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2018年4月に作成された記事

2018年4月29日 (日)

ライトナーのモーツァルト

昨日からGW、天気も良い。

狩野川には鯉のぼりが泳いでいる。



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とはいえ断続的に仕事が入っているので休みの気分はなし。

今日はライトナーのモーツァルトを聴いていた。

オケはシュトゥットガルト・バッハ・コレギウム。

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独逸EUROCORDのLPで「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」にK.136と138の二つのディヴェルティメント。

ライトナーには生誕100年の2012年にCD10枚組みアニバーサリーエディションも出ていた。

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内容はコルネリウスやハイドンの初期の交響曲などの凝った内容。

その中のヴェルテンヴェルク歌劇場管を振った「マドンナの宝石」その他の小品集は、LPを架蔵している。


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自分としては高校生の時にライトナーがN響に客演したときのベートーヴェンの「第九」をテレビで見て第4楽章の有名な歓喜の歌の部分で非常に感動した印象が強く、それからはなんとなく気になる指揮者となった。


少なからず録音のあるライトナーだが、おそらく恐ろしいほどの博識と冷静過ぎるまでの職人気質な芸風が音楽の楽しさとかその類の感傷的なものをスポイルしているような気もして、実力の割には聞かれてないと思う。


ライトナーのモーツァルトといえば、ステレオ初期のバイエルン放送響を振った交響曲第31番、36番その他の1959年録音もあり、タワーレコードから復刻されたCDが出ている。

ちょうどその録音の頃ライトナーはシュトゥットガルト歌劇場の音楽監督だった。

このシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムがどのような団体かは不明だが、シュトゥットガルト歌劇場のメンバーによるオケではなかろうか?

そしてこの「アイネクライネ」ほかも同時期の録音のような気もする。

演奏は透き通るような清潔なモーツァルト。

そうライトナーの音楽を聴いていつも感じるのは混じりけのない透明感。

ブルックナーを聴いてもそうだった。




最近N響を振ったブラームスのライヴのまとまった量のCDが出た。

いずれもエアチェックしたビデオ映像があるはずなので聞きなおしてみようか。

Youtubeはライトナー指揮のバッハの「アリア」

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2018年4月27日 (金)

本日の練習、スコットランドに苦戦

4月も終わりに近づき、五月晴れのような一日。

夜は今月最後の歓送迎会。
組織トップを含めて会場はホテルの一室での高級路線。

夜遅くに下の娘が出張先からそのまま帰省。
明日から9連休だという。



昨日はオケの練習。

先週が弦楽分奏だったので2週間ぶりの参加。

場所は文化センター大ホールで小森先生の指揮。

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曲は「スコットランド交響曲」1曲のみ。

遅れて会場に着くと第一楽章最初の部分が聞こえてきた。
未だ自信なさげな音程の定まらない音が流れている。

まだスコットランドへの道は遠い。

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ちょうどこの日に誕生日を迎えたI君。

練習の終わりにハッピバースディ・トゥー・ユーの合奏のサプライズ。

Youtubeはサヴァリッシュ指揮N響の「スコットランド」第2楽章

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2018年4月25日 (水)

レ・ヴァン・フランセのコンサート

今日の午前中は春の嵐。大雨洪水警報が出るほどの雨。

昼のNHKニュースのトップで大雨状態の沼津市街地が紹介されていた。

月曜の続きです。

用件を済ませて夜は上野で「レ・ヴァン・フランセ」のコンサート。

会場は東京文化会館大ホール。

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メンバーは

エマニュエル・パユ (フルート)

フランソワ・ルルー (オーボエ)
ポール・メイエ    (クラリネット)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ (ホルン)
ジルベール・オダン (バソン)
エリック・ル・サージュ (ピアノ)


都民劇場の例会でかろうじて取れたのが4階右側の奥から2番目。

このホールは安い席でも比較的音は良いけれども、左右の席の奥になると非常に狭い。

席を立つためには、横の人に一度席を立ってどいていただくことが必要なのがつらい。



世界の超一流の管楽器奏者とピアニストで
クルークハルト、ミヨー、プーランクにドヴォルジャークというプログラム。



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・木管五重奏曲  (クルークハルト)
・フルート、オーボエ、クラリネットと ピアノのためのソナタ(ミヨー)
・六重奏曲  (プーランク)
・六重奏曲(ピアノ五重奏曲第2番 編曲版 ドヴォルジャーク)



ドヴォルジャークはピアノ五重奏第2番のピアノと木管五重奏編曲版。

オリジナルよりも多彩な音色、まるでシンフォニーを聴いているかのようだ。
第2楽章では同じ作曲家の交響曲第7番のエコーが聞こえている。

同質楽器の弦楽合奏とは異なった趣ではあるけれど、時として各楽器が溶け合って同じ楽器のように聞こえてくるのが今まで聞いた木管五重奏とはちょいと次元が違う。



一人ひとりの技量はもちろん超一流、全員が一体となった時の響きのまろやかさにして各楽器が有機的に溶け合って音の固まりがフワーと響いてくるのには仰天。

フルートからクラリネットに音が受け渡されたときに、楽器の音色の違いを聞き手に意識させないのも凄い。

ピアニシモが大きなホールの隅々まで聞こえているということも驚き。

30年ぶりに実演を聴いたホルンのヴラトコヴィッチは、まさに世界でトップクラス。

会場内は都民劇場の例会でさまざまな年齢層のお客さんたち。
プログラムもとてもポピュラーな曲とは言えないけれど、楽章の間には客席全体がシーンと静まり返るほどだった。


世界的な名手たちの名人芸にホール全体が酔っていました。


アンコールはトゥイレの木管六重奏曲からガボット。

帰りは上野東京ライン直通沼津ゆき。

Youtubeはレ・ヴァン・フランセのイベール

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2018年4月24日 (火)

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

曇りのち雨。
ここしばらくの気温上昇はしばしのクールダウン。


来週はもう5月。

昨日は所用で東京へ。


用件は午後からなので、午前中は国立新美術館で開催中の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」に行っていた。

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早めの新幹線に乗り美術館のオープンとほぼ同時刻に入館。

平日にもかかわらず印象派の有名絵画が来ているということでかなりの人。




稀代の絵画コレクターとして著名なビュールレの所蔵500点の中から、印象派の絵画を中心に64点の展示。



その半数が本邦初公開だという。



64点の全貌は17世紀のオランダ絵画から20世紀のモダンアートまでのルノワール、セザンヌ、ピサロ、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、モネ、マネ、ピカソそのほか



いずれもチューリッヒにあるビュールレ宅に隣接している美術館に展示されているもので、2008年に大規模な盗難事件があってからは閲覧が制限されているという。


実際にチューリッヒに行ったことがある職場内の絵画マニアによると、ビュールレの美術館は休館日が多く入館も申込制とのこと。


2020年に全作品がチューリヒ美術館に移管されるため、ビュールレ・コレクションとして見ることができるのはこれが最後。


この中の目玉はルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」とセザンヌの「赤いチョッキの少年」

いずれもほとんどの人が一度は見たことがある絵だろう。

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他の展示作品もいずれも強いインパクトを受ける作品ばかり。

モネの「陽を浴びるウィータールー橋」では紗のかかったような薄靄の向こうに見える橋の存在が立体感を伴って見えてくる。

この立体感は本物でなければ感じることができない。


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「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」は写真や複製で見たことがあるけれど、本物がこれほど凄いとは思わなかった。

可憐な純粋無垢の8才の少女の姿。


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ルノワールの少女への愛情がそのままにじみ出ているようだ。

モデルとなったユダヤ人の家庭に生まれたイレーヌ嬢のその後の悲劇的な生涯を思うと、美しさとともに運命の悲しさまでも見えてくるよう。


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最後に飾られていたのは、クロード・モネの「睡蓮の池、緑の反映」。

横幅4メートルを超える大作。

ここだけ撮影可となっていて大勢の人がスマホで撮影中。



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この絵が国外で出るのは初めてだという。

うーん・・・・

生意気なことを書かせていただくと、ここで飾られている絵はモネの睡蓮の中では出来の良くない方だと思う。

なんとなく散漫で全体像が曖昧のまま。

他の絵のレベルが高いものばかりだったのでなおさら目立ってしまった。


東京に行く用件がなければそのままスルーしてしまった展覧会だけれど、見ておいて本当によかった。



それにしても一個人がよくこれだけのものを集めたものだ。

よほどの財力の持ち主だろうと会場にあったビュールレの年譜を見たら納得。




ごく一般の家庭に生まれたものの銀行家の娘と結婚。

そして岳父のつながりでスイスの機械メーカー、エリコン社の代表となっていた。

エリコン社といえば高性能航空機関砲のメーカーとして有名だ。
ゼロ戦に搭載されていた20ミリ機関砲もエリコン社製のコピーだったはず。


ちょうどビュールレが経営していた時期は、第一次世界大戦の終わりから第二次世界大戦の終結までの時期と重なっている。


当然引く手あまたの高性能機関砲メーカーとして、莫大な利益がころがりこんだことであろう。



ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」は所有者のカーン家がユダヤ人だったためにナチに略奪され一時ヒトラーの片腕だったヘルマン・ゲーリングの所有となっていた。


イレーヌの身内はアウシュヴィッツに送られている。


終戦後所有者であるイレーヌ嬢本人に返還されたが、1949年にビュールレがイレーヌ本人から買い取っている。


そのときイレーヌは77才になっていた。

自分のよき時代の思い出の絵をイレーヌはどのような気持ちで手放したのだろう・・・


しばし絵の前に佇みながらそんなことを思ったりしていた。



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昼食は代々木上原のそば処「山せみ」

駅前の坂を上った路地裏のマンションの一角の店。


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良い素材を使ったほど良き揚げ具合のてんぷらに、腰の強い手打ちのとろろ蕎麦と鴨南せいろのセットもの。




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上質な蕎麦に室内には静かにバロック音楽が流れる落ち着いた良い店だった。



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ちょいと長くなりましたので続きは後日。

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2018年4月22日 (日)

リリー・クラウスのバルトーク

今日も晴れた日曜日。

気温は夏並みに上がり、各地で行われていたマラソン大会では熱中症患者が続出。 4月でこの気温は異常かもしれない。

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本日ポコの散歩は裏山へ。

いろいろと見つけたようだ。


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雲はないけれど富士山は薄く霞んで大きく見えた。


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今日はリリー・クラウスのバルトーク。

モーツァルト弾きとして有名なクラウスだが、ハンガリー生まれのユダヤ人。
若いころにバルトークにも師事している。

手持ちは米ヴァンガードのLPで1980年録音。

ルーマニア民俗舞曲やハンガリーのメロディー、「子供のために」など。

主に民謡に素材を採った作品を集めたもの。

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1. ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
2. 民謡による3つのロンド Sz.84
3. 3つのハンガリー民謡 Sz.35a
4. ソナチネ Sz.55
5. 15のハンガリー農民の歌 Sz.71
6. 田舎の夕暮れ~10のやさしい小品より Sz.39
7. 子供のために 第1巻 Sz.39(全21曲)

リリー・クラウス(ピアノ)

1980年録音



リリー・クラウス最晩年のほとんど最後の録音らしい。

きっちり端正に丁寧に弾いている師への愛情が自然に伝わる心温まる演奏だ。


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来日公演ではアンコールにバルトークを弾いているクラウスはバルトークには特別の親近感を持っていたのではなかろうか。


自然な呼吸感の中に聞かれる、微妙なこぶしのような歌い方がなんとも良い雰囲気だ。



Youtubeはクラウスの弾くバルトーク、「ルーマニア民俗舞曲集」

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2018年4月21日 (土)

ヴラトコヴィチのモーツァルト

夏を予感させるほどの爽やかで暖かな日。

この週末はどこかへ出かけようか・・・と思いつつも無為無策の一日。





聴いたのはヴラトコヴィッチの吹くモーツァルトのホルン協奏曲集。

手持ちはEMIの外盤CD。
これはヴラトコヴィッチのソロデビューのCDだった。




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・ ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412
・ ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
・ ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447
・ ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
・ コンサート・ロンド 変ホ長調 K.371(タックウェル編)

 ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)
 
 ジェフリー・テイト(指揮)
 イギリス室内管弦楽団
 
 1985年11月録音

ヴラトコヴィッチはちょうどこの録音の頃に実演を聴いた。

沼津の楽器店主催のコンサートだった。

ホルン吹きの間ならともかく一般的には殆ど知られていなかった一流ホルン奏者の地方でのコンサート。


さほど熱心に宣伝していなかったので心配していたら、やはりホールは閑古鳥。


500人キャパの小ホールに100人入っていたかどうか・・・・


それでも演奏は素晴らしかった。

ベートーヴェンのホルンソナタやデュカスなど、太くて暖かな音色にのびやかで自然なフレージング。

このCDのモーツァルトもその時の演奏を思い出させるもの。

派手さはないがホルンの音色と暖かさが自然に聴き手に伝わってくる名演だ。

Youtubeはベルリン放送響首席奏者時代のヴラトコヴィチ、曲はブルックナーの交響曲第9番、指揮はオイゲン・ヨッフム

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2018年4月19日 (木)

ベルグルンドのフランク

本日快晴、今年の花粉症はしつこくて未だにマスクを手放せない。

こんな中で今日は午前午後に県内同業者幹部を集めての会議の主催。
終わった後に場所を変えて別の外部委員も交えた会議など。

気疲れしてオフィスに戻ると未決の書類の山。

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今日はフィンランドの名指揮者、ベルグルンドのフランクを聴いた。

手持ちは英EMIのLP.

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・交響曲ニ短調
・交響的変奏曲

 パーヴォ・ベルグルンド指揮
 ボーンマス交響楽団
 シルヴィア・ケセルバウム(ピアノ)

ベルグルンドはシベリウス専門指揮者のような扱いだけれど、ショスタコーヴィチの一連の交響曲録音やスメタナの「我が祖国」全曲、ブラームスの交響曲全集などいぶし銀の芸風の持ち主。

ボソッとした音色の地味を絵に描いたような演奏でただでさえ地味なフランクの交響曲がますます目立たないものになっているが、聴いているうちに音楽自体がむくむくと巨大なものに成長していくまさに大家の風格。

ところが今日は疲労が蓄積、第2楽章の途中で寝落ちしてしまった。

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SQ4チャンネル盤なので音は不明瞭。Columbiaカーヴはあまり良くなくてRIAAが多少ましといった程度NABカーヴかもしれない。

Youtubeはベルグルンド指揮のシベリウス、「タピオラ」

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2018年4月18日 (水)

フレスコバルディの「音楽の花束」

曇時々雨。

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4月も半ばとなり桜は散り庭のツツジが満開。



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パンジーその他も花盛り。

本日、明日に大きな同業他社の幹部を招いての大きな会議の準備。



初期バロック期のイタリアの作曲家フレスコバルディのオルガンのための宗教曲集、 「フィオーリムジカーリ(音楽の花束)」を聴く。


仏ARION録音の国内盤LP2枚組。


イコライザーカーヴはコロンビア。




ルシアン・アントニーニ (オルガン)ほかのアヴィニオン声楽アンサンブル。


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Lucienne Antonini, Notre-Dame-des-Doms, Avignon (orgue Doré)

Michel Carey, baryton


Ensemble vocal d'Avignon
dir. Abbé Georges Durand


バッハという大海に流れていくオルガン音楽のいくつかの流れの中で大きな存在のフレスコバルディ。


「音楽の花束」は50曲余りのオルガン曲からなる3つのオルガンミサを集約したもの。


合間に合唱によるグレゴリオ聖歌が入る。

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バッハのミサ曲にも似た深い音楽は、ヴィヴァルディらの他のイタリアの作曲家たちの底抜けに明るい音楽とは一線を画するもの。



アヴィニオン、ノートルダム教会のフランス系のオルガンの明るい音色も美しい。



Youtubeはフレスコバルディの「そよ風吹けば」

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2018年4月15日 (日)

沼響春の合宿は春の嵐。

この土日は沼響の合宿。

空模様は怪しく予報では春の嵐の到来。
合宿初日の土曜日は仕事を済ませて夜の練習からの参加。

場所は天城湯ヶ島の白雲楼

34年前の第一回定演の時からの合宿の宿

昭和の雰囲気を残す建物の外観と赤い橋は昔のまま。
お昼のカレーライスも同じ。

橋を渡ると過去にタイムスリップするような不思議な場所。

それでも内装は少しずつリニューアルされていて部屋の照明がLEDになっていた。
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伊豆の道路は空いていて30分余りで到着。


 
夕食の後に参加した練習は小森先生の指揮でワーグナー。


練習会場に入ると先月入団したばかりの男性から声をかけられた。


なんと大学オケ時代の先輩だった。

迂闊にも全く気が付かなかった。


当時の定演のプログラムも持参しておられて、その団員名簿には自分とその先輩の名前。

実は沼響にはもうひとり同じ大学オケの後輩も在籍していて、しばし3人で懐かしい話に花が咲く。

その先輩の実家は遠方であるものの仕事の関係でこちらに居を構えているとのこと。

思いがけない嬉しい運命的な再会。

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合宿初日のテユッティ(合奏)の曲は楽劇「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死。
と楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲。

愛の死では本番には独唱が入る予定。

練習しているうちに雨足が強くなってきた。

集中練習でようやくトリスタンの全貌が見えてきた感触。


練習の後は場所を移して懇親会。

こんな時にいち早く宴会場に集まるのはホルンパート。
他のパートの人たちが練習場で懸命にさらっている中で早々と乾杯の練習開始。

そのうち小森先生も加わってきた。
小森先生とビールを酌み交わしながらしばしの音楽談義。


元気な若者たちを残して日付変更線を越えたあたりで就寝。



外では台風並みの風雨となって白雲楼の下を流れる狩野川支流の川音がかき消されている。


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風雨は日曜の午前中まで残り大雨暴風警報発令中。

いつもは二日目の早朝は周囲を散策して近くの梶井基次郎の文学碑まで行くのだけれどこの天気ではそれもままならない。



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いつもの湯豆腐の朝食の後の練習はメンデルスゾーンの「スコットランド交響曲」


スコアとパート譜の食い違いが意外と多い。

世界中で使用されているプライトコップの出版譜でもこんなものだ。


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最近「メンデルスゾーンのスコットランド交響曲」(星野宏美著 音楽之友社)に目を通していたので練習していて面白いように曲の構造がよくわかる。

団員の皆に読んでいただきたいもの。

早書きのメンデルスゾーンが14年を費やして推敲と改訂を重ねた曲なだけに、知れば知るほど面白い。

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昼食はここ数年のハヤシライスの不評?を受けたのか今年はカレーライス。



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雨も上がったので白雲楼周辺をしばしの散策。


おかわりをして満腹状態で再び午後はワーグナー。

「トリスタン」の最中に不覚にも眠気に襲われてしまった。



練習終了は午後3時前、三々五々に解散。



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その後近くの小さな日帰り温泉に寄ってしばしゆっくり過ごすのも例年のこと。



沼響創立34年目の春。
とうとう創立以来のメンバーは自分一人になってしまった。

今年の合宿は思わぬ再会もあり、またいつものように楽しく音楽を楽しめたことに感謝。

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2018年4月12日 (木)

バルビローリのウィンナワルツ集

昨日の冷たい雨はすっかり上がり今日は朝から快晴。

時間が慌ただしく過ぎていく年度初め。

昨日は外部関係団体との顔合わせや会議が4つほど。
最後の会議を終えてオフィスに戻ると未決の書類の山。


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今度の定演の曲目解説を書くために「メンデルスゾーンのスコットランド交響曲」(星野宏美著 音楽之友社)を図書館から借りて読んでいる。

豊富な譜例と資料を駆使した曲の成り立ちから改訂の推移などが非常に面白い。

おそらくこれほどまでにメンデルスゾーンを深く掘り下げた本は珍しいのではなかろうか。

手元に置いて読みたいけれど既に絶版。

Amazonの中古本はとても高価な値になっていてとても手が出ない。



今日はバルビローリのウィンナワルツ集

手持ちはティチクから出ていた廉価盤LPで英パイ原盤のもの。


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・ワルツ「ウィーンの森の物語」

・アンネンポルカ
・ピチカートポルカ
・ラデツキー行進曲
・喜歌劇「こうもり」序曲
・ワルツ「美しく青きドナウ」
・喜歌劇「ジプシー男爵」序曲

ハレ管弦楽団

というもの。

EMIやバルビローリ協会からドナウとジプシー男爵は出ているが異なる演奏だと思う。

演奏は驚きの演奏揃い。

ロマンティックにして官能的。

中でも「アンネンポルカ」は打楽器を派手に鳴らしたハリウッドの映画音楽のような全く別の曲と化している。

ラデツキー行進曲もまるでスーザのマーチのよう。 

他の曲もかなりオーケストレーションに手を加えているようだ。

「こうもり」序曲も終結部に2小節のおまけ付き。

ただこのLPはステレオとはいえ音が非常に悪い。

イコライザーカーヴをいろいろいじってもダメ。
Old78ポジションがかろうじて聴ける。

SP録音並みの音。



Youtubeはそのバルビローリの「アンネンポルカ」

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2018年4月10日 (火)

マリナーのフォーレ

本日快晴、今日も気温が低い。

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今年もツバメが帰ってきた。

親しげにじっとこちらを見つめるツバメ。
去年巣立ったツバメかな?


今日は先月急逝した前社長のお別れ会だった。

上司としてよりも旧い友人として出席させていただいた。

彼の残したものの大きさと失ったものの大きさを今さらながら思う。


セレモニーの前の会場にバッハのアリアと、シベリウスの「悲しきワルツ」が流れていた。



今日はフォーレの管弦楽曲集から。

演奏はネヴィル・マリナー指揮のアカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ。

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・組曲「ペレアスとメリザンド」
・パヴァーヌ 
・幻想曲(オーベール編)
・組曲「マスクとベルガマスク」


ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ
合唱団
フルート;ウイリアム・ベネット


手持ちはキングレコードの国内盤LPをffrrカーヴで聴く。

清楚にしてきっちり美しい繊細なアンサンブル。


しっとりとした叙情の深さに感じられる気品、素晴らしい。

Youtubeはフォーレのシシリエンヌ

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2018年4月 8日 (日)

デルヴォーとヴォルフ

本日快晴、気温は下がり北海道は一時雪。

朝は町内の側溝清掃。

側溝とはいえ自分が子供の頃は小さな小川で鮒が泳ぎ蟹が這っていた。

河川改修の結果、水が滞留し完全にどぶ川となってしまった。

ご近所さんたちと雑談しながらの作業も楽しい。



作業終了後はオフィス顔を出してしばしの仕事。

帰宅は夕方。

留守の間に家具屋が来て昨日出しておいた古い箪笥を引き取って行った。
処分料が意外なほど高価で驚いた。



イコライザーカーヴの面白さを知ってから手持ちのLPを聴き直している。

ぴったり嵌まると今まで聞こえなかった音まで聞こえてくるのが不思議。



先日、ロシア音楽を聴いたフランスの指揮者デルヴォー続きで、今日は得意のフランスもの。

東芝から出ていたLP国内盤だ。
かつて廉価盤で出ていて今でもリサイクルショップあたりで普通に見かける盤。

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・交響詩「魔法使いの弟子」 (デュカ)

・狂詩曲「スペイン」(シャブリエ)
・牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
・ボレロ(ラヴェル)
・交響詩「死の舞踏」(サン・サーンス)

 コロンヌ管弦楽団

Columbiaカーヴで聞いてみる。

これが以前に聴いたとは次元の違う音で鳴っている。

ヴァイオリンとヴィオラの声部が奥行きを伴って迫ってくるまさに実在の響き。

以前聞いた時に聴き取れなかった細かな部分まで再現され、数段優れた演奏であったことがわかる。

シャブリエなどはパリ音楽院管との再録音よりも良いと思う。




続いて同じくフランスものでデルヴォーと似た経歴の指揮者アルヴェール・ヴォルフ。

パリ音楽院管弦楽団による舞曲系の音楽を集めたもの。


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・ボレロ

・道化師の朝の歌
・舞踏への勧誘
・「三角帽子」第2組曲

パリ音楽院管弦楽団

1958-59年録音

手持ちはキングレコードが出していた国内初出盤。

カーヴはロンドンのffrr。

RIAAから切り替えるとパッと明るく目の前に大きく開けたパノラマが広がる。


「ボレロ」では今まで聞こえていなかった遠くのクシャミのような音が聞こえる。

これには驚いた。


演奏はオケを華やかに鳴らし切った「道化師の朝の歌」が秀逸。

レコードにはこれほどの情報が眠っていたのだ。

充分に精錬されぬまま放置されていた金鉱石を発掘したような気分。

youtubeはヴォルフ指揮ラムルー管の「ラ・ヴァルス」

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2018年4月 7日 (土)

4月最初の練習はメンデルスゾーン

4月最初の土曜日は曇り、西風強し。

昨日吹き荒れた強風と雨で周りの桜は散ってしまった。


今日はひたすら断捨離の一日。

古い衣類、文房具、机に箪笥、エトセトラ・・・・

家内から強行な圧力のかかった書籍と音盤類は、一旦手を付けたものの右から左に移動しただけで、結局何も減っていない。


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昼は家内とJET KITCHENでランチ。

オムライス専門の人気店。

オムカツハヤシをオーダー。

トロリとしたオムハヤシもさることながら良質の豚肉をほどよく揚げたとんかつが美味だった。
 

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この時期は年度初めの歓迎会シーズン。

今月の予定は仕事関係で4つほど。

水曜日はその第一弾、セクションの歓送迎会だった。
市内のホテルで参加は50名ほど。


余り深酒せずに1次会で失礼させていただいた。


そして木曜はオーケストラ。
場所は市民文化センター小ホール。

小森マエストロの指揮でメンデルスゾーンの「スコットランド」の1曲のみ。

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メンデルスゾーン独特の軽妙にして爽やかな趣を出すことが非常に難しい。

最初第2楽章を遅いテンポで練習してみたら全く別の曲になってしまった。


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美しく格調高い名曲。

でも難しい・・・・

Youtubeはメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」、ガーディナーの指揮

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2018年4月 3日 (火)

デルヴォーのロシア名曲集

裏山山頂のヤマザクラ群が満開。

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かつてここにはお寺の本堂があった。

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戦国時代には後北条氏が武田氏との戦いの時に陣を敷いたと言われる場所。

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太平洋戦争中は高射機関砲の陣地があり、今でもコンクリート製の水槽が残っている。

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今日はデルヴォーのロシア音楽。

手持ちはフランスEMIのLP。

かつて2枚組CDでも出ていたことがある。


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・古典交響曲(プロコフィエフ)

・鉄工場(モソロフ)
・ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
・剣の舞(ハチャトウリアン)
・夢想(スクリャービン)
・歌劇「コラ・ブルニオン」序曲(カバレフスキー)
・組曲「火の鳥」1919年版 (ストラヴィンスキー)
・「黄金時代」よりポルカ(ショスタコーヴィチ)

ピエール・デルヴォー指揮
パリ音楽院管弦楽団

モノラル末期の録音で音は非常に良い。


 

フランスの指揮者ピエール・デルヴォーはパリ・オペラ座、パリ・オペラコミック座などの劇場の音楽監督が長かった。

比較的録音は多かったけれども、クリュイタンスやミュンシュらのフランス系大物指揮者に比べるとぱっとしないままに終わってしまった。

デルヴォーの音楽には職人的な手際の良さの中に、骨っぽい独特の色のようなものがあってサン・サーンスやシャルパンティエ、ダンディなどには味のある音楽を聴かせてくれた。

「新世界より」と歌劇の序曲集とか、洒落た中にも毒を含んだ個性的な色合いが面白くて自分としては好きな指揮者。


このロシアの作品を集めたアルバムではパリ音楽院管のカラフルな音色の美しさを生かしながらも適度な暴れ具合いがなかなか楽しめる。


「火の鳥」のアンサンブルの乱れはご愛嬌だが、メタリックな冷たさの中で絶叫するブラス群が見事に曲想とマッチしたモソロフの「鉄工場」が非常に良い。




youtubeはデルヴォー指揮のラボー作曲「マルーフ」から

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2018年4月 2日 (月)

指揮者ブラシュコフのことなど

4月に入り本格的な春どころか今日は5月中旬の陽気。

今年は特に花粉の飛散量が多く朝からくしゃみが止まらない。



新年度始まりの日のなんとなく落ち着かぬ社内。



辞令交付立会いに向かうエレベーターの中で、知り合いの息子さんと偶然に一緒になった。

彼は今年新規採用。

自分は花粉症対策でマスク姿のためか声を掛けても彼は直ぐに私とは気付かなかった。

突然声を掛けられガチガチに緊張した表情が初々しい。




帰宅後聴いたのは先週東京で購入したイワーノフ指揮のプロコフィエフその他。

メロディアのLP。

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・スキタイ組曲(プロコフィエフ)

 コンスタンチン・イワーノフ指揮
 国立ソビエト交響楽団

・交響詩「鶯の歌」(ストラヴィンスキー)

 イーゴリ・ブラシュコフ指揮
 モスクワ放送交響楽団


同一内容の国内盤LPが既に手元に有るダブり買いだ。


プロコフィエフから聞いてみた。 

どうも録音レベルが低く音像が遠い。

この曲独特のバーバリスティックな躍動感が伝わってこない。

イコライザーカーヴをいろいろ替えてみても芳しくない。

かつて聴いた時はそのような印象がなかったので国内盤を取り出してみた。

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こちらは日本ビクターが出していた一連のメロディアものLP。

音は幾分硬いがこちらでは攻撃的でぶ厚い響きのプロコフィエフが健在。



そのままの2面のストラヴィンスキーを聴いてみた。

ここで指揮しているブラシュコフは、ムラヴィンスキー統治下のレニングラードフィルの補助指揮者だった人。

ショスタコーヴィッチの交響曲第2番、第3番を再演。
他にマイナーな現代音楽を中心に録音がいくつかある。



ほとんど知られておらず、実力の割には旧ソビエトで冷遇されていた指揮者のようだ。

このストラヴィンスキーは、中国風のエクゾティックでミステリアスな世界を見事に描き出している非常な名演。

メルヘン的な雰囲気を残しながら静かに消えていく終結部など素晴らしい。

これは大変な実力者だ。

ブラシュコフについて調べてみると来日して東北大学交響楽団を振っているが、日本のプロオケには客演していないようだ。

何故だろう?

もっとブラシュコフについて知りたくなってきた。

Youtubeは「うぐいすの歌」の原曲、ストラヴィンスキーのオペラ「夜鳴きうぐいす」

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