コレギウム・アウレウムのフーガの技法
薄曇りの日曜日、政治色の濃い印象で始まった平昌オリンピックも、
後半からの日本選手のメダルラッシュで盛り上がり本日閉幕。
庭にある一本の木に紅白の花を咲かせる梅「思いのまま」がようやく咲き始め。
紅、白、ピンク、紅白しぼりの4種類の花が咲く。
何が咲くかはその年によって異なり、梅の「思いのまま」
次の1枚は4年前の今日、同じ日の「思いのまま」。
今日はコレギウム・アウレウム合奏団の演奏でバッハの「フーガの技法」。
ハルモニア・ムンディ原盤の手持ちはティチクから出ていたLP2枚組。
コレギウム・アウレウム最初期の1962年4月の録音。
古楽器演奏黎明期の録音で、コレギウム・アウレウム合奏団の演奏は一時期その中途半端さ故に聴かれる機会は少なくなったものの、独特の古雅な響きと演奏の確かさで自分としては好きな団体。
特にティチクのハルモニア・ムンディの日本盤はカッティングが良く、音のバランスも絶妙なので、中古市場で状態の良いLPが安く出ていれば購入することにしている。
このフーガの技法の演奏はヴィオール族の弦楽器5本とチェンバロ2台という組みあわせ。
ヴァイオリン : ウルリヒ・グレーリンク
アルト・ヴィオル : ウルリヒ・コッホ
テノール・ヴィオル: ギュンター・レメン
チェロ : ラインホルト・ヨハネス・ブール
ヴィオローネ : ヨハネス・コッホ
チェンバロ : フリッツ・ノイマイヤー
リリー・ベルガー
録音 : 1962年4月
演奏者はベルリンフィルのコンマスだったウルリヒ・グレーリンク以下名人揃い。
きっちり端正に仕上げながらバッハの峻厳な世界が浮かび上がってくる名演。
コントラプンクトウス第13番から始まる2台のチェンバロの対話では、
落ち着いた静けさの中に宇宙的な広がりを感じさせて素晴らしい。
誰もいない大聖堂の中で、ピシッと黒スーツで決めた演奏者たちが黙々とバッハに挑んでいる姿が浮かび上がってくるような演奏だ。
Youtubeはグールドの弾く「フーガの技法」
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