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2016年11月 2日 (水)

マタチッチの「ハーリ・ヤーノシュ」

曇り、夜から冷たい雨。

寒くなってきた。職場の暖房への切り替えが間に合わないほど。
今日は予期せぬトラブルへの対応に追われた1日。


今日はマタチッチのN響ライヴを聴いていた。

キングインターナショナルから出ているCD2枚組

316


ディスク1

1. ウェーバー:「魔弾の射手」序曲

2. ワーグナー:「リエンツィ」序曲


3. ワーグナー:「さまよえるオランダ人」序曲


4. ワーグナー:「タンホイザー」序曲


5. ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲


ディスク2


1. ヤナーチェク:シンフォニエッタ


2. コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」


3. ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)




ロヴロ・フォン・マタチッチ 指揮

NHK交響楽団

[Disc 1] 収録:1969年5月27日 (M-1)、73年12月27日 (M-3~5)、75年12月4日 (M-2)/東京文化会館、NHK ホール (ライヴ)

[Disc 2] 収録::1973年12月5、14日/NHK ホール (ライヴ)


1枚目のワーグナーは今のN響とは性格の異なる荒っぽさが魅力的な演奏。
マタチッチらしい巨大な演奏であるものの、オケの粗さが多少気になった。



2枚目の3曲が凄い。


3曲とも1973年のライヴ。


「シンフォニエッタ」は当時テレビ中継で聴き、この演奏で曲そのものを知った思い出の演奏。


曲冒頭のずらりと並んだ多数のブラス群の咆哮に魂消たのも懐かしい思い出。

年末の音楽番組の「クラシックハイライト」でこの演奏の一部が紹介されて、音楽評論の長老野村光一氏の「N響もうまくなりましたねぇ」という言葉を今でも覚えている。


「火の鳥」は珍しい1945年版。


フィナーレの冒頭で、絶妙の音量とタイミングで入ってくるホルンソロは千葉馨さんだろうか。



子守歌から終曲までの、消え入るようなピアニッシモから巨大なフォルテシモまでのダイナミックレンジの広さに感動。



きわめて雄大な演奏で、この曲フィナーレ後半で興奮したのは久しぶりだ。





「ハーリ・ヤーノシュ」もこれほど巨大で豪快な聴いたことがない。



民族楽器チンバロンが大変な名手で、「間奏曲」ではオケとチンバロンの丁々発止のやりとりが実にスリリング。



マタチッチの大胆なルバートの連続に、手に汗握る演奏になった。




Youtubeはマタチッチのブルックナー、交響曲第8番フィナーレ

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