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2016年8月に作成された記事

2016年8月30日 (火)

デュリュフレの弾くバッハ

雨のち曇り。

観測史上東北上陸は初めてという迷走台風は夜遅くに日本海へ抜けて行った。
遠く東北の上陸なのに夜遅くになっても強風が止まない。

今日は遅い夏休みを取って定期的に通っている眼科に行っていた。


天気も悪いし空いているかなと思っていたが、激混みで受付から診察が終わるまで実に4時間。 


受付の時には既に非常に混んでいたので、受付だけ済まして、「2時間ほどしたらまた来ます」と再び来ても診察まで1時間余り。
 

幸い待合室にご近所の話好きの老夫婦がいたので時間の経つのは早かった。

眼科医院前のマンホールがポケモンのポケスポットになっていて、待っている間にずいぶんとボールが増えた。

回左目の眼圧が高いという指摘を受けた。

半年前までは何ともなかったのだが。

薬局に行ってみると薬剤師は高校の同級生。

しかも二人。

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餃子の北口亭で遅い昼食の後に帰宅。




今日は今練習しているデュリュフレの弾いたバッハのオルガン曲を聴いていた。


手持ちはフランスEMIが出していたCD5枚組。


BWV531からBWV566までの前奏曲とフーガ、幻想曲、トッカータを番号順に並べ、その他に有名な小フーガト短調BWV578と「パッサカリアとフーガ」BWV582を加えたもの



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モーリス・デュリュフレとその妻マリ・マドレーヌ・デュリュフレが以上30数曲のうちほぼ半分ずつ弾いている。

使用楽器はソワソンのサン・ジェルヴェ・サン・プロテ大聖堂ゴンザレス(1887-1956)製オルガン。
https://en.wikipedia.org/wiki/Soissons_Cathedral 


録音は1963年から1965年。

二人とも明るく軽めのフランス風のレジストレーションで弾いている華やかなバッハ。

妻のマリが素晴らしいテクニックで豪快に弾いているのに対して、夫モーリスはじっくり腰を据えた安定感のある演奏。

マリの弾くトッカータとフーガニ短調の目もくらむような華やかさはこの曲の大衆的な一面を見事に描き出している。

一方のモーリスの弾くパッサカリアの巨大な造形にも圧倒される。
「トッカータ、アダージョとフーガ」BWV564、吹奏楽にも編曲されている幻想曲ト長調のグレイブメントも重厚で壮大な演奏だ。

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2016年8月29日 (月)

サンウェルぬまづ「夏のピアノコンサート」

今年の夏も終わりに近づいた。

逆走して力を蓄え再びUターンの迷走台風第10号。

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その影響で徐々に天気は崩れ気味の8月最終の土日。


土曜日は曇り午後から雨。

午前中は車のディーラーへ行き六か月無料点検。

点検を待つ間、待合室のマッサージ機で横になっているうちに、ウツラウツラと寝入ってしまった。


そして午後はサンウェルぬまづ主催の「夏のピアノコンサート」。


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出演は昨年に引き続き海瀬京子さん。


後半は京子さんの友人、佐藤圭奈さんも加わり連弾を披露。




曲はバッハから現代ルーマニアの作曲家クルタークまで。



・ピアノのための「遊び」から   :クルターク

・前奏曲 ト短調         :ラフマニノフ

・絵画的練習曲「音の絵」 イ短調

・トルコ行進曲          :モーツァルト~ヴォロドス編

・からたちの花          :山田耕作

・・・・・・・・・・・・・・以下連弾・・・・・・・

・「主よ、人の望みの喜びよ」     :バッハ~ヘス編

・ハンガリー舞曲1,6番      :ブラームス

・リベルタンゴ           :ピアソラ~山本京子編


・「遊び」より            :クルターク

・美しき青きドナウ          :J.シュトラウスJr ~アンダーソン編

・カンタータ第106番「神の時こそいと良き時」BWV.106(アンコール)
                   :バッハ~クルターク編


      ピアノ:海瀬京子、佐藤圭奈


サンウェルぬまづは、アップライトピアノしか置いていない。

昨年のコンサートでは、海瀬さんの超絶技巧にピアノがどれだけ耐えられるかということがある意味聴きどころだった。

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今回も難曲ヴォロドス編の「トルコ行進曲」をはじめ、さらに連弾もあるということで昨年よりもさらにハードな試練をピアノに課す内容だ。


ところが最初のクルタークの曲を聴いたとたんに、あれ?

予想外に違和感は全然ない。

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昨年と同じピアノとはとても思えないほど。


クルタークの「遊び」は、作曲者自身が大きな影響を受けたバルトークの「ミクロコスモス」のような教育的な配慮から生まれた曲。


譜面を見てもよくわからないが、散りばめられた音の断片が作曲者が付与したタイトル以上の想像力をかき立てられる曲の集まりだ。

このシンプルなクルタークの曲には、アップライトの家庭的な響きが似合って聞こえるほど。


ラフマニノフとヴォロドスも、タッチの強弱の差や反応はグランドピアノと比べてなんら遜色ない。

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響きそのものは、グランドピアノのような華やかな広がりではなく、凝縮された響きがピアノの周辺に留まっているような印象だが、それはそれでサロン風の雰囲気がよく出ている。



連弾による丁々発止の火花飛び交うピアソラの「リベルタンゴ」、アンダーソン編の「美しき青きドナウ」は圧巻だった。

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いわばアップライトピアノの限界を引き出したとも言える凄い演奏。


トークでも二人はボケとつっこみの名コンビ。

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海瀬さんの演奏に個性の異なる佐藤さんが加わったことで、コンサートの内容に大きな幅が生れ、二人の個性が見事にぶつかり合う聴きごたえのある演奏会となった。



アンコールは大好きなバッハのカンタータ第106番



しっとりとした余韻が感じられて、良い雰囲気の〆くくり。




Youtubeはアップライトピアノを弾くクルターク夫妻、曲はバッハのカンタータ第10
6番「神の時こそいと良き時」

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2016年8月26日 (金)

本日の練習、喜古恵理香先生2回目

8月も終わりに近づき徐々に秋の気配。

クマゼミの声がいつしかツクツクホウシに変わっている。

組織内の大きな改革の時期で今週はかなりタイトな日々。

とはいえボエームの会やオケの練習には欠かさず参加している。


3年前の今日、沼津の海岸でアカウミガメの孵化を目撃していた。
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懸命に海に向かう姿は感動的だった。


その時、数えたのは62匹。

そのうち何匹が今無事に育っているだろうか。


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昨晩は文化センター小ホールでオケの練習。


仕事が長引きホール到着は8時過ぎ。

後半の「魔法使いの弟子」の練習が始まっていた。

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喜古恵理香先生の若い声がホール内に響いている。



やりたいことがはっきりしていて演奏しやすく疲れない棒だ。


YOUTUBEは作曲当時の楽器を使用した「魔法使いの弟子」
ピストン式ホルンの「コル」、フランス式の「バソン」、そしてコルネットの存在が異色です。


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2016年8月24日 (水)

過ぎ行く夏のボエームの会

曇り一時雨、一時は大雨警報が出たほど。

夜、横浜へ帰る下の娘を駅まで送って行ったところ、

 

沼津駅南口前の交差点の信号が消えていた。

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お巡りさん達が交通整理中。



そして昨晩は定例のボエームの会。

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場所は小料理「はちまき」

前回は仕事で欠席だったので久しぶりの参加だった。

参加したのは総勢7名。

夏らしくシャンパンで爽やかな始まり。

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その他のお酒は、伊勢志摩サミット乾杯酒に採用された

 

三重の「作」のシリーズからなど。

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料理はウナギの串焼きその他の夏らしいメニューたち。

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最年少の酒豪女性クラリネット奏者の結婚話を肴に

 

過ぎゆく夏を想う一夜。

 

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2016年8月22日 (月)

ジョセフ・ペインの「フリッツ・ウイリアム・ヴァージナル・ブック」

昨日夕方ポコの散歩の途中でうっすらと虹が見えた。

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天気はゆっくり下り坂。


そして台風直撃の月曜日。

先週末に日本列島近海に突然発生した3コの台風。


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3番目の11号は列島の至近距離で発生し最初に到達、そのまま北海道を直撃。

2番目の10号は発生後南西方向に向かうという逆走台風で、これがこれからどう迷走するかわからない。


最初に発生した9号は王道を進み本日正午に関東近辺に上陸。


まるで熱帯地区での台風発生のようで、こんなの初めてだ。

それだけ近海の海水温が熱帯並みに上昇しているということだろう。


どうやらモンスーン渦とやらの影響らしい。




リオオリンピック終わる。

史上最多のメダル数の日本選手の活躍もさることながら、真摯に全力を出し尽くす各国選手の純粋な姿の美しさに心打たれる。


転倒した選手を助けながらのゴール、オリンピックの場でプロポーズ、サッカーでのブラジルの金メダルの熱狂など、いつものオリンピックとは一味異なる見どころ満載のオリンピックだった。



今日は古い時代のイギリスの鍵盤音楽。

「フリッツ・ウイリアム・ヴァージナル・ブック」からの抜粋を聴いた。

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「フリッツ・ウイリアム・ヴァージナル・ブック」は16世紀後半から17世紀初頭までの、バードやファーナビー、ジョン・ブルなど主にイングランドの作曲家による鍵盤作品を集めた曲集。


所有者のフリッツ・ウイリアム卿の名にちなんだ曲集。


演奏はジョセフ・ペインのチェンバロとオルガン。
米VOX原盤の日本コロンビアが出していたLP。

CDでもVOXから出ている。


このLPは70年代末の学生時代に購入したもので、その直前に買ったフェネル指揮イーストマン・ウインドアンサンブルのジェイコブの吹奏楽曲、「ウイリアム・バード」組曲の影響で購入したもの。


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ジョセフ・ペイン(1937-2008)はアメリカの鍵盤奏者でモンゴル生まれ。

父は宣教師だった。

第二次世界大戦中は日本軍に上海のキャンプに抑留され、ペインの父はその時のダメージが原因で終戦後若くして逝っている。

この演奏は1966年ごろの録音。

ペインの極めて初期の録音。

その後パッヘルベルやジョン・ブルのオルガン曲全集録音など、地味ながら堅実な仕事を初期のNAXOSに大量の録音を残している。


A面はオルガン、B面はチェンバロによる演奏で、使用楽器はオルガンがボストン大学のもの、チェンバロは1966年製のいずれも現代の楽器を使用。



訥々として素朴な音楽運びの地味で堅実な演奏だ。


使用している楽器も小型のもののようだ。


Youtubeはバードの「オックスフォード伯のマーチ」

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2016年8月20日 (土)

アンチェルのモルダウ、リハーサル

土曜休み、下の娘も帰ってきて賑やかな一日。

リオオリンピックの連日のメダルラッシュに日本全体に元気がでてきたかのよう。


今日は男子400メートルリレーに銀メダル。

8年前の北京オリンピックで、同じ400メートルリレーの銅メダルに大いに盛り上がったことも思い出した。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2008/08/post_a4cb.html 


世界最速の男ウサイン・ボルトと競っていた、日本のラスト奏者ケンブリッジ・飛鳥の姿を見ているうちに熱いものが込み上げてきた。



8年間でここまできたのだ。


オリンピックは筋書きのないドラマ。


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昼はNEOPASA駿河湾沼津内の「ソラノテラス」。

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富士山を模った「メンチ」は意外にあっさりしていた。



駿河湾には雲が垂れ込め、夜にはにわか雨。



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Tahraのアンチェルエディションをしばらく聴いている。



今日は「モルダウ」のリハーサル。


オケはトロント響でこれは映像も発売されている。


リハーサルに先立つアンチェルの言葉、「今日はマイ・カントリー」というひとことに、祖国を去らざるをえなかったアンチェルの深い思いを感じる。


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中間部の農民の踊りの部分では「チェコ人はみんな太っちょだからそんなに軽く演奏しないでください」では一同の笑いを誘っていた。



自然と自分が沼響で演奏した時の様子が思い浮かんできた。



中間部を過ぎて水の妖精たちの舞が終わった直後、突然の激流に変わるあたりにセカンドトロンボーンのフォルテピアノを何度もやり直させていた。


ここのセカンドトロンボーンの音の強さが、後半の盛り上がりへのポイントだったのだ。


なるほどなるほど・・・・


沼響のHPの聴き比べコラムに、「デュリュフレのレクイエムを聴く」の連載を始めました。

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今回は第1回のイントロと、デュリュフレの生涯の2回分です。





Youtubeはビエロフラーベク指揮チェコフィルの「モルダウ」

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2016年8月18日 (木)

本日の練習、デュリュフレホール練習

昨晩の寝入りばな、首のあたりがモゾモゾするので無意識のうちに掴んでみると、右指にすさまじい激痛。

急いで灯りを付けたら20センチ余りの大きなムカデだった!

殺虫剤を噴射して枕頭の書を叩きつけて潰したものの、指の痛みは増すばかり。
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虫さされの「ムヒ」を塗ったが痛みは治まらず、そのうち冷や汗が出てきた。


幼い頃にムカデ噛まれた記憶が蘇ってきた。

あの時も布団の中で、背中を噛まれて一晩中泣き明かしたものだ。



ひとまず熱めの湯で傷口を流し、娘がブヨに刺された時に病院が出したステロイド系の軟膏を塗って布団の中に入ったが痛みでなかなか眠れない。


そのうち寝入って6時起床。



不思議と痛みは去っていた。

腫れもなくステロイド系の薬が劇的に効いたようだ。



それでも今日は寝不足気味。


今日は終日会議。

ひとつは午前午後に至る長大な内容で、昼過ぎには睡魔に襲われる。


夕方からは自分の大きな出番がある別の会議。


とにかく長い一日だった。



今日はオケの練習日。

盆休み明けの2週間ぶりの練習だ。


場所は市民文化センター小ホール。曲はデュリュフレのレクイエム。


デュリュフレのホール練習ははじめてのこと。

狭いリハーサルの響きとは全く異なり曲の形も明確だ。

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曲の姿が見えてきた。


この曲の練習は冷静に吹いていられない。


キリエはいつ聞いても感動的だ。

早く合唱と合わせたいな。


Youtubeはベルリンフィルのデュリュフレ

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2016年8月16日 (火)

アンチェルのモーツァルト

台風が関東地方に接近中。昨日雨がぱらついたものの今日は再び快晴。
猛暑の一日、強い風はそのまま温風状態。

巷は今日まで盆休みらしく通勤途中の道は空いていた。

ポケモンgoは田舎と都会の落差が大きく、我が家周辺にはほとんどポケモンは出現しない。

出てもコラッタやポッポなどの小物ばかり。

家から50メートルほどのお寺がポケスポットなので、ボールには不自由せずボールだけが溜まっていく。

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逆にピカチュウが頻繁に出現千本海岸は今や休日は車も停められないほどの混雑で、清涼飲料の自販機は常に売り切れ状態。

そろそろ飽きてきた。



今日はトロント響時代のアンチェルのライヴ。
Tahraから出ていたCD3枚組。音源はラジオカナダのアルヒーヴから。

モーツァルトとメンデルスゾーンを聴いた。

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・「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」   :モーツアルト

・交響曲第5番「宗教改革」 Op.107 :メンデルスゾーン 

・交響曲第4番 Op.120       : R.シューマ

・交響曲第6番「田園」Op.68     L.v.ベートーヴェン

・交響曲第8番Op.93        :L.v.ベートーヴェン

・モルダウ~リハーサル&本番   スメタナ 


カレル・アンチェル指揮
トロント交響楽団 

<TAHRA121~123>

小沢征爾が辞任した直後の、1968年のモーツァルトから最晩年の1972年録音の「田園」までのライヴを集めたもの。

モルダウは映像も残っている。

モーツァルトはピシッと引き締まった厳しさの中に時折見せる優しさが印象的だ。
首席指揮者就任直後とはいえ響きは完全にアンチェルの音。

メンデルスゾーンはゆっくりロマンティックな濃厚な表現だった。


ラジオカナダの録音は一部モノラルながら非常に良い。


Youtubeはアンチェルの「モルダウ」

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2016年8月14日 (日)

シュトラウベのフランスシャンソン集

お盆二日目、曇り。ここ数日で一番涼しい1日だった。

朝、菩提寺のお坊さんを迎えた後に102歳になる大叔母が墓参りにやってきた。
老いてますます頭脳明晰。

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先月切った樹齢80年の庭の楠の切り株を見て、

「私が二十歳の時に植えたのよ。私より若いのよ」

一同「・・・・・」

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ポコはその時木陰でお昼寝中。


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起こしてしまった。



横浜に帰る下の娘を駅に送ったついでに、老舗洋食屋「千楽」で定番のハヤシライス。

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音楽はプーランク、ラヴェル、ドビュッシーのシャンソン集 を聴いていた。



イエルク・シュトラウベ指揮&北ドイツフィグラルコーアの歌。
独ThorofonのCD.


ドビュッシーの「3つのシャンソン」にはエリック・エリクソン指揮ストックホルム放送合唱団の素晴らしい名演があり今でも愛聴盤。

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このシュトラウベ盤も音程の正確さもさることながら、じっくりゆっくり清純にして透明な響きで楽しませてくれる。



プーランクはエリクソン盤よりも良いかもしれない。





Debussy / Poulenc / Ravel:  Chansons


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·シャルル・ドルレアンの3つの歌Trois Chansons( Claude Debussy)

·3つのシャンソン        Trois Chansons(Maurice Ravel)


·7つの歌            Sept Chansons(Francis Poulenc)


·雪の夕暮れ           Un soir de neige


·フランスの歌 Op. 130      Chansons Francaises


Norddeutscher Figuralchor

Conductor: Jörg Straube



Youtubeはエリクソン指揮のドビュッシーの「3つのシャンソン」

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2016年8月13日 (土)

ピアノ版「ダフニスとクロエ」

今日からお盆。 

弟家族に下の娘も帰省してきて墓参りの後に、にぎやかに昼食。

午後は父の従弟夫妻も来ていろいろと近況報告など。


そのうち町内のお寺のひとつからお坊さんがやってきた。

我が家に来るようになって12年目だという若いお坊さん。

最初の年は父が逝った翌年で娘たちも小中学生。

お坊さんの頭も青々な新米坊主で読経もぎこちなかった。

今は立派に堂に入ったもの。

娘たちも成人をとうに過ぎていて、年月の経つのをしみじみと思う。





夜は家内の実家に行き近くの「うな繁」で食事。


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ここは今や県東部有数の鰻の専門店で駐車場には車がびっしり。


ちょうど我が家がこの日の最終で、87番の番号札を渡されたと同時に店先には閉店の看板が立った。


あとからやってきたお客さんたちが、看板と我々を見比べながら残念そうに去っていく。



そんなわけで音楽はじっくり聴いていないが、家内の実家に行く途中の車内で聴いたのは、 ダグ・アシャツデユオによるピアノ版のラヴェル管弦楽曲集。

BISから出ているCD.


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・「ダフニスとクロエ」第2組曲 (ガルボン/アシャツ:2台ピアノ編曲版)


・「マ・メール・ロワ」


・「スペイン狂詩曲」


・「ボレロ」


ピアノ: ダグ・アシャツ,永井幸枝

1990年録音



アレンジも巧みで、「ダフニスのクロエ」の夜明けなどせせらぎのような音の奔流がオケ版とはまた異なった魅力で迫ってくる。


「スペイン狂詩曲」も南欧風のけだるい雰囲気がオケ版よりも良く出ていた。

最近聴いたファリアのピアノ曲と良く似ているなと思った。


一緒に聴いていた上の娘が「ラヴェルだね。」とつぶやいていた。



YOUTUBEはピアノ版「ダフニスとクロエ」、BIS版とはアレンジが異なる。


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2016年8月12日 (金)

ビエロフラーベクのドボルジャーク、交響曲第7番

晴れのち曇り連休合間の出勤日。通勤途中の路上はずいぶんと空いていた。

出勤するといつも通りの日常。


休んだ水曜の一連の報告を受け決裁待ちの書類の山に目を通す。





昨日朝、リオリンピック体操個人総合の内村航平選手の大逆転金メダルのテレビ中継で一日の始まり。

金メダルが決まった瞬間の、内村選手のお母さんと奥さんの一瞬呆然とした表情が印象的だった。

内村選手の苦労を、共に分かち合った家族のみが見せる表情だったと思う。






昨日は、お盆の準備で買い出しやら、裏山に入って祭壇に使う竹を切ったりしていた。


ここ数日イノシシが降りてきていて、夜中になるとガサゴソと音がしている。
良く見ると山道にはイノシシが通ったとおぼしき跡。




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昼過ぎには水曜日引き続き千本海岸に行ってみた。


公園の入り口にはパトカー、何やら前日と違う雰囲気だ。


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そこには車を停める場所を見つけるのが苦労するほどの車列。


海水客もいるのだろうが、ほとんどがポケモンgoに興じる人たちの車らしい。



海岸近くの松原内をタブレット片手に歩いていると、向こうからスマホ片手にうつむき加減で歩いてくる青年が・・・・。

良く見ると自分がかつていたセクションで部下だったE君だった。

彼は頭脳明晰の若手のホープ。


奇遇に驚きながらお互いに挨拶を交わした後、再び画面に没頭。



広場には多数の人。年齢差がかなり幅広いのも特徴だ。

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なるほどスポットも密集していて、レアなポケモンも次々と出現してくる。

ハンモックを吊ってほとんど徹夜の人もいるらしい。


きりがないので早々に止めにした。



家内は昨晩遅くに帰宅、大学時代の旧友数人と久闊を叙した様子。


その友人の中に沼響団員のF君を知っている人もいて(彼はアマオケ界ではけっこう知られた存在だが)、世の中狭いものだと思う。

家内の旅先の話は食べたものの話ばかりなり。




ビエロフラーベク指揮のドボルジャークの交響曲第7番を聴いていた。
シャンドスが出していたCDでオケはチェコフィル。
1992年の録音。


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・交響曲第7番 ニ短調


・夜想曲

・交響詩「水の精」


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チェコフィルハーモニー管弦楽団


ビエロフラーベクは1990年にノイマンの後を受けてチェコフィルの音楽監督に就任したが、わずか3年で辞任。


この録音はこの短期の首席指揮者時代の録音。



2012年に再びビエロフラーベクが首席指揮者に就任。

就任後まもなくしてドボルジャークの交響曲全集を録音。


2014年には映像による全集も完成している。




第7番は10数年前に斉藤純一郎先生の指揮で演奏した。


演奏の難しさは「新世界より」、第8番の比ではなく、曲の内容としてドボルジャークの交響曲中、作曲者自身の力が最も入った名作だと思う。


第8番や「新世界より」のように簡単に鳴ってくれないオーケストレーションに苦労したものの、ひとたびツボにはまった時の楽しさは今でも忘れられない。

ブラームスの影響もいろいろな箇所で実感した。




ビエロフラーベクの演奏はすっきり整然、ぎっしりつまった曲想を見事に解きほぐした名演だ。


チェコフィルもさすがに自家薬篭中の演奏を展開。


この曲にはモントゥーやセルの横綱級の名演もあるものの、このような洗練された演奏も良いものだ。


そういえばセルの演奏には、終楽章の最後に大きな改変があったような気がする。

 

今度確かめてみよう。


カップリングのノットゥルノは、清らかすぎてもう少し濃厚な解釈が自分の好み。

ノイマンの旧録音が良い。

Youtubeはビエロフラーベク指揮のドボルジャーク、交響曲第7番

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2016年8月10日 (水)

Kooyのモーツァルト、レクイエム

猛暑続く。今週のわが社の出勤日はカレンダーのとおり。
今年から始まった「山の日」でなんとなく夏休み気分の一週間。

今日は1日休みをいただいた。

家内は、大学時代の友人たちとのプチ同窓会ということで、今日から遠方で泊り。

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早朝駅まで家内を送った帰りに早朝の千本海岸をウォーキング。



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富士山は薄く霞み、海岸近くでシラス漁船が操業している。




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ここはポケモンgoのスポットとして有名で、休日となると大勢の人がスマホ片手で歩き回っているという。


家内と入れ替わりに就活の終わった娘が帰省してきた。


今日はモーツァルトのレクイエムを聴いていた。

演奏はMaarten Kooyという指揮者。


合唱は少年合唱団を起用、ソプラノパートもボーイソプラノというもの。




ドイツのゾーストの教会聖歌隊とオケ。

少年聖歌隊といっても男性パートは大人の声。

女声ソロは何人かで分担しているようだ。

何故購入したのかわからないイタリア・チェトラ製LP.



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・レクイエム  K.626
Maarten Kooy 指揮

Jugendchor der Reformierte Gemeinde,Soest

Orchester der Niederlandischen Kantrei





指揮者は教会のオルガニストでミサ曲などの合唱を仕切っている人だろう。

ヨーロッパの地方の教会で日常のミサとして演奏しているような普段着の演奏。

正直なところレコードとして売り出して良いのか疑問を感じるほどの演奏だった。

プライヴェート盤でもなさそうだ。


オケはばらけて合唱もボーイソプラノソロもかなりアブナイ。

トゥーバ・ミルムのトロンボーンソロなど思わずのけぞりそうなほど稚拙。



だが不思議と後半はアンサンブルも整い合唱の音程も安定していた。


皮肉なことにモーツァルトの手がほとんど入っていない部分ほど出来が良い、不思議な演奏だ。



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2016年8月 9日 (火)

ラローチャのファリァ

朝、テレビを点けるとリオオリンピック体操男子総合の生中継。

ちょうど最後のロシアの選手が終わり、点数表示を待つところだった。

点数表示と同時に日本チームの金メダルが確定。

表彰式台上の日本選手の眩しい笑顔と君が代を聞いて気分良く出勤。

巷は盆休みで通勤の路上は空いていた。


今日はラローチャの弾くスペインもの。
デッカのCD。


「アリシア・デ・ラローチャ/ファリャ・リサイタル」

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・4つのスペイン風小品


・アンダルシア幻想曲


・「三角帽子」より 3つの踊り


・組曲「恋は魔術師」



アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)

   1973年録音


トロピカルな雰囲気のファリアの音楽は夏にぴったり。



ラローチャは一度実演に接したことがある。

デ・ブルゴス指揮スペイン国立管の来日公演で、ベートーヴェンの3番のコンチェルトだった。

暖かで豊かな音楽、巨匠の風格を感じさせる演奏は今でもよく覚えている。



このファリアも艶のある美しい音と安定した技巧。

さりげなく優しく聴き手に語りかけるようなラローチャのピアノ。

「火祭りの踊り」後半に向けての、じっくり歌わせながらのルバートはまさに達人の域だ。


Youtubeはラローチャの弾くファリア「はかなき人生」

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2016年8月 7日 (日)

モーリス・シャープのフルート

今日は立秋。

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だが今日も暑かった。庭木にはクマゼミ。


百日紅の花も満開。


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夕方にはツクツクホウシとヒグラシの声が聞こえてきた。


昨日は午前と午後で別の場所での仕事。

昼食の合間にドン・キホーテでショルダーバッグを買い替えたりしていた。





今日はどこにも出かけず、不用なものの片づけをしているうちに一日が終わってしまった。



オークションで落札したLPが届いた。



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セル時代のクリーヴランド管の首席フルート奏者、モーリス・シャープの吹くグリフィス、オネゲル、ハンソンらのフルートとオーケストラのための作品集。EPIC盤

伴奏指揮はジョージ・セルに影のように付き従っていたルイス・レーン



若き日のロス・アンヘレスが歌うファリアの歌劇「はかなき人生」全曲盤。


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これはデ・ブルゴス指揮の有名な録音ではなく、1953年にロス・アンヘレスの故郷、バルセロナ歌劇場のメンバーで録音された第1回録音ビクター盤LP2枚組。


日本では東芝から出ていた。




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エドモンド・シュトウツ指揮チューリッヒ室内管による、ブランデンブルク協奏曲第2番、組曲第2番ほかのヴァンガード盤。


シュトウツは余り知られていない指揮者だけれど、残された録音で駄作というものがない。


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名指揮者マルケヴィッチの師、ナディア・ブーランジェ指揮のラモーのオペラを集めたものの抜粋。米DECCA盤。



ヴァオリニスト、ルイス・クラスナーの弾くベルクとシェーンベルクの協奏曲、
米コロンビア盤。

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クラスナーはベルクのヴァイオリン協奏曲の委嘱者として知られる。

こちらは1940年録音の有名な演奏。


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20世紀初頭を代表するコロラチューラ・ソプラノの、ルイザ・テトラツィーニの録音を集めた東芝GR盤。


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ジャック・ブライマーがロンドンの管楽器の名手を集めて録音した、ベートーヴェンの管楽器作品集ロンドン盤などなど。




Youtubeはラモーのオペラ「優雅なインド人」

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2016年8月 5日 (金)

本日の練習、喜古恵理香先生

本日快晴、今年は蜂が多い年のようだ。

家の軒下に大きな蜂の巣を見つけ、蜂駆除専用の殺虫剤を買ってきて必殺のイッパツ。

射程10メートルという強力なもので、地上から2階の軒下までピンポイントで殺虫剤が蜂の巣に到達。


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命中と同時に巣から飛び出した蜂が大乱舞。


その数、数十匹のものすごいことになってしまった・・・・(@ロ@)


一部は敵意丸出しで襲ってくる。


クロアシナガバチのようだ。

殺虫剤は15秒ほどの噴霧でガスが切れて、あわてて予備の普通の殺虫剤に持ち替え身の回りにバリアのごとく乱射。



自分の周辺にバタバタと蜂が落ちてきた。


しばらく経って畑に行く途中の道すがら、残党の一匹が自分の歩いた後を尾行しているのに気が付いた。



昨日はオケの練習日。

先週仕事で休んでしまって2週間ぶりの参加。
場所は沼津市民文化センター小ホール。

夕方から打ち合わせが入ってしまったので30分ほどの遅刻。

会場到着時には「魔法使いの弟子」の最初の部分が流れていた。

今回の指揮は、本番を振っていただく喜古恵理香先生。


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女性指揮者は、沼響草創期にトレーナーで数回振っていただいた方がいた時以来(その時の方のお名前失念)



若くフレッシュにして棒も明確、主張もはっきりしていて気持ちの良い指揮だ。


今日は初顔合わせなので演奏会の曲目をさらりと通す程度。

さわやかな後味の残る練習だった。



休憩時間中に、今年のバイロイト音楽祭でリングを聴いてきたヴァイオリンパートのKさんに話を伺った。

Kさんはバイロイト訪問歴数回のベテラン。

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ヤノフスキ指揮のオケは良かったが、あまりにも突飛な演出にブーイングの嵐だったそうだ。


「もうバイロイトはだめだね」と厳しいひとこと。


Kさんは今回、バイロイトの前にブレゲンツ音楽祭にも行って湖上オペラの「トゥーランドット」も聴いている。

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こちらは「観光用に迎合しすぎて、とても見れたもんじゃなかった」とのこと。

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2016年8月 3日 (水)

オンブラ・マイ・フ コレクション

晴れ、時々雨がぱらつくおかしな天気。

昨日出張で1日空けていたので、出勤すると決裁待ちの書類の山。
その他昨日のいろいろなことなどの報告。
不在の時に限って厄介なことがあるものだ。


昨日は浜松出張。

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新浜松駅の構内にはカワイのグランドピアノが置いてあり、幼い子供が遊んでいる。

アクトシティではちょうど一流奏者を呼び、浜松国際管楽器アカデミーの最中のはず。

さすが音楽の街「浜松」。

楽器博物館には寄る時間がなかった。


昼食は老舗「八百徳」のお櫃鰻茶漬け。

だしの効いた汁の濃さが鰻とちょうど良い加減だ。

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仕事を終えてブックオフにフラリと寄ってみた。


500円均一コーナーで見つけたのはジェネット・ヌヴー協会ジャポンが出したCDで、ヘンデルの「ラルゴ」の演奏を12種類集めたもの。

ブックオフのCDの値付けは一般的に不可解なほど高めなものが多いけれど、格安コーナーは時々掘り出しものがあるので油断は禁物。

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同時にシュトゥットガルト室内管によるバッハの「ゴールドベルク変奏曲」の弦楽合奏版も合わせてゲット。



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「ラルゴ」を集めたCDは、1920年録音のカルーソーやジーリ、そしてスキーパー、ロッテ・レーマンらの往年の名歌手から、チェロのガスパール・カサド、ハイマン、フルートの林リリ子など、稀少な音源多数。


最後はマリナー指揮アカデミー室内管によるデジタル録音初期の演奏まで、およそ60年のオンブラマイフの演奏の歴史。


カルーソーやスキーパーなど、エネルギーの強烈な放射が貧弱な録音から十分に伝わってくる。
初めて聴いたアメリカのテナー歌手チャールズ・クルマンの甘い声も魅力的だ。

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期待したのはインド生まれのイギリスの女流チェリスト、ビアトリス・ハリスン。


エルガーのチェロ協奏曲を作曲者の指揮で2回録音し、庭で練習しているとナイチンゲールが寄ってきて一緒に歌いだしたという伝説の残るチェリスト。
(ナイチンゲールと共演?したライヴ録音も存在するという)

こちらはヴァイオリン、ピアノとの珍しい版。

だが実際聴いてみると、あまりにも暗い響きと病的な線の細い演奏でがっくり、今はほとんど忘れられているのがわかるような気がする。

カサドの存在感のあるチェロと比べるとその差は歴然。

そして林リリ子のフルート。

芯の明確な美しさと同時に強さも感じられるフルート、フレーズのひとつひとつがブレスを感じさせないのが凄い。


Youtubeはアンドレアス・ショルの歌う「ラルゴ」

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2016年8月 1日 (月)

ロパルツのレクイエム

曇り一時雨。今日から8月。

ポケモンGoのポケスポットが自宅から50メートルほどのお寺になっていて、深夜から早朝にかけて人の気配。

午前2時過ぎまでひそひそ声が家にまで聞こえていた。



明け方、寝室の目の前のベランダに来ていたカラスの「カァー!!」の一言で目が覚めた。

時計を見たら午前4時すぎ。



月曜から寝不足気味。




昨日の日曜も暑かった。

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旧沼津御用邸近くの島郷海岸には海水浴客が多数。

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車は関東ナンバーが多い。


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沖には海上保安庁の巡視船が巡回中。


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今練習中のデュリュフレの「レクイエム」について調べているうちに、ロパルツに「レクイエム」があることを知った。



フランスの作曲家、ギィ・ロパルツ(1864~1955)の活動期は、同年生まれのR.シュトラウス(1864~1949)と重なり、ドビュッシーやラヴェルの生涯はその中にすっぽり含まれている。

長命だったので作品数はドビュッシーたちよりも多い。

マスネやフランクの弟子でドビュシーらとは作曲の流れが異なり、ドビュッシーやラヴェルが書かなかった交響曲も5曲書いている。


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だが録音は圧倒的に少なく、手元にあるのはジャン・ドワイアンの弾くピアノ曲「若い娘たち」くらいだ。



そのロパルツの「レクイエム」は、どうやらデュリュフレと同じくフォーレの流れを汲むものらしい。

ということで探してみると意外に簡単に音源は見つかった。

購入したのはACCORDのCD


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・レクイエム (1938)


・詩篇第129番<深き淵より>  (1941)


・小ミサ曲 (1921)


カトリーヌ・デュボスク(S)、
ジャクリーヌ・メイユール(Ms)、

ミシェル・ピクマル指揮
イル・ド・フランス・ヴィクトリア地方cho
ジャン=ヴァルテル・オドリ合奏団

1991年録音

フォーレとデュリュフレのレクイエムと同じ構成。

怒りの日はなく、ピエ・イエズと「楽園にて」が入る。



美しい曲だが、曲全体としては出来不出来のばらつきが多いと思う。


音楽史の大海原の中から浮上するには、ぎりぎりの線で海没といったところ。

その中で最後の「楽園にて」が素晴らしい。


Youtubeはロパルツのレクイエム


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