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2017年11月23日 (木)

コミック・ベートーヴェン

勤労感謝の日は朝から冷たい雨。
午後には晴れてきた。

今日はベートーヴェンの軽い作品集。
「コミック・ベートーヴェン」

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米セラフィムのLP、歌手のローテンベルガー、ニコライ・ゲッダ、ワルター・ベリーにミュンヘンのオーケストラや合唱団が加わったもの。

指揮はケラーやレーハン、ウオルフガング・パウムガルトというあまり馴染みのない人たち。


サブタイトルに「ベートーヴェンの軽い音楽、ダンス、風刺的な歌、カノン」とあり
伴奏者はバラバラ。



内容からして、おそらくEMIのアルヒーヴから同傾向の録音を掻き集めてきたようにも思える。



歌手の録音については、この3人でボスコフスキー指揮の喜歌劇「こうもり」全曲の1971年録音があり、この全曲録音の合間に録音されたのかもしれない。



内容はベートーヴェンの作品のうち、世俗的な歌曲、民謡の編曲や合唱曲の合間にコントルダンス、ウィーン舞曲などが散りばめられている。

B

A1 O Welch Ein Leben (Oh! What A Life!)
A2 Soll Ein Schuh Nicht Druecken (If You Don't Want Your Shoes To Pinch You)
A3 Country Dances Nos. 6 In C, 7 In E Flat, 8 In C & 9 In A
A4 Punschlied (In Praise Of Punch)
A5 A) Abbe Stadler (Father Stadler)
A5 B) An Maelzal (To Maelzel)
A6 German Dances Nos. 8 In A & 10 In D
A7 Mit Maedeln Sich Vertragen (Getting On Well With Girls)
A8 German Dance No. 12 In C
B1 A) Der Zufriedene (The Contented Man)
B1 B) Der Floh (Song Of The Flea)
B2 Viennese Dances Nos. 5 In E Flat & 6 In E Flat
B3 A) Lob Auf Den Dicken (In Praise Of A Fat Man)
B3 B) Esel Aller Esel (Ass To End All Asses)
B4 Ih Mag Di Nit Nehma (I Won't Have You)
B5 German Dances Nos. 3 In F & 4 In B Flat
B6 Teppich-Kraemer-Lied (Carpet-Seller's Song)
B7 A) German Dance No. 5 In E Flat 3:39
B7 B) Country Dance No. 12 In E Flat



コントルダンスの中には有名な「エロイカ」変奏曲の原曲があったり、カノンでは交響曲第8番第2楽章と同じ主題の「メルツェルさん」などもあり、めっぽう楽しい。



もっとも「メルツェルカノン」は、最近アントン・シュタッドラーによる偽作であることが判明している。


多くの曲の歌詞はよくわからぬが、どうやらモーツァルトのベーズレ書簡にも似た下半身をテーマにした音楽もあるようにも聞こえる。


EMIには同じような内容で「コミック・モーツァルト」というアルバムがあり、こちらは1966年のフランスディスク大賞を受賞し、国内盤でも「モーツァルト声楽のためのカノン集」と言うタイトルで出ていた比較的有名なもの。

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モーツァルトの演奏者はワルター・ベリーは重なっているものの、エリカ・ケート、ヘルマン・プライなどが歌っていた。

ちなみに伴奏者のエーリッヒ・ケラー指揮ミュンヘン・コンヴィティウム・ムジクムは コミック・ベートーヴェンにもその名が見える。



モーツァルトのアルバムの好評を受けて、姉妹編としてベートーヴェン編が製作されたのだろうか。

ベートーヴェンの意外な側面を垣間見させる面白いアルバムだ。


独逸盤では「Der heitere Beethoven」というタイトルで出ている。

ところが不思議なことに、独逸盤に収録されているヘルマン・プライの歌う
8つの歌の第7曲「マルモット」と「口づけ」作品128は、このセラフィム盤には収録されていない。

Youtubeはカノン「メルツェルさん、ごきげんよう」

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