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2018年4月 2日 (月)

指揮者ブラシュコフのことなど

4月に入り本格的な春どころか今日は5月中旬の陽気。

今年は特に花粉の飛散量が多く朝からくしゃみが止まらない。



新年度始まりの日のなんとなく落ち着かぬ社内。



辞令交付立会いに向かうエレベーターの中で、知り合いの息子さんと偶然に一緒になった。

彼は今年新規採用。

自分は花粉症対策でマスク姿のためか声を掛けても彼は直ぐに私とは気付かなかった。

突然声を掛けられガチガチに緊張した表情が初々しい。




帰宅後聴いたのは先週東京で購入したイワーノフ指揮のプロコフィエフその他。

メロディアのLP。

Sdsc08874

・スキタイ組曲(プロコフィエフ)

 コンスタンチン・イワーノフ指揮
 国立ソビエト交響楽団

・交響詩「鶯の歌」(ストラヴィンスキー)

 イーゴリ・ブラシュコフ指揮
 モスクワ放送交響楽団


同一内容の国内盤LPが既に手元に有るダブり買いだ。


プロコフィエフから聞いてみた。 

どうも録音レベルが低く音像が遠い。

この曲独特のバーバリスティックな躍動感が伝わってこない。

イコライザーカーヴをいろいろ替えてみても芳しくない。

かつて聴いた時はそのような印象がなかったので国内盤を取り出してみた。

Sdsc08876

こちらは日本ビクターが出していた一連のメロディアものLP。

音は幾分硬いがこちらでは攻撃的でぶ厚い響きのプロコフィエフが健在。



そのままの2面のストラヴィンスキーを聴いてみた。

ここで指揮しているブラシュコフは、ムラヴィンスキー統治下のレニングラードフィルの補助指揮者だった人。

ショスタコーヴィッチの交響曲第2番、第3番を再演。
他にマイナーな現代音楽を中心に録音がいくつかある。



ほとんど知られておらず、実力の割には旧ソビエトで冷遇されていた指揮者のようだ。

このストラヴィンスキーは、中国風のエクゾティックでミステリアスな世界を見事に描き出している非常な名演。

メルヘン的な雰囲気を残しながら静かに消えていく終結部など素晴らしい。

これは大変な実力者だ。

ブラシュコフについて調べてみると来日して東北大学交響楽団を振っているが、日本のプロオケには客演していないようだ。

何故だろう?

もっとブラシュコフについて知りたくなってきた。

Youtubeは「うぐいすの歌」の原曲、ストラヴィンスキーのオペラ「夜鳴きうぐいす」

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