ボドのサン・サーンス、交響曲第3番
晴れ、昨日の強風のために庭は落ち葉の山。
一本の木に白梅・紅梅・淡紅梅、絞りの4種の花を咲かせる「思いのまま」が今年も庭に咲き始めた。
今日はフランスの指揮者セルジュ・ボドの指揮するサン・サーンス。
ロンドンフィルを振った交響曲第3番「オルガン付き」。
EMI外盤のCD。
82年ワトフォードタウンホールでの録音。
オルガンは別採りでスコットランドのペーズリー・アビー修道院。83年録音
オルガンはJane Parker-Smith。
ボドのサン・サーンスといえばチッコリーニをソリストに迎えたピアノ協奏曲全集が名盤として知られるが交響曲の録音はこれだけだと思う。
サンサーンスの交響曲第3番は古くはクリュイタンス、ミュンシュやパレー、プレートル、マルティノンなど、名だたるフランス系名指揮者たちの名演のオンパレード。
それらの陰に隠れて全く話題にならないが、このボドの演奏も大きな広がりの中に温かみのある、それでいてパンチ力にも不足しない名演だと思う。
中でもオルガンの音が超絶的な美しさ。
この部分だけ何度も聴いてしまった。
第1楽章第2部ポコ・アダージョでは、雄大な広がりを伴いながら気品のある美しい響きの上に流れていく弦楽器の音がまさに天上の音楽。
オルガンの重低音の上に壮大な伽藍が聳え立つフィナーレなど実に見事なものだ。
これは隠れた名盤だ。
YoutubeはP.ヤルヴィ指揮のサンサーンス
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