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2016年5月10日 (火)

シャーマーホーンのシベリウス

晴れ夜から再び雨。昨晩は冷えて母の部屋ではストーヴを使用。

ツバメは先月末に2羽ほど姿を見せたものの、その後音沙汰なく未だ巣作りはしていない。

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ここ10年ほどで初めてのこと。 嫌われたのかな?


今度の定演では、シベリウスの「カレリア」組曲第1曲めのホルンのゲシュトップで非常に苦労している。

そこで参考のためにいろいろと手持ちの音源を聴いている。


今日は初期のNAXOSにかなりの録音があったアメリカの指揮者ケネス・シャーマーホーンの演奏。


オケはチェコ放送響(ブラチスラバ)のNAXOSのCD.
購入記録を見ると2001年5月。


同じNAXOSのノイホルトのブルックナーの交響曲第4番や、レナルドの「シェエラザード」などと一緒に1枚500円で買っている。

この頃の自分は年間千枚近くのLPやCDを爆買いしていた時期で、このCDをどのような状況で購入したのか全く記憶に残っていない。
たぶん市内の中古本屋あたりで買ったのだろう。

購入から10数年以上経っていて、どのような演奏だったか全く記憶にない。


ケネス・シャーマホーン(1929~2005)はニューヨーク生まれ。


トランペットを学びボストン響やカンサスシティフィルでも吹いていたというから、そこそこの腕前だったのだろう。


指揮はバーンスタインに師事し、タングルウッドでクーゼヴィツキー大賞も得ている。
ミルウォーキー響やナッシュビル響などのメジャーオケ、アメリカンバレエシアターなどの音楽監督を歴任。


NAXOSにはヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」全曲(1番のみモグレリア指揮)や「ショーロス第8番、第9番」、エリオット・カーターやハンソンの交響曲、バレエシアター管の経験が生かされた「ウエストサイドストーリー」(オリジナル版)などがあった。


このCDはシベリウスの比較的有名な管弦楽曲を集めたもの。


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・交響詩『フィンランディア』 Op.26

・組曲『カレリア』 Op.11

・レンミンカイネン組曲 Op.22~第4曲『レンミンカイネンの帰郷』

・交響詩『ポヒョラの娘』 Op.49

・レンミンカイネン組曲 Op.22~第2曲『トゥオネラの白鳥』

・悲しいワルツ Op.44-1  

ケネス・シャーマーホーン(指揮)

スロヴァキア放送交響楽団    

録音時期:1988年2月5-9日  
録音場所:ブラチスラバ、スロヴァキア放送コンサートホール


実際聴いてみるとなかなか良い。

派手さからほど遠い素朴で地味なシベリウス。
もう聞き飽きたほどの「フィンランディア」では、中間部のフィンランディア讃歌の渋く落ち着いた歌わせ方に驚き、「カレリア」組曲の第2曲「バラード」をこれほどしみじみと聞かせる演奏も他にない。


「レミンカイネンの帰郷」や「ポヒョラの娘」では内声部を浮き上がらせ、今まで聞いたことがないような効果を上げていた。

「トウネラの白鳥」「悲しきワルツ」も、たどたどしいながらも泣けてくるような演奏だ。

ただブラチスラバのオケは、弦はよい味を出しているものの管楽器はかなりオソマツ。


「カレリア」冒頭のホルンのアンサンブルなど、音程、音出しのタイミングが相当ラフで全く参考にならない。

これでオケが良ければかなり評判になる演奏ではなかろうか。


実際シャーマーホーンのシベリウス演奏は定評があったらしい。

1979年にフィンランド政府からシベリウス賞を授与されているという。


Youtubeはシャーマーホーン指揮の「悲しきワルツ」

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