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2017年5月に作成された記事

2017年5月31日 (水)

スラヴ行進曲のことなど

5月最終の一週間。

昨晩は、3月までいた職場の同僚と数年前に退職した先輩と3人で会食。

同僚は自分と同じ年ながら職種は異なり定年前に退職、自分の技術を生かして今は大学の非常勤講師のかたわら悠々自適の羨ましい身分。

先輩も退職後は第2の職場の重鎮としてノビノビと活躍中。


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場所は沼津市内の「遊宇」。
ここは先輩のいきつけの小料理屋。

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料理はとろりとした海老入り茶碗蒸しに始まり、フグ皮の刻みものに中トロ、帆立貝、生海老その他。

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山芋の素麺のシャクっとした食感も絶品。
次々と登場する品も厳選された食材と確かな料理人の腕の冴えを堪能。

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お酒は出羽桜の一本に絞って3人で鯨飲。

良いお店を教えていただきました。


そして本日の昼食は我が社社長との会食。
いささか二日酔い気味でほとんど何を食べたか覚えていない。



定演の余韻は未だ残り、今日は前プロで演奏した「スラヴ行進曲」を聴いた。


この曲は中学3年の時に吹奏楽コンクールの自由曲として演奏した思い出の曲だ。


この時の録音テープが未だに再生できる状態で残っている。



今聴いてもさほど悪くない出来だ。



この曲の刷り込みは、70年頃にCBSソニーから出ていたオーマンディー指揮の演奏。


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CBSソニーのオーマンディーの1300円廉価盤シリーズが出る以前のLPで、シルバーのジャケットの1500円盤。

その頃は千円盤の隆盛期。

ところが新興のCBSソニーは千円盤をなかなか出さなず、だいぶ後になってワルターのモノラル期の録音を出したけれども、オイルショックの影響ですぐに1200円になってしまった。


当時一ヶ月に千円盤1枚買うのがやっとの自分にとって、この1500円盤の購入はすいぶんと勇気のいる決断だった。


そもそも当時千円盤で買えるスラヴ行進曲の演奏自体があまりなかった。


この演奏はフィラデルフィア管弦楽団のゴージャスな響きがゴキゲン、オーマンディーの確かな職人技もあって、何度も何度も繰り返し聴いて自分の演奏の参考にしていた。



この曲の中間部で、ホルン2本が後打ちの掛け合いをする部分があって、多くの録音では遅れて聞こえてしまっているのにもかかわらずこのオーマンディー盤はうまくやっていた。


ある時、中学時代のコンクール練習で外部のトレーナーがやってきて、カラヤンとベルリンフィルの録音を参考演奏として皆に聴かせた。

当時中学生の自分にはどうしてもホルンの入りが遅れているようにしか聞こえなかった。


思わず「ホルンが遅れてる。フィラデルフィア管弦楽団のがうまいな」とつぶやいたら、招かれたトレーナーの逆鱗に触れて、「そんなことは無い!天下のベルリンフィルだ。オーマンディーの演奏は聴いたことがあるが、クラリネットの音が汚い」
と一蹴されてしまった。


中学生の自分はただただ首をうなだれるだけだった。


今両方の演奏を聞き直しても自分の判断は誤っていなかったと思う。

ちなみにその頃のフィラデルフィア管の首席クラリネット奏者は、アンソニー・ジリオッティ。

思い返してみると、音楽的にもずいぶんとひどいトレーナーだった。

(顧問の先生は素晴らしい方で、教え子から優れた音楽指導者を何人も輩出しています)


Youtubeはスヴェトラーノフ&N響の「スラヴ行進曲」

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2017年5月28日 (日)

定演終わる

よく晴れた蒼い空の日曜日。
昨日も同じような良い天気で空気も乾燥、若い頃住んでいた北海道の5月ような爽やかな1日だった。

第33回沼津交響楽団定演は終了しました。



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木曜のコンチェルト合わせに、翌金曜日のドヴォルジャーク中心の練習を経て土曜日の本番という、演奏会へ向けてのテンション維持に理想的な日程。

金曜日の練習では、昨年初当選した大沼沼津市長が激励に訪れるというハプニング付き。
市長は学生オケでファゴットを吹いていた音楽好き。



自分としては若い頃に比べ知力体力、筋力ともに落ち気味なので、金曜の前日練習では多少セーヴしていた。

ところが多少気の緩みが有ったようで、そのことが音程の不安定さを起こしてしまったらしい。
周りから、今まで気にしていなかった箇所の音程の悪さのありがたいご指摘。

その影響からか翌日本番前のゲネプロではひどいことに・・・・・・

このままでは演奏全体をぶち壊しかねないので、本番直前までひたすら音のひとつひとつの再確認に没頭。
マンネリ化した自分に反省・・・・


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そして開演。

今回は、地元沼津在住のヴァイオリニスト山田香子さん(東京芸大大学院在学中)の登場。

その効果もあってほぼ満席に近い大ホール。

ステージ上からは前から10列目くらいまでのお客様の表情がよく見える。

常連さんの顔、ヴァイオリンを習っているような小さな女の子とそのお母さん。
自分が解説をしているレコードコンサートのおなじみさんの姿も見える。


最初の曲「スラヴ行進曲」が始まった。

景気の良いマーチが演奏会の最初にあると、演奏する側としてはやりやすい。

オケがよく鳴って勢いもありよい出来だった。

最前列にいた若い女性が、「ほぅー、なかなかいいじゃん」と隣の人に語りかけているように見えて嬉しくなった。

次はいよいよコンチェルト。

山田さんのソロはテンポを自由に揺らして、自分のチャイコフスキーを堂々と作り上げていく。

必死について行くオケ。
特に弦楽器群の響きが均一に鳴っていて、ホール内に拡散していくのがよく判る。

盛大な拍手の後、香子さんはバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番から「ラルゴ」を弾いてくれた。

この曲は、今月はじめに「ラ・フォルジュルネ」で竹澤恭子のヴァイオリンでシベリウスのコンチェルトを聴いたときに、アンコールで竹澤恭子が弾いた曲。

さらに今年2月のN響定期で、諏訪内晶子が同じシベリウスのコンチェルトのアンコールでも弾いている(テレビで聴いた)。

奇しくも女流ヴァイオリニスト3人の同曲聴き比べ。

世界的な二人と比べるのは酷ではあるけれど、香子さんの演奏は自分の主張が感じられる立派なものだった。


休憩の後はメインのドヴォルジャーク。

今回自分は1番アシストなので、ソロホルンに自然につながるように音程と音色に腐心。

沼響全体としては、この難曲をなんとか乗り切った、という感じだろうか。


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アンコールは同じドヴォルジャークの「チェコ組曲」からポルカ。

かつてテレビドラマ「のだめカンタービレ」で紹介されて一般に知られるようになった曲だ。

終演後、片付けが終わりレセプションの開始は夜の9時。

今回自分は2次会には参加せず、ほかの団員を家に送りながら帰宅。
2次会のお開きは翌日3時だったとのこと。
(@@)

さて、次の演奏会は年末の「第九」。
ホルンセクションは名簿上では8名だが、今回はさまざまな都合で3人が出られずピンチだった。
このピンチはしばらく続く。


Youtubeはドヴォルジャークのポルカ

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2017年5月25日 (木)

本日の練習、あと2日

くもり夜から雨。

本日外部のお偉方の打ち合わせや組織内の会議が複数。
いろいろなことが集中した一日。


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夜には本番が迫ったオケの練習があったので、半ば強引に定時退社して馴染みのスパゲティ店「ボルカノ」で早めの夕食のあとに練習へ参加。

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時間に余裕の有るときは、この「ボルカノ」での夕食後に練習に参加するのがこの30年ほどの自分のルーティーンとなっている。

店内には定演のチラシを置いていただいてあって、店主の若奥さんから「お客さんがチラシをよく見ていきますよ。もうすぐ本番ですね。がんばってください」と声をかけられていい気分。

彼女はイタリア系金髪美人なのだ。

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練習はヴァイオリストの山田香子さんとのチャイコフスキー。

オケ合わせはこれで2回目。

練習は前回よりもより細かな部分まで掘り下げた内容。

彼女は若いながら自分の主張をしっかりと持った立派なもの。

第一楽章冒頭の最初にソロが入る部分の歌い方など見事なものだ。

自分としてはアレキサンダーの楽器の調子が良くて、相方との合わせはだいぶ良くなったものの、オクターヴで動く部分で以前のヤマハで気にならなかったあわせにくさが出てきたりと本番間近で新たな問題も浮上。

明後日本番。


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2017年5月24日 (水)

バルセロナ歌劇場のデ・ロス・アンヘレス

曇り、夜から雨。
家にあったサボテンの花が咲いた。

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見るからにアンバランスな白い大輪の花。

写真に収めているうちにひとつポロリと落ちてしまった。

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今日はファリアのオペラ「はかなき人生」とスペイン歌曲集を聴いていた。

米RCAのモノラルLP2枚組。


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デ・ロス・アンヘレスの歌。

アルフテル指揮のバルセロナ歌劇場のメンバーによるもの。
1952年の録音。

デ・ロス・アンヘレスが国際的に知られるにようになった時期の故郷でのお国もののレコーディング。

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デ・ブルゴス指揮の再録音の完璧さには及ばぬが、幾分粗いところが鄙の雰囲気を漂わせているのが良い。


デ・ロス・アンヘレス以外は無名の人たちが、やる気十分な意気込みを感じさせている。


このLPの第4面には、トゥリーナやスペインのローカルオペラ、サルスエラの作曲家や民謡を集めたスペインの歌曲が収録されている。

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ここでもデ・ロス・アンヘレスの歌は瑞々しく美しい。

伴奏のチェンバロもアルカイックで古雅な趣だ。


このLPの英文解説書にはRIAAでの再生を推奨。
AESの場合のトーンコントロール指示まで書いてある誠実なもの。

Youtubeはバルセロナオリンピック閉会式で「鳥の歌」を歌うデ・ロス・アンヘレス

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2017年5月23日 (火)

デゾルミエール編のシュトラウス

本日快晴、連日の25度超えとはいえ夜間は意外と冷えたりしている。

ここ数日花粉症のようなクシャミが連発。
今年の花粉症は比較的軽く済んだと思っていたのだが、何故だろう?

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昼寝中のポコ。

そっと近づいたら目を覚ました。

こちらに気づいてニコリ。

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このところ手持ちのモノラルLPを集中して聴いている。

今日はバレエ音楽「美しき青きドナウ」。

これは、ヨハン・シュトラウス2世の音楽をフランスの名指揮者デゾルミエールが
バレエ音楽に仕立てたもの。

手持ちはマルティノン指揮ロンドンフィルによる英デッカ盤。


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・バレエ音楽「美しき青きドナウ」


・バレエ音楽「ウイリアム・テル」



オリジナルはffrrのLXT5149という番号だが、手持ちはLL1383という番号の再発売盤。


裏面にはRIAAと大きく印刷してあるが何故か編曲がドラティになっている。


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実はドラティには、ロンドンフィルを振った同曲の1936年録音がHMVにあったりしている。


演奏はすっきり明るい爽やかな出来。

良い演奏だと思うが、ロザンタール指揮パリオペラ座管のキャピトル盤の華やかな演奏には一歩譲るようだ。


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今回イコライザーをいろいろといじってみたところ、マルティノン盤のイコライザーカーヴはffrrではなくて、標記のとおりRIAAが自然だった。

一方のロザンタール盤は該当するイコライザーカーヴが見つからない。

AESだろうか。

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沼響HPの聴き比べコラム、「ブラームスの1番を聴く」にクレンペラー指揮ベルリン国立歌劇場管の1928年録音の感想をアップしました。


Youtubeはデゾルミエールのプーランク「牝鹿}

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2017年5月21日 (日)

本日の練習、日曜の夜

今日も暑かった。・・・・・・・。
本日日曜とはいえ日中は仕事で夜はオーケストラの練習。


昨日は図書館主催の文芸講座に行ってみた。
演題は落語入門講座。
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講師の先生による落語の歴史から医学的な効用までの幅広い三回シリーズの講座。


併せて展示ケースで落語関係の解説やら用語解説などの興味深い展示も

あった。

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そして今日の夜はオーケストラ。

小森先生の指揮、場所は市民文化センター大ホール。
本番まで一週間を切ってしまった。

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曲はドヴォルザークの交響曲第7番。


今日は娘のアレキサンダーを持参してみた。




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娘は入団したものの定演当日に仕事が入ってしまい今回不参加。

本番直前に楽器を変えるのもどうかと思ったものの、
チャイコフスキーのコンチェルトの中で、相方と音色がどうしても溶け合わぬ部分が有り、 一度気になるとそこの部分になるとますます気になるという悪循環。

なんとか打開しようとの悪あがき。

結局今日はチャイコフスキーはやらずドヴォルジャークのみだった。


弦楽器群が良く鳴ってきて、オケ全体が良い感じにはなってきた。 
自分も楽器の調子が良くて気持ちよく吹くことができた。
 
明日から新たな一週間が始まることをしばしの忘却。

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2017年5月19日 (金)

本日の練習、あと10日

本日快晴。大分で最高気温31.5度。

いろいろあって帰宅は10時過ぎ。

明日は休みだが日曜は仕事が入ってしまっている。

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昨晩はオケの練習だった。


場所は文化センター大ホール。小森先生の指揮。

いよいよ本番まで10日を切ってしまった。

曲はヴァイオリン協奏曲とスラヴ行進曲という前半プロのチャイコフスキー2曲。

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だいぶ音楽に勢いが出てきた。


エキストラのコントラバス2名の参加が大きいようだ。

特にスラヴ行進曲は皆がノリノリの気分で、こんなに楽しく吹いちゃって良いのだろうかと思うほど。

いつもこのような雰囲気ならば良いのだが。

スロースターターの沼響ようやく本調子。

かな・・・・

Youtubeはイワーノフ指揮の「スラヴ行進曲」。
ロシア国歌の部分が現行のロシア国歌の別バージョン。

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2017年5月17日 (水)

チェッカートの四季

ツバメの雛が姿を現し始めた。
どうやら5羽。


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糞を排出するときは行儀良くお尻を巣の外に出している。


おかげで車庫の床は糞の山。

しばらく車は屋外駐車。

今日はアルド・チェッカート指揮の「四季」を聴いた。
手持ちは仏シャルランレーベルの仏盤LP.

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ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集『四季』

 フランコ・グッリ(ヴァイオリン)
 
 ミラノ・アンジェリクム管弦楽団
 アルド・チェッカート(指揮)



大指揮者デ・サーバタの娘婿チェッカートはN響に来演したこともあり、このときドヴォルジャークの交響曲第8番をメインとするプログラムの実演を聴いた。

もう30年ほど前にもなるが、中プロのクラウディオ・アラウが弾いたリストのピアノ協奏曲第2番の印象が強烈で、ドヴォルジャークはフィナーレ冒頭でティンパニの入りのタイミングがずれたという、変な記憶しか残っていない。

デトロイト響の音楽監督を歴任したりと、一時期注目された時期もあったチェッカートだが、国際的なサーキットからドロップアウトして久しい。


この「四季」はチェッカート若き日の録音で、演奏よりも名エンジニア、アンドレ・シャルランの手に成るワンポイントマイク使用の録音として有名なもの。

国内盤のCDがかつて千円で出たが音が硬くとてもよくない。

ただこのフランス盤LPは非常に音が良い。

いわゆる高解像度の録音ではなく、ステレオ感もあまりないが、ソロがオケの響きの中に埋没せず、さりとて表に出すぎるわけでもなくチェンバロの音も良く聞こえる。

実際のコンサートで聴くような雰囲気が味わえる不思議な録音。

演奏は、伴奏が元気の良いグッリのヴァイオリンに引き摺られた気配が感じられるもの。



Youtubeはラヴェルのト調のピアノ協奏曲、アルゲリッチのピアノとチェッカートの指揮

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2017年5月15日 (月)

狩野川チャレンジブラスのヒンデミット

5月も半ば、車庫の天井には今年もツバメが来ている。
雛が孵ったらしく毎朝雛たちのにぎやかな囀りで目が覚める。

未だ小さいらしく巣を見上げても姿は見えない。

声だけだ。

今日はGW出勤分の振替休暇。

特に予定もないし、休んだことにして出勤しようとも思ったが、来月から忙しくなりそうなので休養することにした。


昨年末の入院で8キロ痩せて、退院後に会う人みんなから「痩せたねぇ!大丈夫?」などと言われたものだが、最近また元に戻ってしまった。

病院食は量は意外と多かったしほとんど病室にいたのに、健康的に体重が減ったのが不思議。

ただ口に入れるものは制限されていて、3度の食事以外は一切ダメ。

飲み物は水かお茶のみで、一度病院内のコンビニでポカリスェットを買って飲んでいたら看護師に怒られた。

退院した時の娘の言葉。
「ダイエットは運動よりも食事なんだね・・・」


今日は曇り空で雨が降りそうだったので、午前中畑に行きトマトの竿を立てたりしていた。
昼時から激しい雨。

先週土曜日夜、「狩野川チャレンジブラス」のコンサートに行っていた。

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このバンドを聴くのは初めてで、どのような団体かもわからない。


今回は演奏曲目に興味をあって行ってみた。

入場無料だし・・・・・

曲は
・スメタナファンファーレ(フサ)

・シンフォニエッタ(ダール)

・交響曲変ロ調(ヒンデミット)

という難曲揃いの驚きのプログラム。

まさか沼津でこのような内容のコンサートが聴けるとは思わなかった。


メンバー表を見ると知っている人が数名。


会場は沼津市民文化センター小ホール。

お客は少なくほとんど出演者の関係者のようだ。

開演前に座席でプログラムを見ていると、私を見つけた出演者が寄ってきた。

彼は夫婦で沼響の団員。今回はエキストラだという。

「練習不足なので・・」という彼の話。

開演前に出演者の家族らしい子供が大声で泣いていて、なんとなく先行きの不安を予測させる。

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そして開演。

練習なのか本番なのか区別がつかないようなファンファーレらしくないスメタナファンファーレ冒頭トランペットのぼそぼそした音、


予感は半ば的中したような気がした。

ヒンデミットの演奏の前に、指揮者がプロジェクターを使って作曲家ヒンデミットの解説をしていた。

ヒンデミットのピアノソナタ第3番の対位法についてなどのかなりマニアックな内容で、指揮者自身もあまり理解していないような感じ。

解説を聞く泣き叫ぶ小さな子供を抱えたお母さんや年配の方の表情は、焦点が定まっていない様子。

だがヒンデミットはちゃんとヒンデミットの音がしていた。

いくぶん自己満足的なコンサートではあったけれど、生でヒンデミットの交響曲が聴けるのがありがたい。

まさに「チャレンジ」の潔さ。

入場無料なのも潔い。


アンコールは名曲「吹奏楽のための民話」

あぁ懐かしい・・・

中低音ブラス群のよく溶け合った響きに、個々のメンバーの水準の高さがわかりました。

Youtubeは吹奏楽のための民話

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2017年5月14日 (日)

今回のレコードコンサートはヴァイオリニスト特集

母の日の日曜日。
家内と娘と母を連れて沼津港にある鰻屋「京丸」に行っていた。

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鰻屋激戦区の沼津三島界隈では、このお店は比較的リーズナブルで大衆的。

今日も家族連れでにぎわっていた。

GW明けの最初の日曜日ということで、沼津港近辺は日曜日としては人出が少ないようだが、あいかわらず県外ナンバーの車ばかり。
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京丸を出た後は近くの老舗はんぺん屋の「やいづ屋」へ。

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ここのカレーボールは絶品なのです。

帰宅して新聞を斜め読みしているうちにウトウトとして、小1時間ほど夢の中。

なんとなくノンビリとくつろいだ日曜日。


金曜の夜は本業を終えてから市民文化センターで文化センターの自主事業クラシックレコードコンサートの解説だった。

今回はヴァイオリニスト特集。


サラサーテの自作自演からイザイ、エネスコ、クライスラー、ハイフェッツたちの19世紀から20世紀までの巨匠たちの演奏を紹介。

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凝った内容なのに大勢のお客さんが来て下さった。




最初にドヴォルジャークの「ユモレスク」を作曲者の曾孫のヨゼフ・スークの標準的な演奏と、この曲を世界に広めるきっかけを作ったクライスラー、そして19世紀の雰囲気を残すイザイの1912年録音とで聴き比べ。

次に「チゴイネルワイゼン」を作曲者のサラサーテの1904年録音とハイフェッツの1951年の録音で。
サラサーテの盤は作曲者の声(とされている)音声が収録されているので有名なもの。

1904年録音としては音は鮮明で声もはっきりと聞き取れる。


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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲もツィンマーマンの演奏で取り上げて、ついでに沼響の定演のコマーシャルも。

拙い解説をとともに偉大な演奏を皆さん熱心に聞いて下さいました。

最後にアンコールとして大ヴァイオリニスト、エネスコによるヘンデルのヴァイオリンソナタ第4番で打ち止め。



Youtubeはクライスラーの弾く「ユモレスク」

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2017年5月13日 (土)

本日の練習、煮詰まってしまいました。

早朝から雨の土曜日。昨日まで最高気温は25℃を超えていた。

木曜の夜はオケの練習。

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小森先生の指揮で場所は沼津市民会館大ホール。

ドヴォルジャークの交響曲第7番から第1,2,4楽章。
トレーナーの酒井先生のアドバイス付き。

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この曲は練習が進むにつれて難しい部分が浮き彫りになってくる。


以前演奏したときには気がつかなかった難所が多数。

とにかくドヴォルジャークは書きたいことを過剰に積み込んでしまっているので、
さまざまなアイディアが混在し演奏するのには非常に難しい。

ブラームスの交響曲第3番の影響は顕著だということは有名だが、ワーグナーの影響も少なくない。

第2楽章の後半に差し掛かるあたり、トリスタンの動きと響きが突然出現していて はっ!となった。
その後は何事もなかったかのようにボヘミアの旋律が流れていく。

大型連休後の週の半ばの練習で、皆の集中力も鈍り気味。


本番2週間前にして練習自体が停滞して煮詰まってしまった感あり。


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Youtubeはガーディナー指揮のドヴォルザークの交響曲第7番


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2017年5月10日 (水)

リッチのシベリウス

雨のちくもり。今も燃え続ける東北の山火事はこの雨で鎮火するのだろうか。

先日の「ラ・フォルジュルネ」で竹澤恭子の演奏を聴いたシベリウスのヴァイオリン協奏曲。

今日は手持ちの音源をいくつか聴いてみた。

演奏はリッチのヴァイオリン、ノルウェーのフィエルシュタート指揮ロンドン響による演奏。


手持ちはSTS規格の米ロンドントレジャリーシリーズのLP.


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・ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47    

               :シベリウス
・ワルツ・スケルツォOp.34  

               :チャイコフスキー
・ゆううつなセレナードOp.26 

               :チャイコフスキー

 ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
 エイヴィン・フィエルスタート(指揮)
 ロンドン交響楽団

 1958年録音

この演奏を初めて聴いた時にはリッチにしては冴えない音で、あまり良い印象を受けなかった。

今回フォノアンプのイコライザーをRIAAからffrrに切り替えたところ音が一変。 


リッチの輝かしいまでの艶やかな音色にオケも各楽器が明瞭に鳴り、奥行きも出てきたのには驚いた。

プレスは1960年となっているがどうやらRIAAカーヴではなかったようだ。
 


演奏の熱気も尋常でない。うねるようなフィエルシュターットの伴奏も非常に良い。

カップリングされていたチャイコフスキーの2曲も非常に美しい。


これに味をしめ、手持ちの音源から同じ米ロンドンのトレジャリーシリーズの音盤を取り出してみた。

聴いたのはプレヴィターリ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管との「ローマの松」  


カップリングはカゼルラの組曲「壷」

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これもRIAAで聴くと音が鈍かった。  


試しにffrrに切り替えてみたが高音がやたらと強調されて音は良くない。
 

RIAAカーヴの方は多少音が自然。

 


どうもこのシリーズは、採用したイコライザーカーヴがバラバラのようだ。


そしてシベリウスをもう一枚。

ロシアのヴァイオリニスト、ユリアン・シトコヴェツキーの演奏。
 

伴奏はロジェストヴェンスキーの父、アノーソフ指揮のチェコフィル。
チェコス・プラフォンへの録音で、手持ちは米パーラメント盤。
 

1953年のモノラルだが音は非常に良い。



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・ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47   :シベリウス
 ユリアン・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
 ニコライ・アノーソフ(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

・悲しきワルツ
・交響詩「トゥオネラの白鳥」

  ヴァツラフ・スメターチェク(指揮)
  プラハ交響楽団

ユリアン・シトコヴェツキーは30代で急逝しているが、そのまま長命すればコーガンと並ぶほどの存在になったであろうことが想像できる見事な出来。

音のひとつひとつが厳しい。  


触れれば血が吹き出そうなほどの鋭く殺気立った硬質な音。
 


アノーソフの伴奏もスケール大きな壮大な出来だ。

カップリングはスメターチェク指揮のプラハ響によるシベリウスの「悲しきワルツ」と 「トゥオネラの白鳥」。
 


こちらは音が枯れすぎで楽しめなかった。



Youtubeはヒラリー・ハーンのシベリウス

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2017年5月 9日 (火)

フォルスターのバッハ、モテット集

曇りのち夜から雨。

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昨日から黄砂がひどく、
ビルの谷間の富士山も霞んで良く見えない。 


通勤途中の路上でクシャミが止まらなくなった。
花粉症?それとも黄砂の影響だろうか?

唇もざらついているような気がする。

今日はカール・フォルスター指揮ベルリン聖ヘドウィッヒ聖歌隊のバッハを聴いていた。

東芝EMIが出していた国内盤LP.

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フォルスター率いるベルリン聖ヘドウィッヒ聖歌隊は、かつて宗教音楽を歌わせては世界最高の合唱団とされていた。

廉価盤で出ていたクリュイタンスやフリッチャイの第九でも起用されていたものの、
正直これらの録音を聴くかぎりでは普通の印象。
その印象が一変したのがハイドンの「天地創造」だった。



フォルスターの重厚な音楽造りと充実の合唱団の響きに圧倒されたものだ。

そしてバッハのモテット集。

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この演奏を聴いてこの合唱団の実力がよくわかった。

このフォルスターのモテット集は、全てア・アカペラで歌われている。
しかもかなりの大人数のようだ。

無伴奏でありながら整然と揃ったアンサンブルとピッチの正確さには驚いた。
非情なまでの厳しいトレーニングの成果なのだろう。

ストイックでいて孤高のバッハ。

CDでは「Jesu, meine Freude, BWV 227」のみTestamentCDで聴くことができる。

Youtubeはバッハのマイフィカトから

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2017年5月 7日 (日)

本日の練習、山田香子さんとの初合わせ

曇り。自分は本日仕事で連休気分は既になし。
家を出るときに連休最終日ということで家族たちは未だ眠りの中。


ポコだけが見送ってくれた。

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昨晩はオケの練習だった。場所は市民文化センター小ホール。

今回はコンチェルトを弾いてくれる山田香子さんとの初合わせ。


彼女は芸大大学院在学中の若手ヴァイオリニストでちょうど自分の娘たちと同世代。

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地元沼津出身ということで今回の共演となった。


曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。

小森先生の指揮でざっと全曲を通す。

今までの練習が全て覆るほどのテンポの変化、そして速い!

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抜群のテクニックでバリバリと弾いていく山田さんのソロにオケはあたふたとついていくのみ。

第2楽章も消え入るほどの弱音でありながらたっぷりと歌わせている。

とても20代前半とは思えない完成された歌い方に驚いた。

若手演奏家の技術が飛躍的に向上していることを実感。

本番が楽しみになってきた。

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後半はドヴォルジャークの交響曲第7番の第3、4楽章。

合宿の成果が薄れていないのは良かったが、曲への理解が進むにつれて新たな難しさが浮上してきたのも事実。

練習していて、第3楽章のホルンのパート譜に誤りがあるのを発見した。

これだからカルマス版は困る。

今回は聴き比べコラムも休み、プログラムの曲目解説を若手に譲ったので手持ちのベーレンライター版のスコアとパート譜の照合作業はやっていないので、この時期に至ってもこんな状態だ。


Youtubeは五嶋龍のチャイコフスキー

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2017年5月 5日 (金)

充実の1日、ラ・フォルジュルネと大エルミタージュ美術館展

今年のGWは良い天気に恵まれ比較的まとまった休みでもあり、幸せそうな家族連れでどこも賑っているようだ。

今回自分の休みは5,6日の二日のみなので通常の土日と変わらぬものの気分はGW.

5月5日は前から楽しみしていたフランスの名ヴァイオリニスト、ジェラール・プーレのコンサートに行っていた。

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ちょうど百年前の1917年5月5日は、ドビュッシー最晩年の傑作ヴァイオリンソナタが初演された日。

初演者はジェラール氏の父ガストン・プーレ、伴奏はドビュッシー本人だった。

初演百周年を記念するまさに歴史的なコンサート。


コンサートは2時開演だったので、午前中は一時帰省してまた東京に帰って行った娘とランチでも、と考えていたのだが・・・・
大エルミタージュ美術館展があったことを思い出し計画変更。

まずは六本木ヒルズへ。

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開場の10時前に着いたものの入り口は凄い人。

こんな人気なのか!!と驚いたらほとんどは展望台に行く人たちだったらしい。
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実際のエルミタージュ展ははさほど混んでなくゆっくり見ることができた。


入口の大きな女帝エカテリーナ2世があり、この作品だけ撮影可と聞いていたので、カメラを構えたら係の女性に「写真撮影はご遠慮ください!」ときつく注意された。

「???」

大勢の人がいたので反論する気にもならず、大人しくしていた。
(あとで調べてみたら平日のみの許可でした。すいません。orz)

今回の展示は16世紀ルネサンス期から18世紀ロココ期までのオールドマスターといわれるルーベンスやレンブラントらの巨匠の作品を集めたもの。

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レンブラントの「運命を悟るハマン」の深い苦悩の表情やヨルダーンスの「クレオパトラの饗宴」での高価な真珠を溶かして飲んでしまうクレオパトラを見つめる周りの従者たちの複雑な表情のリアルさ。

スネイデルスの「鳥のコンサート」のシュールさは現代アートのようだ。


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展望フロアから周囲を眺めて時計を見ると11時少し前。


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娘に連絡するとあまりお腹が空いていない、というので落ち合うことは止めにした。


開場まで時間があるので、演奏会場の紀尾井ホールに近い御茶ノ水のディスクユニオンに寄ることにした。

昼食は御茶ノ水のトンカツ屋で簡単に済ませてディスクユニオンへ。
このところ購入は極力抑えている。

LPはかさばるので最初から書籍とCDのコーナーのみを物色。

来週のレコードコンサートでヴァイオリンを特集するので、ヴァイオリンコーナーを中心に眺めて結局5点ほど買ってしまった。

そして会場の紀尾井ホールへ。


あまりにも印象深いコンサートだったのでこの詳細はまた別に書きます。


コンサートの終演は5時少し前。

一路「ラ・フォルジュルネ」の東京国際フォーラムへ。



今回入手した有料チケットは、ホールCで竹澤恭子のヴァイオリン、ロフェ指揮ロワール管でシベリウスプロ

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・「悲しきワルツ」
・ヴァイオリン協奏曲

というもの。


実は同じ時間帯で井上道義指揮と林英哲の和太鼓による、石井真木の「モノプリズム」のコンサートがホールAであり、大いに迷ったのだが・・・

あまりにも巨大なホールAでは席によっては音楽を楽しめないことがわかっていたことと、竹澤恭子は、マリナー指揮アカデミー管の来日公演の時にメンデルスゾーンを弾いたのが非常に良かったということで結局こちらにした。



実は無料の丸の内コンサートでは、沼響と共演していただいたこともある小原孝さんの演奏があるというので、まずそちらを狙っていたのだが、プーレのコンサートの終演が5時近くだったのでこちらはアウト。

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同じ無料コンサートでは、アマオケの東京ユヴェントウスフィルによる「ボレロ」があるというのでまずそちらから・・・



今回の「ラ・フォルジュルネ」のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」。

踊りに関係する音楽ということでこの「ボレロ」も踊り付き。

会場のホールEは「ベジャール」という名なのでベジャールの振付かと思ったら違っていた。


「デ・サバタのアイディアを使います」という演奏前のアナウンス。

「ふむふむ・・・」

これは最後のクライマックスで演奏者が叫ぶというもの。

デ・サバタと同じイタリアの指揮者アバド指揮のボレロでもこれは確認できる。

オケの踊りも熱い演奏で健闘していました。




そして竹澤恭子のヴァイオリン。

ジェラール・プーレの凄い演奏を聴いてしまった直後だったので、どうかなと思って臨んだコンサート。

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最初の「悲しきワルツ」は清楚でやわらかな良い出来。


「なかなか良いな」

そしてコンチェルトは期待以上の入魂の凄いシベリウスだった。

竹澤はこの曲に深い思い入れがあるのだろうか、オケのみの部分でも体を揺らせ歌うようにして首を振りながら音楽に没入。

まるで牝豹のようだ。

アグレッシブにして芯のある強烈な音の放射で会場を満たし、満員の聴衆も息を呑んで引き付けられている。

第1楽章が終わった時には会場全体がシーンと静まり返ったほど。

第2楽章でも豊麗な音色で大きく歌い、壮大な頂点の後での静かな歌い出しにはホロリときた。

フィナーレ冒頭のドンドコドンドコのティンパニを聴いて、「あぁ・・これは踊りなんだ」
「ラ・フォルジュルネ」で選ばれたのも納得。

ここで竹澤のヴァイオリンもフルスロットル。

何かに憑かれたかのように豪快にして壮大なシベリウス。


昨年も聴いたロワールフィルは今回がベスト、ファゴットがいまどき珍しいフレンチ式バスンなのが珍しい。

ソロに共感しアンサンブルも緊密にして集中力のある伴奏を聴かせてくれた。

シベリウスのコンチェルトは2年前に諏訪内晶子の演奏を聴いたけれど、淑女然とした諏訪内とはまた異なる男性的で雄渾なシベリウス。

いやあ感動しました。

聴衆もしばらく立ち上がる人もなく、鳴り止まぬ拍手に応えてバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番からラルゴを演奏。

最初バッハとは気が付かないほどロマンティックな演奏だった。



興奮醒めやらぬまま帰りは新幹線。

東京駅は帰省していたUターン客で混んでいた。

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夜の車窓から外を眺め、夕食として購った奈良吉野の「焼きさんま鮨」を食べながら「あぁ、このところ旅をしていないなぁ」などと考えていた。

充実した春の1日。

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2017年5月 4日 (木)

プロコフィエフのオペラ「賭博師」

本日気温は上昇、北海道では30℃を超えた。

ことしのGWはカレンダー通りの休みで5連休。

娘の一人は5連休で今日から友人と大阪へ旅行中。

もうひとりの娘は9連休で一時帰省して今日東京へ帰っていった。

家内は6連休で、皆それぞれ長い休みを満喫。

自分の完全オフは5,6日の二日のみ。


今日はプロコフィエフが聴きたくなった。
聴いたのは歌劇「賭博者」からの組曲「4つの描写と終結」

演奏はゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮のモスクワ放送響によるもの。

手持ちはメロディア原盤の国内盤LP.

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・組曲「三つのオレンジへの恋」

・抒情カンタータ「彼らは七人」作品30

・交響組曲「四つの肖像と終幕」作品49


歌劇「賭博師」は、ショスタコーヴィチに同名の未完のオペラがあるがショスタコーヴィチの作品がゴーゴリの原作であったのに対して、プロコフィエフはドストエフスキーの小説「賭博者」が原作。


自ら短編小説も書いている文才のあるプロコフィエフ自身が台本を手がけている。



1917年に完成したものの、2月革命に遭遇して上演は中止。
その後プロコフィエフは1927年に改訂をおこなっている。

プロコフィエフ若き日の力作だがよほどこの作品に執着があったのだろう。

さらに1931年にはこのオペラから数曲を取り出して管弦楽組曲を編んでいる。


今日聴いたのはこのオケ組曲版。

ロジェストヴェンスキーもこの曲にこだわりがあり、1966年には改訂版によるこのオペラ全曲を録音していて、その後原典盤による全曲録音も残している。


プロコフィエフ独特の硬質でモダーンな響きを見事に音にした演奏。

刺激的でいて散漫な感もある扱いにくそうな素材を、聞き手にわかりやすく調理した趣だ。


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沼響のHPの聴き比べコラム「ブラームスの1番を聴く」にクレメンス・クラウスのライヴの感想をアップしました。



Youtubeはプロコフィエフの「スキタイ」組曲、ゲルギエフの指揮

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2017年5月 2日 (火)

沼響春の合宿、2日め

晴れ、今日も穏やかな一日。
連休の合間の出勤日で道は空いている。

この4月から東京で社会人となった下の娘が帰省してきた。

まだ一年坊主で研修中の身とはいえ、職場の雰囲気にも馴染んでいるようで安心する。

慣れた頃にいきなりの9連休。


学生気分に戻ってしまい怠け癖が出なければよいのだが、と余計な心配。


夜は家族で食事。

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最近リニューアルしたばかりの「弥次喜多」で上刺身定食。


お勘定は初給料が出た下の娘の奢りだった。ごちそうさまでした。



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合宿二日目。よく晴れて新緑が眩しい朝だった。
今年は例年よりも寒い。

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朝食前には恒例の周辺散策。

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ヤマツツジが美しく咲く中、梶井基次郎の文学碑から世古峡周辺のいつものコースをブラリと小一時間ほど。

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訪れる人も稀なのだろう。

薄幸の小説家梶井基次郎の文学碑周辺はあいかわらず荒れている。

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基次郎の臍の緒を収めた壺が埋められた、苔むした檸檬塚が墓石のように見えた。

昨年16年ぶりに復活した「湯ヶ島檸檬忌」の頃にはきれいになるのだろうか。

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朝食はいつもの湯豆腐。


そしてオケの練習は再び分奏の後、午前最後は全員が揃ってドヴォルジャーク。

分奏の効果は大きく、弦楽器群がブンブンと鳴っている。
これは弦トレーナーの酒井先生の力が大きい。

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合宿最初の合わせとは見違えるような響きだった。
この音が本番まで持続すれば良いのだが。

そして昼食は昨年と同じ見た目カレーのようなハヤシライス。

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昼食後のロビーで、コーヒーを飲みながら小森先生と酒井先生を交えてのドヴォルジャーク談義。

交響曲第7番はいい曲だけど、ドヴォルジャークが書きたいことをとにかく詰め込んでしまった。その結果演奏が難しい曲になってしまった。

ブラームスの交響曲第3番の弦楽器にとって嫌な部分をそのまま採用したりしていることなどの面白い話で盛り上がっているうちに、ふと気がつくとインペクのF君が困った顔をして横に立っていた。

「もうチューニングも終わって皆スタンバイしているんですけど・・・・・」

「あ!」

合奏開始時間の1時を過ぎていた。

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午後はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。

ドヴォルジャークのような難しさはないものの、スコアとパート譜の同じ箇所での印刷が異なっている箇所があったりして驚いた。

実際さまざまな録音を聞いてみると、第一楽章のある箇所でティンパニのたたき方が2種類ある。

この部分はスコアとパート譜が違っていて、スコアの指示を採るかパート譜の指示を採るかで異なる結果に。

これほどの有名な曲でも楽譜の事情はこんなものだ。

同じようなことが他の箇所でもありそうだ。

個人的には、第1楽章でホルンのみが裸になる箇所がなかなかうまく合わない。
音はさほど高い音でもないのだが、苦手意識が表に出てしまってうまくいかない。

自分にとってここが最大の難所となりそうだ。

ひととおりの全体練習が終わり解散は3時過ぎ。

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帰りに近くの日帰り温泉に立ち寄り、露天風呂からまわりの木々の緑をゆっくり眺めていた。


今年も合宿に参加できた幸せを思う。

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2017年5月 1日 (月)

沼響春の合宿、1日め

異動となり慌しかった4月も終わり今日から5月。
花粉症もようやく下火。

本日気温が上昇、しかして天候が不安定で一時激しい雷雨。
近くに落雷があり瞬電有り。


行方不明のガラケーが見つかった。
いつもは置かない場所に無意識に置いてしまったらしい。

ボケたかな?

金曜の夜は新しい部門有志の歓送迎会だった。
3月末から始まった一連の送別会、歓迎会も公私含めて実に8回目。
これでようやく打ち止め。

会場は市内のホテルで、今月に入って同じ場所3回目の宴会。
今回も一次会で失礼させていただいた。


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そして土日は沼響33回目の春の合宿。

場所は天城白雲楼。


今回の定演は降り番なしのフル出場なので全ての日程に参加することになっている。

正直キツイがホルン8名のうち1名は病気休団中。
自分の娘を含め2名は定演当日に仕事が入り不参加。

今回の合宿は、徹底して弦セクション、管打楽器セクション、場合によっては木管、金管も分離してのセクション練習が大部分。

フルオケでの合奏は合宿の始めと終わりに1回ずつの潔さだ。


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天城は新緑の季節。

土曜午後1時半、まず全員揃ったところでドヴォルザークの交響曲第7番を小森先生の指揮でざっと通して解散。



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金管とティンパニのみで分奏開始だが、特にトレーナーがいるわけでないので、なんとなく緊張感に欠ける雰囲気のままの練習開始。

とても夕食までの3時間は間が持たないと思いきや難所続出、
結局第4楽章の練習番号Lのトランペットとホルン、ティンパニの複雑な絡みがどうしても合わず、だんだんと深みに嵌っていくうちに分奏終了。


そのまま夕食へ。

天城の夜は寒かった。

そして夜の練習の管楽器セクションは団内指揮者F君の指揮で分奏。

そのままの流れで夜の宴会へ突入。

今回は参加人数が多く若者が増えたので雰囲気が華やか。

第1回定演からの参加は今回の合宿では自分一人のみ。


毎回自分が書いていたプログラムの曲解説は、今回は新しく入団した若い団員に任せてみた。

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宴会の最中に彼が原稿を見せに来た。

良く勉強しているものの、彼が書きたいことを全部載せているので膨大な量になってしまっていて、まるで思いつくまま楽想を詰め込んだドヴォルザークの交響曲第7番のような趣になっている。

せっかくの彼の努力を無にしたくないので、自分が削った方が良いと思う場所をいくつか指摘するのに留めておいた。

いよいよ沼響も世代交代が進む。

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