ルプー若き日の「皇帝」
2月も最後の週になり寒さもしだいに和らいできた。
日曜に閉会式だった平昌オリンピック、マスコミは未だその余韻を引いている雰囲気。
全力を出し切った選手たちの涙や笑顔が美しい。
小平選手の韓国選手を自然にいたわる姿は何度見ても感動的だ。
昨年あたりから身近な同輩、先輩、親戚の訃報や不治の病に倒れる知らせが続いている。
もう自分もそのような年になったということだろう。
昨日はなかなか快癒しない母を病院へ連れて行くついでに、自分の胃カメラを予約しておいた。
今日はラドウ・ルプーのピアノでベートーヴェン。
皇帝コンチェルトを聴いていた。
今世紀入って何度か来日しているルーマニアのピアニストも今や70を超え巨匠の域。
手持ちの音源は90年代までの録音ばかり。
聴いたのは1970年録音。
1969年のリーズ国際ピアノコンクール優勝直後でのルーマニアでの録音。
ルプー25歳。
伴奏はコンタ指揮のルーマニア放送交響楽団というオールルーマニア勢。
80年代半ばにケーゲルのベートーヴェン交響曲全集とともに出ていたCD。
独デルタ社原盤で、通常の販路とは異なる家電量販店などに千円前後で並んでいた。
購入記録を見ると1990年4月1,500円。
この頃の1枚千円台のCDはかなり安い感覚。
このCDのカップリングはフェレンチク指揮ハンガリー国立管による「運命」こちらはフンガトロンレーベルの全集録音と同じものだと思う。
久々に聴いてみた。
美しくも力強いタッチで豪快に仕上げた名演。
感情のおもむくままの音楽運びが若々しくも爽やかであり、多少荒っぽさのあるコンタの伴奏も熱く燃えて非常に良い。
Youtubeはルプーの弾くモーツァルト。ピアノ協奏曲第23番、ヴェーグの指揮
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