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2016年6月25日 (土)

韮山、「願成就院」

土曜日は未明から雷と台風並みの風雨。

朝起きて庭を見ると一面の落ち葉。玄関先の天井に雨漏り発見。


横から吹き付けた雨で、築80年余りの我が家の隙間から入り込んだらしい。



娘が韮山の「願成就院」に行ってみたいと言い出したので、家内と3人で行ってみることにした。

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その前に伊豆長岡の「一匹の鯨」でラーメン。


家から車で30分余り。

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塩豚骨ラーメンと50Rラーメンと餃子。


相当なこだわりの店で微妙な酸味と辛さの50R、正統派の塩豚骨。

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ミョウガの刻みがちょっとしたアクセントとなっている。



さっぱりとした杏仁豆腐も絶品。

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しばらく通いそうだ。 



そして「願成就院」へ。


伊豆長岡から10分ほどで到着。

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「願成就院」は鎌倉幕府成立直後の1186年創建。
(鎌倉幕府創立は今は1192年でなくて1185年となっているらしい)


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北条時政の婿の源頼朝の奥州攻めの勝利を祈願するために建立。


本尊の阿弥陀如来製作には当時まだ無名だった運慶を抜擢。


この本尊が運慶作と確定されて国宝となったのはなんと3年前のこと。



全国で運慶作であるといわれている作品は多数あるが、確定しているのは10作品ほど。



「願成就院」は平泉で見た寺院の威容に刺激され拡張を重ね、最終的には毛越寺を模した大伽藍となったという。

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ところが北条早雲の伊豆攻めで堂宇は炎上。



建物は全て焼け落ちたが、本尊の阿弥陀如来と附属する数体は運び出された。


その後再建されたが豊臣秀吉の北条攻めで再び炎上。

本尊脇にあった2体と、本尊の蓮台と光背はその2度の戦火で焼失している。

ガイドさんの解説を拝聴しながら本尊を見ると、一部欠けたような部分と焼けたような跡があるのが痛々しい。

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戦火の中で命をかけて巨大な本尊を救い出そうとする僧侶たちの悲愴な姿が目に浮かぶ。

額の傷と指が欠けているのはその時のものだという。



著名な歴史の1ページが身近に感じたひととき。

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南塔跡地に大きな紫陽花が咲いていた。

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