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2018年1月24日 (水)

ロストロポーヴィッチのアルペジョーネソナタ

晴れ、今日はこの冬一番の寒さ。

先週の金曜に母方の伯父逝去の突然の知らせ。
昨日はその葬儀だった。

伯父は今年米寿、事業で財を成し50代には仕事から手を引き、以後は自由な日々を送っていた。


遊びも仕事も破天荒な人物だったが、ここ数年はアルツハイマーを発症したこともあり、
すっかり疎遠になってしまっていた。

何事にも興味を示してすぐに実行に移す人。


趣味で始めた油絵は自宅敷地にアトリエを持ち、いくつか入賞したり個展まで開く本格的な腕前。

自分が若い頃に50代の伯父と音楽の話をしていた時。

伯父「決めた!小丸1小丸1(自分の娘のこと)の結婚式には「エリーゼのために」を弾くぞ。」

私「楽譜読めんの?」


伯父「読めん!明日から練習すればなんとかなるだろう」


私「あと三ヶ月しかないけど・・・・・」



伯父は本当に音楽教室に通い、従姉妹の結婚式に「エリーゼのために」を弾いた。


通夜の席にはその時の録音が流れていて、三十数年前の伯父との会話をまるで昨日の出来事のように思い出した。


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帰宅後聴いた音楽はロストロポーヴィチのチェロでシューベルトの「アルペジョーネソナタ」。

作曲家ブリテンのピアノ伴奏。



手持ちはキングレコードが出していた国内盤CD。


鋼のような堅牢なチェロ、ブリテンの伴奏も硬質。

深くもの思いにふける孤独感さえ漂う、今日のような凍てつく寒い冬の夜を連想させる演奏だ。

1968年、ロストロポーヴィチが未だソビエト連邦の音楽家だった時代の録音。

Youtubeはヨーヨーマと内田光子のアルペジョーネソナタ

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