メナム・プレスラーのグリーグ
昨日の雨は上がり連休明けの火曜日は曇り空。
かなり暖かな朝。午後から強風。
土曜日のオケの練習から悪化した風邪は日曜になって本格的に。
絶好の行楽日和だった日曜と雨の成人の日の二日間は家で臥せっていた。
二日寝込むほどの風邪はここ数年なかったこと。
それだけ体力が落ちているということだろうか。
そして本日通常出勤。季節外れの暖かさが有難い。
出勤したもののどうも全身に力が入らない。
五十肩の痛みも煩わしい。
明日は部門の長を集めた新年会があり今週後半にはひとつの山場。
急を要する案件もないようなので決裁書類に目を通し早退。
定例的に通院しているクリニックに行き診察をお願いした。
昼前に行くと駐車場は満車。
嫌な予感は的中して中の待合には人で一杯だった。
折しもインフルエンザが流行中、こちらは普通の風邪なので逆にうつされるのではないかと心配になった。
2時間半ほど待たされて診察は5分足らず。
診察結果はただの風邪。
娘が数年前に処方されたのと同じ薬を受け取りそのまま帰宅。
こんな状態なのでまともに音楽を聴いていない。
日曜の夜に放送されたクラシック音楽館を録画していた。
番組のメインはN響定期のプロコフィエフのオラトリオ「イワン雷帝」
めったに聴かれぬオラトリオ版なので興味はあったものの、 こんな状態では大曲は聴く気になれぬ。
飛ばしながら後半のミニ番組コンサートプラスは何かと視ていたら、
昨年来日した94歳のピアニスト、メナム・プレスラーのドキュメントだった。
そしてコンサートの模様を少し。
コンサートで演奏されたドビュッシーの「月の光」、「夢」、ショパンの「ノクターン」の神のごとき演奏に風邪のことを忘れて聴き入った。
ちょっと元気をいただいたので、音楽部屋に行きプレスラーの弾くグリーグを聴いてみた。
手持ちのLPはスイス・コンサートホールソサエティ盤。
伴奏はオーベルソン指揮のウィーン祝祭管。
おそらく1960年代の録音でプレスラー壮年期の演奏。
がっしりと鋼鉄のようなタッチの中に柔らかで純な叙情味にもあふれた名演だった。
テレビでみた演奏と芸風自体は変わっていない。
これほどの名演なのに一般の流通にのらないレーベルの発売であったことと、幾分固めの録音が災いして話題になることはなかった。
世評高い名盤の中に、この演奏を越える感銘を与える演奏がいくつあるだろうか。
冷え切っていた部屋で聴いていたらまた寒気がしてきた。
Youtubeはプレスラーの弾くショパン、感動的な演奏です。
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