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2017年10月28日 (土)

マンロウ、笛の芸術

この週末は朝からふたたび雨。

本日対外的な行事で一日出勤。
若手職員の獅子奮迅の活躍もあり自分は挨拶程度。


先日、知人から伊豆西海岸の稲取で釣ったという30cmを超えるイシガキダイをいただいた。

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美味そうだったのでどんな調理が最適かとネットで調べてみたら、時としてシガテラ毒という恐ろしいものが含まれている場合があることを知った。


調べなきゃよかったと半ば後悔したものの、本体を塩焼きにして兜の部分をすまし汁にしてみた。

これが非常に美味だった。

フグと同じく美味しいものには毒がある・・・・か。

しばらく様子を見たけれど体はなんともなかった。



今日はデヴィッド・マンロウの笛の芸術。

EMI原盤の国内盤LP2枚組。


1974―75年録音でこの翌年、マンロウは35歳の若さで逝ってしまった。

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・13世紀(作者不詳)のイギリス舞曲

・14世紀(作者不詳)のサルタレッロ
・J.バルビロー(1408~1491):愉快な歌
・P.アテニャン(1480~1533):4つのシャンソン
・W.バード(1543~1623):木々は緑に染まり
・A.ホルボーン(~1602):パヴァーヌとガイヤルド、選択、
 マイ・リンダ
・シュメルツァー:7声のソナタ
・パーセル:グラウンドに基づく3声のファンタジア
・ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲イ短調P.77
・ジョン・バーストン:協奏曲ニ短調
・ヘンデル:さくらんぼよりなお赤い
 /ロバート・ロイド(B)
・J.S.バッハ:狩のカンタータBWV208より
・アリア「羊は安らかに草をはみ」
 /ノーマ・バローズ(Sp)
・カンタータBWV106「神の時は最上の時なり」よりソナチナ
・マニフィカトBWV243よりアリア「主は飢えた者達を」
 /ジェイムズ・ボウマン(C-T)
・トーマス・アーン:劇音楽「お気に召すまま」より「青き木の下で」
 /マーチン・ヒル(T)
・F.クープラン:2つのミュゼット
・ブリテン:スケルツォ(1955)
・ヒンデミット:トリオ(1932)
・バッターリー:白いのどの歌手(1965)
・ディッキンソン:リコーダー音楽(1973)


デイヴィッド・マンロウ・リコーダー・コンソート
ロンドン古楽コンソートのメンバー


この録音は、13世紀の作者不詳の舞曲から始まり、ウイリアム・バードやパーセル。
クープラン、ヴィヴァルディを経てヘンデル、バッハからやがてブリテン、ヒンデミットらの20世紀の作品、そしてマンロウのために書かれた現代曲の多重録音など。
リコーダー音楽の歴史を俯瞰するもの。


通奏低音にはホグウッドの名も見える。

なんとも楽しくも格調の高い演奏の数々。

バッハのカンタータ106番のブロックフレーテ2重奏の感動的な演奏もあり、
歴史的な銘機を使用して、当時の地方によって異なったピッチなどを実証しつつ、
現代人にもアピールする名演を成し遂げているのが凄い。

マンロウが加わると音楽があたかも生命が与えられたかのように生き生きとしてくるのがよくわかる。

マンロウ死後の弟子達の録音が学問的な立証主義が前面に出すぎて、音楽が窮屈になってしまっていると比べるとその差は歴然。

まさに人類の遺産とも言える歴史的名盤。


Youtubeは様々な古楽器を演奏するマンロウ。まさに天才の技

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