残暑の感じられる暑い日曜日。
夜になると家の周りは秋の虫。
今日の午後は、沼津出身初の真打となった
三遊亭朝橘の真打昇進披露興行。
場所は沼津市民文化センター大ホール。
朝橘のお父様はかつて私の職場の先輩だった人。
朝橘が二ツ目の頃から応援させていただいている。
今回の興行にも微力ながら協力させていただいた。
あのころから苦節7年。
故郷に錦を飾る晴れ舞台。
ホールロビーではお父様が満面の笑みを浮かべて
迎えてくれた。
全席自由席なので開場時間に行くと
後ろの席しか空いていない。
圓楽一門のトップ4人が揃うという
豪華な顔ぶれに1500人キャパのチケットは完売だ。
最初に大沼市長による燦々ぬまづ大使認証式。
圓楽一門前座の三遊亭まん坊の前口上に続いて。
兄弟子の三遊亭小圓朝のこばなし。
続く笑点でおなじみの
三遊亭好楽は、
博多で転倒したとかで顔面に痛々しい傷の姿。
なんとなく精彩を欠く舞台。
三遊亭鳳楽あたりになると落ち着いた貫録。
朝橘直接の師匠の圓橘は経験豊かで暖かな人情噺。 休憩をはさんで真打昇進披露口上。
壇上には本日の出演者が順々に並び、
ウィットに富んだ中にもこれからの厳しさを含ませた
励ましの言葉を一言ずつ。
それまで最前列で市長らと並んで座っていたお父様が
真打昇進披露口上の時には、
そうっとホール最後列の隅の席に移動して
静かに見守っていたのが印象的でした。
つづいて兄弟子の
三遊亭萬橘。
これが軽快なテンポでの今風の漫才のような小噺で
会場バカウケ。
続く本日の本命のような存在の
マクラからの絶妙の入りと間。
軽さの中にもさすがの風格で会場は大盛りあがり。
そして真打
三遊亭朝橘の登場。
最初はさすがに緊張気味。
それでもわかりやすい話運びで、
今まで聞かれなかった小さな子どもたちの
大笑いの声が会場に響く。
それに気分がほぐれたのか、
しだいに噺は本調子。
オトナの笑いも誘って
まずまずのお披露目内容。
地元出身の落語家を応援しようと、
暖かな雰囲気に包まれた興行になりました。
ガンバレ朝橘!。
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