コステラネッツの「動物の謝肉祭」
晴れ時々曇り、二日連続で晴れたのは久しぶりだ。
10月も今日で終わり。
ここ最近の気温の急激な変化に二日前から風邪気味。
喉の痛みはイソジンで、体のだるさは葛根湯で辛うじて抑えている。
今日はアンドレ・コステラネッツ指揮の彼のオーケストラによる動物の謝肉祭を聴いていた。
米コロンビアのLPでカップリングは「ピーターと狼」
両曲ともナレーション付きで、プロコフィエフの語りはレイ・ボルジャー。
特にサン・サーンスはオグデン・ナッシュの詩によるノエル・カワードによるナレーション。
このナッシュの詩によるナレーションがめっぽう楽しい。
「水族館」ではよく使用されるチェレスタではなくて、どうやらハーモニカが使用されているようだ。
ただ最後のグリッサンドの部分は楽譜の指定とおりグラスハーモニカのようにも聞こえる。
譜面にはこのパートはharmonica。
音楽事典の類ではこれはグラスハーモニカと言うことになっているが本当だろうか?
グラスハーモニカは今でも希少な楽器だがサン・サーンスの時代でも同じこと。
ハルモニウムやハーモニカのようなリードを使用した楽器だったような気がする。
動物の謝肉祭の「水族館」でハーモニカを使用した録音としては、
マルティン・トウルノフスキー指揮プラハ響によるスプラフォン盤があり、
かつては国内盤のLPも出ていた。
ちなみにこのコステラネッツ盤は1952年頃のモノラルだが、イコライザーをコロンビアカーヴで聴くと、極めてリアルな生々しい音が聞こえてくる。
「象」のコントラバスなど松ヤニが飛び散るような、まさに実在の響き。
オケは比較的大編成のようだ。
オケの標記は単に彼のオーケストラとなっているが、フルートソロは当時のニューヨークフィル首席のジュリアス・ベイカー、
チェロソロのフランク・ミラーはNBC響とシカゴ響の首席だった。
他のソロも非常にうまい。
ピアノデユオはレオニード・ハンブロにヤッシャ・ザイデ。
こちらも名だたる名手達だ。
Youtubeは「動物の謝肉祭」フィナーレ
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