サットマリーのオルガン
9月も半ばとなり昨晩あたりからかなり涼しくなってきた。
出勤途中の富士山に傘雲があり。今週も天気は崩れる気配。
先週の大きなイベントは無事に終わり、今週半ばから来月初旬まで定例の大きな会議。
明日はまた別の外部有識者を集めて組織独自の審査会という慌ただしさ。
このところオルガンばかりを聴いている。
今日はハンガリー生まれのジグモント・サットマリーのバッハ。
オランダ・ズウォレ聖ミヒャエル教会の1721年製(ただし後年何度か修復有り) シュニットガー・オルガン
1978年録音。手持ちは国内盤LP.
RCAのロゴはあるが、当時日本ビクターが録音したもの。
この録音はオルガンのストラディバリウスとも言われるシュニットガー一家製作のオルガンを使用し、76cm/secのハイスピード収録の録音の良さで評判になった演奏。
バランス・エンジニアはヴァン・ギースト。
1.トッカータとフーガ ニ短調BWV565
2.パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
3.フーガ ト短調BWV578
4.幻想曲とフーガ ト短調BWV542
5.シュプラー・コーラル~「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV645、
6.シュプラー・コーラル~「我いずこに逃れ行かん」BWV646
7.シュプラー・コーラル~「ただ神の摂理にまかす者」BWV647
XRCDでも出ていて、録音の優秀さがすいぶんと話題になっている。
私は初めて聴いた時からこの演奏を良いと思ったことはない。
普通あまり気にならない、古い時代のオルガンにありがちなピッチの高さが、この演奏では非常に気になった。
有名な「トッカータとフーガ ニ短調BWV565」では、冒頭から1音高いホ短調で鳴り響く。
あまりの高さに聴いていて落ち着かない。
ピッチが高いと言われる同じシュニットガー製のハンブルクの聖ヤコブ教会のオルガンを弾いたヴィンダーリヒの演奏はさほど違和感がないので、
サットマリーの演奏に原因がありそうだ。
同じくサットマリーではフレスコバルディやスヴェーリンク、
ブルーンズといったバッハよりも世代の古いドイツの作曲家たちの
作品を集めた演奏も聴いてみた。
こちらもRCAの国内盤LP.
華やかさはないが演奏はしっとり落ち着いていてこちらの方が良い。
各々の作曲家の個性の違いも良くわかる・
Youtubeはスヴェーリンクの「エコーファンタジア」
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