ドラティ、コンセルトヘボウとのチャイコフスキー
ふたたび雨模様の日々。
仕事場の前にネムノキが咲いていた。
今日はドラティのチャイコフスキー、交響曲第4番。
コンセルトヘボウ管との1956年スタジオ録音。
蘭フィリップスのCDで、カップリングは「展覧会の絵」。
いずれもモノラルで、2曲ともステレオの再録音がある。
チャイコフスキーはロンドン響とマーキュリーへの全集録音があって、この中の第4番から第6番「悲愴」の演奏はかつて日本フォノグラムの廉価盤LPで出ていた。
自分にとってはそのロンドン響との録音が第4番の刷り込みとなっている。
今聴いてもパリッと冴えたリズムに全曲に漂う緊張感。
嚠喨と響き渡る金管群の輝かしい響きが魅力的な名演だ。
中でも第1楽章中間部のホルンが強烈だった。
この後ドラティはワシントン・ナショナル響と三度目の録音を残している。
このコンセルトヘボウ管との録音はベイヌムが音楽監督だった1956年のモノラル録音。
同時期のドラティ&コンセルトヘボウとの録音は「我が祖国」全曲という大物のほか、「ファウストのごう罰」「新世界より」、威風堂々第1番などの少なからずの録音を残している。
このコンセルトヘボウとの第4番の演奏は、いくぶん暖かみのあるコンセルトヘボウのホールの豊かな響きとオケを自在にドライヴする采配が見事。
テンポを揺らしながら大きく盛り上がる第1楽章後半は圧巻。
フィナーレ終盤のアチェレランドも興奮させられる。
Youtubeはチャイコフスキーの交響曲第4番、テミルカーノフの指揮
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