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2017年10月に作成された記事

2017年10月31日 (火)

コステラネッツの「動物の謝肉祭」

晴れ時々曇り、二日連続で晴れたのは久しぶりだ。
10月も今日で終わり。


ここ最近の気温の急激な変化に二日前から風邪気味。

喉の痛みはイソジンで、体のだるさは葛根湯で辛うじて抑えている。




今日はアンドレ・コステラネッツ指揮の彼のオーケストラによる動物の謝肉祭を聴いていた。

米コロンビアのLPでカップリングは「ピーターと狼」

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両曲ともナレーション付きで、プロコフィエフの語りはレイ・ボルジャー。
特にサン・サーンスはオグデン・ナッシュの詩によるノエル・カワードによるナレーション。


このナッシュの詩によるナレーションがめっぽう楽しい。


「水族館」ではよく使用されるチェレスタではなくて、どうやらハーモニカが使用されているようだ。



ただ最後のグリッサンドの部分は楽譜の指定とおりグラスハーモニカのようにも聞こえる。

譜面にはこのパートはharmonica。



音楽事典の類ではこれはグラスハーモニカと言うことになっているが本当だろうか?


グラスハーモニカは今でも希少な楽器だがサン・サーンスの時代でも同じこと。


ハルモニウムやハーモニカのようなリードを使用した楽器だったような気がする。




動物の謝肉祭の「水族館」でハーモニカを使用した録音としては、

マルティン・トウルノフスキー指揮プラハ響によるスプラフォン盤があり、
かつては国内盤のLPも出ていた。

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ちなみにこのコステラネッツ盤は1952年頃のモノラルだが、イコライザーをコロンビアカーヴで聴くと、極めてリアルな生々しい音が聞こえてくる。



「象」のコントラバスなど松ヤニが飛び散るような、まさに実在の響き。


オケは比較的大編成のようだ。


オケの標記は単に彼のオーケストラとなっているが、フルートソロは当時のニューヨークフィル首席のジュリアス・ベイカー、



チェロソロのフランク・ミラーはNBC響とシカゴ響の首席だった。


他のソロも非常にうまい。


ピアノデユオはレオニード・ハンブロにヤッシャ・ザイデ。


こちらも名だたる名手達だ。


Youtubeは「動物の謝肉祭」フィナーレ

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2017年10月29日 (日)

Mood for 12

再び台風接近の日曜日。

朝から強い雨。時々雷鳴も聞こえてくる荒れ模様の一日。

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そんな中で内浦漁協直営の「いけすや」で家族で昼食。

漁港には避難している漁船が見える。

いつも日曜日は1時間ほど待つ人気店。

今日はさすがに5分ほどで座れた。

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いつもの「まご茶定食」。

数量限定の「活あじわさび葉すし」も食べることができて満足。


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ここは素材が良いので、たくさん食べてももたれないのが良い。

狩野川放水路の排水口付近はちょうど満潮。
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50年代のムード音楽会の巨匠(らしい)ポール・ウエストンのアルバムから、
「Mood for 12」を聴いていた。


hi-fiフロムハリウッドとの副題がついている。


米コロンビアのLPで1956年発売。

当時の実力派ジャズメン12人を起用したアルバム。
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まさに50年代のアメリカそのもののゴージャスなメンバー。
ジャケットの時計回りの順番に一人が一曲ずつ登場している。

A1 It's The Talk Of The Town
A2 I'm Comin' Virginia
A3 Memories Of You
A4 Nice Work If You Can Get It
A5 My Funny Valentine
A6 Emaline
B1 Skylark
B2 Judy
B3 Louisiana
B4 Georgia On My Mind
B5 Between The Devil And The Deep Blue Sea
B6 I'm Confessin'

曲順のセンスのよさもさることながら、一流ミュージシャンたちによる見事な演奏。

軽いノリでありながら俗っぽくないのが良い。


Youtubeはポール・ウエストンオーケストラによるドビュッシー「月の光」

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2017年10月28日 (土)

マンロウ、笛の芸術

この週末は朝からふたたび雨。

本日対外的な行事で一日出勤。
若手職員の獅子奮迅の活躍もあり自分は挨拶程度。


先日、知人から伊豆西海岸の稲取で釣ったという30cmを超えるイシガキダイをいただいた。

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美味そうだったのでどんな調理が最適かとネットで調べてみたら、時としてシガテラ毒という恐ろしいものが含まれている場合があることを知った。


調べなきゃよかったと半ば後悔したものの、本体を塩焼きにして兜の部分をすまし汁にしてみた。

これが非常に美味だった。

フグと同じく美味しいものには毒がある・・・・か。

しばらく様子を見たけれど体はなんともなかった。



今日はデヴィッド・マンロウの笛の芸術。

EMI原盤の国内盤LP2枚組。


1974―75年録音でこの翌年、マンロウは35歳の若さで逝ってしまった。

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・13世紀(作者不詳)のイギリス舞曲

・14世紀(作者不詳)のサルタレッロ
・J.バルビロー(1408~1491):愉快な歌
・P.アテニャン(1480~1533):4つのシャンソン
・W.バード(1543~1623):木々は緑に染まり
・A.ホルボーン(~1602):パヴァーヌとガイヤルド、選択、
 マイ・リンダ
・シュメルツァー:7声のソナタ
・パーセル:グラウンドに基づく3声のファンタジア
・ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲イ短調P.77
・ジョン・バーストン:協奏曲ニ短調
・ヘンデル:さくらんぼよりなお赤い
 /ロバート・ロイド(B)
・J.S.バッハ:狩のカンタータBWV208より
・アリア「羊は安らかに草をはみ」
 /ノーマ・バローズ(Sp)
・カンタータBWV106「神の時は最上の時なり」よりソナチナ
・マニフィカトBWV243よりアリア「主は飢えた者達を」
 /ジェイムズ・ボウマン(C-T)
・トーマス・アーン:劇音楽「お気に召すまま」より「青き木の下で」
 /マーチン・ヒル(T)
・F.クープラン:2つのミュゼット
・ブリテン:スケルツォ(1955)
・ヒンデミット:トリオ(1932)
・バッターリー:白いのどの歌手(1965)
・ディッキンソン:リコーダー音楽(1973)


デイヴィッド・マンロウ・リコーダー・コンソート
ロンドン古楽コンソートのメンバー


この録音は、13世紀の作者不詳の舞曲から始まり、ウイリアム・バードやパーセル。
クープラン、ヴィヴァルディを経てヘンデル、バッハからやがてブリテン、ヒンデミットらの20世紀の作品、そしてマンロウのために書かれた現代曲の多重録音など。
リコーダー音楽の歴史を俯瞰するもの。


通奏低音にはホグウッドの名も見える。

なんとも楽しくも格調の高い演奏の数々。

バッハのカンタータ106番のブロックフレーテ2重奏の感動的な演奏もあり、
歴史的な銘機を使用して、当時の地方によって異なったピッチなどを実証しつつ、
現代人にもアピールする名演を成し遂げているのが凄い。

マンロウが加わると音楽があたかも生命が与えられたかのように生き生きとしてくるのがよくわかる。

マンロウ死後の弟子達の録音が学問的な立証主義が前面に出すぎて、音楽が窮屈になってしまっていると比べるとその差は歴然。

まさに人類の遺産とも言える歴史的名盤。


Youtubeは様々な古楽器を演奏するマンロウ。まさに天才の技

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2017年10月27日 (金)

本日の練習、あと1か月

本日快晴、久し振りの爽やかな秋の空。
晴れと雨が交互に訪れたこの1週間も金曜日。
週末はふたたび台風接近の模様。

気温の変化の大きさに風邪が周囲で流行りはじめている。

仕事上はいろいろと悩ましいことを抱えながらも10月も後半へ。

昨晩はオケの練習。

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仕事のために遅れて後半からの参戦。

会場の文化センター小ホールに到着すると第九の第三楽章が鳴っていた。

大勢集まっている割りには響きが薄い。

後半は「こうもり」序曲。
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本番までちょうど一ヶ月。

帰宅後はカラヤンのモーツァルトを聴いていた。

交響曲第38番「プラハ」

オケはフィルハーモニア管。

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米エンジェルのLP.

颯爽としているものの録音が多少ふやけているような。

youtubeはカラヤン指揮ウィーンフィルの「こうもり」序曲

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2017年10月24日 (火)

秋のボエームの会は鴨鍋で

終日曇り空の火曜日。

週明けの月曜日は未明に大型台風直撃。

通過した経路を見ると、ちょうど我が家付近を

台風の中心部が通過したことになっていた。

日曜日の夜遅くまで選挙特番をみていたりしたので、
その時間はちょうど熟睡していて 暴風雨の記憶なし。

大きな台風だったわりには自宅付近にさほどの被害はなかったものの、
市内の沿岸部は高潮の被害。


わが小選挙区は希望の党と自民党の二人の現職が接戦。
開票率99%になっても当確が出ないという激戦だった。

結局大票田の沼津を制した民進党から希望の党に移った現職が辛勝。
自民党の現職は前回同様比例区で復活という結果。



月曜の日中は台風一過の久し振りの青い空。
気温も上昇、最高気温は26度を超えた。

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そして火曜の夜は、気の合った仲間との定例ボエームの会。

場所は三島の小料理はちまき。

今日のメインは「岩手かも」の鴨鍋。

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刺身から秋刀魚の塩焼き、う巻きが次々と出て来る。


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溶岩プレートで焼いた餅も絶品。


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酒は静岡の地酒「臥龍梅」その他。
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2017年10月22日 (日)

デルモータ、ベリーのモーツァルト

10月に入ってからほぼ毎日雨。

水曜の午前中に多少の晴れ間を見たのみで10日近く降り続いている。
雨続きで近所の稲田は稲刈りも出来ない様子。

寒くなってきたので、扇風機を仕舞わぬままにストーヴを物置から出してきた。

超大型台風21号は明日未明に静岡直撃の予報。

大勢の犠牲者を出した狩野川台風(22号)と同じコースと規模なだけに嫌な予感。
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金曜の夜に職場内の有志と焼き鳥をつまみながら軽く呑んだりしていた。
この居酒屋は自分が若い頃から続く老舗。

あの頃はよく仕事帰りに先輩に連れられて行ったりしたものだが、
最近行くことが少なくなった。

今日は衆議院選挙投票日。

雨の中、朝早くに投票場へ。

交換針をいただいたので、カートリッジをシュアのtypeⅣからふたたびtypeⅤに戻してみた。
やはり音の品格で大きな差。

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今日は往年のベテラン歌手、テノールのアントン・デルモータとバリトンのヴァルター・ベリーが歌うモーツァルトのオペラアリア集を聴いていた。

デルモータもベリーも、モーツァルトにはベームやカラヤンといった指揮者たちとの録音を残している。

特にベリーは芸歴の長かった人で、自分が80年代後半にウィーンで聴いたウィーン国立歌劇場の「ニュルンベルクのマイスターシンガー」に出演していた。

聴いたのはブリュックナー・リッケベルク指揮のハンブルク交響楽団などの伴奏による日本コロンビアのLP。
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ハードオフのジャンクコーナーでみつけたもの。

いずれもリリカルに歌いながら楽しくもあり、練達な手堅さで聴かせてくれる歌の数々。

全て独逸語による歌唱。

Youtubeはベリーの歌うモーツァルトのレクイエム

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2017年10月20日 (金)

本日の練習、N君代奏で参加

またもや連日の雨。気温も11月初旬並み。

昼食は仕事場近くの「そば好」で
熱いカレー南蛮蕎麦を汗をかきながら。

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昨日のオケの練習は小森先生の指揮で
「第九」の第1、4楽章。
 
場所は市民文化センター小ホール。

先週出張で欠席だったので早めに行くつもりが
仕事が長引き会場到着はぎりぎり。


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そこでかつて団員だったN君に再会。

彼は現在千葉在住。
今地元のアマオケで「第九」を練習しているとのこと。


ちょうど4番奏者のI君が遅刻だったので、
彼が来るまでN君にしばらく代奏してもらうことにした。

N君からはシュアのtype5 のレコード針などを、
もう使わないとのことでいただいた。


ありがとう。

大切に使わせていただきます。

最近仕事で忙しい娘も練習時間に間に合った。

第一楽章と第四楽章の集結部を集中練習。

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フィナーレの最後はフルトヴェングラーばりの
急加速にオケは空中分解。
さすがにあのテンポでは難しい。


昨年の今頃はデュリュフレの「レクイエム」の練習だった。


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沼響のHPの聴き比べコラム
「デュリュフレとのレクイエムを聴く」に
プラッソン指揮のスタジオ録音の感想をアップしました。

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2017年10月18日 (水)

東京音盤購入その2

雨は上がり、日中は晴れて久し振りに青空を見た。

帰宅しようとしたらまた雨が降り始めた。

週末に向けて台風が接近中。

 

総選挙の投票にも影響しそうな気配。

 

最近咳がよく出る。

風邪でもひいたのかなと思っていたら、昨年の同時期のこのブログ記事を振り返ると

同じように咳に悩まされていた。

 

何かのアレルギーだろうか。

 

この長雨と気温の大きな変化も同じ現象。

 

昨年の富士山の初冠雪は1026日だった。

http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2016/10/post-40cd.html

 

1年の経つのは実に速い。

 

 

昨年この時期に国立新美術館へ「ダリ展」を見に行ったことなどまるでつい最近のことのように思い出す。

その時もついでに御茶ノ水ディスクユニオンに寄っていた。

 

今回の東京での音盤購入その2

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作曲家としても名高いスペインの指揮者トルドラによるレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」全曲。仏コロンビア盤。

オケはフランス国立放送管弦楽団。



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ピゲ率いるアンサンブルリチェルカーレによるイタリア・ルネッサンス期の舞曲集。

仏エラート盤。ガストルディ、ガブリエリ、ガリレイなどの舞曲を集めたもの。

一部の曲はレスピーギのの「リュートのための古風な舞曲とアリア」の原曲となっている。

 


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レッパード指揮フィリップジョーンズブラスアンサンブルによるシャイト、シュッツらの作品を集めた「ヴォイセズ・オブ・ブラス」。英アーゴ盤。

 

これはフィリップジョーンズブラスアンサンブルのまとまったレコーディングとしては

第一号となった記念すべきアルバム。


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フェネル指揮イーストマン管楽アンサンブルによるアメリカ軍のセレモニー音楽を集めた「ラフルズとフローリッシュ」

オランダフィリップス盤。

 

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そして、 フランンスの狩猟ラッパの音楽を集めたODEON盤

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2017年10月17日 (火)

御茶ノ水、ディスクユニオンにて

今週は月曜から雨模様。

日曜から降り続く雨は今日になっても止む気配がない。
気温も下がりいわゆる雨冷え。昨日の最高気温は16度。

秋を飛び越えていきなり冬に突入か。



肩から右腕の痛みがひどいので昨日整形外科で診てもらった。

検査の結果、首の第三関節に突起のようなものがあってそれが神経に触っているらしいとのこと。
雨の季節に痛みが出るのだろうか。




先週東京出張の合間に性懲りもなく、御茶ノ水ディスクユニオンを冷やかしたりしていた。

最初から高額LPとCDは選択の範囲外なので、300円以下から500円コーナー、 そして最後は新着コーナーへ。

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300円以下では、先日聴いたナヴァラのアルペジョーネ・ソナタで練達の伴奏を聴かせてくれたフランスの女流アニー・ダルコのピアノでフランクの前奏曲、コラールとフーガその他のカリオペ盤。

 

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レエル指揮ブタペストフィルによるドホナーニ管弦楽曲集。

有名な童謡「大きな栗の木の下で」による変奏曲その他。
フンガトロン盤。


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メシアン、フロラン・シュミット、ミヨーなどの20世紀フランス合唱曲集。

リスト音楽院合唱団ほか、ハンガリー勢によるフンガトロン盤。
ソプラノソロにシルヴィア・シャシュの名前が見える。



500円コーナーでは、メゾソプラノの長野羊奈子と小林道夫の伴奏による20世紀ドイツの歌曲集、東芝盤。

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ハープ奏者グランジャニーの演奏を集めたペーパーバッククラシクス盤。

曲はラヴェルの「序奏とアレグロ」、ドビュッシーの「神聖なる舞曲」ほか。
フェリックス・スラトキン率いるハリウッド弦楽四重奏団ほか。

他にグランジャニー自作のハープのための定番曲数曲。

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新着コーナーからは、フランセの「第一帝政の形式による6つの大行進曲」ほか。


ツィピーヌ指揮のコロンヌ管弦楽団による仏パテ盤。


これはちょいと高かった。

などなど。


Youtubeはフランセのクラヴサン協奏曲

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2017年10月15日 (日)

イザベル・ファウストとアレクサンドル・メルニコフのモーツァルトチクルス

朝から雨の日曜日。
こんな日は畑作業もできない。

もうこれから気温は下がる一方なので服の夏物を片付け冬物を出したりしていた。

すると外から祭囃子が聞こえてきた。

今日は地元の吉田神社の祭礼の日。

こんな天気なので踊りは中止だったが合羽を着た子供たちが神輿を担いで家の前に来た。

ご苦労様です。

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木曜の夜は、銀座王子ホールのドイツの女流ヴァイオリニスト、イザベル・ファウストとフォルテピアノのアレクサンドル・メルニコフのモーツァルトチクルスを聴いていた。

コンサートの前に松屋の上野精養軒でステーキハヤシ。

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モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ

第30番 ニ長調 K306
第26番 変ホ長調 K302
第25番 ト長調 K301
第40番 変ロ長調 K454


イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)


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ファウストは、中期から後期の4つのソナタを、水晶のように純化された美しい音色と完璧なテクニックで聴かせてくれた。


楽器はストラディバリウスの「スリーピング・ビューティー」

メルニコフのフォルテピアノも秀逸。

ファウストのヴァイオリンと一体化しながらもヴァイオリンオブリガート付きピアノソナタの趣の中期の25番など、フォルテピアノ独特の低音部の響きを効かせながら自己主張も展開。

ピアノとヴァイオリンが対等に渡り合う40番では、ファウストのヴァイオリンが第2楽章で深い精神性を感じさせる演奏を聴かせてくれた。

満席のお客さんがシーンとなってしまうほどの凄い演奏。

アンコールはシシリアーノ風の小品。

パラディスのシシリアーノに似ていたが違う曲。


外に出ると雨が降り出していた。


Youtubeはイザベル・ファウストのフランク

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2017年10月14日 (土)

東京国立博物館「運慶展」

週末は冷たい雨。
気温も下がり慌てて冬物を出したほど。

本日土曜日、帯広では初氷。


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木曜と金曜日は東京に行っていた。

早めに家を出て上野の国立博物館で開催中の「運慶展」へ。


平日なのに開場前から長い行列ができていた。


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隣に並んだ男性は広島から来たとのこと。

開場係の方曰く「テレビの特番で放送されてから、来場者が倍になりました。」

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今回の展覧会は奈良仏師達が拠点としていた、興福寺の中金堂が再建されるのを記念したもので、全国に30数体あるという運慶の作品のうち実に22点を集めたもの。

さらに運慶の父、康慶の作品を始めとする慶派の作品も多数集めた空前の内容。


実際に観てみてやはりこれは大変な内容だった。

これだけのものが集まると、会場全体が大きな気のようなものに覆われていて、
特別な空間と化している。

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中では康慶と運慶の二人の作品が他を圧していた。

康慶の「法相六祖像」6人の僧侶像のあまりのリアルさにその前にしばし立ち尽くす。
水晶の象眼の白目の赤みなど、目が血走っている様子がそのままだ。

康慶と運慶作の2メートルを超える「四天王像」の今にも動き出しそうな躍動美。

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リアルな憤怒の表情の迫真の姿に、会場の多くの人たちが声も出ずに目を見張っている。

「金剛峯寺八大童子立像」のように、単にリアルなだけでなくその人間性をも伝えているのが凄い。

運慶自身が娘への所領の保証人として書いた自筆文書など、謎の多い運慶の人柄を垣間見させて興味深い。ちなみに文書には横線が三本引かれていた。

これはこの文書が無効になってしまった印だという。
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それに比べると運慶の息子達や弟子達の作品は、作風の違いもあるが表情が柔和になった分、迫真性が下がるように思う。

その中では慶派工房の作者不詳の「重源上人像」。

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東大寺の再建に力を尽くした重源上人像の暖かでいて孤高の厳しさが、あたかも本人に直接接しているかのように感じられる。

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そして運慶の三男康弁の「龍燈鬼立像」は、鬼のユーモラスな表情が作者の性格を表しているようで面白い。

隣町の伊豆の国市にある願成就院からは、5体ある運慶の作品のうち「毘沙門天立像」が来ていた。


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それらが運慶作と確定されたのは4年前のことだ。

広い会場だと寺内で見るのとはまた異なった雰囲気。
本尊脇の守り神としてではなく、それ自体が大きな存在感を持ちながら迫ってくる。

会場から出て昼食は上野精養軒でミックスフライランチ。


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しばらく興奮冷めやらず、味はほとんど覚えていない。



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2017年10月11日 (水)

グローヴスのディーリアス、「北国のスケッチ」

晴れのち曇り。
再び夏の暑さに時は逆行。


昨晩は早めに退社して日曜に急逝した先輩の通夜へ。


故人の人柄故に幅広い年齢層の多くの人が集まった。


音楽活動も現役だったので見知った顔が多数。


皆一様に驚きと悲しみの表情。


先輩とはいえ自分とはひとつ年上なだけ。


久しぶりに会った同年配の知人たちと通夜の終わった後にしばしの会話。


「楽しみはリタイアした後にゆっくりやろうと思っていたが先のことはわからない。
とにかく今やりたいことは今やっておこう。」


・・・・と皆同じようなことを考えていた。


故人と小中学校の同級生だったというお経を上げていただいた導師さん曰く。

日本人で60歳までに亡くなる人は男性が8%、女性が4%だとのこと。




帰宅後ディーリアスの「北国のスケッチ」をボゥーっと聴いていた。


演奏はサー・チャールズ・グローヴス指揮のロイヤルフィル。


EMI原盤の国内盤LP

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・北国のスケッチ


・生命の踊り


・夏の歌


 サー・チャールズ・グローヴズ
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団


薄く紗が掛かったようなディーリアス独特の幻想的な世界。



秋の深まりから春の訪れまでの季節の移ろいを見事に音化した作品だ。



フランス印象派とは異なるモノクロームさの中に、命の儚さを想うような哀愁が魅力の音楽。


Youtubeは「北国のスケッチ」

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2017年10月 9日 (月)

ショルティ・メモリアルコンサート

体育の日の月曜日。この三連休はよい天気が続き絶好の行楽日和。

今日も仕事で出勤途中の国道には県外ナンバーの車が多数。



今朝、尊敬する先輩の訃報が飛び込んできた。

昨晩急逝されたとのこと。

土曜日には、本人自ら元気に活動している様子をSNSにアップしていただけに、未だに信じられない。


あれから1日経っただけなのに急に逝ってしまった。


こんなことになってしまって・・・・・


出勤しようと車のエンジンをかけたらカーステにセットしてあったショルティ・メモリアルコンサートのCDが鳴り出した。


今年の定演で演奏したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の第2楽章。



今から10年前に亡くなったショルティ没後1年の1998年10月に、ショルティ基金のために開かれたチャリティコンサートでのライヴ。


メータとロストロポーヴィチ指揮のロンドンフィルに、フォン・オッターやゲオルギューらの人気歌手に加えてヴァイオリンのヴェンゲーロフが加わったもの。


曲は「エグモント」序曲にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。

モーツァルトやプッチーニのアリアにワーグナーの「神々のたそがれ」など。

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・「エグモント」序曲

・ラウダムス・テ~ミサ曲ハ短調から  ;モーツァルト

・恋とはどんなものかしら~歌劇「フィガロの結婚」から
 

・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調    ;チャイコフスキー
 

・神よ平和を与えたまえ~歌劇「運命の力」から
 

・私のお父さん~歌劇「ジャンニ・スキッキ」から

・楽劇「神々のたそがれ」から
 夜明け~ジークフリートのラインへの旅~フィナーレ


ズービン・メータ、ロストロポーヴィチ(チャイコフスキー)指揮


ロンドンフィルハーモニー管弦楽団


Ms:   アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(モーツァルト)


ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲローフ


ソプラノ  :アンジェラ・ゲオルギュー

1998年10月18日 ロンドン・ロイヤルアルバートホール


第2楽章のカンツォネッタがこれほど悲しい曲だとは思わなかった。
聴いていて切なくなってきた。


人の運命、先のことは誰にもわからない。


今、生きているこの一瞬一瞬がいかに大切な時間なのかを考えさせられた一日。


先輩いろいろとお世話になりました。

御冥福をお祈りします。

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2017年10月 8日 (日)

ナヴァラのアルペジョーネ・ソナタ

日曜日、昨日から気温が上がり本日の最高気温29度。
今日も快晴。

湿度の低さで過ごしやすい秋の一日。

庭の姫リンゴが良い色になってきた。

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ちょいと齧ってみたら酸っぱくて渋い。

とてもこのままでは食べられない観賞用のリンゴ。



畑の夏みかんも大きくなってきた。

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すぐ横に夏の名残の蝉の抜け殻が。





昨日は休めたものの今日明日は仕事で三連休は関係なし。

それでも、仕事の目処がつき始めたので気持ちは軽い。


聴いたのはフランスのチェリスト、アンドレ・ナヴァラのシューベルト。

「アルペジョーネ・ソナタ」そのほかを聴いた。
手持ちはカリオペ原盤の国内盤LP。



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・アルペジョーネ・ソナタ  :シューベルト

・アダージョとアレグロ   :シューマン
・民謡風の小品       :シューマン

チェロ:アンドレ・ナヴァラ
ピアノ:アニー・ダルコ

1978年録音

声楽を聴いているような自然で柔軟なフレージング。

渋く美しい音色の中に意思の強さを感じさせるのも良い。

老練なダルコの伴奏もチェロと一体化した素晴らしいものだ。

カリオペならではの上品な録音も良い。


Youtubeはナヴァラの弾くバッハ、チェロソナタ第3番

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2017年10月 6日 (金)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番のことなど

10月最初の金曜日は午後からまとまった雨。
仕事で外に出ること2回ほど。

今年のノーベル文学賞はカズオイシグロ氏。

木曜のオケ練習の休憩時にタブレットを見てみたら速報が入っていた。


「ン? 日本人?」

寡聞にして知らない名前だった。

隣のホルンの仲間に画面を見せると彼は知っていた。
「あぁ、読んだことあります。映画も見ましたよ」

「へぇー」

帰宅後図書館の所蔵をネットで調べてみたら16冊ほどみつかった。

映画のDVDもあった。

深夜なので図書館は閉館中。

貸出中はDVDのみ。

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おそらく今頃同じようにネットで所蔵検索している人がいることを意識しなが
ら1冊だけネット予約を入れておいた。


翌日図書館の開館時間のタイミングを見計らって検索してみると16冊全部貸出中だった。


やっぱりな・・・


Amazonでもイシグロ作品軒並み在庫切れ。


気長に待とう。



チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を聴いていた。

イーゴリ・ジューコフのピアノにロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送響によるロシア勢による演奏。

手持ちはロシアメロディアLPの中身を日本国内仕様のジャケットに収めたもの。


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・イーゴリ・ジューコフ(ピアノ)

・ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮
・国立モスクワ放送交響楽団


あまりにも有名な第1番に比べ影の薄い第2番だが、第2楽章のヴァイオリンとチェロの延々と続く二重奏を聴くとかなり実験的な力作のようにも思えてくる。


第1番以上に華やかでかなりの技巧を要する名作だと思う。

このジューコフ盤は豪快にして絢爛豪華。



この第2番の隠れた魅力を十分に引き出したもの。



Youtubeはユジャワンの弾くチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番

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2017年10月 5日 (木)

本日の練習、小森先生との第九

本日快晴昨日から気温は急降下。
この夏以降最も涼しい一日となった。

10月いっぱい我が社はクールビズとはいえ寒いので今日から長袖、ジャケット着用。

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出勤途中に空を仰ぐとうろこ雲。



そして木曜の夜はオーケストラの練習。

場所は沼津市民文化センター大ホールで、小森先生の指揮で「第九」の第4楽章を集中練習。

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先生の解釈は部分的に個性的な部分もありなかなか刺激的。


コントラファゴットも入っていよいよ「第九」らしくなってきた。

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沼響6回目の「第九」の今回もベーレンライター版使用。


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ベーレンライター版も最も特徴的な例の525小節からのホルンのタタータターの場所。

実際吹いていて回数を重ねる毎に、やはりここはおかしいと確信するようになってきた。




Youtubeは「第九」のフラッシュモブ

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2017年10月 3日 (火)

コリン・デーヴィス、DSKとのモーツァルト

曇り時々雨、早くも10月、コンビニでは「おせち」の予約が始まっていた。

日曜の朝に近くの楊原神社に行ってみた。
秋の蒼い空が広がっていた。

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境内の大銀杏にはギンナンの実がいっぱい見えたが、拾えたのはごく僅か。

朝早くに近所の人たちが拾ってしまうらしい。

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今日はコーリン・デーヴィスのモーツァルトを聴く。



ドレスデン・シュターツカペレを振った交響曲第39番と第41番の2曲。



デーヴィスはその晩年ドレスデン・シュターツカペレの名誉指揮者だった。



コリン・デーヴィスは2004年のロンドン響との来日公演を聴いた。

プログラムはメンデルスゾーンの「スコットランド」とエルガーの交響曲第1番。


強烈な個性は感じなかったけれど、音楽をあるべき姿で聴き手に聴かせてくれる確かな手腕と、巨大な大伽藍が聳え立つエルガーのフィナーレが印象に残っている。


アンコールは、メンデルスゾーンの「スケルツォ」だったと思う。




得意としたモーツァルトは、第28番以降の交響曲を1981年から1991年にかけて残している。



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第39番と41番はその最初の録音。

ちょうどピリオド系の演奏が主流になりつつあった頃。



オケの独特の柔らかな音色にデーヴィスの素直で正統派の音楽造りの相乗効果で実に美しい演奏になった。



ジュピター第2楽章の透明で純な響きはいつまでも聴いていたいと思うほど。


同じ頃のレヴァインとウィーンフィルとの録音が、同じリピートを全て励行していて
退屈さを感じさせていたのとは対照的だ。

単にうまいだけでは様にならないのがモーツァルトの難しいところ。



同じオケを振ったスイトナーのモーツァルトが、いくぶん優しげな温和なモーツァルトとすればデーヴィスは生真面目で清廉潔白なモーツァルト。



ただデジタル最初期の録音が響きの薄さを感じさせるのが惜しい。


この演奏はLPで聴いてみたい。

Youtubeはデーヴィズのエルガー「ニムロッド」

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