ビエロフラーベクのドボルジャーク、交響曲第7番
晴れのち曇り連休合間の出勤日。通勤途中の路上はずいぶんと空いていた。
出勤するといつも通りの日常。
休んだ水曜の一連の報告を受け決裁待ちの書類の山に目を通す。
昨日朝、リオリンピック体操個人総合の内村航平選手の大逆転金メダルのテレビ中継で一日の始まり。
金メダルが決まった瞬間の、内村選手のお母さんと奥さんの一瞬呆然とした表情が印象的だった。
内村選手の苦労を、共に分かち合った家族のみが見せる表情だったと思う。
昨日は、お盆の準備で買い出しやら、裏山に入って祭壇に使う竹を切ったりしていた。
ここ数日イノシシが降りてきていて、夜中になるとガサゴソと音がしている。
良く見ると山道にはイノシシが通ったとおぼしき跡。
昼過ぎには水曜日引き続き千本海岸に行ってみた。
公園の入り口にはパトカー、何やら前日と違う雰囲気だ。
そこには車を停める場所を見つけるのが苦労するほどの車列。
海水客もいるのだろうが、ほとんどがポケモンgoに興じる人たちの車らしい。
海岸近くの松原内をタブレット片手に歩いていると、向こうからスマホ片手にうつむき加減で歩いてくる青年が・・・・。
良く見ると自分がかつていたセクションで部下だったE君だった。
彼は頭脳明晰の若手のホープ。
奇遇に驚きながらお互いに挨拶を交わした後、再び画面に没頭。
広場には多数の人。年齢差がかなり幅広いのも特徴だ。
なるほどスポットも密集していて、レアなポケモンも次々と出現してくる。
ハンモックを吊ってほとんど徹夜の人もいるらしい。
きりがないので早々に止めにした。
家内は昨晩遅くに帰宅、大学時代の旧友数人と久闊を叙した様子。
その友人の中に沼響団員のF君を知っている人もいて(彼はアマオケ界ではけっこう知られた存在だが)、世の中狭いものだと思う。
家内の旅先の話は食べたものの話ばかりなり。
ビエロフラーベク指揮のドボルジャークの交響曲第7番を聴いていた。
シャンドスが出していたCDでオケはチェコフィル。
1992年の録音。
・交響曲第7番 ニ短調
この録音はこの短期の首席指揮者時代の録音。
2012年に再びビエロフラーベクが首席指揮者に就任。
就任後まもなくしてドボルジャークの交響曲全集を録音。
2014年には映像による全集も完成している。
第7番は10数年前に斉藤純一郎先生の指揮で演奏した。
演奏の難しさは「新世界より」、第8番の比ではなく、曲の内容としてドボルジャークの交響曲中、作曲者自身の力が最も入った名作だと思う。
第8番や「新世界より」のように簡単に鳴ってくれないオーケストレーションに苦労したものの、ひとたびツボにはまった時の楽しさは今でも忘れられない。
ブラームスの影響もいろいろな箇所で実感した。
ビエロフラーベクの演奏はすっきり整然、ぎっしりつまった曲想を見事に解きほぐした名演だ。
チェコフィルもさすがに自家薬篭中の演奏を展開。
この曲にはモントゥーやセルの横綱級の名演もあるものの、このような洗練された演奏も良いものだ。
そういえばセルの演奏には、終楽章の最後に大きな改変があったような気がする。
今度確かめてみよう。
カップリングのノットゥルノは、清らかすぎてもう少し濃厚な解釈が自分の好み。
ノイマンの旧録音が良い。
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