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2018年2月に作成された記事

2018年2月28日 (水)

岩城宏之、札響のベートーヴェン

晴れのち曇り。西から大型低気圧が接近中。
いよいよ春一番の到来。

母はようやく快方へ。
どうやら熱の出ないインフルエンザだったようだ。



今日は岩城宏之のベートーヴェンを聴いた。

1977年札幌交響楽団の定期演奏会でのライヴで、曲は交響曲第4番。
カップリングは1983年の交響曲第7番。

タワーレコードの札響ライヴシリーズのCD。


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この第4番の演奏は学生時代に実演を聴いている懐かしい演奏。

まさかこの演奏録音が残っていて、40年以上経ってこのような形で聴けるとは思わなかった。

場所は札幌の厚生年金会館大ホール。



この時のメインが「エロイカ」だったのは覚えている。

CDの解説を読んで前プロが「コリオラン」序曲だったことを思い出した。


演奏の記憶は第4番のみで「エロイカ」と「コリオラン」の記憶は全く残っていない。


この第4番の演奏を聴いて、シリーズにこの第4番の演奏が採用された理由と自分の記憶がこの演奏だけが鮮明なのもわかった。


演奏終了後の、恐ろしいほど熱狂的なブラボーマンの叫び声も鮮明に記録されている。




オケにはライヴならではの乱れは散見されるとはいえ、札響独特の透明で爽やかな響きのなかに音楽が自然に流れている。


特に第3楽章からフィナーレが非常に良い。


日本を代表するファゴットの名手戸沢宗雄さんの第4楽章での唖然とする鮮やかなソロも40年前の記憶のままに再現されるのは感動的だった。



聴いているうちにその時のホール全体の雰囲気と、周囲の匂いのようなもの、そして当時の自分の身の回りにいた人たちのことまでも蘇ってきて、学生時代にタイムスリップしたような気分になってきた。


youtubeは岩城宏之のショスタコーヴィッチ、交響曲第5番

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2018年2月27日 (火)

ルプー若き日の「皇帝」

2月も最後の週になり寒さもしだいに和らいできた。

日曜に閉会式だった平昌オリンピック、マスコミは未だその余韻を引いている雰囲気。

全力を出し切った選手たちの涙や笑顔が美しい。

小平選手の韓国選手を自然にいたわる姿は何度見ても感動的だ。




昨年あたりから身近な同輩、先輩、親戚の訃報や不治の病に倒れる知らせが続いている。


もう自分もそのような年になったということだろう。

昨日はなかなか快癒しない母を病院へ連れて行くついでに、自分の胃カメラを予約しておいた。


今日はラドウ・ルプーのピアノでベートーヴェン。

皇帝コンチェルトを聴いていた。

今世紀入って何度か来日しているルーマニアのピアニストも今や70を超え巨匠の域。


手持ちの音源は90年代までの録音ばかり。

聴いたのは1970年録音。

1969年のリーズ国際ピアノコンクール優勝直後でのルーマニアでの録音。
ルプー25歳。


伴奏はコンタ指揮のルーマニア放送交響楽団というオールルーマニア勢。



80年代半ばにケーゲルのベートーヴェン交響曲全集とともに出ていたCD。



独デルタ社原盤で、通常の販路とは異なる家電量販店などに千円前後で並んでいた。

購入記録を見ると1990年4月1,500円。

この頃の1枚千円台のCDはかなり安い感覚。

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このCDのカップリングはフェレンチク指揮ハンガリー国立管による「運命」こちらはフンガトロンレーベルの全集録音と同じものだと思う。


久々に聴いてみた。


美しくも力強いタッチで豪快に仕上げた名演。


感情のおもむくままの音楽運びが若々しくも爽やかであり、多少荒っぽさのあるコンタの伴奏も熱く燃えて非常に良い。


Youtubeはルプーの弾くモーツァルト。ピアノ協奏曲第23番、ヴェーグの指揮

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2018年2月25日 (日)

コレギウム・アウレウムのフーガの技法

薄曇りの日曜日、政治色の濃い印象で始まった平昌オリンピックも、
後半からの日本選手のメダルラッシュで盛り上がり本日閉幕。

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庭にある一本の木に紅白の花を咲かせる梅「思いのまま」がようやく咲き始め。

紅、白、ピンク、紅白しぼりの4種類の花が咲く。

何が咲くかはその年によって異なり、梅の「思いのまま」


次の1枚は4年前の今日、同じ日の「思いのまま」。

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今日はコレギウム・アウレウム合奏団の演奏でバッハの「フーガの技法」。


ハルモニア・ムンディ原盤の手持ちはティチクから出ていたLP2枚組。

コレギウム・アウレウム最初期の1962年4月の録音。



古楽器演奏黎明期の録音で、コレギウム・アウレウム合奏団の演奏は一時期その中途半端さ故に聴かれる機会は少なくなったものの、独特の古雅な響きと演奏の確かさで自分としては好きな団体。



特にティチクのハルモニア・ムンディの日本盤はカッティングが良く、音のバランスも絶妙なので、中古市場で状態の良いLPが安く出ていれば購入することにしている。


このフーガの技法の演奏はヴィオール族の弦楽器5本とチェンバロ2台という組みあわせ。

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ヴァイオリン   : ウルリヒ・グレーリンク


アルト・ヴィオル : ウルリヒ・コッホ


テノール・ヴィオル: ギュンター・レメン


チェロ      : ラインホルト・ヨハネス・ブール


ヴィオローネ   : ヨハネス・コッホ


チェンバロ    : フリッツ・ノイマイヤー

           リリー・ベルガー

録音 : 1962年4月


演奏者はベルリンフィルのコンマスだったウルリヒ・グレーリンク以下名人揃い。


きっちり端正に仕上げながらバッハの峻厳な世界が浮かび上がってくる名演。


コントラプンクトウス第13番から始まる2台のチェンバロの対話では、

落ち着いた静けさの中に宇宙的な広がりを感じさせて素晴らしい。


誰もいない大聖堂の中で、ピシッと黒スーツで決めた演奏者たちが黙々とバッハに挑んでいる姿が浮かび上がってくるような演奏だ。


Youtubeはグールドの弾く「フーガの技法」

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2018年2月23日 (金)

本日の練習、下田先生と管打楽器分奏

昨日は午後から雨が振り気温も下がって
天城はチェーン規制となったほど。

今日は一転、晴れて暖かな金曜日。



一昨日あたりから母の咳が止まらないので、
朝早くに呼吸器内科の専門医へ連れて行ったりしていた。

診断は気管支喘息。


どうやら数年前に1度このクリニックにかかっていて、
喘息の恐れがあるということで
継続の治療を勧められていたらしい。

症状が軽かったことを理由に行かなかったために
悪化させてしまったようだ。


話好きの母はドクターの問診に対して、
その都度聞かれていない余計な事まで話すので
なかなか本質に進まない。


たまりかねて横から自分のわかる範囲で補足説明。

これだけ話す元気があれば大丈夫だろう。


診察はほぼ午前中かかってしまい
今日は午後からの出勤。

帰宅は10時過ぎ。



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昨晩はオケの練習。

ホルン奏者の下田先生の御指導で、
ワーグナーとメンデルスゾーンの管打楽器分奏。


「マイスターシンガー」では
5時間の楽劇のエッセンスが凝縮された前奏曲の、
譜面にどの場面が対応しているかのわかりやすい説明。


「トリスタンとイゾルデ」では譜面に隠された
ブルックナーが巧みに引用した音型の説明や
リヒャルト・シュトラウスへの影響など。


実際にホルンを吹きながら
プロの現場からの実戦的な練習に、
ホルンパートとしては非常に得をした気分。


音の微妙な半音の動きの
どの部分を意識して演奏するかによって、
ワーグナーの音楽がまるでブラームスのように
響いてしまう部分など、驚きの連続だ。




休憩を挟んで後半はメンデルスゾーンの「スコットランド」

最初、第1楽章の序奏の部分が
ワーグナーのように響いてしまった。


楽譜に書いた同じ16分音符でも、
ワーグナーとメンデルスゾーンでは
当然ながら作曲家が思い描いていた響きは
長さも強さも全く異なる別世界。


これを意識しないと
メンデルスゾーンとは似ても似つかぬ音楽になってしまう。


とにかく重くならないようにと頭を切り換えながらの練習。


沼響が音楽表現のさらなる奥深い領域に
ようやく一歩踏み入れたような感触。


反響板のある小ホールの練習で、
他の楽器の音が聞こえやすいのもありがたい。


下田先生とは数年前からのお付き合いであるものの、
今回の練習が一番面白かった。


Youtubeはヴァルナイの歌で「イゾルデの愛の死」

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2018年2月21日 (水)

ヘンデルのイタリアン・カンタータ

朝から雨の降りそうな曇り空。
気温はさほど低くはない。



昨日は定期検診のため一日休暇。

馴染みの看護師さんからは「少し痩せました?」

・・・体重は減っていない。

年末以来の不摂生が祟って血液検査の結果が良くない。




本日出勤すると机上は未決裁書類の山。

おまけに次々と案件が入り気がつくと日が暮れかかっていた。
多少は日が延びたようだ。


今日はヘンデルのイタリアンカンタータを聴いていた。


「イタリア語の独唱カンタータと器楽作品集」




ソプラノ独唱にハープシコードとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏による宗教曲集。

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・カンタータ「いとしい孤独、愛する自由よ」

・ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト短調

・カンタータ「わが眼よ、お前たちは何をしでかした」

・カンタータ「夜明けに微笑むあの花を」

・ハープシコード組曲第1集~第8番ヘ短調

・カンタータ「私の忠告を聞け」

 ジュリアン・ベァード(S)
 
 マルコム・プラウド(hc)
 
 ジョン・ドーネンバーグ(gamb)
 
メリディアンから出ていたCD。

1990年録音。

カンタータ1曲1曲は演奏時間10分程度。

合間にヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタト短調とハープシコード組曲第1集から第8番が演奏されている。


ジュリアン・ベアードの清楚で美しい声とガンバとハープシコードの格調高き伴奏。


部屋の中に高級感が漂うような、ガンバの古雅な響きを見事に捉えた録音も非常に良い。

曲はヘンデルの他の曲を巧みに転用していて、カンタータ「夜明けに微笑むあの花を」は「メサイア」の合唱曲And He shall purify the sons of Levi・・
とほとんど同じだ。

他の曲もどこかで聴いたようなメロディーばかり。



Youtubeは「メサイア」からAnd He shall purify 、C.デーヴィスの指揮

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2018年2月19日 (月)

本日の練習、たまには日曜日に練習

庭の白梅がようやく開花。


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3種の花を咲かせる「おもいのまま」はようやくポツリポツリと咲き始めた。

一日ごとに春。

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日曜の夜はオーケストラ。


今回は日曜練習となり、場所は市民文化センター小ホール。




寒さも幾分和らぐ中でワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲と楽劇トリスタンとイゾルデ」第一幕前奏曲と愛の死、

そしてメンデルスゾーンの「スコットランド」。

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この3曲を3時間びっしり練習。

たまの日曜練習も良いものだ。

ホルンパートにはキツイプログラム。

娘の参加が仕事で微妙なことになり、現有戦力でこの3曲を演奏になりそうだ。



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沼響のHPの聴き比べコラム、「シベリウスの2番を聴く」

渡邉暁雄指揮日本フィルの第1回全集録音の感想をアップしました。





Youtubeは「マイスタージンガー」3幕フィナーレ

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2018年2月17日 (土)

アントン・ナヌートのラヴェル

2月半ばの土曜日は暖かな朝、午後から再び寒風。

夜は母方の大叔父のお通夜。昨年から身近な人たちの訃報が続く。
大叔父は享年100歳。

昨年逝った父方の大叔母は102歳。

最近100歳越えもさほど珍しくなくなってきた。



平昌オリンピックも男子フィギュアスケートの開始で盛り上がってきた。

昼間は仕事が入ってしまい男子フリーは録画で観戦。

羽生選手貫録の金。

昨日の圧倒的な演技ほどではなかったけれど、
ヒヤリとする場面もぐっと持ち直す精神力。

そしてインタビューでの言葉一つ一つの重み。

凄い人だな。


宇野選手の銀、音楽は「トゥーランドット」。

自然とトリノ五輪の荒川静香を連想、やはり聴き映えのする名曲です。

日本中が湧いた一日。


音楽はCD時代の廉価盤の帝王の感のあるスロヴェニアの指揮者アントン・ナヌートのラヴェルを聴いていた。


ちなみにLP時代に廉価盤の帝王と言われたのは、ハンス・ユルゲン=ワルター。

ナヌートの録音はデアゴティーニの廉価名曲シリーズやピルツ系の廉価CD。

かつて隆盛を誇った駅売りバカヤス廉価ワゴンCDの常連だった。

架空の演奏家名のCDの実体がナヌートだったこともあり、
CD全盛期には世界で最も流通していた指揮者だったかもしれない。


手持ちはONYXレーベルのCDで、ブックオフで108円均一コーナーで見つけたもの。


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・ボレロ
・ピアノ協奏曲 ト長調

アントン・ナヌート指揮
リュプヤーナ交響楽団
ピアノ:ミー・チョウ・リー


・ツィガーヌ
ヴァイオリン:ジャン・クリスターナー・ゲリンガー
ピアノ   :ユーリ・ペトロフ


コンチェルトのナヌートの合わせが非常に良くて、ピアノをうまくのせながらバランスの良い響きで美しく流れていく第2楽章など出色。

ピアノも気持ち良さげに歌っている。

オケの性能は超一流とはいえず、コンチェルトのトランペットがちょっと苦しかったりするけれど、自然なテンポの中で自在に揺れながらクライマックスを迎えるボレロも良い。


ツィガーヌを弾くゲリンガーはかつて来日して沼津で聴いたヴァイオリニストだと思う。

演奏の内容はすっかり忘却しているけれど、エンジ色のプログラムの表紙がなぜか今でもはっきり覚えている。

ここでのツィガーヌは渋めの音色の中に情熱的に盛り上げていてなかなかの好演。

100円とはいえ演奏内容は立派なものだ。


Youtubeはナヌートの「シェラザード」

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2018年2月15日 (木)

指揮者 遠藤明のことなど

今日は朝から暖かな1日。ポコも気持ち良さげ。

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あぁ、いい日だなと思っていたらクシャミ三連発。
いよいよ花粉症が始まったようだ。

昨日のバレンタインデーは娘から。

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大分湯布院CREEKSの「ジャズ羊羹ショコラ」。
ジャズに合う羊羹だそうだ。



今日はアメリカの作曲家ロイ・ハリスとチェコのマルティヌーの交響曲。

米RCAのLPでローバート・S・ホイットニー指揮ルイヴィル管弦楽団による演奏。

ルイヴィルオーケストラは、20世紀音楽を中心に録音していた自主レコーディングレーベルを持っていた。

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今では自主レーベルを持つオーケストラは珍しくないが、ルイヴィルオーケストラはその先駆けだったと思う。

同レーベルから出ていた録音では同じくロイ・ハリスの「アメリカ序曲」の快演が思い浮かぶ。

このLPはその時の好印象から買い求めたもの。

ホイットニーはこのオケの創設者。
自主レーベルも彼が立ち上げたのかもしれない。

保守的な作風のロイ・ハリス

この交響曲第5番もその例に漏れないが、いささか取っ付きにくい苦渋に満ちた作品だった。


マルティヌーの交響曲は全6曲。

ノイマン指揮チェコフィルの全集録音もあり、N響も定期演奏会で第4番をとり上げている。

第5番までは全て作曲者のアメリカ在住時に作曲されている。
第5番は全三楽章。

正直なところ同じマルティヌーの「ギルガメシュ叙事詩」のような強烈なインパクトは感じられない。


ルイヴィル管弦楽団の歴代指揮者の中にAkira Endoの名が見える。

寡聞にして初めて聞く名前。

活動の場はアメリカに限定されていた指揮者らしい。
2014年に亡くなっている。

アメリカでの死亡記事の扱いはかなり大きくWikipediaの情報も豊富。
https://en.wikipedia.org/wiki/Akira_Endo_(conductor)

遠藤明(1938~2014)

アメリカンバレーシアターの指揮者を長く務め、ミトロプーロス指揮者コンクールの入賞経験あり。ヒューストン交響楽団の指揮者。

ニューヨークフィル、シカゴ、デトロイトなど、アメリカのメジャーオケにも客演。
音楽監督としてはルイヴィル管のほかサンアントニオ管などを歴任。

アメリカではそれなりに実力が認められていた指揮者らしい。

小林研一郎や秋山和慶とほぼ同世代の指揮者だが、日本国内では全く知られていないのではなかろうか?

俄然その演奏を聴いてみたくなった。

Youtubeはマルティヌーのラプソディー・コンチェルト

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2018年2月13日 (火)

アンプが壊れた

ふたたび寒気到来。北陸は再び大雪。

寒い日がまだ続き、今宵の庭の梅は例年よりも遅咲き。

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新しいMARANZでいろいろと聴き比べを楽しんでいるうちに、突然パワーアンプの電源が入らなくなってしまった。


何度試してもダメ。


パワーアンプは10数年前に職場の上司Sさんが作ってくれた
ウエスタンエレクトリック社製真空管300Bを使用したアンプ。


トランスはTANGO 社製のもので非常に良いものらしい。

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導入時にSさんが純正品、ロシア製、中国製など同じ300Bの何種類かの真空管を持ってきてくれて我が家で聞き比べたりした。


その時純正品が圧倒的に良くてその後長い間美しい音を聞かせてくれた。

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それが突然ダメ。


そこでやむなく休眠状態だったクォードのパワーアンプ606を取り出してきた。


久しぶりに取り出した606は10年以上暗く寒い部屋に放置していたので、

冷え切っている。


「音が出るかな?」と心配しつつ繋げてみたら音は出た。



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先日聴いたベッケルントのグリーグのCD。



だが音のまとまりが悪くてとても聞けない。


ちょっと悲しくなってCDプレーヤーはMARANZのままでマルティノン指揮シカゴ響のラヴェルを聴いてみたら 、これが品のある美しい弦楽器の音を聞かせ非常に良い。

アンプが暖まり本来の調子が出てきたようだ。


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300Bアンプを聴いていなければ、これはこれで充分満足していただろう。



Sさんは数年前に定年退職。

もう一人の音楽上の大先輩Kさんを通じて連絡が取れて、わざわざ家まで来てくれた。



Sさんがテスター片手にいろいろとアンプを診てくれている間に、アンプはクォードのままでシベリウスのヴァイオリン協奏曲を鳴らしてみた。

リッチのヴァイオリンの米ロンドン盤LP。



途中でイコライザーをRIAAからffrrr に切り替えたらKさんはその違いに驚いていた。



そのうちスイッチ付近がショートしていたのをSさんが見つけてくれた。

ショートしたときにヒューズも切れていた。


数年前にスィッチ部分がガタつき始めたのをそのまま放置していたのが悪かったようだ。


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速効で処置して、つなぎ替えて聴いてみると左側のレベルが異様に低い。


????


再びカバーを開けてSさんが調べ始めた。

いろいろやってみて整流管の足部分をクリーニングしたらスッキリと音が復帰。

どうやら経年変化で真空管の接点が汚れていたようだ。

最初にKさんから指摘された左チャンネルのチリチリ感も消えていた。



Kさん「いい音だねぇ・・」


Sさん「こんなもんでしょう。何かあったら何時でも言ってね」



私  (T・T) ありがとうございます・・・・

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2018年2月11日 (日)

アシュケナージ、イワーノフのチャイコフスキー

昨夕からの雨は夜のうちに上がり、暖かい朝の建国記念の日。
朝の外気温は10度。

ところが午後から気温が下がり風も出てきた。

昨日家内が先日テレビで紹介されたCBカレーを食べたいと言い出したので、家の近くのCBカレーで昼食。

この店は沼津駅前に古くからあって、その頃は駅前の雑居ビルの1階にあった数坪ほどのカウンター中心の小さな店だった。

店の名前もCBカレースタンド。 自分が高校生の時には学校帰りに食べたりしていた。

雑居ビルが駅前再開発で取り壊され、しばらくは近くの別のビルに移転して昼時にはサラリーマン客でにぎわっていた。

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数年前に代替わりして我が家の近くに引っ越してきた。
お店も本格的なカレー店の体裁に。

カツカレーをオーダー。

黄色いルーのカレーは昔のまま。
なんとなく昔懐かしい味。


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店を出て村の鎮守の楊原神社に行ってみると河津桜が咲いていた。
空にはトンビが乱舞。

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今日は河出書房新社が出していた「世界大音楽全集」のチャイコフスキーの巻から
アシュケナージの弾くピアノ協奏曲第1番を聴いていた。



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ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ
コンスタンティン・イワーノフ指揮
ソビエト国立交響楽団

メロディア原盤のアシュケナージの西側亡命前の若き日の演奏。

おそらく1962年、アシュケナージがチャイコフスキー国際コンクールでオグドンと1位を分け合った直後の録音だと思う。

瑞々しくも美しい音で端正に仕上げた名演。


それでいて強靭な迫力にも欠けていない。

イワーノフの伴奏も丁寧に付けていて非常に良い。

イコライザーはコロンビアカーヴが実に良い音で鳴っていた。

Youtubeはアルゲリッチとデュトワのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番ライヴ。二人とも若い。 

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2018年2月10日 (土)

キャロル・ローゼンバーガーとベーゼンドルファー・インペリアル

土曜休みは朝のうち晴れ。

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富士山に傘雲がかかり、言い伝えの通り夕方から雨。

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長くかかっていた家の近くのトンネル工事はようやく完成が見えてきた。

名称は沼津アルプストンネル?

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工事事務所の前に立つゴミ拾い犬ポコ。


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また落ちていたペットボトルを咥えて離さない。



ベッケルントのグリーグで気を良くして、ベーゼンドルファーの音が聞きたくなった。

聴いたのは、アメリカのピアニスト、キャロル・ローゼンバーガーの弾く





「水の音楽」というアルバム。

1 –Liszt*  Les Jeux D'Eaux A La Villa D'este 7:30
2 –Griffes* The Fountain Of The Acqua Paola 3:52
3 –Ravel*     Jeux D'eau 5:36
4 –Ravel*     Ondine 6:54
5 –Debussy* La Cathedrale Engloutie 6:53
6 –Debussy* Jardins Sous La Pluie 3:29
7 –Debussy* Reflects Dans L'eau 5:40
8 –Debussy* Poissons D'or 3:48
9 –Debussy* Ondine

デロスレーベルの録音でCDは1983年のリリース。

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驚異的な好録音として話題になったもの。

「沈める寺」、「水の戯れ」を聴いてみた。

今聴いても確かに良い音だ。
音量を上げると実際に目の前で演奏しているよう。

ただその分演奏の拙さが気になってきた。

ローゼンバーガーについてはこのCD購入当時はあまり

情報がなかったけれど、今はネットで簡単に拾える。



調べてみると名教師ナディア・ブーランジェに師事している。


ブーランジェの弟子にはマルケヴィッチやバーンスタイン、エトセトラ凄い人たちばかり。






ローゼンバーガーはレコーディングに精力的でかなりのCDが出ているが、
いずれも演奏云々よりも録音評が中心になっている。


正直なところ自分にとってはこの人の実演を聴きたいとは思わないがレコーディングならば聴いても良いなというタイプの音楽家。


実際「沈める寺」のクライマックスで響き渡る通常の1オクターヴ下のベーゼンドルファー・インペリアル最低音Cの音は凄かった。



Youtubeはローゼンバーガーの弾く「水の反映」

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2018年2月 8日 (木)

本日の練習、ワーグナーの一夜

木曜の夜はオーケストラ。

今日はワーグナー。

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曲は「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死、
そして「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲。

場所は市民文化センター小ホール。



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最初は「トリスタン」から。

もう天才の技としか思えない曲にあいまわらずの苦戦。

弦楽器の人数も増えて「マイスタージンガー」では弦楽器が素晴らしく良く鳴っていた。



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何回も演奏したことのある曲なので気持ちの良い練習。

手持ちのポケットスコアは中学生の時に220円で買ったもの。



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第一幕のほか第三幕の前奏曲付き。

このスコアとは長い付き合いとなった。

youtubeはシノーポリ指揮の楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

第一幕前奏曲 、オケはドレスデン国立歌劇場管弦楽団

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2018年2月 6日 (火)

ベッケルントのグリーグ、マランツとフィリップスで聴き比べ

立春過ぎても寒さは続く。
寒波到来、晴れていても日中の気温が上がらない。

新しいMARANZと古いフィリップスと2種のCDプレーヤーで
いろいろ聞き比べを楽しんでいる。


今日は米RCAのCDでグリーグを聴いていた。


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・ペールギュント第1組曲、第2組曲

ユージン・オーマンディー指揮
フィラデルフィア管弦楽団
1973年録音
・ピアノ協奏曲イ短調

ピアノ;キール・ベッケルント
オットー・グリンナー・ヘッゲ指揮
オスロフィルハーモニー管弦楽団
1959年録音


ペールギュントをMARANZで聴いてみた。



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音像が目の前一杯に広がる、まさにフィラデルフィアサウンドのゴージャスな響き。


弦楽器の尋常でない厚みはかなり楽譜に手を加えているようにも聞こえる。


ただ管楽器のバランスが不安定で、

時として弦楽器の大きな厚みからチョコチョコと
部分的に顔を出すのが不自然だ。




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LHH700に替えてみた。





細部の明度は落ちたものの、こちらはステージ上にオケは整然と並んだ雰囲気。

弦楽器と管楽器のバランスも気にならない。

続けてLHH700のままピアノ協奏曲を聴いてみた。


こちらも同じような響きだがピアノの自己主張が弱いような気がする。




そこでMARANZでピアノ協奏曲。


こちらは驚きの結果。


ベッケルントのピアノが煌びやかな艶を伴いながらも
鋼鉄のような強靱な響きで迫ってくる。

オケとの溶け合いも良い。

今まで気にしていなかったベッケルントの経歴を調べてみると
ベルリンでハンス・リヒターハーザーの教えを受けたという。


まさに師譲りの黒塗りベンツのような重量級の音。



第3楽章での独特のコブシのような歌い方には好みは分かれるが、


気迫充分のヘッゲ指揮オスロフィルも大健闘。


フィナーレ最後の強烈な盛り上がりにはひさしぶりに興奮したぜ。

録音も使用ピアノがベーゼンドルファーであるのが
明確にわかる凄い音だった。

とても1959年録音とは思えぬ実在の音。

明らかにオーマンディーの1973年録音よりも良い。


ピアノ協奏曲は70年代に
グランプリクラシカルシリーズの廉価版LPが出ていたが、
録音が鈍かった印象が残っている。

おそらくリアカーヴでカッティングされてなかったのだろう。

イコライザーカーヴをきっちり合わせれば
印象が激変する可能性は高い。


Youtubeはアリス・沙良・オットーの弾くグリーグ、マゼール指揮N響

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2018年2月 4日 (日)

今日は立春、CDプレーヤー20年ぶりに新たに購入

今日は立春、久しぶりに晴れた朝。

遅れていた庭の白梅はようやく咲き始め。

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昨年まで対の場所に植えてあった紅梅は
庭を改修したときに畑に移転。

まもなく枯れてしまった。

やはり長年住み慣れたところが
良かったのかもしれない。

白梅の開花が遅いのは、
長年寄り添ったつれあいを失った
哀しみのようにも見えた。


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昨日節分で撒いた豆を夢中で食べるポコ。



CDの売り上げが下降しているという。
先行きも見えてきた。


手持ちのCDをそれなりの水準で
長く聞き続けるために新しくCDプレーヤーを
購入することにした。


今はPHILIPSの名機LHH700で聴いている。

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音に特に不満はないもののトレイの開閉が
自力ではできなくなっている。

発売後30年近く経過していつ壊れても
おかしくない状態だ。



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最初に買ったCDプレーヤーは
マランツのCD-34だった。



CD黎明期の1985年発売。

一般のCDプレーヤーの価格が20万円前後だった時に、
59800円という衝撃的な値段で登場。
PHILIPSベルギー工場製。
このCD34は小さいながら鉄の塊のような
外観と重さでリモコンもなし。
操作パネルも独特で、日本のメーカーとは
基本的な思想が全く異なるのが新鮮だった。

音もアナログ的で中低音が充実したリッチな響き。

数年愛用していて
やがて動かなくなってしまった。
アナログの雰囲気を残すCD34が
好印象だったので次もMARANZにした。

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機種はCD72



CD34の刷り込みが強かったのだろう。
同じような型番に妙に安心したのを覚えている。

1991年発売、
スイングアーム型CDM4を採用。

音もやはりCD34と同傾向だった。


CD72でそれなりに満足していたものの、
ある日近くのハードオフでPHILIPSの
LHH700を発見。

CD72と同じ1991年発売で、
こちらもCDM4採用。
PHILIPS社創立100周年記念モデル。

見た瞬間にこれはきっと素晴らしい音に違いない。
とほとんど衝動買い。


CD72は別部屋でサブシステム
として使っていたが、しばらくして
トレイの出し入れが自力で出来なくなった。



どうもPHILIPS、MARANZ系は
トレイの部分が弱いようだ。
そのうち音も出なくなってしまった。
ハードオフに持って行くと
ジャンク品扱いということで200円。





LHH700の音には不満はなかったものの
今回新しく選んだのはやはりMARANZ。

SA14S1を中古で購入。


より上級機のSA11S1も中古で出ていて、
かなり迷った末に
ネットワークオーディオプレーヤとしても使える
ということでこちらにした。


そして新しいMARANZが届いた。

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最初に聴いたのはコルボが指揮したデュリュフレのレクイエム。

LHH700で聴くと
ふんわり柔らかな独特の気品のある音。

SA14S1に切り替えてみると、
今までのマランツサウンドと全く異なる、
クリアーで大きな広がりのある音だった。


正直なところ驚いた。


楽器の定位もはっきりしていて
SN比が抜群に良い。

ただ高音の伸びがキツイ感じもあり、
LHH700の幾分甘い
しっとり感とは異なる純潔で真っ白なイメージ。

発売されて30年近くなるLHH700の
基本性能の良さを今さらながら確認、


買い替える必要はなかったかな?

と思いつつ次に
ノイマン指揮ゲヴァントハウス管の
マーラーの交響曲第9番を聴いてみた。


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聴いてみると各楽器の音の粒が有機的に溶け合い、
それでいて解像度がバツグンに向上している。
大きな広がりもありLHH700とは
次元の異なる音だった。 


だが一方で演奏の細かなアラや
録音の欠点も晒すのも事実。


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初期の国内盤CDで、
クリュイタンス指揮パリ音楽院管の
「アルルの女」を聴いてみると、
LHH700では適度にマスクされていた、
アンサンブルの粗さや雑なリマスタリングが
晒されてしまった。


響きももざらついて汚い。

手持ちのLPとは雲泥の差だ。

これはLHH700との使い分けになりそうだ。

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    2018年2月 2日 (金)

    本日の練習、狭いリハーサル室でスコットランド

    朝のうち雪まじりの小雨。

    昨晩はオケの練習日だった。

    仕事を終えて練習場到着は7時過ぎ。

    市民文化センター地下のリハーサル室の扉からはメンデルスゾーンのスコットランド冒頭が漏れ聞こえている。


    隣の第2リハーサル室で楽器をケースから取り出すとすっかり冷え切っていた。




    ピッチが安定するまでしばらく楽器に息を吹き込んで、適度なところで練習会場に入ると人がびっしり。

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    ガラコンサート終了後新しい団員が増えたようだ。


    座る椅子がなくて椅子を取りに第2リハーサル室に逆戻り。


    倉庫から折りたたみ椅子を出してホルンセクションの末席に座ると、慌てて持ってきた椅子が壊れていた。


    座板が前に傾いていて、座ると体がズズズと前にずり落ちそうになってしまう。



    また取りに行くのも億劫なので休憩時間まで我慢して座っていた。


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    この日は娘も加わりホルンは6人。

    まだパート割りは決まっていない。


    「スコットランド」のホルンは4人指定なので、本日の練習では時間に遅れた自分はとりあえずの3番アシスト。

    狭い部屋なのでフォルティシモでは音が飽和してバランスがわからない。


    メンデルスゾーンの練習はまだ2回目なので、牛の歩みのごとく少しずつの通し練習。


    今回は第2楽章までで時間切れ。

    新しいメンバーも増えて、人数が多いとそれだけでもオケの練習は楽しい。

    外は冷たい雨、けれどもリハーサル室内は熱気で暑いほどだった。


    Youtubeはガーディナー指揮のスコットランド

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    2018年2月 1日 (木)

    今年最初のボエームの会は皆既月食

    曇のち雨。

    今日から2月、また寒くなり東京は雪の予報。


    昨晩は今年最初のボエームの会。

    場所はいつもの三島の小料理「はちまき」



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    会議を終え、沼津発宇都宮行き18時8分発の
    東海道線に乗り隣町の三島へ。

    「はちまき」に着くとメンバーは既に集まり歓談中。

    とりあえず最初のビールを流し込み
    早く追いつこうと盃を重ねる。


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    酒は「菊正宗樽酒」、「花の舞純米原酒 しぼりたて」、
    「鬼ごろし若竹」に「三諸杉 純米吟醸」。



    メンバーは男4人に紅一点の若き女性クラリネット奏者。



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    料理は山形の寒鱈汁を囲んで。

    新鮮な白子でシャブシャブ風に。



    話の途中で皆既月食の話題となり
    一時中断して皆で外へ出ると、
    ちょうど月は欠け始めだった。



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    スーパームーンと皆既月食が重なるのは
    35年ぶりだという。
    35年前の自分のことをふと思う。
    再び宴席にもどり楽しい会話。

    話は弾み酒は4本とも瞬く間に空に。

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