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2017年2月 1日 (水)

フィストラーリ指揮の「The World of Ballet」

晴れ時々曇り、今日から2月
今月から始まる予定の来年度へ向けた大きな会議は、当初予定された日程の一週間遅れとなりそうだ。

下の娘が昨晩から帰ってきた。
おばぁちゃんは今日から一泊旅行。



今日はロシアの指揮者、アナトゥール・フィストラーリの演奏から、3枚のLPから主にオペラのバレー音楽を集めたオーストラリア製CD2枚組。


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  『ザ・ワールド・オブ・バレエ』


1. ヴェルディ:《アイーダ》~バレエ音楽

2. ムソルグスキー:ペルシャの奴隷の踊り

3. サン=サーンス:《サムソンとダリラ》~バッカーナール

4. ロッシーニ:《ウィリアム・テル》~バレエ音楽

5.    J.シュトラウスII世(ドラティ編):卒業舞踏会

6.    ウェーバー(ベルリオーズ編):舞踏への勧誘

7.    ミンクス:《ドン・キホーテ》~パ・ドゥ・ドゥ

8.    ルコック:《アンゴー夫人の娘》~バレエ音楽

9.    ウォルトン:《ファザード》組曲

   パリ音楽院管弦楽団
   新交響楽団
   コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
   アナトール・フィストラーリ(指揮)


ルコックとウォルトンがコヴェントガーデンのオケによる1957年、ステレオ録音。

ミンクスとシュトラウスは新交響楽団との1953年のモノラル。
それ以外は1960年のパリ音楽院管とのステレオ。

ステレオのものは名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンの手になる録音で非常に音が良い。ミンクスとシュトラウスもモノラルながら古さは感じられない。


フィストラーリは9歳で指揮デビュー、13歳でオペラ「サムソンとデリラ」を指揮して天才少年として話題になっている。


いずれも引き締まった響きと触れれば切れるようなリズムの鋭さが特徴的。



特にパリ音楽院管との演奏が非常に良く、フィストラーリとしては特別な曲となっているサン・サーンスが、オケを限界まで鳴らした凄みを感じさせるほどの名演だった。


アイーダでの有名な凱旋行進曲のヴィヴラートたっぷりのトランペットの音色は、この時期のフランスのオケ固有の独特の音だ。


3つのオケの演奏ともに十分に歌わせながらもきっちり縦の線もそろった演奏で、相当厳格なトレーニングを積んだことを想像させるもの。



沼響のHPの聴き比べコラム「デュリュフレのレクイエムを聴く」に「モーツァルトとフォーレのレクイエムとの比較」と「作曲の経過と録音史」についてアップしました。





Youtubeはドウダメル指揮ベルリンフィルの「バッカナール」

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