シュパンダウアー・カントライの「ピエール・ド・ラリュー」
今日から10月。
この天気では人はほとんどいない。
大山巌別荘跡地には夏の名残のハマユウが僅かに咲いている。
昨晩、家内と娘と3人で「万葉の湯」に行っていた。
金曜の晩ということでかなり混んでいた。
フロントで組織ナンバー2とばったり会ってお互いに吃驚。
風呂場で部下にも遭遇。二人とも仕事帰りのようだった。

遅い夕飯は「万葉の湯」のすぐ近くの「餃子の王将」。
一日中雨だったのでさほど外出はしていない。
音楽はピール・ド・ラリューの「レクイエム」。
演奏はマルテイン・ベールマン指揮のシュパンダウアー・カントライ。
米VOX原盤の日本コロンビアから出ていたLP。

カップリングのジョスカン・デ・プレの「ミサ・パンジェリンガ」が非常な名演で、
知る人ぞ知る名盤。
CD化されたのだろうか。
ピール・ド・ラリューの「レクイエム」は楽譜に書かれた音域が非常に低く、この演奏では4度上げて演奏している。
かつてこの曲の代表的な名演と言われたラヴィエ指揮のパリ・ポリフォニックアンサンブルのフィリップス盤では、調性はそのものであるものの低音部分が器楽に置き換えて演奏していた。
ベールマン盤はアカペラによる歌唱。
カップリングのジョスカンばかり聴いていたがこのラ・リューも名演だ。
ゆったりと流れる時間軸の上に静かに消えていく祈りの音楽。
永遠に続くものと、そうでないものの存在を考えさせられる深い音楽。
youtubeは「ピエール・ド・ラリュー」のレクイエム
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