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2017年12月 3日 (日)

モントゥーの「ペトルーシュカ」

良く晴れた日曜日。朝は恒例の地域防災訓練。

ビルの谷間から見える富士山には堂々たる笠雲が見えた。

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富士に笠雲は古き言い伝えでは雨の前ぶれ。

週間天気予報ではここ一週間は晴れの予報。今日明日の降水確率10%

果たしてどちらが当たるのか。

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下の工事の手すりにはユリカモメがずらりと並んでいた。



最近家にある古いLPを、さまざまなイコライザーカーヴに切り替えて聴き直している。



あまり音が良くなかったような印象のあるものを特に選んで視聴。

そのような中の1枚。

70年代に日本ビクターが出していたRCAグランプリクラシカルシリーズから聴いてみようと、一番最初に目が行ったのがこれ。



ストラヴィンスキーのバレー音楽「ペトルーシュカ」。



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初演者モントゥーの指揮のボストン交響楽団。

 

1959年録音、モントゥーの3種ある同曲録音のうち最後のもの。
1911年版による演奏。


購入したのはもう30年以上前なので、ジャケットもだいぶ汚れている。



色彩豊かでリズムのノリも軽薄に鳴らない程度のキレの良さ。

歌い回しに色気の漂う独特の味のある貫禄の名演だ。



最初標準のRIAAカーヴで聴いてみた。

ステレオ初期のものとしてはこんなもんかなと妙に納得。

ところがコロンビアカーヴで聴いてみたら、
とても同じ録音とは思えないほどの変貌ぶりに仰天!


キラキラと音が舞うグロッケンシュピールの高音の伸び、響きの奥行きも出ていてダブ
ついていた低音部も引き締まった響きで演奏の印象も一変。



こんな凄い音が入っているとは思わなかった。



ついでに1956年のデッカへの演奏も聴いてみた。

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オケはパリ音楽院管弦楽団。

ピアノをはジュリアス・カッチェン。



1911年版とされているが曲間のドラムロールはない。

こちらもキングレコードが出していた廉価盤LP。

家のレコード棚は作曲家別演奏家順。

モントゥーのストラヴィンスキーは続けて並べてあるのですぐに取り出せる。



こちらはおそらくデッカのffrrカーヴだろうと最初からこちらで聴いてみたら、
高音がキンキンして良くない。

RIAAカーヴの方が明らかに落ち着いた音だった。

色彩の豊かさではボストン響盤よりもこちらが上。

音楽運びに若々しさが感じられるのは良いが、アンサンブルはかなりラフ。



ボストン盤の方が熟成された味わいがあり、僅か3年で再録音したのもわかるような気がする。



Youtubeはネルソンズ指揮コンセルトヘボウ管の「ペトルーシュカ」クライバーそっくりの指揮

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