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2017年8月27日 (日)

静岡交響楽団&海瀬京子夏のスペシャルコンサート

8月最後の週末。昨日の最高気温は36.2度、
静岡市では38度を記録するという猛暑。

それでも外には赤とんぼが乱舞。
秋は近い。

昨日は海瀬京子さんと静岡交響楽団の夏のプロムナードコンサーに家内と一緒に行っていた。

場所は隣町、伊豆の国市長岡のアクシスかつらぎ。


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第一部 グリーグプロ

・「ペール・ギュント」から朝の気分。
・「ホルベルク時代から」から前奏曲(ピアノソロ オリジナル版)
・ ピアノ協奏曲イ短調

アンコール
・ 愛の夢第3番   
         :リスト  (アンコール)

第二部はスラヴ系プロ

・歌劇「エフゲニー・オネーギン」からポロネーズ 
               :チャイコフスキー
・スラヴ舞曲第10番     :ドヴォルジャーク
・ハンガリー舞曲第5番    :ブラームス
・ピチカートポルカ(管打楽器入りオリジナル版)
          :ヨハン・シュトラウス2世、
           ヨゼフ・シュトラウス共作

・ポルカ「クラップフェンの森で」
          :ヨハン・シュトラウス2世

・交響曲第9番ホ短調「新世界から」第4楽章
          :ドヴォルジャーク

アンコール
・「ホルベルク時代から」から前奏曲(弦楽合奏版)
・ 伊豆の国市歌

ピアノ 海瀬京子
指揮  篠崎靖男 
    静岡交響楽団

会場ロビーに音大在学中の美しい娘さんを連れた友人がいた。
娘さんの同級生がエキストラで出演するという。


受付では海瀬京子さんのご両親にご挨拶。

午前中のリハーサルが良い調子だった、という京子さんのお父さんの話を聞いて期待は膨らむ。

伊豆の国市主催ということで、会場には市長さんの姿も見えて会場係の職員を叱咤していた。

市長さんは最後のアンコールの場面にも登場。



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席は1階最後列中央やや左側。

それほど広いホールではないのでステージは遠くに感じられない。

ピアノの鍵盤もよく見える。

客席はほぼ満席。

最初の「ペール・ギュント」第1曲の朝の気分が始まった。

オケは二管、弦は10型だがコントラバスは3本。

篠崎と静響の組合せは2年前にシベリウスの交響曲第2番を聴いている。
 

その時はフィンランドに縁の深い篠崎だけに力の入った演奏を聴かせてくれた。


今回の同じ北欧のグリーグにも深い共感の感じられるもの。

続いて海瀬京子さんのピアノソロで「ホルベルク時代から」プレリュード。

グリーグ、シベリウスは好きな作曲家で、家のCD棚にはグリーグのピアノ曲はほぼ全曲架蔵済み。

紡ぎ車がクルクル回るような鮮やかな音の動き、音の一粒一粒がはっきりと美しく響いていて心地よい。


そしてコンチェルト。

安定した技巧、しっかりとした落ち着いた風格も漂う京子さんのピアノ。


京子さんならではの力の入った熱っぽさもあって良い雰囲気で曲は進行していく。


第2楽章では大河の源流の最初の一滴の岩清水が落ちるような、透明なリリシズムが美しい響きとなって会場を満たしていく。



消えゆくような緊張感のあるピアニシモから壮大なフィナーレへ向かうダイナミックレンジの広がりも見事。

アンコールはリストの愛の夢第3番。


第二部は第一部の熱い思いそのままにブラームスあたりから音の厚みも出てきて編成の小ささも気にならなくなってきた。


第一部のコンチェルトから、絶妙のタイミングで入ってくるティンパニの名人芸に感心していたら元N響首席奏者の百瀬さんだった。

百瀬さんのティンパニが演奏全体を引き締めている。



ピチカートポルカは珍しい管打楽器入りのオリジナル版。

録音ではスタインバーグなどの古い録音もあるが、実演では初めて聴くもの。



最後の「新世界より」も熱い演奏でした。

アンコールは「ホルベルク時代から」のプレリュード。
今度は有名な弦楽合奏版。

京子さんや篠崎さんの語りも楽しく、クラシック音楽に慣れていない様子の大部分のお客さんたちもおおいに楽しめるコンサートでした。


外に出ると猛烈な暑さ。


ホールの外には着替えを済ませ帰途につくティンパニ奏者の百瀬さんやコンマスの森下さんそのほかの楽団員さんたちの姿を見かけました。


帰りは清水町の「枯山水」で家内と夕食後に帰宅。


終わりゆく夏の充実した一日。


Youtubeは「ホルベルク時代から」


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