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2018年1月 5日 (金)

グランジャニーのハープのことなど

曇り時々雨。

朝出勤時に車を走らせるとフロントガラスに霧のような雨滴。
山間部は雪のようだ。

正月ボケもなく仕事は年の初めからフル稼働。

今年はちゃんと音楽を聴き初めたのは伊東温泉から帰った3日から。

久しぶりにメインシステムにスィッチを入れると、パワーアンプの電源が途中で落ちた。
モノラル専用に使っているVictorのアナログプレーヤーも電源が入らない。

これは正月から縁起が悪い。

どうやらシステム全体の電源部分に問題がありそうだ。

部屋が暖まると音が安定してきた。


今年はドビュッシー生誕150年の記念の年。

ということで最初に聴いたのはドビュッシー。

ハープと弦楽オーケストラの曲で、「神聖なる舞曲と世俗的な舞曲」


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演奏はフランス生まれで主にアメリカで活動をしたマルセル・グランジャニーにフェリックス・スラトキン率いるコンサートアーツ合奏団によるもの。

オケはハリウッドの腕利きを集めた臨時編成オケと推察。
アメリカのペーパーバックレーベルから出ていたLPで1960年前後の録音。
手持ちはモノラル盤だがステレオ盤もあるようだ。
原盤はCapitol。

カップリングはスラトキンがメンバーの一人だったハリウッドカルテットにフルートの
アーサー・グレッグホーン、クラリネットのヒューゴ・ライモンディも加わったラヴェルの「序奏とアレグロ」に、グランジャニーとロジェ・デュカスによるハープの独奏曲。


1;序奏とアレグロ       (ラヴェル)
2;神聖なる舞曲と世俗的な舞曲 (ドビュッシー)
3;組曲「子どもの時間」    (グランジャニー)
4;舟歌            (ロジェ・デュカス)
5;ラプソディー        (グランジャニー)

ハープ;   マルセル・グランジャニー
2, ハリウッド弦楽四重奏団  
   フルート;アーサー・グレッグホーン
   クラリネット;ヒューゴ・ライモンディ
3,フェリックス・スラトキン指揮コンサートアーツ合奏団

フルートのグレッグホーンはビーチャム時代のロンドンフィルを経て、フィルハーモニア管、ロンドン響の首席奏者だった名手。
40年代末にアメリカに渡りハリウッドのスタジオミュージシャンとして活動。

クラリネットのライモンディとともにロバート・クラフト指揮のウェーベルン全集やシェーンベルク全集などのコロンビアレーベルへの録音の多くに名を連ねている。

ブルーノ・ワルターが晩年に残したコロンビア交響楽団との一連の録音にも加わっていたかもしれない。

爽やかな涼風が吹き抜けるような美しくも清々しい演奏。
奏者一人一人が唖然とするほどうまい。

気品と格調の高さを感じさせるグランジャニーのハープも非常に良い。

独奏曲ではロジェ・デュカスの小品が傑出。

イコライザーはコロンビアカーヴが自然な音。
Youtubeはドビュッシーの神聖なる舞曲と世俗的な舞曲

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