岩城宏之、札響のベートーヴェン
晴れのち曇り。西から大型低気圧が接近中。
いよいよ春一番の到来。
母はようやく快方へ。
どうやら熱の出ないインフルエンザだったようだ。
今日は岩城宏之のベートーヴェンを聴いた。
1977年札幌交響楽団の定期演奏会でのライヴで、曲は交響曲第4番。
カップリングは1983年の交響曲第7番。
タワーレコードの札響ライヴシリーズのCD。
この第4番の演奏は学生時代に実演を聴いている懐かしい演奏。
まさかこの演奏録音が残っていて、40年以上経ってこのような形で聴けるとは思わなかった。
場所は札幌の厚生年金会館大ホール。
この時のメインが「エロイカ」だったのは覚えている。
CDの解説を読んで前プロが「コリオラン」序曲だったことを思い出した。
演奏の記憶は第4番のみで「エロイカ」と「コリオラン」の記憶は全く残っていない。
この第4番の演奏を聴いて、シリーズにこの第4番の演奏が採用された理由と自分の記憶がこの演奏だけが鮮明なのもわかった。
演奏終了後の、恐ろしいほど熱狂的なブラボーマンの叫び声も鮮明に記録されている。
オケにはライヴならではの乱れは散見されるとはいえ、札響独特の透明で爽やかな響きのなかに音楽が自然に流れている。
特に第3楽章からフィナーレが非常に良い。
日本を代表するファゴットの名手戸沢宗雄さんの第4楽章での唖然とする鮮やかなソロも40年前の記憶のままに再現されるのは感動的だった。
聴いているうちにその時のホール全体の雰囲気と、周囲の匂いのようなもの、そして当時の自分の身の回りにいた人たちのことまでも蘇ってきて、学生時代にタイムスリップしたような気分になってきた。
youtubeは岩城宏之のショスタコーヴィッチ、交響曲第5番
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