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2018年1月15日 (月)

アンセルメの火の鳥全曲

寒が緩む良く晴れた1日。

晩年のアンセルメの演奏に興味が出てきて、アンセルメ最後の録音「火の鳥」
全曲を聴く。


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こちらのオケはニューフィルハーモニア管。

これまでほとんどロマンド管と録音していたアンセルメがここでニューフィルハーモニア管との録音。手持ちは国内盤LP。

こちらも遅いがメンデルスゾーンを聴いた時に最初に感じた停滞感はない。

表現の必然としてのゆったりとしたテンポ設定。

オケの力量も安心して聴ける水準。

じっくり歌う子守唄から雄大に盛り上がるフィナーレの壮大さからは老いは全く感じられない。

そして同じ全曲で1955年スイスロマンド管との録音。



Sdsc08234

 
ステレオ初期の録音で多少レンジの狭さは感じるものの、再録音の音とさほど遜色は感じられない。
こちらも国内盤LP。


速いテンポで突き進む「魔王カッチェイの踊り」の華やかさは再録音よりも好ましい。

フィナーレはテンポ設定が再録音とほぼ同じなのに、音楽自体小さなものに感じられる。



ニューフィルハーモニア管との録音にはリハーサル風景も残されている。
手持ちは特典盤として出ていた国内盤LP。


冒頭のヴァイオリンのフラジョレットの部分でD線の調律をA線に変えさせ、数小節後に元に戻させる部分など実演ではまずありえないことで。

編集を前提としたレコーディング現場での、アンセルメの職人的な秘密技が垣間見えるのが非常に興味深い。


音程のふらつきへの鋭い指摘を聴くと、アンセルメの聴覚は最後まで鋭敏であったことがわかる。

全てFFrrカーヴでの視聴。


Youtubeはゲルギエフの火の鳥

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