クロンマーのパルティータ集
朝からよい天気の日曜日。
この週末は冷えて天城山系は雪がちらついたらしい。
昨晩寒気がしたので早めに就寝。
寝ている最中に肩が痛くなり早い時間に目が覚めてしまった。
寒い部屋の中布団から這い出るのも億劫。
しばらくしても眠くならないので、枕頭の書を手にとって見ていた。
「飛鳥を掘る」(河上邦彦著)
飛鳥に残る「酒船石」や「猿石」、巨大列石、石舞台古墳のことなど。
飛鳥のあちこちに散在している石造物について実際に発掘に関係した著者による書。
2003年発行なので、いささか古い部分もあるけれど読んでいて面白い。
そして今日はクロンマーのパルティータ集。
クロンマーはハイドン、モーツァルトとほぼ同時代にウィーンで活躍したモラヴィア生まれの作曲家。
生前はその二人と人気の点では遜色のない存在だったらしい。
パルティータはオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2本の基本8本に曲によってはコントラファゴットとトランペットが加わる。
演奏はマイケル・トンプソンアンサンブルによるナクソスのCD。
モーツァルトのディヴェルティメントに似た愉悦の世界。
明るく爽やかな木管アンサンブル。
曲によってトランペットが1本入るのが個性的で面白い。
変ホ長調の作品にはホルンデュオのためにと書いてある。
ホルン2本が木管群の伴奏に乗って気持ちよさげにソリスティックに活躍するのが、あたかもホルンコンチェルトのようで楽しい。
演奏者は何曲かのコンチェルト録音もあるホルンのトンプソンと、フィルハーモニア管にいたトランペットのジョン・ミラーくらいしか知る人はいないが、いずれもかなりの水準の名手たち。
Youtubeはクロンマーのパルティータ Op.79
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