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2018年3月20日 (火)

ケンペのワーグナー2題

今日は朝から冷たい雨。

暑さ寒さも彼岸までとはいうものの再びの寒さ到来。


日曜にコートと冬物をまとめてクリーニングに出したのを後悔。
やむなく若い頃に着ていた流行遅れのトレンチコートを洋箪笥から探し出す。

ところが体型が変わっていて釦がとめられない・・・・

定例の人事異動発令があり組織全体で年度末の引き継ぎその他で落ち着かぬ雰囲気。



今日はケンペのワーグナーを聴いていた。

最初に聴いたのは70年代東芝セラフィムシリーズの廉価盤LP。

購入記録は1977年7月となっている。

この頃は乏しい資金から1枚1枚厳選して購入していたので買った時のことまで覚えている。


Sdsc08813


・楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
・歌劇「ローエングリン」より第1幕前奏曲、第3幕前奏曲
・楽劇「パルシファル」から前奏曲と聖金曜日の音楽

ルドルフ・ケンペ指揮
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団


高校の時に吹奏楽で「聖金曜日の音楽」を演奏していたのでその影響で購入。


「パルシファル」前奏曲ではウィーンフィルのしなやかで透明な弦楽器の響きが美しく、続く金管楽器群の神々しいほどのコラールに痺れて何度も聴いた演奏だ。


LP購入後40年以上経った今でも盤は綺麗で美しい響きも健在。


学生時代のポンコツステレオ比べ今の再生環境はかなりグレードアップしていてイコライザーカーヴも調整済み。


細かな部分まで見通しが良くなった音で鳴っている。

今沼響で練習している「トリスタンとイゾルデ」。

ケンペの演奏はオケの自発性に任せた職人的な手際の良さが感じられるもの。

だがウィーンフィルは良く鳴っているものの凄みとかレンジの広さは感じられない。

かつて感激して聴いた「パルシファル」もそれほどでもなかった。



そしてもう1枚ケンペのワーグナー。



Sdsc08812



米URANIAから出ていたモノラルLPで「マイスターシンガー」「ローエングリン」そしてリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士から数曲。

レーベルにはザクセン国立歌劇場、ミュンヘン国立歌劇場との記載。


最初シュアのカートリッジで聴いてみたがあまり音が良くない。

そこでDENONのDL102に切り替えてみたら響きもスッキリ、奥行きも出てきた。

イコライザーはコロンビアカーヴが比較的良かった。


こちらは気合いの入った演奏。

「マイスターシンガー」はおそらく全曲がprofilからCDで出ている1951年収録のケンペがドレスデンの音楽監督だった時代の録音。


ライヴとの情報もあるが聴衆ノイズは聞こえない。

聴衆なしの放送用録音だと思う。



第一幕前奏曲に続く合唱部分まで入っている。


第三幕の前奏曲と徒弟たちの躍り、親方たちの入場も全曲から取り出して繋げたもの。


だがさほど不自然ではない。


「ローエングリン」はおそらく1949年のバイエルン国立歌劇場との全曲ライヴから採ったもののようだ。

こちらも若々しくも熱の入ったワーグナーを聴くことができる。


Youtubeはケンペ指揮ロイヤルフィルの歌劇「タンホイザー」序曲


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コメント

廉価盤LPセラフィム名曲シリーズも懐かしいですね。
こちらの画像では灰色ですが、確か青と黄土色の2種類ありました。
このシリーズで、ケンペ、クリュイタンス を知りました。
廉価盤LP。当初は1000円でしたが、
オイルショックで各1200円と1300円になって当時の小遣いでは、
枚数が買えなかったのを覚えています。

投稿: よしお | 2018年3月21日 (水) 18時59分

よしおさん。
照明の関係で灰色に見えますが青です。(^^;

私もクラシック音楽を聴きはじめの頃お世話になったシリーズでした。

結局この頃に感銘を受けた演奏は今でも聴くことが多いです。

投稿: 山本晴望 | 2018年3月24日 (土) 19時22分

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