宇野功芳、「オーヴェルニュの歌」
梅雨空の月曜日。
昨日から全身倦怠感が有り、朝目覚めて今日は休もうかと思ったほど。
土曜の庭木の剪定で張り切りすぎたかな?
出勤の支度をしているうちに体に力が入るようになってきた。
先週と今週が今年前半のひとつの山場。
とはいえ定例的なものなので準備さえ怠らなければさほど苦労はない、と最近は思えるようになってきた。
音楽評論家の宇野功芳氏が亡くなった。
86歳。父と同じ年だったことを始めて知った。
70年代、自分がクラシック音楽を熱心に聴き始めた頃に氏の書く批評をむさぼるように読んだ。
そのころの自分は月1枚の廉価盤を買うのがやっとのこと。
宇野氏独特の切れ味鋭い書き方もさることながら、他の多くの音楽評論家が廉価盤の演奏に対して冷ややかだった頃に、有名無名に関係なく廉価盤であっても真摯な批評を書いていた宇野氏の批評は非常に参考になった。
最近の氏の書く批評は自分には付いていけないこともあり、積極的に読むことはなくなったけれど、久しぶりに帰徳書房から出ていた「ブルックナーとモーツァルト」「名曲とともに」 「オーヴェルニュの歌」の3冊を本棚から取り出してみた。
購入後40年近く、多少黄ばんでいるが学生時代に熱心に読んだことをあの頃の自分の姿とともに懐かしく思い出す。
厳しさの中にも音楽への愛に満ちた文章は今でも新鮮だ。
ご冥福をお祈りします。
ありがとうございました。
沼響HPの聴き比べコラム、「ブラームスの1番を聴く」にワルター指揮ウィーンフィルの演奏の感想をアップしました。
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