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2018年2月17日 (土)

アントン・ナヌートのラヴェル

2月半ばの土曜日は暖かな朝、午後から再び寒風。

夜は母方の大叔父のお通夜。昨年から身近な人たちの訃報が続く。
大叔父は享年100歳。

昨年逝った父方の大叔母は102歳。

最近100歳越えもさほど珍しくなくなってきた。



平昌オリンピックも男子フィギュアスケートの開始で盛り上がってきた。

昼間は仕事が入ってしまい男子フリーは録画で観戦。

羽生選手貫録の金。

昨日の圧倒的な演技ほどではなかったけれど、
ヒヤリとする場面もぐっと持ち直す精神力。

そしてインタビューでの言葉一つ一つの重み。

凄い人だな。


宇野選手の銀、音楽は「トゥーランドット」。

自然とトリノ五輪の荒川静香を連想、やはり聴き映えのする名曲です。

日本中が湧いた一日。


音楽はCD時代の廉価盤の帝王の感のあるスロヴェニアの指揮者アントン・ナヌートのラヴェルを聴いていた。


ちなみにLP時代に廉価盤の帝王と言われたのは、ハンス・ユルゲン=ワルター。

ナヌートの録音はデアゴティーニの廉価名曲シリーズやピルツ系の廉価CD。

かつて隆盛を誇った駅売りバカヤス廉価ワゴンCDの常連だった。

架空の演奏家名のCDの実体がナヌートだったこともあり、
CD全盛期には世界で最も流通していた指揮者だったかもしれない。


手持ちはONYXレーベルのCDで、ブックオフで108円均一コーナーで見つけたもの。


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・ボレロ
・ピアノ協奏曲 ト長調

アントン・ナヌート指揮
リュプヤーナ交響楽団
ピアノ:ミー・チョウ・リー


・ツィガーヌ
ヴァイオリン:ジャン・クリスターナー・ゲリンガー
ピアノ   :ユーリ・ペトロフ


コンチェルトのナヌートの合わせが非常に良くて、ピアノをうまくのせながらバランスの良い響きで美しく流れていく第2楽章など出色。

ピアノも気持ち良さげに歌っている。

オケの性能は超一流とはいえず、コンチェルトのトランペットがちょっと苦しかったりするけれど、自然なテンポの中で自在に揺れながらクライマックスを迎えるボレロも良い。


ツィガーヌを弾くゲリンガーはかつて来日して沼津で聴いたヴァイオリニストだと思う。

演奏の内容はすっかり忘却しているけれど、エンジ色のプログラムの表紙がなぜか今でもはっきり覚えている。

ここでのツィガーヌは渋めの音色の中に情熱的に盛り上げていてなかなかの好演。

100円とはいえ演奏内容は立派なものだ。


Youtubeはナヌートの「シェラザード」

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