ペーター・マークの「スコットランド」2題
晴れのち曇り、気温は上がり本日の最高気温は24度。
それでいて北から冷たい空気が迫っているようで大気は不安定。
ひと山越えた伊東方面へ花見に出かけた娘は、激しい風と急な土砂降りに遭遇して花見どころではなかったとのこと。
今日は、最近聞いたペーター・マーク指揮マドリード響のメンデルスゾーン交響曲全集から、第2番に続いて第3番「スコットランド」を聴いていた。
1997年録音のARTSから出ていたCD。
ペーター・マークの「スコットランド」は手元に音盤が4種ほどある。
マドリード響とのスタジオ録音のほか1960年録音のロンドン響との名演。自分はこの演奏で曲そのものを知った。
ペーター・マークの代表的な名演として今でも存在価値は薄れていない。
そして1984年のベルン響との録音。Fun Houseから出ていたCD.
そして1993年との東京都響とのライヴ。
今日はマドリード響のとのスタジオ録音から聴いてみた。
4つの楽章をアタッカで続けて演奏。
オケは小編成のようで、弦楽器のヴィヴラート少な目のピリオド奏法のような趣。
ところどころでのティンパニの強打が凄まじく、フィナーレでは息詰まる興奮を盛り上げる。
さっと刷いた巨匠の筆使いのような手慣れた音楽運びにオケのアンサンブルを引き締めていく硬質の演奏。
この名演を聴いて残りの3種の演奏も聴いてみたくなり部分的に聴いてみた。
驚いたことにそれぞれが違った個性の名演だった。
1984年録音のベルン響とのスタジオ録音。
こちらは雄大でいてロマンティック。
第一楽章などマドリード響と比べて3分も演奏時間が長いのに、冗長さは全く感じられないのが驚異的。
フィナーレ導入部の微妙な弦楽器群の崩し方など絶妙だった。
さすがに一日に「スコットランド」4種を集中して聴き通すことは辛い。
残りの2種は後日に。
Youtubeはヘラス・カサド指揮ベルリンフィルの「スコットランド」
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