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2016年5月27日 (金)

ハンス・キンドラー.~世界初録音集

昨日からの雨模様。

これといった達成感もないまま今日は早くも金曜日。


1週間前のオケの定演がはるか過去の出来事のよう。

今朝は愛犬ポコのクンクン鳴く声で目が覚めた。

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窓を開けて外を見ると、腹を空かせているだけのようだ。


通勤途中から微細な小糠雨。

オバマ大統領の広島訪問をテレビで見た。

素直で誠実な人だと思った。



今日は通勤の車中でハンス・キンドラー(1892~1949)指揮の小品集を聴いていた。

米BIDDULPHのCDで、オケはワシントン・ナショナル響によるモノラル録音。

オランダ生まれのキンドラーはナショナル響の初代指揮者だがチェリストとしての名声が高く、20世紀初頭にはベルリンのシャルロッテンブルク歌劇場の首席奏者のかたわら、ソリストとしていくつかの録音も残している。


フルトヴェングラーやメンゲルベルク、モントゥー、ラフマニノフとも共演しているという。


ところがチェリストとしてのアメリカ楽旅の際、第一次世界大戦が勃発。

帰ることができなくなりそのままアメリカに留まり、ストコフスキー配下のフィラデルフィア管の首席チェロ奏者に就任している 。


その後指揮者に転じ、1931年にはワシントン・ナショナル響の初代音楽監督に就任。

キンドラーの指揮者としての活動は、世界恐慌と第二次世界大戦と重なってしまったために、ほとんどアメリカ国内に限られてしまったらしい。

CDの解説を読むと、草創期のナショナル管の音楽監督として、優秀な楽団員のメジャーオケへの流出やら観客の動員などでいろいろと苦労があったらしい。

第二次世界大戦後に体調を崩し、LP期に入る前の1949年に57歳で急逝してしまったために指揮者としての録音もあまり残っていないようだ。

CDで入手可能なのは、チャイコフスキーの交響曲第3番のアメリカ初録音くらいだろうか。


「ハンス・キンドラー&ナショナルo.~世界初録音集」 


Kindler


 ・トッカータ          :フレスコバルディ(キンドラー編)

 ・2つの16世紀オランダの調べ :作者不詳(キンドラー編)


 ・前奏曲とフーガ ニ短調     :ヘンデル(キンドラー編)


 ・チェコ狂詩曲          :ワインベルガー


 ・ハンガリー狂詩曲第6番     :リスト(キンドラー編)


 ・「ボリス・ゴドノフ」~愛の音楽 :ムソルグスキー(キンドラー編)


 ・2つの練習曲[嬰ハ短調Op.2-1/変ニ短調Op.8-12] 

                      :スクリャービン(ラサール・スピアー編)
 
 ・アンダルシア    :レクオナ(モートン・グールド編)


 ・「交響的スケッチ」~ノエル  :チャドウィック(1854-1931)
 
 ・プレリュードとフラ  :ダイ=ケオン・リー(1915-2005)

 
 ・スターズ       :メリー・ハウ(1882-1964)


 ・アメリカ祝典序曲   :W.シューマン(1910-1992



ハンス・キンドラー指揮
ナショナル交響楽団

   BIDDULPH、WHL-063
   録音:1940年~1945年


この小品集はSP期の1940~45年の間にRCAへ録音された小品集で、いずれもSP1枚に収めるために1分から9分程度の曲ばかり。

今ではほとんど忘れられた録音ではなかろうか。
この録音はいずれも世界初CD化。


フレスコバルディやヘンデルなどのバロック系の鍵盤曲やスクリャービンのピアノソナタのオケ編、「ボリス・ゴドノフ」の音楽は、フィラデルフィア時代のストコフスキーの影響だろう。


いずれも珍しい曲ばかり。

ヘンデルの曲はエルガー編のオケ版もあり、サージェントのステレオ録音も出ていた。

ハワイ、ホノルル生まれの中国人作曲家、ダイ=ケオン・リーの珍曲「プレリュードとフラ(ダンス)」やモートン・グールド編曲によるレクオーナ。

ウイリアム・シューマン、チャドウィックなど同時代のアメリカ音楽を積極的に紹介していたキンドラーならではの曲が並んでいる。


演奏の質は職人的な腕前でソツなくまとめたもの。

どのよう曲も均一なレベルの手堅さが特徴だが、レクオーナやチェドウィックのような軽い曲が良かった。。



キンドラーにはブラームスの交響曲第3番の録音もあるようだが、聴き比べコラム「ブラームスの3番を聴く」の連載時にはリサーチに引っかかってこなかった。

あえてバッハを避けているのはストコスキーへの遠慮だろうか。

YoutubeはW.シューマンの「チェスター」

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