デュリュフレの弾くバッハ
雨のち曇り。
観測史上東北上陸は初めてという迷走台風は夜遅くに日本海へ抜けて行った。
遠く東北の上陸なのに夜遅くになっても強風が止まない。
幸い待合室にご近所の話好きの老夫婦がいたので時間の経つのは早かった。
眼科医院前のマンホールがポケモンのポケスポットになっていて、待っている間にずいぶんとボールが増えた。

モーリス・デュリュフレとその妻マリ・マドレーヌ・デュリュフレが以上30数曲のうちほぼ半分ずつ弾いている。
使用楽器はソワソンのサン・ジェルヴェ・サン・プロテ大聖堂ゴンザレス(1887-1956)製オルガン。
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録音は1963年から1965年。
二人とも明るく軽めのフランス風のレジストレーションで弾いている華やかなバッハ。
妻のマリが素晴らしいテクニックで豪快に弾いているのに対して、夫モーリスはじっくり腰を据えた安定感のある演奏。
マリの弾くトッカータとフーガニ短調の目もくらむような華やかさはこの曲の大衆的な一面を見事に描き出している。
一方のモーリスの弾くパッサカリアの巨大な造形にも圧倒される。
「トッカータ、アダージョとフーガ」BWV564、吹奏楽にも編曲されている幻想曲ト長調のグレイブメントも重厚で壮大な演奏だ。
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