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2018年4月15日 (日)

沼響春の合宿は春の嵐。

この土日は沼響の合宿。

空模様は怪しく予報では春の嵐の到来。
合宿初日の土曜日は仕事を済ませて夜の練習からの参加。

場所は天城湯ヶ島の白雲楼

34年前の第一回定演の時からの合宿の宿

昭和の雰囲気を残す建物の外観と赤い橋は昔のまま。
お昼のカレーライスも同じ。

橋を渡ると過去にタイムスリップするような不思議な場所。

それでも内装は少しずつリニューアルされていて部屋の照明がLEDになっていた。
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伊豆の道路は空いていて30分余りで到着。


 
夕食の後に参加した練習は小森先生の指揮でワーグナー。


練習会場に入ると先月入団したばかりの男性から声をかけられた。


なんと大学オケ時代の先輩だった。

迂闊にも全く気が付かなかった。


当時の定演のプログラムも持参しておられて、その団員名簿には自分とその先輩の名前。

実は沼響にはもうひとり同じ大学オケの後輩も在籍していて、しばし3人で懐かしい話に花が咲く。

その先輩の実家は遠方であるものの仕事の関係でこちらに居を構えているとのこと。

思いがけない嬉しい運命的な再会。

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合宿初日のテユッティ(合奏)の曲は楽劇「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死。
と楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲。

愛の死では本番には独唱が入る予定。

練習しているうちに雨足が強くなってきた。

集中練習でようやくトリスタンの全貌が見えてきた感触。


練習の後は場所を移して懇親会。

こんな時にいち早く宴会場に集まるのはホルンパート。
他のパートの人たちが練習場で懸命にさらっている中で早々と乾杯の練習開始。

そのうち小森先生も加わってきた。
小森先生とビールを酌み交わしながらしばしの音楽談義。


元気な若者たちを残して日付変更線を越えたあたりで就寝。



外では台風並みの風雨となって白雲楼の下を流れる狩野川支流の川音がかき消されている。


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風雨は日曜の午前中まで残り大雨暴風警報発令中。

いつもは二日目の早朝は周囲を散策して近くの梶井基次郎の文学碑まで行くのだけれどこの天気ではそれもままならない。



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いつもの湯豆腐の朝食の後の練習はメンデルスゾーンの「スコットランド交響曲」


スコアとパート譜の食い違いが意外と多い。

世界中で使用されているプライトコップの出版譜でもこんなものだ。


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最近「メンデルスゾーンのスコットランド交響曲」(星野宏美著 音楽之友社)に目を通していたので練習していて面白いように曲の構造がよくわかる。

団員の皆に読んでいただきたいもの。

早書きのメンデルスゾーンが14年を費やして推敲と改訂を重ねた曲なだけに、知れば知るほど面白い。

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昼食はここ数年のハヤシライスの不評?を受けたのか今年はカレーライス。



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雨も上がったので白雲楼周辺をしばしの散策。


おかわりをして満腹状態で再び午後はワーグナー。

「トリスタン」の最中に不覚にも眠気に襲われてしまった。



練習終了は午後3時前、三々五々に解散。



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その後近くの小さな日帰り温泉に寄ってしばしゆっくり過ごすのも例年のこと。



沼響創立34年目の春。
とうとう創立以来のメンバーは自分一人になってしまった。

今年の合宿は思わぬ再会もあり、またいつものように楽しく音楽を楽しめたことに感謝。

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