ジョセフ・ペインの「フリッツ・ウイリアム・ヴァージナル・ブック」
昨日夕方ポコの散歩の途中でうっすらと虹が見えた。
天気はゆっくり下り坂。
そして台風直撃の月曜日。
先週末に日本列島近海に突然発生した3コの台風。
3番目の11号は列島の至近距離で発生し最初に到達、そのまま北海道を直撃。
2番目の10号は発生後南西方向に向かうという逆走台風で、これがこれからどう迷走するかわからない。
最初に発生した9号は王道を進み本日正午に関東近辺に上陸。
まるで熱帯地区での台風発生のようで、こんなの初めてだ。
それだけ近海の海水温が熱帯並みに上昇しているということだろう。
どうやらモンスーン渦とやらの影響らしい。
リオオリンピック終わる。
史上最多のメダル数の日本選手の活躍もさることながら、真摯に全力を出し尽くす各国選手の純粋な姿の美しさに心打たれる。
転倒した選手を助けながらのゴール、オリンピックの場でプロポーズ、サッカーでのブラジルの金メダルの熱狂など、いつものオリンピックとは一味異なる見どころ満載のオリンピックだった。
今日は古い時代のイギリスの鍵盤音楽。
「フリッツ・ウイリアム・ヴァージナル・ブック」からの抜粋を聴いた。
「フリッツ・ウイリアム・ヴァージナル・ブック」は16世紀後半から17世紀初頭までの、バードやファーナビー、ジョン・ブルなど主にイングランドの作曲家による鍵盤作品を集めた曲集。
所有者のフリッツ・ウイリアム卿の名にちなんだ曲集。
演奏はジョセフ・ペインのチェンバロとオルガン。
米VOX原盤の日本コロンビアが出していたLP。
CDでもVOXから出ている。
このLPは70年代末の学生時代に購入したもので、その直前に買ったフェネル指揮イーストマン・ウインドアンサンブルのジェイコブの吹奏楽曲、「ウイリアム・バード」組曲の影響で購入したもの。
ジョセフ・ペイン(1937-2008)はアメリカの鍵盤奏者でモンゴル生まれ。
父は宣教師だった。
第二次世界大戦中は日本軍に上海のキャンプに抑留され、ペインの父はその時のダメージが原因で終戦後若くして逝っている。
この演奏は1966年ごろの録音。
ペインの極めて初期の録音。
その後パッヘルベルやジョン・ブルのオルガン曲全集録音など、地味ながら堅実な仕事を初期のNAXOSに大量の録音を残している。
A面はオルガン、B面はチェンバロによる演奏で、使用楽器はオルガンがボストン大学のもの、チェンバロは1966年製のいずれも現代の楽器を使用。
訥々として素朴な音楽運びの地味で堅実な演奏だ。
使用している楽器も小型のもののようだ。
Youtubeはバードの「オックスフォード伯のマーチ」
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