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2017年9月24日 (日)

シェベックのシューマン

曇り時々晴れ。

昨日秋分の日の土曜日は墓参り。

自宅近くの父の墓参りの後、母を連れて今年102才の天寿を全うした
大叔母の墓参りで裾野市まで。

そのまま三島にある母の実家の墓参り。

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富士山の良く見える小高い丘の墓地。
今日は雲の合間にその頂が僅かに見えた。


真下に地元ではイズッパコと呼んでいるローカル私鉄伊豆箱根鉄道が
定期的に走り去っていく。

ラブライブ・サンシャインのラッピング電車も通ったけれど、
シャッターチャンスを逃した。
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墓地の傍らに曼珠沙華。



先週木曜の夜は小ホールでオケ練習、続いて金曜の夜は、
別室で市民文化センター主催の「クラシックレコードコンサート」での解説。
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このささやかな催しも今年で33年目。

この間に常連さんの顔ぶれもだいぶ変わった。

高齢の方も多く、ある時から突然顔を出さなくなってしまう。


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そのうち、他の常連さんから、「あの方は亡くなられたようですよ」
と語りかけられたのも一度や二度ではなかった。




今回も小雨の中大勢の方に来ていただいた。

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プログラムはブラームス、シューマン、シューベルトそのほかの作品。







今日はブックオフの宅配引き取りに出す処分用の本を段ボールに詰めていた。


皮肉なことに厚めの高価な本よりも、子供達が読んでいたコミックの方が査定額がよほど良い。
ブックオフの買い取り価格が非常に低いのは承知の上。

正直なところ、詰めた本のほとんどは商品とはならず資源ゴミとして処分されそうだ。

自分で資源ゴミとして出すのは忍びないからというのが正直なところ。

近郊の老舗古書店が全て廃業してしまって久しい。

市内の書店もここ2年で老舗2店が倒産廃業。

ブックオフも今は経営難だという。




今日の音楽はハンガリーのピアニスト、ジョルジュ・シェベックの弾く
シューマン。

エラート原盤の日本コロンビアのLP。

夏に渋谷レコファンのジャンクコーナーでゴミのように扱われていたもの。


曲は「子供の情景」「蝶々」「幻想小曲集」などの代表曲。


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1956年のハンガリー動乱によってパリに亡命した後の、
パリでの一連の録音中の1枚。

結局シェベックの場合、パリ亡命直後のエラートへの録音がそのディスコグラフィーの大部分を占めている。


中でもシュタルケルとのブラームスやグリュミヨーとのグリーグなど、ソロの個性に同化したセンスの良い伴奏を聴かせてくれていた。



とにかく伴奏者としての印象が強かったけれど、なんとなく品の良さが気になっていた。


このシューマン、中低域の響きが豊かで幾分ダークな独特のピアノの音色。

録音のためかと疑って、イコライザーカーヴをいろいろといじってみても印象は変わらない。

木質風の素朴のようでいてしっとりとした品格のある音。

クララ・シューマンが愛用したというグロトリアンのピアノではなかろうか。
(*Youtubeではシェベックはベーゼンドルファーを弾いていました。)

シェベックの演奏は、シューマンの幻想的でロマンティックな世界を見事に描き出した比類のないもの。

Youtubeはシェベックのバッハ

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音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。レコードコンサートについてお訊きしたぃ
いことがありまして。以前の記事でホールでの開催について書かれておいででした。オケは問題ないがソロものでは???というお話だったと思います。

イコライザーが適合した音源でのホールにおけるレコードコンサートはどうなのでしょうか。と申しますのも、名古屋でRIAA盤専門店が戦後40年くらい、名古屋市の中区役所ホールでレコードコンサートを継続していました。当時はアーティストから直接レコードが届いていたとのことでしたが、真偽は不明です。しかしEQを調整する術を店主が知っていたので、会場で再生される音は素晴らしい再生音だったと伝説化しています。

別に「こうこうこのような再生で・・・」というような講釈はおいておいて、ホールで器楽も含めたレコードを正しいカーブで再生したら、たとえ無伴奏ヴァイオリンであっても聴きごたえがあるのではないかと推察するのですが、いかがでしょうか。

投稿: ぶりちょふ | 2017年9月26日 (火) 23時04分

今わたしが関わっているレコードコンサートは、市主催ということもありますが、キャパ50名程度の部屋で、サロン的な雰囲気の中で、解説を聞きながら名曲を気軽に楽しむというコンセプトです。

実際来ていただいている大部分のお客さまは、マニアというよりも音楽好きな普通の人達(年配の方が多いです)なので、これが長続きしている理由なのかな、などと思っています。

再生装置は文化センター視聴覚室の備え付けのオーディオを使っています。

スピーカーはJBLの4343であるものの、アンプはソニーの安いAVアンプ、
レコードプレーヤーも古い中級機です。

私としては一般家庭で聴くよりも、多少良い音と大きな音量ということは心がけていますが、このラインナップでは限界もあります。


実際、音質と音量については一番神経を使います。

お客さまのアンケートを読むと、同じ音源でも最前列の人からは音が大きすぎる、最後列の人から音が小さすぎると指摘されることはよくあります。


その点が空間全体が鳴っているホールでの生演奏と、LPやCDでの再生との決定的に異なるところだと思います。
ホールでの実際のコンサートとは全く別物という感覚です。

500人キャパの小ホールでテストしたことはあるのですが、ある一定の音量にすると、
ソロの場合は演奏者が巨大化してしまい、オーケストラでは音がホールの残響との相乗効果で曖昧模糊としたサウンドとなってしまいました。


また座る位置によって、聞こえる音とバランスが極端に異なることも判りました。


この時、一般的なオーディオ機器と音盤は、このような大空間での再生環境を想定して作られていないことを痛感しました。


時間をかけて精密な調整をすれば、ホールでも良い結果は得られるのだと思いますが、音盤1枚1枚の録音条件が、使用ホールやマイクその他、エンジニアの個性によっても異なる音作りなので、実際その場で1枚ごとに装置を音盤の録音に合わせて調整することは難しいです。

したがってある程度の音質で妥協しているのが現実です。


横須賀では、昨年まで大きなホールでレコードコンサートを5回ほど開催していました。


著名な音楽評論家の解説とハイエンドオーディオを持ち込んでの開催で、一度体験してみたいとは思っていましたが、問い合わせたところ、しばらく開催する予定はないようです。

http://yokosuka-arts.or.jp/kouen/5805290/index.html

投稿: 山本晴望 | 2017年9月27日 (水) 19時39分

丁寧なご説明ありがとうございます。
ピントが合った再生の場合、どんなチープな機材でも良い音として再生されます。現在のレコードコンサートでの機材であれば十二分な再生が可能です。また、スピーカーの設置など細かいことには関係なく立体的に再生されます。一般的なオーディオ理論とは正反対の現象が起きますので、機会あらば正しいEQの再生で小ホール実験を再チャレンジしていただければと思いました。

大変勝手な言い方ですが、毎回ではなくて開催〇〇回記念でホール開催というのも良さそうだと思います。フルベン/バイロイトの第九とか良いのではありませんか。ちなみにフルベンのHMV録音はNABですが、バイロイト盤については例外的にコロムビアカーブです。シュワルツコップが参加しているからでしょうか。10年くらい前にバイロイト盤復刻ブームで複数のCDが出ましたが、いずれも期待外れでした。普通にEQカーブを正してくれれば問題解決するのに、未だに回転寿司のように劣悪な復刻盤が出回り続けているのが残念です。

投稿: ぶりちょふ | 2017年9月30日 (土) 06時41分

ぶりちょふさん、アドバイスありがとうございます。

本業を離れたボランティア的な活動なので、なかなか時間が取れませんが、EQを調整してそのうちホールでの再生も再挑戦してみたいと思います。

投稿: 山本晴望 | 2017年10月 4日 (水) 20時15分

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