCDはシベリウスの比較的有名な管弦楽曲を集めたもの。


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    ・交響詩『フィンランディア』 Op.26

    ・組曲『カレリア』 Op.11

    ・レンミンカイネン組曲 Op.22~第4曲『レンミンカイネンの帰郷』

    ・交響詩『ポヒョラの娘』 Op.49

    ・レンミンカイネン組曲 Op.22~第2曲『トゥオネラの白鳥』

    ・悲しいワルツ Op.44-1  

    ケネス・シャーマーホーン(指揮)

    スロヴァキア放送交響楽団    

    録音時期:1988年2月5-9日  
    録音場所:ブラチスラバ、スロヴァキア放送コンサートホール


    実際聴いてみるとなかなか良い。

    派手さからほど遠い素朴で地味なシベリウス。
    もう聞き飽きたほどの「フィンランディア」では、中間部のフィンランディア讃歌の渋く落ち着いた歌わせ方に驚き、「カレリア」組曲の第2曲「バラード」をこれほどしみじみと聞かせる演奏も他にない。


    「レミンカイネンの帰郷」や「ポヒョラの娘」では内声部を浮き上がらせ、今まで聞いたことがないような効果を上げていた。

    「トウネラの白鳥」「悲しきワルツ」も、たどたどしいながらも泣けてくるような演奏だ。

    ただブラチスラバのオケは、弦はよい味を出しているものの管楽器はかなりオソマツ。


    「カレリア」冒頭のホルンのアンサンブルなど、音程、音出しのタイミングが相当ラフで全く参考にならない。

    これでオケが良ければかなり評判になる演奏ではなかろうか。


    実際シャーマーホーンのシベリウス演奏は定評があったらしい。

    1979年にフィンランド政府からシベリウス賞を授与されているという。


    Youtubeはシャーマーホーン指揮の「悲しきワルツ」

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    2016年5月 9日 (月)

    本日の練習、日曜の夜

    曇りのち雨、夜から冷えてきた。

    長い飛び石連休も終わりいつもの週の始まり。
    通勤途中に大きな工場前で信号待ちをしていると、車中から見る横断歩道を渡る社員たちは皆うつむき加減の表情。

    その気持ちよくわかります。

    どうも連休後半からくしゃみと鼻水が止まらない。
    風邪でもなさそうだし症状は花粉症と同じ。

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    昨日の日曜日の朝、ポコと散歩していると家の近くの農業用水路に大きな鯉が悠々と遊弋していた。

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    そして昨日は母の日、昼食は家族でイーラde内の「沼津魚がし鮨」。


    自分は夜のオケの練習に備えて、寿司ではなく天丼にしておいた。

    ここの天丼はかなりのボリューム。

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    母も同じもの、齢80越えてまだまだ元気。


    そして夜はオケの練習。


    場所は本番会場の沼津市民文化センター大ホール。

    いよいよ本番まで2週間を切った。

    今回は合宿から本番までが非常に短い。

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    昨年の合宿では弦楽セクションが非常に良くなったものの、本番までの日が空いたためにせっかく掴んだものがリセットされてしまった。

    ノンキな沼響ならではの現象だが、今年はその反省もあり合宿から本番までのインターバルが短くなっている。

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    特に今回の合宿は弦楽器の集中練習だった。

    練習開始は午後6時。
    5時には家を出て十分なウォーミングアップの後に練習に参加。


    指揮の小森先生は6時45分頃会場到着ということなので、それまで団内指揮者F君の指揮でアンコール曲からの練習。

    団員はほぼフルメンバーでハープも入る。

    合宿の記憶が残っているためか、弦楽器群が大きく良い音で鳴っている。

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    やがて小森先生が到着、第1曲シベリウスの「カレリア」組曲から開始。

    充実した弦楽器の響きに乗り、吹いていて非常に気持ちが良い。

    問題のゲシュトップ部分も、ホルンセクションとしては今までで一番良い出来だ。

    第3曲「行進曲風に」では、あいかわらずリズムの感じ方が各々異なり弦楽器と管楽器のズレズレの部分多数。

    続くリストの交響詩「レ・プレリュード」は未だ完成度は低く、途中で止まる場面もあり先生からも余裕がないことへの指摘有り。


    ウーム今回のリストはだいぶあぶない。

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    2016年5月 7日 (土)

    ラフォルジュルネ、海瀬京子と金子一朗ピアノデユオ

    土曜休み、朝のうち小雨。

    巷ではGWの続きの会社も多いのだろうけれど、昨日出勤しているので気分は通常の土日の感覚。

    昨晩は文化センター主催の「レコードコンサート」の解説だった。
    定時退社して会場へ。

    今回から文化センター職員の担当が変わり、娘とほぼ同じ世代の若い女性。 ショパンとモーツァルトが好きだという。

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    今回は沼響の定演のコマーシャルも兼ねて「田園」を中心としたプログラムとした。

    少々地味だったかな。

    雨の中、たくさんのお客様に来ていただきました。


    ラフォルジュルネの続きです。

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    「動物の謝肉祭」を聴いた後、展示ホールに降りて帝国ホテルの出張カフェ「カフェ・ド・LFJ」でランチの後、展示ホール内の楽器ブースやフォルジュルネグッズの売店をブラブラしていた。


    すぐそばのNHKFMのブースで生中継中。

    クラシック番組でお馴染みの渡邊佐和子アナと音楽学者の平野昭氏が、ゲストとなにやら話をしている。


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    そのうちステージ上でコンサートが始まった。

    ウェストミンスター寺院聖歌隊の出身者により結成された、ア・カペラ・グループVOCES8。

    ポップス系を中心に軽いノリの美しい響きの楽しい曲ばかり。

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    その後国際フォーラムを出て東京ビルTOKIA 1階 ガレリアへ向かう。

    ラフォルジュルネ後半は、昨年沼響と共演した海瀬京子さんと金子一朗さんのピアノデユオ。

    金子さんは、本業は有名私立高校の先生でありながら、40過ぎてPTNAピアノコンペティション特級部門で優勝という凄い人。


    ・牧神の午後への前奏曲  :ドビュッシー
    ・白と黒で            :ドビュッシー
    ・白鳥                  :サン・サーンス

    というもの。

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    会場に着くと大勢の人。
    京子さんのご両親を見つけてご挨拶。

    こちらは出遅れて後ろの立ち見。

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    この中ではドビュッシー最後のピアノ作品「白と黒で」が圧巻だった。


    遠くにからでも彼女が楽しんで弾いているのがよくわかる。

    実演では初めて聴いたが、ある意味難解な曲を非常にわかりやすく弾いていた。


    終演後、彼女に挨拶の後夕食の場所を探していた。

    いろいろと彷徨っているうちに「KITTE」に迷い込むと、そこでもピアノ五重奏「鱒」が演奏されていた。


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    有楽町界隈は至るところで、ラフォルジュルネ。


    この近くのビュッフェスタイルの「葡萄の杜 互談や」で夕食し、この日は1泊。

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    2016年5月 6日 (金)

    ラフォルジュルネ2016、今年は小曾根真ほかの「動物の謝肉祭」

    曇り昼から雨。GW後半の合間の出勤日。

    出勤してすぐに重要案件の打ち合わせがあり、仕事は連休とは関係なく進行形。



    この後半3連休は、昨年に引き続き「ラフォルジュルネ」に行っていた。

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    4日は未明から強風と激しい雨で大雨洪水警報発令中。

    汽車に乗るときはそんな状態だったものの、箱根を超えたあたりから晴れ始め 横浜で家内と娘と合流した時には快晴となった。


    ラフォルジュルネのメイン会場の国際フォーラム付近は、青空の下に屋台が並びいつもの賑やかな祭りのにぎわい。

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    今回の有料コンサートは、ピアニストの小曾根真、江口玲のほか、ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランの創立時のヴィオラソロ奏者だったジュエラール・コセも加わるというまさに超豪華メンバーによる「動物の謝肉祭」。

    場所は5000人の巨大キャパのホールA(ロワール)。

    出演メンバーは人気、実力ともに兼ね備えたアーティストばかりで ホールはびっしり満席だった。


    これまでホールAの公演を聴く時は、安い1500円の席にするのが常だったが、今回は室内楽なのと豪華なメンバーを間近に見たかったので前の方の高い席を奮発。

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    それでも通常サイズのホールならばA席クラスの遠めの席だった。

    ステージ横に巨大モニターがあるので出演者の表情はよく見える。


    最初にピアニストの江口玲、ヴァイオリンの矢部達哉、クラリネットの吉田誠が登場。

    最初にピアノ伴奏によるクラリネットの曲。
    初めて聴く曲ながらどう聞いても邦楽系の曲だ。

    クラリネットは尺八の響きを模して、ピアノも箏のような音色と軽いタッチで弾いている。

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    続いて矢部達哉が弾き始めたのは宮城道夫の「春の海」だった。

    会場はたちどころに正月気分に・・・


    今年のラフォルジュルネジャポンのテーマは「ナチューレ・自然と音楽」


    矢部のヴァイオリンは暖かで柔らかい音色でしっとり系。
    江口のピアノが完全に箏の音色になっているのには驚いた。


    演奏終了後、江口玲が種明かし。

    使用ピアノは1912年製の古いスタインウェイで、弦の上にガムテープのような太めのテープを貼って弾いていたという。


    小曾根真も登場して楽しいトークの後、自作の「アグア・デ・ラ・ムジカ」を披露。
    ラテン的なテイストの中に透明な響きが広い会場に拡散していく。


    そして総勢が登場して「動物の謝肉祭」

    メンバーは、


      小曽根真(ピアノ)

      江口玲 (ピアノ)

      ドミトリ・マフチン(ヴァイオリン)

      矢部達哉     (ヴァイオリン)

      ジェラール・コセ (ヴィオラ)

      宮田大      (チェロ)

      山本修(コントラバス)

      工藤重典 (フルート)

      吉田誠  (クラリネット)

      安江佐和子 (打楽器)

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    個人の技術が最上なのは無論のことアンサンブルもバランスも完璧。
    それでいてアドリヴを各所で入れていくという遊び心満載。


    超一流の人たちが楽しみながらも最上の音楽を提供しようする姿勢がすごく出ていて、5000人の観客はシンとして1曲1曲を固唾を呑んで聴いている。


    「水族館」で工藤重典のフルートが、全体の中に完全に溶け込みつつ低い音でのピアニシモがしっかり響いているのも凄かったし、
    「ピアニスト」では小曾根真、江口玲がジャズ風の即興を披露。

    宮田大の入魂の「白鳥」も感動的だった。


    名人芸の乱舞の中で「終曲」が終わり、鳴り止まぬ拍手の中、小曾根と江口が即興でなにやらピアノを弾き始めた。


    やがて「動物の謝肉祭」の「終曲」のテーマが断片として現れると自然発生的に全員が参加、再び「終曲」が始まった。

    各自が即興を交えたあたかもジャムセッションのよう。

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    会場を盛り上げる道化も乱入し、会場は大いに盛り上がった。

    堪能しました。

    いつもは反応が鈍い家内もよかったよかったを連発。

    その後会場を出て昼食。


    長くなりましたので続きは次回。

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    2016年5月 3日 (火)

    シューマン「美しい5月に」

    後半三連休の初日。曇り後夜遅くから雨。

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    朝の散歩の富士は霞んでいた。

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    傍らに300年余りこの地を見守っている道祖神。

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    今年GW後半のハイライトは、東京で開催中のラフォルジュルネジャポン。 

    明日から行く予定。
    家内は一足先に出かけ横浜の下の娘の所へ行っている。

    今日は弟の応援で古い箪笥を移動したり、冬物の衣類をクリーニングに出したり片付けたり、途中に家内の姪が来たりとなかなか忙しい。

    前半の三連休で関東4県を駆け回っていた上の娘が熱を出して、当番医に連れて行くおまけつき。


    今日は故あってシューマンの歌曲集「詩人の恋」を何種類か聴いていた。

    手持ちの音源は10数種類だがほとんどLPでCDは1枚、DVDが1枚。


    一番好きなのはヴンダーリヒの歌唱。

    手持ちはグラモフォンのスタジオ録音とザルツブルクでのライヴ。

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    いずれも1965年録音で伴奏はギーゼンが弾いている。
    このグラモフォン盤がこの曲のすりこみだった。

    今聴いても素晴らしい。

    ザルツブルクライヴは幾分情に流れる部分があって、ロマンティックすぎると思う。
    手持ちはグラモフォンはLPでライヴはPILZ  ACANTAのCD.

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    フランスの名バリトン。ジェラール・スゼーの歌も聴いてみた。

    手持ちは国内盤LP.

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    柔らかで明るい声がこの曲の恋心の雰囲気が良く出ている。
    だがところどころ音程がふらつくところが気になる。



    そしてもう1枚。

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    ハンス・ホッターの1954年のスタジオ録音。

    こちらも日本コロンビアから出ていたLP.

    うまいとは思うが演奏が暗い。

    ぼそぼそと語るような歌い口でスゼーと比べるとまるで別の曲だ。


    女声のものも聴いてみた。

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    クリスティーネ・シェーファーの歌うDVD。

    こちらは色っぽい艶のある大人の恋物語。


    Youtubeはシェーファーの歌う「詩人の恋」第1曲「美しい5月に」

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    2016年5月 2日 (月)

    沼響、春の合宿第2日め

    2つの三連休に挟まれた月曜日。
    GWはカレンダーのとおりで今日は出勤。

    休みの会社も多いようで通勤の道中は空いていた。

    出勤するといつもと変わらぬ月曜日。

    この連休中も何人かは出勤していて自分の机上は決裁待ちの書類の山。

    夜は仕事帰りに市民文化センターに寄り金曜に予定しているセンター主催の「レコードコンサート」の打ち合わせ。

    今月から担当が変わった。

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    合宿2日目。

    宴会は最初いつもよりも出足が鈍いかなと思っていたら、自主的に残って練習していた若手メンバーが続々と集まってきた。

    飲んで騒いでいるうちに日は変わり4月30日。
    自分はそこそこの時間で終わりにしたものの最終組は4時までだったという。


    飲んだ翌日は早くに目が覚める。

    宿のすぐ下を流れる狩野川源流のせせらぎの音を聞きながら着替えて、これまた毎年合宿での習慣になっている朝の天城散策。


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    梶井基次郎の文学碑はあい変らず荒れていたが、傍らに山つつじとしゃくなげが美しい花を咲かせていた。


    しばらく歩いて世古峡まで下りてみた。

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    ここはまた俗から離れて深山渓谷の雰囲気。


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    6月にはホタルの乱舞が美しい場所だ。

    つげ義春の漫画の世界のような昭和の趣の残る温泉街は、ぽつりぽつりと廃業となった温泉宿。

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    午前中は弦と管に分かれての分奏。


    「カレリア」では今さらながらブライトコップのパート譜のミスプリを見つけたり、第3曲「行進曲風」の終結部の強弱の変化に大きな疑問が生じたりと、練習すればするほど疑課題が増えてくる。

    リストの「レ・プレリュード」は、今まであまり通してなかった後半を重点的に練習。 この曲も「カレリア」以上に譜面上の疑問が満載だ。

    オーケストレーションはリストの弟子のラフなのだろうか。

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    練習が終わり、昼食は白雲楼名物のカレーかなと皆期待していたら今回は外観がカレーとほとんど変わらないハヤシライスだった。

    ハヤシだとカレーのようなワクワク感がないな・・・


    どこからか「カレイ臭がしないね」などとつぶやきが聞こえてくる。


    皆の失望の様子を見て、宿のおばちゃんが「カレーの方がよかった?」と聞いてきたが誰も応えなかった。
     
    それでも美味なハヤシにみんなおかわり。

    2日めの練習は先生の都合で午後はなく、昼食後に流れ解散。

    自分としては掴めたものもあるものの、なんとなく不完全燃焼気味の今年の合宿。

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    帰りは少し上流の日帰り温泉「いずみ園」へ行き、熱めの温泉にゆっくりと漬かっていた。


    ここの温泉は不思議と出た後の温かさが長時間持続する。

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    かつて温泉場でよく見かけた瓶のフルーツ牛乳は、ペットボトル入りのフルーツオレと名前を変えていた。


    例年あまりお客はいないのだが、GWということで年配のグループ3組ほどが休憩室でくつろいでいる。

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    ベランダに出てベンチに座っていると、まぶしいほどの新緑の間から涼しい風がそよっと吹きかけてくる。


    気持ちよくなってウトウトと小一時間。


    目覚めると傍らに名も知らぬ小鳥が寄ってきていた至福の時間。


    ここ数週間続いていた肩と腕の痛みがすっかり癒えていた。


    時間があったので、途中にあったブックオフに寄り100円均一本から。

    「ストラディヴァリウス ある名器の一生」(トマス・マロッコ著)、
    「国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ」(渡部 昇一・本村 凌二 共著)。
    「守りの名将・上杉景勝の戦歴 」(三池 純正 著)の三冊。

    CDは1966年バイロイトのベーム指揮の「トリスタンとイゾルデ」の全曲盤が格安であった。イタリア盤ライヴ。

    有名なグラモフォン盤とキャストは同一。

    同じ音源か否か結論を出せずに大いに迷ったものの、買うのはやめておいた。

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    帰りにこれまた恒例の伊豆長岡のイチゴプラザに寄り、特大イチゴ大福をお土産に購入。

    こちらはマンネリ化していて家内は大福を見ても反応無し。

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