安田屋旅館にて、「太宰治生誕祭」
ここ数日の最高気温は30度前後。
今年は史上最も暑い夏となる予想を裏付けるもの。
午前は外部委員による厳しい会議。
昨日は「沼津 太宰治生誕祭」だった。
場所は太宰治が「斜陽」を執筆した安田屋旅館。
自分は太宰の熱心な読者ではないけれど、東京在住の中学の同級生から朗読と歌で出るという案内をいただいたので参加することにした。
当初行く予定の家内が行けなくなり上の娘と一緒。
旅館の駐車場に限りがあることがわかっていたので、送迎バスを使うことにした。
ところがこれが大失敗。
駅まで車で行き送迎バスの待ち合わせ場所で待っていると、集まった人数は50人近く。
その中にかつての上司、家内の恩師、知り合いの郷土史家など見知った人が多数。
出発予定時間の11時になってもバスは来ず、やっと来たのは旅館所有の古い小さなマイクロバス。
これではとても全員が乗れそうにもない。
旅館側の案内状の書き方が不明瞭で、バスを申し込まなかった人も多数来てしまったらしい。
出欠を採ると、バスを申し込んでいた人は来た人数の半分ほどだった。
結局あふれた人たちはタクシーを相乗りして行くことになった。
娘と私はバスに乗れたものの、すし詰め状態の上にクーラーが故障。
しかも窓を開けようとしたらこちらも不具合で開かないという密封温室状態。
酸欠気味のバスに乗ることおよそ40分。
やっと旅館に到着してバスから降りると外はかなり涼しい別天地だった。
生誕祭は、太宰治にちなんだ昼食のあと、文学碑に桜桃を添える碑前祭。
そして小中の同級生にして声楽家、梶取さよりさんによる「斜陽」の朗読。
「斜陽」は昭和22年にこの安田屋旅館2階の1室で執筆された。
今もこの部屋に泊まることができる。
朗読は、「斜陽」のあらすじと内容を10の部分に分けたもの。
その後昭和22年の音楽の教科書に掲載されていた文部省唱歌について彼女の薀蓄話。
続いて参加者で「夏は来ぬ」など3曲を童心に返って合唱。
文部省唱歌もじっくりと歌詞を味わって歌うと良いものだ。
彼女とは前日の関係者が集まってのプチ同窓会でいろいろと話ができたので、当日は簡単なあいさつ程度にしておいた。
参加していた家内の恩師が、彼女の恩師でもあったことが判ってお互いに吃驚。
再び酸欠バスで帰る頃には雨が降り始めた。
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