佐藤陽子、斎藤秀雄のチャイコフスキー
晴れのち曇り。この土日はイベントで挨拶しなければならず休日出勤。
花金のウキウキ感はなし。帰宅は9時過ぎ。
通勤の車中で佐藤陽子のヴァイオリンを聴いていた。
斎藤秀雄の最後の公開演奏となった新日本フィルとのライヴ。
東京FMが収録していたものをCD化したもの。
・ロッシーニ:「セビリヤの理髪師」序曲
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
佐藤陽子(Vn)
斎藤秀雄 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
1974年2月18日東京文化会館ライヴ
当日のコンサートの前半のプログラムで、メインは「展覧会の絵」でこちらもCDになっている。
ロッシーニはかつてFONTECから特典盤として17センチシングルで出ていたものと同じだと思う。
ヴァイオリンもオケも極めて情熱的で、この時期かなり弱っていたという斎藤秀雄の指揮は気迫の伴奏を聴かせてくれている。
分裂後さほど年月が経っていない新日本フィルは今の水準とは比べるべくもなく、ライヴ故の粗さも散見されるけれども、真剣勝負の緊迫感が感じられるのが良い。
佐藤陽子のヴァイオリンは弓をベッタリ強く弦に付けたような響きで、あまり美しい音ではない。
かといって師のシゲティのような深さは感じられない。
技巧もちょっと????
気迫のあまりフィナーレの最後の小節で弦が切れてしまって、音が抜けているのがスリリング。
なおロッシーニは改作前の歌劇「「イギリスの女王エリザベス」序曲の版、チャイコフスキーは一部に今では珍しくなったカットがある。
Youtubeはデヴィット・ギャレットが弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
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