デ・ワールトとオランダ管楽合奏団
6月の蒼い空。
気温は高めだが風は何故か冷たい。
夏が近づき、裏山の獣たちが山を下りてきている。
昨日薄暮時での帰宅途中に、車の目の前を丸々と肥えたニホンアナグマがヒョコヒョコと横切り驚いた。
危うく轢いてしまうところだった。
今日はオランダ管楽合奏団の演奏を聴いていた。
若き日のエド・デ・ワールトの指揮。
ドヴォルジャーク、グノー、シューベルトの作品を集めたもの。
フィリップス原盤の日本フォノグラムの国内盤LP。
オランダ管楽合奏団は1963年にコンセルトヘボウ管の首席ファゴット奏者がオランダ国内の主要オケの奏者たちを集めて創設。
彼の死後、同じコンセルトヘボウ管のオーボエ奏者だったエド・デ・ワールトがその後を継いで指揮者として活動していた。
オランダ管楽合奏団の指揮者就任時のデ・ワールトは、オーボエ奏者としてだけではなく、ミトロプーロス指揮者コンクールの優勝者として、指揮者としてのキャリアも始まっている。
この録音はそのデ・ワールトの駆け出しの頃の1970年の録音。
同年の万博ではオランダ管楽合奏団と来日もしているらしい。
・管楽セレナーデ ホ長調 ;ドヴォルジャーク
・小交響曲 変ロ長調 :グノー
・メヌエットとフィナーレ ;シューベルト
いずれも演奏したことのある曲。
シューベルトは大学1年目のオケでの夏合宿で吹いた曲で、この時が自分の室内楽初体験だった。
演奏はうまいとは思うけれども、数々の優れた録音が出ている今となっては語り口が生硬で、真面目すぎるのが気になった。
グノーなどもう少し遊びがあってもよいと思う。
もう少し古い時期のバルビローリの録音には暖かさと余裕があった。
Youtubeはグノーの小交響曲
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